爆転ニギリ スシブレード:ファンタジア ~The Lucifer Ascension~ 作:Mr.後困る
バルドが伝令に連れられてレーアが待つ部屋に連れて来た。
「レーア様!! バルド隊長をお連れしました!!」
「・・・・・分かったわ、 貴方は下がって」
「はっ!!」
伝令が下がって部屋に二人切りになるバルドとレーア。
「レーア様・・・如何しました?」
「・・・・・とりあえずお茶でも飲みなさい」
自分の座るテーブルの対面を指差すレーア。
「いただきます・・・」
椅子に座ってお茶を飲むバルド。
「・・・・・」
バルドは立ち上がってお茶を淹れた。
「見事な手際ね」
「一応執事ですし・・・しかしレーア様にこんなお茶を出すなんて
一体何処の馬の骨ですか?」
「私が自分で淹れたの」
「あ・・・」
気まずくなるバルド。
「と、 所で私をここに呼んだのは如何言う用件ですか?」
「バルド・・・貴方は私の、 いや世界の為に死ねる?」
「はい」
「即答ね・・・世界の為に地獄に落ちる事が出来る?」
「何をさせるおつもりですか?」
「説明するわ」
レーアが説明したのは驚くべき事実であった。
SCP-1968 世界を包む逆因果の円環
ファウンデーション教国、 否、 ファウンデーション教国の前身
SCP財団が確保していた最終手段と言うべき手段の一つである。
O5-1が説明した事を理解するのは困難を極めた、 まるで分からない。
訳の分からない言葉の羅列、 簡単に説明するならば
非活性状態にある未知の組成を持つブロンズ色の円環。
長径は320cm、 短径は90cm。
隆起した機構、 あるいは絵文字が刻印されており
それらは制御面として機能するものという推定される。
人間によって操作された時、 適度な力が加えられた時に
それは予測不可能な方法で変形し始め、活発に動作するようになり
被験者の周囲に渦巻き、 ますます速く波立ち
予測不可能な閾値に達した時、 その最初の効果がはっきりと現れ
その後、 元の状態に戻る。
「そして操作した者の記憶が改竄される」
「・・・・・あの・・・それが一体何だって言うんですか?」
「これは仮説、 しかしかなり信憑性のある仮説よ
改竄されているのは世界の方」
「・・・・・」
たらり、 と冷たい汗が流れるのを感じるバルド。
「ど、 どういう事ですか?」
「この円環は記憶じゃなくて世界を改竄する円環なのよ・・・
O5-1の話によると起動するたびに
今の世界によく似た世界のその過去に飛ばされるらしい」
「らしいって・・・」
「実験をした結果、 そうなったらしいのよ・・・」
ずず、 とお茶を飲むレーア。
「改変された世界はここより酷いかもしれない
だからもう一度聞くわね、 世界の為に地獄に落ちる事が出来る?」