爆転ニギリ スシブレード:ファンタジア ~The Lucifer Ascension~ 作:Mr.後困る
「それでは御二方と私はばらけようでは無いか」
アリアリがビアと鞘に提案する。
「それが良いと思う」
「アリアリ、 逃げるなよ」
鞘が念押しする。
「まさか!! ここで逃げて何になりますか、 ヤミ・マスターとして
大暴れさせて頂きますよ!!」
そう言ってアリアリが去って行った。
「・・・・・ビア、 ここは私と共に逃げないか?」
「あら、 お義父様、 何故そんな弱気な事を?」
「だってそうだろ・・・」
鞘が力無く呟く。
「混乱していて片付けの最中とは言え、 敵の本拠地で暴れて
生きて帰れる保証は無いだろう? ここは逃げ延びて生きる事が大事だと思うぞ」
「お義父様、 娘さんの事を覚えているでしょう?」
ビアが諭すように言った。
「お前の事か?」
「いえいえ、 本当の娘さんですよ」
「う・・・」
鞘の実子はかわいらしい一人娘で鞘は愛でていた。
その結果、 可愛がった一人娘は我儘放題の醜い30越えのおばさんになっていた。
社交界でも自分勝手に過ごし嫁の貰い手が無かった。
最終的に鞘が殺してしまった。
「・・・・・確かに娘は残念だったよ、 それがこの状況と如何関係が有る!?」
「関係ありますよ、 いざという時に動かないと我々も腐って死ぬだけです」
「だが命は惜しい・・・」
「命をここで惜しんで如何しますか」
「・・・・・しかしだな・・・」
「それに良く考えて下さい、 私と貴方のスシブレードは攪乱に向いています
人が多ければ多い程、 パニックは大きくなる
つまり我々の力がフルに活用できる状況なんですよ」
「そうなのか・・・」
「ここは名を上げるチャンスです、 それにここで戦って
何としてでもフグを逃がさないと私達がヤバい状態になります」
「さっきの世界の改竄って言うのか? あまりにも壮大過ぎる
嘘じゃないのか?」
「食べ物を回転させる我々がそれを言いますか・・・」
「うーむ・・・」
「しょうがないですね・・・」
ビアはジョッキにビールを注いだ。
「呑みましょう」
「へ?」
「こういう考えてばかりじゃ話が先に進まない
ちょっと酔って馬鹿になりましょう」
「戦場に出るのに酒を飲む馬鹿が何処にいる・・・
流石にそんな事は出来ん」
「じゃあ行きますか?」
「うぅむ・・・」
止まる鞘。
「・・・・・えぇい!! もうめんどくさい!! のめえええええええええええええええええ!!」
「ごぼ!? ごぼぼぼ!! ちょ、 やめ・・・」
「はいはいはいはい!! 鞘さんの!! ちょっといいとこ見て見たい!!」
まるで歓迎コンパの様にビールを飲まされる鞘であった。