反逆の名を冠するIS   作:田中太郎

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遅くなりました田中です。

時間がなくて、手直しする時間があまりありませんでした。

少しアレンジを加えたくらいですが、どうぞ


第9話

3時間目が終わり、その後は特に何もなく一日が終わり

放課後…教室に一夏とシアンがいた。

 

「うぅ、全然わからん…」

 

一夏は、グロッキーになっていた。

なぜなら、彼はまったくの予習なしにいきなり専門分野の授業を受けようとしたのだ。

これは、資格試験になんの対策なしに臨むのと同義だ。

 

「これくらい、すぐわかるって(わからなかったら…どうしようかな?)」

 

シアンは、人のいいことを言っているが心の中では人の悪い笑みを浮かべている。

しかし、彼はポーカーフェイスでなにを考えているのか全く読めなかった。

 

こんなやり取りをしていると、教室の入り口が開く。

すると、たわわに実ったその大きな胸を揺らし、緑の髪の女性

山田先生が入ってくる。そしてシアンと一夏の姿を確認すると、ほっとした表情になる。

 

「ああ、藍川君に織斑君まだ教室にいたんですね。よかったです」

「どうしたんですか?先生」

 

一夏に勉強を教えているシアンとしては、はやめに要件等を聞き

勉強の再開をしたいゆえに若干ぜんざいな扱いになっている。

 

「えっとですね、お二人の寮の部屋が決まりました」

 

そう言って部屋番号の書かれた紙と、キーを渡した。

 

「決まるのは、もっと先だと聞いていましたが?」

 

シアンは、ついこないだ受けた説明との違いについて尋ねる。

すると山田先生は、政府のの特命ですと回りに居る生徒に聞こえないように耳打ちする。

 

「そういうことですか。分かりました」

 

しっかりと今の説明で得心が行ったシアンは、もう聞くことはない…と言わんばかりに

一夏に目を向ける。一夏は聞くことあるか?という意の目くばせだ。

目くばせの意味を理解した一夏が、彼にとって一番重要なことを聞く。

 

「で、どっちが俺のですか?」

「1025室が、織斑君です」

「分かりました」

 

そう聞いた一夏はシアンからキーを受け取る。

 

「ところで、俺たちが相部屋じゃないということは、個室なんですか?

IS学園って気前いいですね?」

 

とシアンは、自分の推測を口にする。というより、一般的な考えである。

 

「あ!いえ、違いますよ。でも安心してください。1カ月で部屋の調整をつけますから」

「「じゃあ、それまで女子と相部屋なんですか?」」

「そういうことになりますね」

 

「(いや、それっていいのか?)」

 

シアンはごくごく普通の一般論からそう思ったが、口には出さない。なぜなら

本能的に言ったらめんどくさいことになると感じたからだ。

 

「ああ、でも一度帰らないと荷物が…」

 

一夏が、思い出したように言うが違う声に遮られる。

 

「それなら問題ない。二人の分私が用意してやった。

まあ、生活必需品だけだがな。着替えと携帯の充電器があれば十分だろう」

「「あ、ありがとうございます」」

「(大雑把すぎる…まあ千冬姉らしいけど、人の生活には潤いも必要だと思いますよ)」

 

一夏は思ったが、言ったら

どうせ織斑千冬専用打撃武器…syussekiboの餌食になるのは目に見えている。

 

「(まあ、何時もパソコン持ち歩いてるし、パソコンあれば問題ないかな?あ!でもここちゃんと回線繋がってるのか?)」

 

「では、時間を見て部屋に行ってくださいね。各部屋にシャワーがありますが、

大浴場も学年ごとに時間が違いますがあります。でもお二人はいま使えません」

「え?なんでですか?」

 

バカな子の一夏は、オウム返しのように聞き返す。

 

「バカかお前は、同年代と女子と一緒に風呂に入りたいのか?」

 

千冬は、自身の弟の馬鹿さ加減に若干嘆息する。

 

「あー…(そうだった)」

 

しかし、千冬も言葉の選択肢を間違えていた。女子と一緒に風呂にはいりたい…

そんなことを言ったらうぶな(?)天然な(?)山田先生が暴走してしまう。

 

「え!織斑君女の子と一緒にお風呂に入りたいんですか?だめですよ」

「い、いや入りたくないです」

「え!女の子に興味ないんですか?それもそれで問題のような…」

 

案の定暴走した。そして、大きな声を上げてしまったたのと

周りの人間は聞き耳を立てていたため普通に聞こえてしまった。

 

「織斑君男の子にしか興味ないのかしら?」

「シアン×一夏…じゅる…」

「ハアハア…」

 

やはり、これだけの女子がいると必ずと言っていいほど

少しはいる腐女子が騒ぎ出した。

 

「(あーあ一夏のせいで…)」

 

シアンは、騒ぎ出した原因を理解しているため、未だにあたふたしている

一夏を見て、先が思いやられる…とため息をついた。

 

「じゃ、じゃあ私たちは会議があるので…寄り道しないで帰るんですよ」

 

言いたいことを言ったのか、それとも周りの目を気にしだしたのか…

いづれにせよ、山田先生はこの場を立ち去ろうとする。

 

「ああ、その事なんだが藍川は私と一緒に来てくれ」

 

しかし、千冬がシアン〝だけ″を呼ぶ。

 

「「「???」」」

 

三人は頭に???を浮かべる。

 

「イタリアから藍川の専用機が届いている。初期化(フォーマート)と最適化処理(フィッティング)を行う。」

「あ!そうでしたね。忘れてました。じゃあ織斑君だけ帰ってください」

 

いや、そんな大事なこと忘れるなよというつっこみはこの際おいておく。

そして、一夏は一人悲しく部屋に帰り、シアンと千冬は第3アリーナ西側ピットに移動する。

 

 

 

 

* * *

 

格納庫にて、紫のカラーリングに関節部分を赤に染めた機体に乗ったシアンがいた。

そして、しばらく目を閉じ神経を集中させていると

『初期化と最適化処理が終了しました』とISからメッセージがあった。

 

「よし、終わったな。では、これから模擬戦を行ってもらう」

「(は?実機に乗ったの今日でまだ2回目だぞ?いきなり実践?)な、なにを言ってるのですか?千冬さん?」

 

そう、まだシアンは理論上でしかISに触れたことはないのだ。いきなり

実戦は、見当違いにもほどがある。

 

「まあ、聞くより慣れろだ。行け、シアン。危なくなったら助けてやるから」

「(それじゃあ、俺の対戦相手が危ないのでは?…まあいっか)はい、じゃあ行ってきます。」

「ああ、気をつけるんだぞ。」

 

危なくなったら千冬が出撃し助けてくれる…というこの世で最も頼もしい

お守りをもらったシアンは、対戦相手を心配しながら、ピットを勢いよく飛び出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、その先で待っていたのは、

 

 

「やあ、待っていたよ。藍川シアン君」

 

 水色の髪をして水を纏ったISを装備している人だった。

 

 

 

 

 

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