黒のスピラ冒険記   作:通りすがりの熾天龍

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ティーダサイドです。
キリトサイドが相対的に減っていく・・・。


怒りの言葉

「あ~あ・・・来ちゃったよ・・・」

雷が落ちた。

「きゃああっ!?」

リュックが悲鳴を上げる。

「・・・どうやって進むってんだ?」

キリトが遠い目をしながら尋ねてきた。

「あちこちに避雷塔が建ってるでしょ? 雷は避雷塔が受け止めてくれるってわけ」

「避雷塔から離れすぎず近づきすぎず北へ進めってことだ」

ルールーとワッカが解説してくれた。

また雷が鳴った。

「きゃああ~~っ!? ・・・ちょ、ちょ~っとだけ、グアドサラム、戻る?」

「短い付き合いだったな」

リュックの超後ろ向きな提案をアーロンが茶化す。

「あ~・・・わかったよ、行くよ・・・」

 

しばらく進み、避雷塔に落ちる雷を間近で見える場所にて。

「お~! 近い近い! うはははは~!」

少々はしゃぎぎみのワッカである。

「・・・近すぎません?」

ユイちゃんが若干怯えながら訊く。

ちなみにユイちゃんはキリトがおぶっている。

「へへ、へへへへへ・・・」

そんな声が聞こえた。

あ~、リュックが発狂しかけてるな。

「ん、ん? どした?」

そんなリュックの様子にワッカの声が若干震えている。

「へ、へへ、へへへへ・・・」

「お、おい、リュック、一体どうしたんだよ?」

そう訊くキリトの声も震えている。

まあ、若干ホラーっぽいよな?

あ、また雷が鳴った。

「いぃやぁぁぁ~~~っ!?」

蹲るリュック。

その後、突然這いつくばってきた。

突然の奇行に焦る皆。

「え、ちょ、ええ!?」

そんな声を上げたのはリュックに足にしがみ付かれたキリト。

「やだ~! もうやだ~! 雷やだ~!!」

「りゅ、リュックさん!?」

キリトの背中にいるユイちゃんも困惑した声を上げる。

「うう、歩くのやだよ~、雷やだよぉぉぉ」

そんなリュックにアーロンがため息をついた。

「仕方ない、あそこで休むぞ。このままでは煩くてかなわん」

そう言って近くの旅館を指差した。

 

 

 

 

「大丈夫か?」

宿の中、少し震えがおさまったリュックにキリトが声をかけた。

「なんであんなに怖がるんですか?」

キリトの背から降りたユイちゃんが訊いた。

「子供のころね。海で遊んでたら魔物に襲われたんだよ。そのとき一緒にいたアニキが魔法で倒そうとしたんだけど、アニキったらよりによってあたしにサンダーの魔法をぶつけてきてさぁ・・・」

「「「「「うわぁ」」」」」

キリトとユイちゃんだけでなく、近くで聞いてたユウナ、ワッカ、ルールーもそんな声を出した。

え、俺? いやほら、前回も聞いてたからさ。

「あの時から雷ダメなんだよぉ~・・・」

 

奥からリンが出てきた。

「これはこれは、みなさん、我が旅行公司へようこそ」

その時、また雷が鳴った。

「きゃああぁ~~っ!」

「大丈夫ですか? おや」

悲鳴を上げたリュックを見て反応するリン。

それに対し、リュックは両手で大きなバッテンをつくった。

「ふむ」

それだけで全て察したリンはそれ以上何も言わなかった。

 

 

 

 

再び雷平原を歩き、数時間。

とりあえずユウナの心変わりは防げたので良しとしよう。

この後シーモアがどう出てくるかだよな。

雷平原を抜け、マカラーニャの森に到達した。

ようやく元気を取り戻したリュックである。

とりあえず皆で、お疲れ様、と言っておいた。

 

 

 

 

マカラーニャの森をしばらく進むと、向こうから走ってくる人影。

あれは・・・バルテロだ。

「あんた達、ドナを見かけなかったか?」

「いや、見てないぞ」

キリトが答える。

「どうかしたのか?」

ワッカが尋ねた。

「ああ、森に入ってからはぐれちまって・・・。くそっ! どこ行っちまったんだ!?」

「気持ちはわかるが、まずは落ち着け」

キリトがバルテロをたしなめる。

「でも! もしあいつにもしものことがあったら・・・」

「それでも、いや、だったら尚更取り乱すのは駄目だ。そう取り乱してると手掛かりになりそうなものがあっても見落とすぞ。だから落ち着いて、探すことに集中しろ」

キリト・・・妙に実感がこもってないッスか?

「確かに、そうだな・・・」

「手伝いが必要か?」

キリトの言葉で冷静になったバルテロにアーロンが言った。

「いいえ! 自分一人で何とかしてみせます! ・・・キリト、だったか? ありがとう」

そう言ってバルテロは元来た道を戻って行ったが、

「ん? どした?」

ワッカが挙動不審のリュックに声をかける。

「あ、うん、元気だしてって言おうとしただけ」

あ~、召喚士確保の件か。

あれって旅で死んじゃう召喚士を救うためだったよな。

 

 

 

 

「確か・・・この辺りだったな」

森の出口付近。アーロンが立ち止り、脇の木を調べだした。

「なんですか?」

ユイちゃんが尋ねる。

「見せたいものがある。特にティーダに、だな。少し下がっていろ」

全員が数歩後ろに下がる。

アーロンがクリスタルで出来た木を伐り、その向こうに道が現れた。

 

「ここは一体・・・」

キリトが呟く。

「この水はスフィアの原料となる水だ。人の思いを封じ、留める力がある。確かあそこに・・・む? 無いな」

「何がッスか?」

わかってるけど訊いてみた。

親父が残したスフィアのことだろ?

1分くらい探していると(アーロンが)、突然水の中から何かが現れた。

何かと言っても俺は知ってる。前回と同じなら、ジェル状の魔物だろう。

その予測は正しく、水の中から現れたのはスフィアマナージュ。

「想いが集まる場所は魔物が生まれやすい」

アーロンが淡々と言い、戦闘開始。

 

いつも通りに速攻終了。

キリトの最強剣技で吹き飛ばされた。

二刀流重突進奥義《ダブル・サーキュラー》からの二刀流15連撃奥義《シャイン・サーキュラー》からの二刀流16連撃奥義《スターバースト・ストリーム》からの二刀流27連撃奥義《ジ・イクリプス》って結局何連撃?

2+15+16+27= ・・・60連撃!? うっひゃ~!

そんなわけで、あっという間に魔物は水に還りましたとさ。

と、魔物が落とした幾つものスフィア。

全部親父のスフィアだな。

「随分古いな。こりゃ中身消えてっかもなあ」

ワッカが言う。

「10年前、ジェクトが残したスフィアだ。まず先にこのスフィアを見てみろ」

「おう」

アーロンの言葉に従い、彼に指定されたスフィアを起動。

 

「お前! 何を撮ってるんだ!」

「よくわからねぇが長い旅になるんだろ? 珍しいもんもたくさん見れそうだ。・・・となりゃ、全部スフィアに記録しておいて・・・ニョウボとガキにも見せてやらねぇとよ」

「この旅は遊びではないんだぞ!」

「しっかしブラスカよぉ、シンと戦うショーカンシ様の出発だってのに、これじゃあ何だか夜逃げみたいじゃねぇか」

「これでいいさ。・・・見送りが多すぎるとかえって決意が鈍りかねない」

「ん~、そんなもんかねぇ? ・・・ま、おめえが此処に帰る時にはもうちょい賑やかになるだろうさ。シンを倒した英雄としてド派手に凱旋パレードよ!」

「・・・そろそろ行こう。夜が明けてしまう」

 

「アーロン、もう少し寄ってくれ。・・・よし、それでいい」

「そんな嫌がんなよ、堅物」

「煩い」

「ブラスカ、おめえも写っとけよ。ユウナちゃんへのいい土産になるぞ」

「・・・そうだな」

「ブラスカ様・・・こんなことをしていては時間がいくらあっても足りません!」

「何焦ってんだか」

「この旅がどういうものだか教えてやろう!」

「アーロン!」

 

「アーロンは堅物」

「煩い」

俺の冷やかしにアーロンの額に青筋が浮かぶ。

「ですが、どう見てもこの頃のアーロンさんは堅物ですよ?」

「うぐ・・・」

ユイちゃんの指摘に、言葉に詰まるアーロンであった。

「はは・・・お、まだ続くみたいだぞ?」

キリトの言葉に、再びみんなでスフィアを覗き込んだ。

 

映し出されたのは、この場所。

「よう。おめえがこれを見てるってことは・・・俺と同じようにスピラに来ちまったわけだな。・・・帰る方法がわからなくてぴーぴー泣いてるんじゃねぇか」

泣いてません(即答)

「まあ、泣きてえ気持ちもわかる。俺も人のこと言えねぇよ。・・・だがよ、いつまでもウジウジ泣いてんじゃねえぞ」

だから泣いてないってば。

「なんたっておめえは、俺の息子何だからな。あー、なんだ、その・・・駄目だ。まとまりゃしねえよ。・・・とにかく、元気で暮らせや。・・・そんだけだ。じゃあな」

映像は、そこで途切れた。

 

「あの時ジェクトは、既に覚悟を決めていた」

「だから親父はザナルカンドに帰って来なかった。だろ?」

「ああ。この頃、ジェクトはブラスカとともにシンと戦うことに決めた」

親父・・・。

「ジェクトは、お前を愛していた。だが、愛し方がわからなかったと言っていた」

アーロンの言っていることは前回と同じだ。

だが、今回は全く違う気持ちでそれを聞く。

「親父らしいッスね。家では威張り散らしてたくせに」

俺の言葉に、キリトも笑う。

「ようするに、不器用だったんだな」

「そういうこと」

俺の態度に、今度はアーロンが笑みを見せた。

「ふ、ザナルカンドに居た頃のお前とは大違いだな。特に、理解の良さが」

はい逆行のせいですすみません(棒)

「他のスフィアは旅の合間に見るといい。ここから先のいくつかの場所にもスフィアが置いてある。見つけたらとっておけ」

「そうさせて貰うッス。さあ、出発だ!」

 

 

 

 

マカラーニャの森を抜けた。

ここは雪が積もっている。

とりあえずリンが経営する宿舎で休憩。

「おや、こんにちは」

「メイチェンさん、お久しぶりです」

久々に会ったメイチェンにユウナが代表して挨拶をする。

「ユウナ様はシーモア老師とご結婚なさるとか」

「あの、それまだ決まってないんですが。それにどうして知ってるんですか?」

「グアド族が広めておりますわ」

前回もだけど・・・あいつら、勝手なことを!

心変わりを防いだ以上、ユウナが結婚することは無い! ・・・はず。

 

1時間後、俺達が到着したという知らせを受けたトワメルがやってきた。

「ユウナ様、お迎えに参上いたしました。こんなに早くにお返事を頂けるとは、全くもって予想外の出来事です。何も告げず留守にしたこと、私がグアドを代表してお詫び申し上げます」

「いえ、それはいいんです」

ユウナが慌ててトワメルに言った。

「ありがとうございます。・・・さて、グアドのしきたりがありましてな。申し訳ありませんが、ガードの皆様はもう少しだけここでお待ちください」

悪いがお前たちの思い通りにはさせない。

「話は寺院の中でするんだろ。なら、入り口までならいいんじゃないのか?」

これにはそうそう反論できまい。

「む、むう・・・確かにそうですな。それならしきたりには反しませんが・・・。わかりました。それでは、ご案内致しますので、くれぐれもはぐれないようにお願いします」

成功! うまくいったぜ。

「ティーダ、よくやった」

アーロンが小声で言った。

「おう」

 

寺院に向かい、進む。

と、すぐに囲まれてしまった。

「あれは・・・アルベド族だ!」

ワッカが叫び、すぐに俺たちは臨戦態勢をとった。

この後、リュックのアニキが来る。

そりのような機械に乗って現れたアルベド族。

そりを乗り捨てて俺たちを取り囲む。

しかし、すぐに踵をかえして一目散に撤退した。

と、そこに、

「リューーーーック!!」

すぐ近くの崖の上から、一人の男が叫んだ。

ギャヤヌウハナ(邪魔するなら)ヨミユダワミセガ(こいつが相手だ)!」

男(以下アニキ)の隣に、大きな機械が見えた。

「ちょ、戦車!?」

キリトが驚愕する。地球にもあるのか、あれ。

ヤロフコキョフアンギュフコ(魔法も召喚獣も)クフギヨレセタウゲ(封じ込めてやるぜ)!」

「え~!?」

アニキの言葉に驚愕の叫びをあげるリュック。

「リュック、あいつはなんて言ってるんだ!?」

キリトがそう問いかける。

「魔法と召喚獣を封印しちゃうって!」

戦車から何かが排出される。その数、3つ。

タッヒヤネ(やっちまえ)!」

アニキの号令に戦車が飛び出し、俺たちの目の前に着地。

「やってみるか・・・。投影開始(トレース・オン)!」

剣は、投影されなかった。

「くそっ!」

「ならば、あの小型機械を先に破壊するぞ」

アーロンが冷静に言った。

「いや、誰でもいい、剣を貸してくれ。身体強化は使えた!」

強化は使えるのか。

キリトの体外に発動する魔術は使えない、と。

「ならこれを使え。俺の予備の剣だ」

「サンキュ!」

アーロンが渡した剣に、キリトは強化を試してみる。

強化開始(トレース・オン)! よし! これならいける!」

どうやら成功・・・ってあれ?

剣が光ってる?

あ、ソードスキルは使えるんだ。

「ソニックリープ!」

できないのは投影だけってことか。

一つ目の小型機械が破壊された。

キリトは空中で態勢を変え、

「ヴォーパルストライク!」

そのまま二つ目と三つ目を破壊。

空中を蹴って飛び退くキリト。ってなんだよそれ!

と、そこに、

「「サンダガ!」」

ルールーとユイちゃんの雷魔法が炸裂。

よし、俺も!

「オーバードライブ《アサルトサンダー》!」

チャージ&アサルトの改造技。

本来のチャージ&アサルトと同じ動きだが1発当てるたびに雷が落ちる。

これは自分で考えた技だけど・・・うん、我ながら鬼畜だと思う。

「みんな! 下がってください!」

見ると、ユウナが召喚したイクシオンがスタンバイ。

すぐさま下がる俺たち。

「イクシオン、《トールハンマー》!」

ユウナの掛け声に、イクシオンがトールハンマーを放った。

戦車、破壊。

 

「リューック! トタギシミミユテウアナハ(親父に言いつけるからな)!」

「・・・カサキ()、ユウナ()ガードシハッサアナ(になったから)! ユウナ()ガミギョフズ(大丈夫)! インハベヤコウアナ(皆で守るから)ガミギョフズ(大丈夫)!」

ゴフハッセコキナメネアナハ(どうなっても知らねえからな)!」

アニキはそう言い捨てて走り去っていった。

 

「・・・どういうことだよ」

ワッカが動揺を隠せないままリュックに問う。

「あれ、あたしのアニキ。あたしも、アルベド族なんだ」

「・・・知ってたのか」

ワッカが全員に訊く。

驚愕と怒りを浮かべるワッカと俯いたままのリュック、少し離れたところに待機して俺達の会話が聞こえないトワメル以外の全員が頷いて肯定した。

「なんで、黙ってた」

「あんた、怒るでしょ」

「・・・最悪だぜ。反エボンのアルベド族と一緒だなんてよ」

そのワッカの言葉に、リュックが反論した。

「あたしたちは、エボンに反対なんかしていないよ」

「お前ら、禁じられた機械を平気で使ってんじゃねぇか! わかってんのか? シンが生まれたのは人間が機械に甘えたせいだろうがよ!」

ワッカの主張に溜息をついたのはキリト。

「その理由はいささか不自然だろう」

「・・・どういうことだよ」

「少し、俺の世界の話をさせてもらうけど、地球では機械は普通に使われていて、最先端の研究では、仮想世界や人間の精神をつくるに至った」

「「「「「「「!?」」」」」」」

流石に予想外だって! 世界!? 人間!?

俺達の中ではキリトとユイちゃん以外が驚いた。

空気を読んで話を聞いていないトワメルは少し離れたところで何事かと思ったようで。

「スピラにも言えることだけど、機械や技術っていうのは只便利だってだけじゃなくて、世界の新事実や技術の存在する意味を正しく理解するためのものでもあるんだ。もし、機械を使わなくても、火やガスは使うだろう。何も知らずにそれを使い続けても、いつか世界は滅ぶそれを防ぐのも機械あってこそ」

そ、壮大すぎる話になってきたな。

「まあ、それは置いといて、機械に甘えるっていう表現は今はともかく昔の人達には当てはまらない。当時の機械ってのは彼らがつくったものだからな。・・・ワッカ、シンが現れたのが機械のせいだって言うのなら、どうやって現れた? どこから来た?」

「そ、それは・・・」

口ごもるワッカ。

「それを答えられない以上、さっきみたいに断定するのは愚か者のすることだ。ただ誰かから言われたことを信じるな。わからなくてもいいから自分で考えろ」

「キリト! お前、アルベドみたいにエボンの教えを否定するのかよ!」

ワッカ! ここで逆ギレって何考えてんだよ!

そう思いながらも、口には出さない。

とうとうキリトの額に青筋が浮かんだ。

「ならば訊こう! お前はアルベドの何を知っている!」

「!? そ、そりゃあ、エボンの教えに従ってないってことだろうがよ」

「ならば! なぜ従わないのか知っているのか!」

「そ、それは・・・」

「彼らだってシンの脅威は知っている! それを何とかしようと必死であがいている! その結果、エボンの教えを破ることもあるだろう! だが! 彼らがスピラに直接被害を及ぼそうとしたか! 人々を襲ったりしたか!」

「そ、それは・・・」

ワッカが口ごもる。それを見たキリトは、

「アーロン」

「今までそんなことが起こったという記録はない」

アーロンが即答した。

「で、でも、あいつらはエボンの教えを・・・」

「エボンは全知全能か?」

「い、いや、それは・・・」

「エボン教を取り仕切っているのは人間だ。伝えられてきたことが全て真実だとは限らない。もう一つ訊こう。エボン教はアルベド人が悪だとはっきり言ったのか?」

「い、言ってないけどよ・・・」

「確かにお前はリュックがアルベドだと知らなかった。だが、リュックがアルベドだとわかったら今までのリュックは居なくなるのか? それとも、今までのは全部彼女の演技だと言うのか?」

「そ、そんなつもりじゃ・・・」

「なら、今までどおりにリュックと接しろ。アルベドだからといって、リュックが別人になるわけじゃない。それに、アルベド族だって悪意で動いているわけじゃない。彼らがスピラの敵みたいに言うのはやめろ」

「わ、わかったよ。・・・リュック、その、悪かったな」

「・・・ううん、大丈夫」

何とか無事解決したな。

それにしても、キリトって議論も強いんだな。

 

「キリト殿は何やら怒っておられたようですが、大丈夫ですか?」

トワメルが訊いてきた。

「いや、大丈夫だ。心配かけてすまなかった」

「わかりました。それでは改めてご案内いたします」

あ、一番聞かなきゃいけないことをまだ聞いてなかった。

「さっきの会話、どれくらい聞いてたんスか?」

「私はそれほど耳が良いわけではないので、ほとんど聞いておりませんでした。それにあまり聞いていいと思える雰囲気ではなかったもので」

「そッスか。時間とって悪かったッス」

ワッカも自分が原因だと自覚しているためか、申し訳なさそうにしている。

さて、いよいよシーモアとの交渉だ。

奴がどう出てくるか。

そして、奴が敵であることをどうやって暴くかだ!




雷平原からマカラーニャの森を抜け、アルベドとの戦闘でした。
キリトが非物理的に無双した回でもあります。

ユイちゃんを背負いながらリュックに足に抱き付かれたキリトの苦労。
労わってあげてください。但しフラグ体質は除く。

ユウナの心変わりフラグは完全消滅です。
ですが寺院でのシーモアとのバトルはちゃんとやります。

バルテロへのキリトの助言。
実感こもってるのは圏内事件でミスリードされたことを思い出していたからです。

相も変らぬキリト無双。
スフィアの再生は基本会話文のみで行います。
アーロンは堅物。ですがこの小説では若干キャラ崩壊していると言われました。
そんな文才の俺です。すみません。
スフィアが一か所にまとまってるのは戻ることがないゆえにです。
この先はいくつかおいてある設定ですが、たぶん出てくることはないかと。

メイチェンには久々にあったという設定。
クラスコはチョコボ隊がユウナ一行の数日後の出発のため、まだ来てません。

本来グアドのしきたりは彼らの間にエボン教が広まる前からあるはず。
なら、教会の外ならばしきたり的に問題ないはず。
ですが、こちらにはキリトの感覚強化があるため、中での会話は筒抜けなのです。

SAO10巻には人工知能の権利についての考察があります。
その中でアスナが言っていたキリトの考えをもとに、ワッカを怒りました。
おかげでワッカ改心です。

次回こそ! キリトサイド! ・・・たぶん。
シーモアとの戦闘回になります。
それでは!
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