今回はVSシーモアからシン出現まで!
マカラーニャ寺院に到着。
「お待ちしておりました、ユウナ殿」
シーモアが入口で待っていた。
「それではユウナ殿、こちらへ。申し訳ありませんが、皆様はこちらでお待ちください」
「待て、先に試練を済ませたい」
アーロンがシーモアに言った。
「わかりました。それまで待つとしましょう。どうぞ、試練の間へ」
シーモアの言葉に、俺たちは寺院に入ろうとする。
だが、
「お待ちなさい!」
門番に止められた。
「ここはアルベド族が来てよいところではありません」
そうリュックに言う門番。
「この娘はユウナのガードだ」
「アルベド族が・・・ガードですと? 信じられませんな」
アーロンの言葉に門番が驚く。
「あたしはユウナを守りたい。誰にも文句は言わせない!」
「そういうことだ。ガードに血筋は関係ない」
「む、やむをえませんな」
そう言って、門番は俺たちを通してくれた。
試練をクリアして、ユウナが祈りを済ませた。
今はティーダがユウナを支えている。
と、その時、シーモアが部下二人を引き連れ、やってきた。
「お疲れ様です。ユウナ殿。・・・個人的にはグアドのしきたりに従って話したいのですが、そのような雰囲気ではないのでここで聞かせていただきます。一応、私たち以外はこちらには入ってきておりませんので」
「ユウナの答えの前に、これを返しておこう」
アーロンがシーモアにジスカルのスフィアを渡した。
「スフィアですか。しかし、返す、とは? 少なくとも、私は見覚えがないのですが・・・」
「異界に行ったとき、ジスカルの思念が現れてな。それはジスカルが落としていったスフィアだ」
「そうですか・・・」
その表情が、死者をいたわるものではなかった。
・・・まさか。
「シーモア、お前、自分の父親を殺したのか?」
「「「「「「「「「!?」」」」」」」」」
俺とティーダ、そしてアーロンを除く全員が驚愕した。
「き、貴様! なぜそれを!? し、しまった!」
驚きのあまりシーモアの部下が正直に言ってくれた。
シーモアが部下の失態に頭を抱えている。
「なるほど、そういうことか・・・」
アーロンはそれを聞いて驚愕よりもむしろ納得した感じだ。
「キリト、ナイス」
だが、ティーダは最初から知っていたように見える。なぜだ?
「・・・なぜわかったのか、聞かせてくれませんか?」
「あんたの表情。あれは死者を自分の父親をいたわるものじゃなかった。あとは勘だ」
「そうですか。それを知られてしまった以上、ユウナ殿は了承してくれないでしょうね。ユウナ殿、もしよろしければ知る前の答えもお聞かせくださいませんか」
シーモアが今度はユウナに問いかける。
「・・・もともとお断りするつもりでした。召喚士として、シンを倒すことに集中したかったので」
「そうですか。どちらにしろ、知られてしまった以上生かして返すのは危険。覚悟していただきましょう!」
ならば、戦闘開始だ!
「お前たちは下がっていなさい」
「「はっ!」」
「私の闇を知るがいい・・・。出でよ、アニマ!」
シーモアが召喚したのは、ルカのブリッツボール大会でも召喚した奴。
アニマっていうのか。
こっちもとっておきだ、行くぞ!
「
投影するのは、真に最強の剣。
俺以外にはアスナとユイしか知らない剣。
アインクラッド100層フロアボスにしてSAOラスボス、魔王ヒースクリフのLAボーナス。
SAO、ALO、アンダーワールドの全ての剣を凌駕する最強の剣。
ほかのどこにもない、刀身が虹色に輝く片手剣。
その名は・・・、
「《インフィニティ》!」
その剣が放つ覇気が、空気を、いや、空間を震えさせた。
「! その剣は一体・・・」
驚愕の言葉を上げるシーモア。
「《ノヴァ・アセンション》!」
片手剣10連撃。
単発のソードスキルでは二刀流を除く全てのカテゴリの中で最大の連撃数を誇る。
但し、OSSの最強、《マザーズ・ロザリオ》は除くが。
更に続ける。
《サベージ・フルクラム》《バーチカル・スクエア》《デットリー・シンズ》・・・。
その連撃にアニマの体はどんどん傷ついていく。
「――――止めだ。《ヴォーパル・ストライク》!」
最後の一撃。
アニマは倒れ、その体を幻光虫に分解されていく。
「・・・馬鹿な。こんなにあっさりと・・・」
シーモアが呆然と呟いた。
「お前に勝ち目はない。もう諦めろ、シーモア」
ティーダが言った。
「そういうわけにはいきません。なんとしても、やり遂げねば!」
叫び返すシーモア。
「キリト、ここから先はやらせてくれ」
「わかった。できるだけ早く決めろよ。まだ奴の部下が外にいる」
「ああ、わかってる」
俺と入れ替わるようにティーダが前に出る。
「く・・・《レクイエム》!」
「オーバードライブ《ソニックスパイラル》!」
限界までヘイストをかけた状態での神速のスパイラルカット。
これはティーダ自身が考えた技だな。
レクイエムを完全に避け、シーモアに斬りかかった。
一足遅くティーダが居た場所に爆発が。
「ぐぅ・・・なんという速さだ・・・」
「もう一度言うぞ。諦めろ」
ティーダが畳み掛けるように言った。
「ならば・・・これならどうですか!」
シーモアに幻光虫が集まっていく?
その発生源は・・・シーモアの部下たち!?
確か幻光虫で体が構成されるのは魔物、召喚獣、死人だったはず。
こいつら、既に死んでいるってのか!?
そして、シーモアの姿が灰色の人型の魔物になった。
「シーモアめ、人の道を踏み外したか。お前たち、ティーダに加勢するぞ!」
アーロンが皆に言った。
「あ、アーロンさん、あれは一体・・・」
ワッカが尋ねる。
「見ての通り、魔物になったということだ」
「そ、そんな・・・」
戦慄するワッカ。
「スペルミクス《サンダジャ=ウォタジャ》!」
ジャ系魔法の対極属性混合魔法でユイが先制攻撃。
「くそっ! エレメントリール・トライ!」
続けてワッカが半ばやけくそ気味に炎、雷、冷気を纏ったボールを投げる。
「ぐあっ!」
シーモアが予想外のダメージに悲鳴を上げる。
俺も、やるか。
「
インフィニティで
寺院が完全に崩壊してしまう。
だから、別の剣を投影。アリスの《金木犀の剣》だ。
「
刀身が幾つもの破片、いや、花弁に分解し、暴風のごとくシーモアを打ちのめす。
「これで、止めだ!」
ティーダが叫んだ。
彼が持つフラタニティが蒼く輝く。
「エナジークラッシュ!」
あれは、俺のアイデアで生まれた技だ。
その剣から放たれた幾つもの光弾がシーモアに当たり、内側から幾つもの爆発を引き起こした。
「馬鹿な・・・こんなことが・・・これほどとは・・・」
そう言いながらシーモアは人間の姿に戻り、倒れた。
「シーモア様!?」
声のする方を見ると、更に部下を引き連れたトワメル。
「い、一体何が! ・・・まさか、貴方達が!?」
「先に手を出してきたのはシーモアだ。ユウナ、送ってやれ」
アーロンの言葉に頷くユウナ。だが、
「お待ちなさい! 反逆者の手は借りません」
その言葉に、俺は反論する。
「反逆者はシーモアの方だろうが。なにせあいつは・・・」
「父殺し、ですか? それに関してはあなた方は関係ありません。グアドの問題はグアドが解決します。シーモア様はエボンの老師である前にグアドの族長。シーモア様に敵対した貴方達を無事に返してしまっては、グアドの名折れ!」
「やるってことッスね」
ティーダが殺気を放ちながら言う。
俺はユイに合図し、ユイは俺の背中に乗った。
「
再び金木犀の剣が分解、グアドの連中を弾き飛ばす。
「今だ、走れ!」
アーロンの号令に、俺達は走り出した。
氷の回廊を駆け抜ける。
と、階段に辿り着いたのを確認したティーダが狭い中で飛び上がり、
「エナジーレイン!」
今まで通ってきた床を攻撃した。
床に吸い込まれた光弾が、床の下で爆発。
回廊が崩れ落ち、その下に広い空間が現れた。
「こうなってたのか・・・」
「これで少し足止めできるはずッス」
ティーダ、お前はなぜそれを知っているんだ?
そう思いながらも、口には出さない。
「よし、今のうちに行くぞ」
アーロンの言葉に再び進みだした。
走っていくと、向こう側からもグアドの姿が。
・・・待ち伏せか。
当然、後ろからも追手が迫ってくる。
「囲まれたか」
俺の言葉に、全員が臨戦態勢をとる。
と、待ち伏せしていた側にはゴリラのような魔物が居た。
「どういうことだ? なぜ魔物が?」
その俺の質問に、ティーダが答えた。
「グアド族は魔物を操る力があるんだ」
・・・マジか。
「
投影するは、時穿剣と金木犀の剣。
「
左手に持った金木犀の剣を分解させる。
「あのゴリラは任せろ! 皆は他を頼む!」
そう言って花弁の嵐をゴリラへ殺到させる。
だが流石ゴリラ、結構頑丈だ。
そのために時穿剣も用意したのだが。
「
ゴリラへ駆け出しつつ時穿剣で奴の後ろと左右の空間を斬りまくる。
金木犀の花弁で気を逸らしつつ、ゴリラの後方を重点的に。
さあ、止めだ!
「ヴォーパルストライク!」
完全支配を解除した金木犀の剣でゴリラを後ろに跳ね飛ばす。
時穿剣で斬った跡に突っ込んだ魔物はそれによって微塵切りとなった。
周りを見ると、ちょうど皆も終わったところのようで。
しかし。
そこにもう一体のゴリラが飛び込んできて、勢いよく着地しながら足元を殴りつけた。
先ほどの戦闘で溶けかかっていた氷が完全に割れた。
「またかよおおぉぉぉぉ!」
そんなティーダの絶叫と、皆の悲鳴とともに、俺達は落ちて行った。
結果、一応無事。
柔らかいものと重いものを片っ端から投影してはロープで一括りにして下に投げる。
その繰り返しで一応クッションにはなった。
但し耐久値0が続出。
ちなみに、この場で立つとくるぶしの少し上あたりまで水につかっている。
その下はまた氷。
ここからは寺院の底?が見え、そこから歌が聞こえてくる。
とりあえず、今後はベベルに行くことに決定。
ユウナ達はそこで事情を総老師マイカに説明する。
グアドが真実を歪めて伝える可能性が高いからだ。
ベベルはスピラ最大の都市。
そこでアスナの情報が得られれば・・・。
と、歌が終わった。
その瞬間、大きな振動が俺達を襲った。
「この揺れ・・・あの時の!」
俺が思い出したのは地球でシンが現れた時のこと。
「下だ!」
アーロンの声に全員が下を見る。
分厚い氷を通して見えた物は・・・。
「シン!?」
「ずっとこの下に居たってのか!?」
ユイとワッカが次々に叫ぶ。
「毒気に気を付けて!」
そう叫ぶルールー。
いや、すべきはそれじゃない!
「「「固まれ!」」」
俺とティーダ、そしてアーロンの声が重なった。
しっかりと抱き合い、はぐれないようにする俺達。
氷が割れ、俺達はさらに下に落ちて行った。
そう、シンに向かって。
全員で行くことになったおかげでマカラーニャ寺院は原作FF10とは違う動きになっています。
シーモアの動き、グアドの動きも変わっています。
それがわかるのは前回の知識があるティーダだけです。
SAO最強の剣、インフィニティ。
これは作者オリジナルです。
ソードスキルの威力が桁違いな上、完全支配はチートです。
記憶解放まで行くと反動でキリトが死にます。
しかし世界を一つ滅ぼせるというとんでもないチート。
VSアニマは40秒ほどで戦闘終了です。
シーモア異体、一足早く登場。
しかしあっさり撃破。
キリトもティーダもチートがデフォルト。
前もって言っておきます。
ベベルでのシーモア異体戦はありません。
ウェンディゴは2体目登場。
但し2体目は墜落死してます。合掌。
キリトは座布団とかクッションをいくつか纏め、更に小さめで重い岩をロープで括りつけてます。
それを下へ投げました。相当な数を。
相談シーンは割愛。
とりあえずここでの結論はあまり今後に関わらないので。
さて、佳境も近くなってきました。
次回はティーダサイドでお送りします。
アルベドホームでの出来事です。
お楽しみに!