オリキャラが登場です。
今回、あまりうまく書けなかった気がします。
「おいレオ。これ、桐ヶ谷さんに持ってってやれよ」
「レオくん、桐ヶ谷さんにこれ持って行ってあげて」
「いいけどさ・・・お前らは行かないのか? てか行くの俺一人?」
「「そりゃあそうでしょ」」
「はぁ、お前らもか・・・まあいいけどさ」
現在、12月。
あれから4ヵ月経った。
最初の一ヶ月は準備期間。
準備が終わった後は皆を集めて異世界調査。
調査と言ってもゲートを通して見てるだけなんだけど。
3ヵ月の調査。
お兄ちゃんたちはまだ見つからない。
最近、どうしても行く気になれず、高校を休みがちになっている。
行くとしても2,3日に一度くらいで、皆も心配している。
「直葉、士郎さん達が来たわよ」
「わかった、すぐ行く」
玄関から聞こえる母さんの声に、あたしは椅子から立ち上がった。
「直葉ちゃん、大丈夫? 少し、休んだ方が・・・」
シリカちゃんに心配される。
「ううん、大丈夫。それに、最近あまり休めないんだ」
そんな中、凛さんが言った。
「このまま進展が無いのは直葉ちゃんには精神的にキツイわね。だから、今日からもう少し詳しく捜索するわよ」
「詳しく?」
リズさんが凛さんに訊いた。
「ええ、今までは遠くから見えるだけだったし、音も聞こえなかったでしょ?」
あたしたちは頷く。
「で、今回からは術式を少し変更して、もう少し拡大して見えるようにして、更に音もある程度聞こえるようにするの。例えるなら望遠鏡と集音機を付け足すような感じね」
なるほど、とあたしたちが頷く。
「じゃあ今から準備するから待っててね。士郎。そっちはどう?」
凛さんが二階に声をかけると、士郎さんが大きめの声で答えた。
「ああ! 下準備は十分だ!」
その言葉に凛さんが頷き、席を立つ。
「じゃあ、私は準備があるから暫く待っていて」
降りてきた士郎さんと入れ替わるように凛さんが二階に上がって行った。
「とりあえず先に言っておくけど、午後から俺の知り合いが二人来る」
士郎さんがそう言った。
「魔術関連か?」
クラインさんの質問に士郎さんは頷いた。
「そうだ。専門は違うが、一応人員確保という形で来てもらう。凛が・・・いや、なんでもない」
どうかしたのだろうか。
士郎さんが苦虫を噛み潰したような表情をしている。
「間桐桜です。皆さん、よろしくお願いしますね」
「イリヤスフィール・フォン・アインツベルンです。私のことは気軽にイリヤって呼んでね。そんなわけでよろしくっ」
二人とも女の人だ。
・・・そういえば士郎さんってお兄ちゃんと同じ天然タラシ(鈍感)だった。
「桜は凛の妹。イリヤは俺の姉だ」
士郎さんの捕捉に
『どっちも似てない!?』
全員の声がハモった。
「まあ、いろいろと事情があってな。さて、そろそろ凛の準備も終わるだろう」
そこに、二階から凛さんが降りてきた。
「あら、桜もイリヤももう来てたのね。とりあえず、準備はできたわ。皆、ついてきて」
凛さんが術式を詠唱する。
何を言っているのか全くわからないが。
詠唱が終わると、ユイちゃんのパソコンのモニターに映像が映る。
正確にはモニターにではなく、モニターの少し手前の空間にだが。
最初の方は例の巨大UMAが映っていた事が何度もあったのでかなり驚いた。
そして1ヶ月前、その巨大UMAが爆発するのを見た。
その後も探してはいるけれど、手掛かりもあまり見つかっていない。
だから今回の提案、望遠鏡と集音機の機能を追加することを実行することにしたのだ。
そんな時、突然ドアが開いた。
「やっほーキリちゃん。こっちに居たんだ」
「だからキリちゃんって呼ばないで!」
入ってきた少年に怒鳴り返す。
「えっと・・・誰?」
珪子ちゃんがあたしに訊く。
「この人はあたしのクラスメイトで」
「東条
「だからキリちゃんって呼ばないでってば」
いつものやり取りをしながらあたしは溜息をついた。
「ところで、今日はどういう用事?」
あたしの質問にレオは手に持ってたビニール袋を差し出した。
「これ、クラスの皆からのお見舞い。で、今日も全員用事があるとかで俺だけ」
ああ、いつものパターンね。
納得するあたしとは対照的に、疑問符を浮かべる皆。
そんな皆にレオが説明する。
「いつもこんななんですよ。何かにつけて俺とキリちゃんを二人きりにしようとするんですよね。ホント何がしたいんだか。第一俺とキリちゃんの共通点なんて兄姉がSAOサバイバーだってことだけなんですよ。もし俺とキリちゃんをくっつけようとしているんならなんでそんなことを始めたのかあいつらに問いただしたい」
「だからキリちゃんって呼ばないでってば・・・とにかくそういうことです」
それを聞いたリズさんが興味深そうに訊いてくる。
「へぇ。じゃああんた達はその気はあるの?」
「「そんなこと訊かれても・・・」」
それを聞いて、シリカちゃん、リズさん、シノンさんが吹きだしそうになる。
更にクラインさんが若干ニヤけながら、
「リーファっちにも春が来ていたんだなぁ」
「「だから違うって!」」
揃って否定するあたしとレオ。
しかし皆はニヤニヤするばかり。
「しかしよう、キリの字はなんて言ってるんだ?」
クラインさんが訊いてくる。
ああ、お兄ちゃんがどう反応してるかってことね。
「さぁ? 知らない」
だって何も言わないんだもん、お兄ちゃん。
「で、レオの字の兄貴だか姉貴だかのプレイヤーネームはなんだ?」
「へ!? れ、レオの字!?」
そんな声をあげるレオにあたしは言う。
「レオ、気にしたら負けだよ」
「お、おぅ。えっとだな、俺の姉貴のプレイヤーネームはバード。知ってる?」
その名前にリズさんがポンと手を打った。
「ああ、知ってる。SAO終盤では50層辺りで有名だった細工師でしょ」
その言葉にエギルさんが頷いて続ける。
「それに、攻略組程の実力ではなかったが槍使いとしても有名だったな」
レオがそれらを肯定する。
「そうそう。でも姉貴はALOはやってないんだよね。俺はやってるけど」
「ちなみに、ALOではレオンってプレイヤーネームのシルフ」
レオの言葉にあたしは付け足した。
「レオン・・・確か5月ごろに共同でクエやったことがあったわよね。あ、私はシノン」
シノンさんがレオに言う。
「ああ、確かにあった。ケット・シーの
その時、士郎さんがいきなり落ち込んだ。
「アーチャー・・・ふ、ランダム生成のはずのALOであんなに似るなんて運なのか? 運が悪いのか? 俺が幸運Eだからなのか? いやあいつもだが・・・」
「「「し、士郎、落ち着いて!」」」
凛さんと桜さんとイリヤさんが士郎さんを宥める。
「なあ、あの人どうしたんだ?」
レオが訊いてくるが、
「さあ? あたしにもさっぱり・・・」
そう答える。だってわかんないんだもん。
急にどうしちゃったの士郎さん?
「あ、とりあえずこれは置いておくよ。なにやら取り込み中みたいだし」
そう言ってレオが見舞いの品を置いたのは、魔方陣の上。
「ん? なにこれオカルト?」
あ! そういえばレオは魔術のこと知らないんだった!
急なことに慌てるあたし。
そんな中、復活した士郎さんが言った。
「なあ、凛」
「え、な、何?」
凛さんが若干焦ったような声を出す。
「今見たらあの術式、外部からの僅かな接触で効果が逆転するようにできているぞ」
魔術師たちの間に沈黙が降りる。
「・・・て、てへ?」
「「「てへ、じゃない!」」」
士郎さんたちのツッコミが入った。
え、どういうこと?
その瞬間、映像がスパークし始めた。
「あ、あの・・・一体何が?」
あたしの質問に士郎さんが説明を始める。
「つまりだな。術式が暴走を始めて・・・」
『暴走?』
レオを含めたあたし達全員が訊き返す。
と、映像の真ん中から渦が発生し始めて・・・え?
「レオ君、ドア、開くかい?」
「え? あ、あれ?」
レオがドアを引くが全く開かない。
「え、閉じ込められた?」
レオの言葉に反応するように、渦が凄い勢いで周りのものを吸い込み始めた。
当然、あたし達を含めて。
「つまり・・・もう逃げられないってことだ」
逃げられないって・・・この渦から?
『えええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!?』
驚愕の悲鳴とともにあたし達は渦に巻き込まれていった。
「あ痛たたた・・・」
目を覚ますと、そこは森の中。
辺りを見回すと、皆無事のようだ。
レオの目が点になっていること以外は。
「えええ!? えええ!? ええええぇぇぇぇ!?」
そんな声ばかり出しているレオは放っておいて。
「どうしてこうなったんだ!?」
クラインさんが士郎さんに訊いた。
「はぁ・・・凛のうっかりだ」
へ? うっかり?
「凛の家はな、代々大事なところでうっかりする家系なんだ」
何それ、そんな遺伝は嫌!
「つまり・・・?」
と、凛さんの方を見ると、凛さんの後ろにどす黒い気配が!?
凛さんの後ろの気配の正体はもの凄くいい笑顔を浮かべた桜さん。
あ、あれ? 何か桜さんの服装が変わってない?
「姉さん・・・? 何か言い残すことは?」
「え、ちょ、さ、桜、ま、待って」
「答えは聞いていませんから」
そんなやり取りの後桜さんが凛さんを引きずっていく。
数秒後、凛さんの悲鳴が響き渡った。
最初の会話はオリキャラのレオとそのクラスメイトです。
設定としてはクラスメイトのモブが男女一人ずつ。
会話の場所はレオの家の玄関です。
さて、ここでオリキャラの設定をば。
東条怜央(トウジョウ レオ)
通称レオ。
桐ヶ谷直葉と同じ高校に通い、彼女とはクラスメイト。
それ以外の接点として二人とも兄(姉)がSAOサバイバーである点があげられる。
何故だかクラスメイト達はしきりにレオと直葉をくっつけようとする。
本人たちはその意図には気付いているが、何故なのかわからず首をひねるばかり。
直葉のことをキリちゃんと呼ぶ。彼女からは止めるように言われるが全く止めない。
クラスメイト達にいろんなあだ名をつけたりする。キリちゃんもその一つ。
ちなみに魔術との接点は皆無。
ALOではレオンという名前のシルフ。
補助魔法寄りのリーファと違い、攻撃魔法に偏った魔法剣士である。
剣:攻撃魔法:補助魔法の割合はだいたい5:4:1くらい。
一応リーファ寄りオリキャラの予定です。
この点は賛否両論だと思います、はい。
レオの姉、バード。
本名は東条莉央(リオ)。
で、苗字と名前の頭文字をとって『トリ』、そこから『バード』です。
ところでスピラへ飛ばされた後、士郎と凛でこんなやり取りをしたかった。
「魔法少女、カレイド・・・」
ゴッ!
「あ痛! あれ? 私は一体・・・はっ!? この服は!?」
「危なかったぞ、凛」
状況わかりにくいですよね、すみません。
それはともかく今回の話は直葉ちゃん達スピラへ行く、でした。
イリヤの口調がうまく書けてないですね。
最後は黒桜降臨。
凛は犠牲になったのです。黙祷。
いや、まだ死んでないですけどね。
次回はオリキャラのレオサイド。
今話の補完及びその先の話をやります。
それでは!