僕の予知夢は絶対に当たらない   作:青春

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完結編です。
所々矛盾があるかもしれませんが(汗
後書きに解説を入れているので結末までの経緯を推理したい人はネタバレになるので気をつけてくださいね


結末と解説

「皆さんおはようございます。11月17日月曜日、朝のニュースをお伝えします・・・」

 

ニュースキャスターのその言葉を聞き耳を疑った。

月曜日・・・

今僕が見ているのがいつもの予知夢なら今日は水曜日の夢を見るはずだ。

十数年間、毎夜毎夜予知夢を見続けてきたが過去の夢を見たり一週間先の予知夢を見たりしたことは一度も無い。

僕は昨日火曜日の予知夢を見て翌朝にその夢と真逆の現実の火曜日を確かに過ごした。

なのに何故二日前の夢を見ている?

電子レンジが「チン」と気の抜ける音を出した。

 

この夢が覚めた時、そこはいつなんだろうか。

普通に眠ってしまった風呂の浴槽の中で7月19日に目覚めるのか、それとも7月17日に逆戻りするのか。

だとしたら僕はこのまま17日と18日を繰り返さなければならないのか。

僕は通学路を歩きながらずっと同じ事を考えていた。

最も恐れた事態は僕が17日と18日の二日間のループから抜け出せなくなることだった。

幸いまだまだループ説が確定したわけではない。

それはいくら考えても明日の夜を越えないと分からないことだろう。

少なくとも今は自分の頭ではどんなに頭を使ったところで無駄だと思った僕は今日が本当に僕の知っている11月17日なのか確かめながら一日を過ごすことに決めた。

・・・月曜日ってどんな事があったっけ?

 

・・・

 

時刻は午後11時半を軽く過ぎた頃。

その日、特に印象に残ることもなく僕は一日を終えようとしていた。

ベッドに寝転がり微睡みながらも11月17日を振り返る。

遅刻も早退もせず普通に学校に行き、帰りは友人とゲームセンターに寄って帰ってきた。

その間に特出すべき点は見つからない。

いわゆる普通の男子学生の日常・・・日常?

枕元に置いてある目覚まし時計を見る。

既に50分を過ぎていた。

毎夜見る予知夢は12時よりも前に幕を閉じる。

僕の死という非日常によって。

しかし今回その非日常が起こらない。

55分を過ぎた。

絶対に当たらない予知夢の中で一日を生き延びるという事は翌日現実の世界で死を迎えるという事と同じなんだ。

僕は頭が真っ白になった。

明日僕が死ぬ?

この夢の中で生き延びたせいで。

0時2分前。

僕は部屋から飛び出した。

何か凶器になりそうな物を探す。

部屋にあるバットを使おうかとも考えたが即死出来ないため却下した。

僕は全速力でキッチンに向かう。

そして壁についているフックにかかった包丁を手に取り自分の首に突き立てようとした。

0時まであと30秒も無い。

息が上がる。

手足が震えた。

走馬灯なんてものを見る余裕は無い。

今死なないと明日死ぬ。

夢の中の死と現実の死のどっちを受け入れるつもりだ。

心の中で自分を叱咤するが手は震えて動かない。

 

もう時計の針は頂上をこえていた。

 

・・・

 

目が覚める。

と同時に涙が溢れてくる。

今日が自分の命日なんだと。

昨日の予知夢で僕は死ぬことができなかった。

僕は今日中に何らかの理由で死ぬだろう。

その日は一日中部屋から外に出なかった。

 

死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にたくない死にタくなイ死にたくナいシニたクない死ニタくナイシニタくない死ニタクナイシニタクナイシニタクナイシニタクナイシニタクナイシニタクナイシニタクナイシニタクナイシニタクナイシニタクナイシニタクナイシニタクナイ

 

・・・

 

目が覚める。

いつの間にか眠っていたようだ。

人生最後の日を寝て過ごすなんて勿体無い。

時計を見ると時刻は5時半。

窓の外を見ると空が赤く焼けていた。

 

しばらく夕焼けを眺めていた時僕は目の前の沈む太陽に対して妙な違和感を感じた。

それが何か始めは分からなかったが次第に気付く。

 

・・・・・・・太陽が・・・昇っていた。

僕は11月18日を生き残った。

 

 

 

 

時刻は8時・・・午前8時。

太陽は昇りきり外はすっかり明るくなっている。

もう学校に行かなくてはならない時間だが僕はそれどころではなかった。

すっっっっごい恥ずかしい。

あんな死ぬ覚悟までして、死ぬのが怖くてマジ泣きして、最後には夕方のと勘違した朝焼け見てちょっと「いい人生だったな」みたいなこと考えちゃったりして。

それが全て杞憂だったなんて。

最初は安堵感が勝っていたが時間が経つと羞恥心で死にそうになる。

さっきまでベッドの中で悶えていたがようやく落ち着いた。

すると自分の腹が大きく鳴る。

そういえば昨日の朝から何も食べてなかった。

僕は朝食を食べるために部屋を出た。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてドアの前に立っていた男に拳銃で頭を撃ち抜かれた

 

























ここまで読んでいただきありがとうございました。
ここまてで「僕の予知夢は絶対に当たらない」は完結となります。
ここからは後書きのいう名の簡単な解説です。
まあ、簡単に言うと

主人公は11月18日に殺させる夢を見て現実で11月18日を生きるという夢を見たのです。
なので二度目の11月18日から主人公の夢と現実の認識が逆転しています。

表にすると

夢17日(月) 死ぬ夢をみた翌朝18日火曜日に生きるという夢を見る
現実17日(月) 主人公は現実の火曜から夢の月曜に戻ったと思ってる
夢18日(火) 死に怯えながらも部屋の中で生きる
現実18日(火) 何者かに頭を撃ち抜かれ死亡

こうしてタイトル通り死ぬ夢を見た後生きるという予知夢は見事に外れ生きる夢を見た後死んでしまった主人公でした。
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