広がる荒野
あちこちに戦いの爪痕であるクレーターや廃墟が見える
そこに立つ1人の女性
2本の角と大ぶりのしっぽを持つ竜
ホロふぉーすの1人、桐生ココだ
ココ「ワタシとタイマンなんてほんーといい根性してるべ…
なぁ?
ポルカ氏?」
そう口にするココの視線の先には
そんな荒廃した大地の空で陽気に
いや、妖気というべきだろうか
玉乗りして浮遊する1人の女性
ほろふぁいぶの尾丸ポルカである
ポルカ「連れないこと言わないでくださいよ~ココ先輩」
おちょくるように空中で曲芸をしながらしゃべり続けるポルカ
ポルカ「これはですねぇ、ショーですよ、ほろふぁいぶとホロふぉーすでお届けする一世一代の、ね」
ココ「ほう?ショーってんならよぉ?竜のワタシを使って火の輪くぐりでもやるってか???」
ポルカ「いや~それも考えましたがねぇ、竜っていうでっかい的にナイフなげっての粋かなって思いません?
手元がついつい狂っちゃうかもですが?」
ココ「言いてぇことはソレだけか?
あと数秒後にはオメェも
半分死んでんで?」
そう言うとココの体みるみる巨大化し
本来の竜の姿へと変貌した
ポルカ<ここまでは計画通り…、今頃ほかのメンバーもすでに交戦中のはず…>
ぼたん「やっぱ、あたしにはわため先輩が来ましたか」
獅白ぼたんの前には角巻わため
わため「ぼたんちゃん、わためはさ手加減って苦手なんだ」
ぼたん「へぇ、狩られる側から手加減されるなんて屈辱ですんで
いつも通りおいしくガブガブいただきますよ
せーんぱい」
じゅるり
と舌なめずりするぼたん
わためはそれにも動ぜず
わため「ぼたんちゃん、羊は獅子に狩られる
でもね?」
スッ、と手を上に上げると
ドドドドド!
という音とともに羊の大群が現れる
わため「羊の群れが獅子を狩っても
悪く
ないよねぇ?」
ぼたん「あっはぁ!そう来なくっちゃ!先輩!」
そしてまた別の場所でも
ラミィ「ルーナ先輩」
ルーナ「ラミィちゃん」
対面する雪花ラミィと姫森ルーナ
それぞれ後方に雪民とルーナイトを従え一触即発の状態
ルーナ「ルーナは悲しいのらぁ、ラミィちゃんとはきっと仲良くなれるって思ってたのらよ?」
ラミィ「ラミィだってそうですよ?こんな形じゃなかったら先輩たちとそれはもう仲良く一緒にいたかったです」
2人は目を閉じる
そして目を見開くと
雪民とルーナイトの衝突が始まった
ドゴッ!
ドゴッ!
ドゴッ!
ねね「はぁーん!ねねには無理あるうううううううう!」
かなた「そぉい!」
ここでぶつかり合うのは桃鈴ねねと天音かなた
だがどうにも一方的である
かなたの拳が荒野にクレーターを増やしていく
かなた「どうしたねねちゃん!?逃げてばっかりか!?」
ねね「なんでねねの相手がかなた先輩あるかぁ!?絶対勝てっこないあるぅ!?」
勝てっこないといいつつもねねにはかなたの攻撃は一発も当たらない
ねね<な~んちゃって!よけ続けてスタミナ切れた床をチョチョイのチョイある~>
かなた「あたるまでガンガン行くぞおおおおお!」
ドゴォ!
ねね「ひぃーん!やっぱだめなきがしてきたあるー!」
そしてここでも
常闇トワと魔乃アロエが対峙していた
アロエ「いやぁ、まさかトワ先輩とお手合わせ願えるとはなぁ
吾輩は幸せ者だ」
トワ「アロエちゃん、トワだって未熟だけど悪魔なんだ
なめてると悪魔の力でぶっ飛ばすかんね?」
アロエ「おやおやそれはこわいな先輩、でも吾輩だってサキュバスの端くれ
全力でぶつかってくることを所望するぞ」
トワは紫の
アロエはピンクのオーラを放ちぶつかり合う
そしてニヤリと笑うと
一斉に駆け出した
ポルカ【イッツショータイム!今から皆さんにお届けするのはホロふぉーすとほろふぁいぶが真っ向からぶつかり合う新たなエンターテイメントショー!
勝つのはホロふぉーすか!?
はたまたほろふぁいぶか!?
結末を見届けるのはあなた!
そーう視聴者のあなたですよ!?
チャンネルはそのまま!】
ここはホロライブの事務所
ほろふぁいぶのメンバーが新しい企画会議の真っ最中である
ぼたん「へぇ~先輩たち巻き込んでの声劇ねぇ」
ねね「おまるん!ねねだけなんか扱い雑じゃないあるか!?」
ポルカ「んあ?そう?キノセイジャナイ?」
ねね「めっちゃ目そらしてるあるけど!?」
ポルカがねねをいじりそれをケラケラと笑ってみているぼたん
それを遠目からお茶を飲みながらラミィが見つめていた
ラミィ「声劇かぁ…」
ラミィはテーブルの写真立てを手に取る
そこにはほろふぁいぶ5人の集合写真
ラミィ「魔乃ちゃん…」
ポルカがラミィのもとに歩み寄ると
ポルカ「これさ、ほんとはデビュー前から考えてたんだ」
ラミィ「え?」
さっきまでの楽天的なポルカと打って変わりまじめな表情になる
ポルカ「先輩たちとのコラボ解禁あたりでみんなに提案しようと思ってたんだけどね…」
ねね「おまるん…」
全員が言葉に詰まってる中
ぼたん「いいじゃん、やろうよこれ」
ラミィ「ししろん?」
ぼたん「別に動画とらないでもいいじゃん、ダメ元で先輩たちにも声かけてさ
もちろん、まのちゃんにもね」
ボタンの言葉を聞き、ねねはぎゅっとこぶしを握りしめ
ねね「……ねね!とわわ先輩たちに声かけてみるある!」
ポルカ「じゃあ、あたしはココ先輩にかけるわ、ココ先輩に連絡すればかなた先輩は自然とアポ取れそうだし」
ぼたん「ルーナ先輩にはあたしが
ラミちゃんはまのちゃんによろしく」
ラミィ「ししろん…」
ラミィは一度そっぽを向くと袖で顔をぬぐった
そして振り返ると
ラミィ「わかった!まのちゃんに連絡してみるね!」
『まのちゃんへ
元気にしていますか?
ラミィは元気です
ホロライブに入って色んな出来事があって
いろんな人と出会って
楽しいばかりではないけれど
今をラミィがラミィらしく生きるため
頑張ってます
今度5期生皆で声劇をやります
4期生の先輩にも声をかけてます
動画を取るわけでもSNSに上げるわけでもありません
ただまのちゃんと、みんなと一緒にやってみたいとそう思ったので連絡しました
連絡待ってます
離れていても私たちはいつまでもほろふぁいぶだよ 雪花ラミィ』
数日後
『久しぶり、連絡嬉しかったぞ
声劇のことありがとう
吾輩は
………………』
離れていても
心はいつもともにある
最後まで読んでいただきありがとうございました。
卒業した今もメンバーたちが名前を出し続けるもう1人のほろふぁいぶ
色々な意見があると思いますが彼女たちはいつまでも5人でほろふぁいぶであると思っています。