4期生のデビューをきっかけにホロライブにはまり、箱推しになった身としては何もせずにはいられませんでした
駄文ではありますがお付き合い願います
もう500年も昔のお話です
バーチャルとリアルの世界を繋ぎ活躍するアイドル事務所
ホロライブ
そこに5人のアイドル達がデビューしました
天使、龍、羊、悪魔、姫
5人は性格も個性もバラバラでした
事務所の急成長の中デビューした彼女たちはその波に乗り個性を活かし活躍しました
その中でも頭一つ抜けていたのは任侠の心を大事にしていた一匹の龍でした
彼女の名は桐生ココ
当時桐生会という構成員100万人を超える極道の会長でした
そんな彼女はデビューから1年半がたったある日
ホロライブを去ることを決意したのでした
あるものは涙を流し
あるものは怒り
あるものは引き止め
あるものは彼女の決意を尊重し、応援した
卒業ライブを最後に龍は空へ飛び立っていきました
彼女がその後
歴史の表舞台へ現れることはありませんでした
でも彼女を待ち続ける者たちが居ました
彼女が残した
「500年後に会おう」
その言葉を信じて待ち続けていました
~2521年 魔界~
ここは魔界の公園
まだ見習い悪魔たちに1匹の悪魔が紙芝居を見せていました
小悪魔「ねぇねぇお姉さん~?しつも-ん!」
???「ん?どうしたの?」
小悪魔「なんで紙芝居はそこで終わってるの?」
???「…実はね、まだ描いてないんだ…これの続き…」
小悪魔【え~?なんで?なんで~?】
???「あー!もう!今度また別のお話聞かせてあげるから!ね?」
小悪魔【は~い】
別の紙芝居をよんでもらい、ご機嫌になった小悪魔たちは手を振り去っていく
それに手を振り返して答えた悪魔は紙芝居を片付け始める
???「…続き…かぁ…」
そう、この悪魔
当時ホロライブ4期生だった小悪魔
常闇トワである
現代での立派な悪魔となるための修行を終えた彼女は魔界へ戻り、立派な悪魔として魔界でも名のしれた悪魔となっていた。
手にした端末の時計を見て、彼女は慌てる
トワ「やっべ、集合時間遅れちゃうじゃん!?」
紙芝居をそそくさとしまうと翼で空へ飛びあがった
トワ「同期の定期会食…遅刻だけはやばい!」
翼をはばたかせ、猛スピードで空を飛ぶ
え?ほかの同期はどうなったのかって?
かなた「今日もパトロール異常なし!天気は快晴!うんうん、今日も世界は平和だな~」
天界学園から地上へと派遣された天使天音かなたは現在も時々天界からバーチャル世界とリアル世界へ降りてきてはその様子を見守っていた
天使と悪魔、人間よりもゆっくりと時間が流れる2人にとって500年という年月はそう長くはないのかもしれない
わため「うぅ…食べられちゃったよ…先代の記憶全部引き継いでいくのって大変だなぁ…」
8秒でリスポーンできる吟遊詩人の羊、角巻わためは500年経った今も先代の記憶を引き継ぎながらリスポーンを繰り返している
500年の中で食物連鎖のピラミッドがどんなに変化しても肉食獣に食われる運命は変わらないようである
ルーナ「んなぁ~…今日はなんか面白いことおこらないのらぁ?」
お菓子の国のお姫様である姫森ルーナ
なんと彼女は国のありとあらゆる技術力を長い年月かけて発展させ、老化防止と延命効果のあるお菓子を独自に開発し、この500年を生き残っていた
一国の姫恐るべし
そんな4人は定期的に通信や会食で交流は続いていた
その日が来るのを待ち続けて
トワ「ごめーん!3人とも待った?」
わため「あ!トワち!」
ルーナ「集合時間にトワが最後なんて珍しいのら~」
かなた「まぁまぁ、遅刻したわけじゃないんだしさ取り合えず始めようよ」
かなたの言葉に3人は頷き、グラスを手に取る
かなた「みんな忙しい中定期会食の席に来てくれてありがとう
本当なら、この場にあいつもいるべきなんだけど…」
3人【…】
かなた「でもまずは!4人で集まれたことに乾杯しよう…乾杯」
4人はグラスを合わせる
明るかった表情から一転4人は真剣な表情になる
トワ「ルーナ、例の筋はどうだった?」
ルーナ「外れだったのら…なんたって500年の間目撃例がないドラゴン探しのら」
わため「旅先で色んな伝承聞いたけど、それっぽいのはほとんどデマだったなぁ…」
トワ「やっぱそうかぁ…」
彼女たちは500年ただ過ごしていたわけではない
500年前ホロハウスをあとにした後
世間から姿を消したココを探し続けていたのだ
トワ「500年探して見つからないんじゃ…やっぱそう簡単にはいかないよね…」
かなた「ココのことだからさ、どこへでも行った先でもココらしくやってるなら…ぼくはそれでいいんだと思う」
トワ「かなたはずっとそれ言ってるね」
かなた「本心だもん、ココが幸せならさ」
トワ「そうなんだ、トワはやっぱ寂しいな…今も…500年前も…」
わため「トワち…」
-2021年 某日-
4期生の4人はココに呼び出され
卒業について語られたのだった
ココ「みんな頑張ってる時期に…すまんな…」
トワ「う…そ…」
ルーナ「何言ってるのら…?何…言ってんの!?」
わため「ルーナだめ!」
かなた「ルーナ!ちょっと!暴れない!」
突然告げられたことに整理がつかない
トワは泣き崩れ
ルーナは怒り、それをわためとかなたが抑える
ルーナがバタバタと暴れる中
かなたはココの方を向いて尋ねる
かなた「冗談じゃないんだね?それがココが決めたことなんだよね?」
ココ「…あぁ…もう谷郷社長にも話付けてきた…7月1日付で卒業だ」
わため「…」
トワ「ココちん…なんで…なんで…」
ルーナ「ずるいのら!自分はすごい力持ってるのに!人を引き付ける魅力があるのに!ルーナはそんなココちゃが…大好き…なのに!」
ルーナの言葉に一度はうつむくココだったが
拳をぎゅっと握り占めると
ココ「全部は話せねぇ…でもよ夢を捨てるために卒業するわけじゃねぇ…夢は終わらねぇ…おめーら4人がワタシの夢を継いでいってくれ」
かなた「夢を…」
わため「継いでいく…」
ココ「ワタシがホロライブから消えても表舞台から消えても世間から忘れられても想いはおめーらと共にある」
【…】
ココ「ワタシが成し遂げられなかったたくさんのこと…やってきたこと…おめーらになら託せる、任せられる!
だって…ワタシもよぉ!おめーらのこと!大好きだからよぉ!」
そう語るココの目からは堪えきれないほどの涙があふれていた
それを見た涙をこらえていたかなたやわためも涙を堪えられなくなる
そんな中、泣き崩れていたトワが立ち上がる
涙をぬぐったトワはまだ止まりそうもない涙を必死にこらえながら言葉を絞り出す
トワ「わかっ…た…ココちんの…ココの思い、トワ達が…継いでいく!4期生には…バカみたいにうるさくて…口悪くて…でも仲間想いな最高のドラゴンがいたって!仲間がいたんだって!」
わため「相棒の頼みだもん…断るわけねぇだろぉ?」
ルーナ「…納得はしないのら…でも…それがココちゃの願いなら…」
かなた「ココが簡単に折れないのはよく知ってるよ、卒業って言われた瞬間からボクの覚悟は決まってたよ」
ココは小さな声で「ありがとう」
そう口にした後、5人は円になって手を重ねた
-2521年-
トワ「…思い出したらますます寂しくなってきたな…500年の間で慣れたはずだったのに…」
かなた「ほんとだよ…さっさと帰って来いっての…」
わため「相棒…待たせすぎやぞ…」
ルーナ「……会いたいのら…ココちゃ…」
過去を思えば思うほど募った寂しさが押し寄せてくる
その時だった
<おいおいおいおい?随分辛気臭いツラしてんな?>
【!?】
聞こえた
500年前聞きなじんだ
共に歩んだ
その声が
4人は慌てて店を飛び出す
そして空には
ココ「ワタシの夢!継いでくれた最高のダチのツラ拝みに来たのになんて顔してんだおめーら!」
あの時のままの桐生ココがそこにいた
かなた「ココ!」
トワ「ココォ!!」
わため「ココち!!!」
ルーナ「ココちゃああああ!!!!」
最後にいま 重なる5人のキセキ
ココ「随分長い間待たせちまったな
でも、約束したもんな
またここで会おうってよぉ!」
5人の道は続いていく
例え道を違えていても
見えなくなっても
その想いはずっと
心の中に
May a bright future await in their path.
-Fin-
駄文へのお付き合いありがとうございました。
会長卒業後もホロライブ4期生には最高最強のゲボかわドラゴンが居たんだと
そう語り継いでいけたらと思います
今までたくさんの笑顔をありがとうございました
大好きでした
本当にありがとう