SCP系転生者のヒーローアカデミア   作:丑こく参り

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SCPは産まれたい

「んー朝かー……て、どこだここ」

 

俺が目を覚ますと二つのルーレットだけがぽつんと置かれた真っ白な珍妙な部屋だった。無論、俺の部屋ではない。と言うか、趣味でもない。

 

あーこれ、ルーレットでも回せと言うことですね分かります。

 

行動を操作されるのは気にくわないが、致し方ないか……。

 

「仕方ない、回すか……」

 

やることもなく、諦めてルーレットを回す。

 

カラカラカラ…………

 

えーと、出たのは……『僕のヒーローアカデミア』?確か、ジャンプ系の学園ものだったな。

 

それじゃ、もう一つも回すか。

 

カラカラカラ…………

 

「えーと、これは……『SCPー710ーJP』と『SCPー444ーJP』、ついでに『SCPー524』?」

 

説明書きもあるし、読むか。

 

SCPー710ーJPは『タイムマシンリボルバー』。『過去』か『未来』に弾丸を飛ばせるリボルバーライフル。Katerクラス。

 

SCPー444ーJPは『緋色の鳥』。特定の文章を口に出して読むと現実性の強い幻覚を見せる。……だけなら良いけど、知る人の精神を糧にして精神を喰らい、数が増えれば増えるほど力つけ、最終的には知っているだけで幻覚を見始める。クラスはなし。

 

SCPー524は『雑食性のウォルター』。有機物無機物関係なく、どんなもの(自分を含む)を食べるウサギ。それ以外は特に特性はない。Safeクラス。

 

うーん、何て言うか……バラバラだな。能力的にはどれもこれも強力だけどあまりにも噛み合っていない。けど、物理、精神を共に攻撃でき、どんなものでも食べれるから長期戦も問題ない。戦いには特化しているよな……。

 

『男か、女か』

 

これはくじかよ……。適当に引こっと。

 

 

『女』

 

女……基本ガサツなんだけど……。

 

まあ、いっか。一々考えているのも面倒くさいし……。

 

ズズズ………

 

おっ、何か全て選んだら穴が開いたな。あそこから落ちれば俺はヒロアカの世界に行くのか。

 

なら、さっさと行くか。

 

=========

 

「オギャー!」

 

うわ、うっさ!?え、これ、俺の声!?と言うことは転移ではなく転生だったのかよ!?

 

「大きな赤ちゃんですよ」

「ありがとうございます」

 

助産師からウサミミの女性に俺が手渡され、女性の腕に抱かれる。

 

「……()()()()

「え?」

 

え?

 

「あかしけ やなげ 緋色の鳥よ くさはみ ねはみ けをのばせ」

「あかしけ やなげ 緋色の鳥よ くさはみ ねはみ けをのばせ……?」

 

女性が俺が意図せず喋った言葉を復唱した瞬間、女性から力が抜け、俺が地面に落ちかける。

 

あ、俺死んだ。オワタ/(^o^)\。

 

「危ない!?」

 

次の瞬間、助産師が俺の体を抱き抱える。

 

危なかった……。てか、何で俺はあんな言葉を……あ、緋色の鳥か。あれは自分を表す言葉を口に出した者に幻覚を見せるSCPだったよな。

 

「大丈夫ですか!?」

「取り敢えず、赤ん坊を置いてきてくれ」

「わ、分かりました」

 

医師に言われるがまま、助産師は俺を簡易的なベッドに移動させる。

 

さて、俺は寝るか……。

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