(二十……くらいか)
3ポイントのメカの間接を破壊してリボルバーを太腿のホルスターにしまう。
銃弾は全て使いきってしまったが、まぁ問題ないだろう。オレが、銃だけに頼っていた訳ではないのだからな。
「せいっ!」
曲がり角から見えたロボに肉薄し、顔面にあたる部分を蹴り壊す。
ルミねぇに教えてもらった蹴りの技術はそれなりに使える。ルミねぇともろにぶつかったのならオレは負けてしまうが、そうではなく、急所が決まっているロボットなら問題なく破壊できる。
「……人が多いな」
再びロボットを破壊していると、周りでは似たようなロボットを多くの奴らが壊していた。
人が増えはじめたと言うことのポイントの争奪戦が激化している。となれば、別の場所に移動するか。
「な、何だよあれ……!」
「に、逃げろぉぉぉぉぉ!」
移動しようとした瞬間、背後の奴らが全速力で逃げはじめた。
……どうしたんだ?
「おいおい、まじかよ……!」
背後を向いた瞬間、驚きに目を見開く。
そこには、ビルほどの大きさのロボットがこちらを覗いていた。見たことがない形から考えると0Pのロボットだと判断する。
(逃げようと思えば逃げれるが……)
実戦なら、逃げれば市民たちがヴィランに教われ、オレが見た地獄のような光景が広がってしまう。そんな状況にさせないために、オレはヒーローを目指している。
こんな状況で退くと言うことは、オレがヒーローを目指した
「えっ、緋鳥ちゃん!?」
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
雄叫びをあげ、瓦礫を足場にして跳躍しながら接近する。
まともにやり合えば負けるのはオレ。それなら、まともにやりあわなければ良いだけの話だ!
「いただきます……!」
ビルを足場に跳躍し、ロボットの頭上まで登ると首にあたる部分のコードを捕食し始める。
雑食性のウォルターの特異性は『ありとあらゆる物を食べれる』と言うこと。それなら、ロボットのコードなんてあっさりと食える!
「ぬおおおおおおおおおおおお!」
コードを食べに食べて食べまくり、ロボットの中心を貫通して下に着地する。
ふう……腹二合目と言ったところか。食べようと思えば、もう少し食べれるけど問題ないだろう。
「ご馳走さま」
手を合わせてロボットに礼をした瞬間、ロボットは後ろに倒れてしまう。
ふう……久々に一回で一合目を越えたな。時間があればもう少し食べれるけど、まあいっか。
『試験終了!!』
「っと、もうそんな時間か」
体感時間よりも早いが問題ないな。
「緋鳥ちゃん、大丈夫なの!?」
「ん?何がだ?」
「何がだ、じゃないよ!」
たまたまオレの捕食シーンを見ていた芦戸がオレに不安そうな顔で話しかけてくる。
そんなに不安にするような行動をとったか?
「緋鳥ちゃん、ロボットを食べてたよね!?食べて大丈夫なの!?」
「あー、オレは親にも話していないけどオレの個性『バニー』は雑食性の特異性があるんだ」
「雑食性……?それが何の関係があるの?」
「ここからは有料」
一々説明するのも面倒くさいし、何より手の内を知られるのだけは困る。緋色の鳥の事もあって情報の入手や保護にはこれでもかと言うほど慎重だからな。
「えー!気になるー!」
「それよりも、さっさと制服に着替えようっと」
オレは芦戸を巻くとさっさと制服に着替える。
よし、帰って口直しのバニラアイスを食べよ。