SCP系転生者のヒーローアカデミア   作:丑こく参り

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SCPは馴染みたい

雄英登校、登校初日。

 

時間に余裕を持って早めに部屋を出て電車に乗り、電車の中で女性に痴漢行為をしていた男の腹に蹴りを入れて気絶させて次の駅員に引き渡してから再び電車に乗って雄英まで行く。

 

自分で言うのも何だが、身長か高く、体にメリハリがあり胸も結構でかく、目付きが鋭いけど美人の部類に入る顔立ちのせいで痴漢自体はバスや電車等の公共交通機関に乗ればしょっちゅう被害にあう。そのため、最初の頃は足を払って転ばせていたが、最近は雑に腹に蹴りを入れて気絶させるようにしている。

 

全く……ヒーローを志しているから見過ごせなかったが、事情聴取のせいで結果として電車を三本もずらすはめになったよ。

 

「ふんふんふ~ん」

 

オレは雄英高校の門を鼻歌混じりに入っていく。

 

天下の雄英、やはり受験の時にも見たけど普通にでかい。広大な敷地を最大限利用して訓練し、良質なヒーローを輩出させる。合理的だな。

 

「あ、緋鳥」

 

下駄箱に向かっている途中、後ろから声をかけられて振り向くと、耳からイヤホンジャックがでてる少女がいた。

 

えっと、確か名前は……

 

「耳朗、だったか。合格したんだな」

「そっちこそ」

 

そう言ってオレと耳朗はハイタッチをする。

 

「まあ、あくまで合格しただけで、オレらはヒーローになるためのキップを手に入れたにすぎない」

「け、結構ストイックな考えなんだね」

「姉の入れ知恵だよ。姉はプロヒーローだからな」

「そうだったの!?何々、名前は?」

「あー、ここからは有料だ。オレは身持ちが結構固いんでね」

「でも、今年雄英に入った人の中にはエンデヴァーの息子もいるらしいよ?」

「……そうなのか」

 

教室に向かう途中、耳朗と話をしながら歩いてく。

 

No.2ヒーロー『エンデヴァー』。炎系の放出型の個性の使い手。その息子と言うことだから恐らく炎系の個性だろうな。だが、ストイックで苛烈な性格で知られるエンデヴァーの事だから普通の炎系を送り込む事はないだろう。エンデヴァーの妻は確か、氷系の個性だったはず。自分の個性の欠点を帳消しするような個性との間に産まれた子供は……多分、二つの個性が入り交じり、結果として二つの個性が一つの個性として発現している可能性が高い。

 

つまり、エンデヴァーの息子は『炎と氷の放出型の個性の使い手』だと考察する。

 

「あ、ここだ」

「……そうか」

 

思考を切り替えて顔を上げると、大きな扉があった。

 

恐らく、大型の異形系の個性に対するバリアフリーだろうな。

 

「おはよう」

 

扉を開けて挨拶をして教室の中に入る。

 

何だろう、周りからの視線が結構向いてるな。まぁ、どうでもいっか。

 

「オイラ、雄英に入って良かったかも……」

 

前言撤回。あの小さい紫ブドウだけはだめだ。生理的に気持ち悪い。受け入れがたい性犯罪者とか性欲の権化みたいな存在の視線だ。

 

「へぶっ!?」

「み、峰田くん!?」

 

太腿から弾を込めておいたタイムマシンリボルバーを取り出して紫ブドウの肩に撃ち込む。

 

無論、ゴム弾である。実弾も撃てるけど、持ってないしね。

 

「は、始めまして。僕は尾白猿夫」

「オレは兎岳緋鳥だ。よろしく」

 

後ろの席の尻尾が生えた影が薄そうなやつと握手を交わす。

 

って、そんなにビビるなよ。基本的には威嚇程度にしか撃たないから。

 

「さっきの銃声、試験の時の……」

「そうだぜ?この学校のヒーロー科に進学したいがために受験したのに、それを侮蔑するようなやつは許せなくてね」

「ぐふっ……」

 

おや、紫ブドウの近くにいた堅物少年が心臓を抱えて床に崩れ落ちたな。

 

「結構辛辣な性格なんだね……」

「まあ、よく言われる。それと、オレは基本的に銃は威嚇程度でしか撃たないから安心してくれ」

「じゃあ、何でオイラには撃ったのさ!」

「生理的に気持ち悪いからに決まってんだろ性犯罪者予備軍」

「ひっでぇ!オイラはただそのおっぱいをガン見してただけ」

「撃たれたいの?」

「ガン見して撃たれるのなら本望!」

「あっ」そ

 

紫ブドウ(性犯罪者予備軍)にゴム弾を膝に撃ち込んで尾白と話す。

 

この性犯罪者予備軍は何故ヒーロー科に入れたのだろうか。そこが一番気になる。

 

「峰田くんには結構辛辣だね」

「痴漢してくるやつらと同じ感じがして気持ち悪いからな」

「痴漢!?それ、大丈夫なのかい!?」

「相手の腹に蹴りを入れて気絶させている。何年も被害を受けていれば慣れるものだ」

「それ、絶対に慣れちゃいけない気がするけど……」

 

気にしたら敗けだ。

 

「そう言えば、尾白は武術でもやってるのか?」

「え?あ、うん。柔道をやってるよ。でも何で分かったの?」

「尾白の体つきは中背だけど筋肉質でがっしりとしている。尻尾があり、それ以外は普通の人間と変わらないから個性は『尻尾』。その事から察するに武術を基礎とした近接肉弾戦を得意としている、と言ったところか」

「す、凄い。よくわかったね」

「他にも、あそこの黒烏は体の線が細く、筋肉質ではないことから放出、またはそれに近い個性。紫ブドウは武術に必要な身長がなく、性格も諦めが悪くて辛抱強いから汎用性の高い拘束系。透明人間そのまんま隠密、潜入、斥候系。ついでに言えば常に透明のため羞恥心が低い。堅物はスポーツマンのような筋肉で、特に脚の筋肉が多いから速度系の個性。似たような個性を持つヒーローがいたはずだから親戚関係だろう。手が多いやつは一見して阿修羅かと思ったが、腕と腕の間に皮膚があることから異形系で個性は……『複製』か?大体合ってるか?」

 

「……正解だ、兎の女傑よ」

「す、すげぇ……!個性を当てていやがる……!」

「え、ちょっ、羞恥心が低いってどういうこと!?確かにそうだけど!」

「確かに、俺の兄はプロヒーロー『インゲニウム』だが……それをあっさりと見破るとは」

「洞察力が高いな」

 

俺の見た感じから推測した事を当ててみると全員驚いたような顔をする。……何人かは少し怒ったような顔をしているが。

 

これはオレがルミねぇと一緒に筋トレしていた時に姉のような筋肉を手に入れようとして色々なトレーニング本を買っていたため自然と身に付いた洞察力である。……まあ、結局こうなったけど。

 

(……何だあれ?)

 

まあ、そんなこんな色々な人と話していると、教室の扉の前に寝袋にくるまった人がいることに気づく。

 

縮れ髪の少年―――確か緑谷出久だったか―――が入ってきたくらいでいたな。生徒……ではないな、あの気配は。となれば、担任か。……他の奴らが気づくまで黙っとこ。

 

「友達ごっこがしたければよそへ行け」

 

十秒チャージみたいなゼリー飲料を飲み干して壇上に上がっていく芋虫(仮)に視線を向ける。

 

他の奴らは気づかなかったことから、隠密系か?それにしても、あの見た目のヒーローは知らないな。となると、雑誌とかテレビに出ないアングラ系のヒーローか。

 

そして予想通りこの人が担任だった。名前は……相澤だったか。

 

「取り敢えず、これを着てグラウンドに集合しろ」

 

そう言って相澤は寝袋から手を出して服を見せる。

 

あれはジャージか。身体能力の把握、もしくは個性の把握、と言ったところか。

 

さて、面白くなってきたな。




原作キャラの口調、これで合ってるかな……?
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