艦隊これくしょん【艦これ】 汎用決戦重巡洋艦が建造されました!(リメイク版) 作:ライドウ
「誤報!?誤報だって!?」
緊急で開かれた日本海軍の提督たちによるスクリーン会議。
しかし、アメリカと割と近いうちに一番早くその情報が伝えられる。
「ええ、どうやらアレミアの住人の一人がプロパガンダ映像を制作したらしく。アメリカ軍が勘違いをしたと・・・」
一時は、どうなる事かとひやひやしたが、その結末はどうやらいつものアレミア国民とアメリカ国民のプロパガンダ合戦だったという。
それに勘違いをした、アメリカ軍が全国に向けてアレミアが宣戦布告した!!と言う電文を公表。そのため、世界に”人類対人類対深海棲艦”の三つ巴が発生しようとしていたのだ。
「ほっほっほ、勘違いなら致し方なし。なれば、どうしますかね?呉提督殿。」
「ぐぅ・・・しかし、
綺麗ごとを建前とした、醜い邪悪な欲求が見え隠れしている。
しかし、その力説にどうしても納得してしまう阿呆が数名。佐世保提督と舞鶴提督だ。
彼らは、才能がある。と言うだけで提督に採用された碌な教育を受けていないいわゆる、”うぇーい”系提督だ。
考える力が極端に弱いくせに、やれることは多いんだからこれまた困る。
「今こそ、海軍の力を結集し、シンガポールとオーストリアを保護すべきなのです!!」
「陸軍としては海軍の意見に反対である。」
この会議に参加している陸軍のとある少将が、即座にそう言い放つ。
「なぜだ!今こそ、シンガポールとオーストリアを保護し、協力を仰ぎその拠点を中心にインド洋へ」
「ならば、その土地を守り警備するのは誰の役割か。まさか、そちらの貴重な戦力であり主力である艦娘とは言うまいな?無論我々陸兵のはずだ。」
彼の言っていることは確かだ。私たち艦娘は、いくら建造で増えるとはいえ人間相手はできない。
深海棲艦相手なら豆鉄砲にもならない7㎜単装機銃でも人間に向け引き金を引けばたちまち人は肉塊に変わってしまうだろう。
さらに艦娘はあくまで海上戦闘を目的としているため陸戦はかなり不利なのだ。なんなら陸戦となればそこら辺のごろつきに負けるレベルで弱い。
そのため一部の艦娘が必死になって陸戦に対応するために訓練し、ようやく陸軍の兵にちょっとだけ土をつけることができたのも、その訓練していた1割しか存在しない。
「ぐぬ・・・ならば」
「ならば、艦娘を量産し各地を警備させると?呉提督殿の考えは何とも時代遅れの考えだ。」
「なんだと!!陸軍小将の分際で海軍大将の私に向かって、無礼であるぞ!!」
顔を真っ赤にして激昂する呉提督。
こんな人に、鳳翔さんが仕えてるとなるとなんだかむなしくなる。
「ボソボソ・・・(ちっ・・・呉のブタが。どうでもいいことぴーちくぱーちく言いやがって。)」
「まあまあ提督、そう言わずに。はい、お茶のおかわりです。」
「ああ、ありがとう桜。」
「ぬっ・・・硫黄島提督貴様!!この会議の時に、秘書艦と何をしているのだ!!」
ちょうどいいと思われたのか、呉提督が、私の提督さんにちょっかいを出し始める。
それを見た太平洋艦隊の提督たちはそれぞれため息や死んだ目をし始める。
「この重要な会議の時に何を呑気に「失礼ながら。」
飽きたように提督さんが呉提督の話をぶった切る。
「まず呉提督、どうやって極東である大日帝が欧州に攻め入るのでしょうか。」
「何!?貴様話を理解していなかったのか!!わしは、シンガポールとオーストリアを保護するために。」
「どうやら勘違いをなさっているようだ、オセアニアと呼ばれいる島にある国はオーストリア、ではなく、”オーストラリア”でございますよ?」
冷静な返しに呉提督は顔を真っ赤にする。ああ、そういえば何か違和感があると思ったらそれか。
提督さんの指摘と呉提督の様子に、ほか鎮守府の提督だけならずその秘書艦たちもくすくすと笑ってしまう。
「そして、私たちがあくまでこの緊急モニター会議を開いた理由はアレミアの宣戦布告について話し合うはずでした。しかしそれは勘違いと言う結末で終わり。この会議はもはや意味はないはずですが?では、私はこれで」
「ああ、そうだ。硫黄島提督、去る前に一つ。」
提督が電源ボタンを押そうとした途端、今までほぼ静観をしていた横須賀提督閣下が呼び止める。
「はっ、何でしょうか。横須賀提督閣下。」
「明日ぐらいに、そちらに出向いてもよろしいかな?」
ふわりとした雰囲気で、
「は、明日。でございますか?桜」
「明日は、大丈夫です。秋シーズンに向けての準備は明後日からですしね。」
スケジュール帳を開き、そういう。
秋シーズンに向けての準備もあるけど、明日ぐらいならちょっと早いお休みも大丈夫だろう。
「信濃と紀伊が早く行って、ほかの艦娘よりシーズンを楽しみたいと駄々をこねてな。」
「まあ、あのお二方が?なら、食材は大目に仕入れときますね。」
「うむ、よろしく頼む。では、行ってよし。」
「失礼します。」
提督が、電源ボタンを押し、そのモニター会議から退出する。
そして肩の力を抜いて、イスに深く座り込む。
「・・・桜。明日の準備と、彼女と合わせるために準備を頼む。」
「いいのですか?」
「横須賀提督閣下は聡明だ。むしろ、あの方は戦争を早期解決を目指しおられる。」
「・・・了解いたしました。」
そう言って私は、その会議室から退出する。
提督はしばらく、一人になって考えるらしく、天井を眺めていたのであった。
「・・・私も、しっかりとしなきゃ。」
両手を、パチンと叩き電ちゃんに準備をすることを伝えに向かうのであった。