艦隊これくしょん【艦これ】 汎用決戦重巡洋艦が建造されました!(リメイク版)   作:ライドウ

7 / 19
始まりの6人

深海棲艦が現れ始め、日本の近海まで近づきもう駄目かと思われたときに現れた6人。
噂では、吹雪、叢雲、漣、電、五月雨、そして第4防戦隊の”蓮根”が出現し、硫黄島までの海域を取り戻したと言われている。その後、その6名は行方不明となり、その時の臨時指揮官をしていたとある海上自衛隊士官も同時に行方不明になっていると言われている。
そこから、艦娘技術が発展し、攻撃型戦闘艦の艦娘が生まれ、さらに防御型戦闘艦の艦娘である桜が誕生したのである。でも、始まりの6人は案外近くにいるのかもしれない・・・。

桜と長門

第1防戦隊は日本本土に面する太平洋の警備だけではなく、戦艦”長門”の護衛も担当していたことがある。その際に、当時の長門の艦長”山本 五十六”が、「第1防戦隊はまさしく艦隊運動の鏡」と言うほどに美しい艦隊運動をしていたという。
そして開戦時も、長門の護衛をしていた際に潜水艦から放たれた魚雷を桜が庇ったことから、長門と桜は結構仲が良い。



第4話

「ハラホロヒレハレ~・・・」

 

「いってぇ・・・電、ホントごめんな~」

 

「あ、謝るのはこっちなのです!!ごめんなさいなのです!!」

 

戦艦棲姫と一緒に深雪ちゃんを轟沈しかけた電ちゃんだが、深雪ちゃんが丈夫だったのか電ちゃんが手加減できたのかどっちだか分らないが、とりあえず深雪ちゃんはカスダメで済んだらしい。

史実でもぶつかったけど双方小破で済んだんだっけ・・・

 

「さて・・・この戦艦棲姫は、どうする?」

 

「キュゥ~・・・」

 

「曳航して、一度うちの警備府に連れて行きましょう。」

 

「そうか、なら曳航は任せてくれ。」

 

そう言って、長門さんは艤装の方を持つ。・・・あれ?てことは、本体は私が持つの?

仕方ないな、と思いつつ戦艦棲姫の体をお姫様抱っこで持ち上げる。

あれ、戦艦の割には軽いわね。ちゃんとご飯・・・いや、深海棲艦だから何食べてるか分からないか。

・・・それにしてもこんなところに戦艦棲姫が出るのもおかしい、やっぱり島が出現したことが一番の原因なのだろうか。

 

==========================

 

警備府にたどり着くと、水上に浮かんでいるさっきの高速輸送機と、提督がお出迎えしてくれた。

 

「よし、お疲れ様。とりあえず、戦艦棲姫は客人用の個室、その艤装はあの特別な檻に入れてくれ。」

 

「わかった。」「はい」

 

出撃ハッチから上陸し、妖精さんに艤装解除を任せる。

長門さんたちもここで艤装解除してるってことはしばらく滞在するのだろうか・・・

 

「よいしょっと・・・」

 

「ぎそうとりはずしおわったよー!」

 

「ありがとう、整備よろしくね?」

 

「はーい!」

 

すると妖精さんたちがわらわらとツナギに着替えてスパナとハンマーを持って整備しだした。

そういう整備の仕方なのか・・・まあいいか、私はお姫様抱っこのままでこの戦艦棲姫を提督の言われた場所に運ぶ。

 

===========

 

「よいしょッと・・・」

 

椅子に座らせて素早くベットメイキングをする。

一応ここは、夏のリゾート地化の時のお泊り室でもあるんだけど・・・

まあ、いいか。提督が言うんだし。

 

「ンッ・・・ココ、ハ」

 

「目が覚めましたか?」

 

私がそう声をかけると、ヒィッ!!と声を上げて、すっかり縮こまってしまう。

どうやら電ちゃんのことが怖くて怯えたようだが・・・

 

「クチクカンコワイクチクカンコワイクチクカンコワイクチクカンコワイ・・・」

 

「あ、あはは・・・よしよし。」

 

震え出した戦艦棲姫の頭を何となく撫でてみる。

何だろう、なんだか放っておけないような気がする。

 

「・・・オソッタノニ、コロサナイノ?」

 

「あぁ・・・まあ、そういう反応になるよね。」

 

そう、普通ならどんな艦娘であれ深海棲艦は沈める。なのが正解なのだ。

だけどどうしてだろう、この深海棲艦・・・と言うか戦艦棲姫相手だとそういう気が全く起きない。

むしろ守らないと、と思わなくちゃいけなくなる。

 

「なんというか・・・沈めたくなかった。それじゃだめですか?」

 

「・・・・・・ソウ、デスカ。ワタシノ、ギソウハ・・・」

 

多分工廠の地下施設で保管しているはずだ。そう伝えると、どこか安心したかのように座り込む。

私は、一度その部屋を施錠して出て、給湯室に向かう。

 

(お茶の一つぐらいは出さないと、失礼よね)

 

てきぱきと準備を完了し、さっきの部屋に戻るとあの”戦艦棲姫”は窓の外をじっと眺めていた。

その姿はまるで芸術品、肌が白いことと角が生えていることを除けばまさしく窓淵の美女って言える感じだ。

彼女の前に座り、そっとお茶を入れて出す。

 

「ア・・・アリガトウ」

 

「いえいえ、一応お客さん。ですし。」

 

今のところこの警備府・・・と言う名のホテルは、提督と私、電ちゃん、今は遠征中でいない天龍さんと暁ちゃん、響ちゃん、雷ちゃんの7人で回している。わざわざ、硫黄島の砂浜を改造するぐらいには大本営はこの硫黄島を重要拠点にしている。そして今は、ついおとといシーズンが過ぎて多くの艦娘たちが帰った後なのだ。

来年の夏になるまでは、この警備府は警備府兼前線基地のままとなるのだ。

 

まあそんな話は、置いといて・・・

 

「なぜ、あそこにいたか・・・お話願えませんか?」

 

 

本題を切り出さないと・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。