艦隊これくしょん【艦これ】 汎用決戦重巡洋艦が建造されました!(リメイク版) 作:ライドウ
「取引、さて・・・ならばそちらは何とする。」
テーブルに肘をつき、口の前で手を組んで口元を隠す提督。
電ちゃんは緊張しきってしまったらしく、肩を強張らせている。
対する戦艦棲姫は、ナプキンで口元周りをふき取り艤装獣をお座りさせた。
・・・攻撃の意志はないようですね。
「我々ノ艦隊、中央方面軍ハ過去ノアナタ方ノ大規模攻勢デ捕虜トシタ艦娘、兵士ヲ開放スル用意ガアル。」
「ほぉ、その代わりに中央方面軍とやらの横暴を無視しろ。と?」
「イイヤ、ムシロ我々中央方面軍ハ深海棲艦軍ヲ裏切ル事を知ッテホシイ。」
戦艦棲姫さんから、とてつもない言葉が言い放たれた。
中央方面軍・・・つまり鉄血海峡の深海軍が、こちら側に付く用意があるというのだ。
一体どういうつもりなのだろう、カレーの恩返しと言うわけでもなさそうだし。
「なぜ、我々の側に付こうと?」
気になっている点を提督が切り込む。
よく見れば、背中がかなり小さくだが揺れている。おそらく、戦艦棲姫さんから放たれるプレッシャーで怯えているんだろう。それを抑えながら指揮官としての意地を見せている。
「・・・我々中央方面軍ハ、元々穏健派ノ集マリナノハ話シタナ。」
確かについさっき、彼女は中央方面軍は元々穏健派の集まりで・・・過去の大規模作戦・・・”
「我々ハ、コレ以上・・・無駄血ヤ無駄死ニヲダシタクナイ。タダ平和ニ生キサセテホシイ。それだけの事なのだ。」
・・・一瞬だが、彼女の声が片言の日本語から、流暢な日本語に変化する。
その言葉には、大きな言霊が宿っているかのように私の胸に問いかけてくる。
彼女が語っていることは、もしかしたら罠かもしれない。わかっているから、私は何も言わない。
電ちゃんは、どうやら助け出すつもりらしい。
・・・提督さんは、目を細めて高速で思考している。さすが、提督に選ばれているだけあって情や感情で流されない人だ。
「・・・それで、それによってこちらにメリットはあるのか?」
冷静に、だけど現実的な問いを提督は向ける。・・・提督さんはここで交渉カードを切るようだ。
こちらには1か月継戦できる資源があるとはいえ、最近本土からの輸送が少なくなり始めている。
私がこっそりと、買収した仲のいい陸軍将校さんに話を聞いたところ。本土の大半が自身の鎮守府や警備府の資源集中を徹底しており、前線であるラバウルやパラオに少量しか送っていないことが判明している。
どうやら、予算削減が来年にあるのを理由に私腹を肥やすために、輸送資源すら横着しているようだ。陸軍は、その不正をただすべく行動しているがその隠ぺいが巧妙であるため完全に告発される目途が立っていないようで、もたついているようだ。
それをカードとして伏せているし・・・まだまだ提督さんには隠しているカードがあるようだ。
「コチラハ生活水準ノ維持ノタメニ独自ニ資源ヲ集メヨウ。ソノ6割ヲ譲渡スル。コレデドウダ。」
「だめだ、せめて7割だ。」
「し、司令官さん!?」
電ちゃんが驚きの声を上げる。そりゃそうだ、3割で生活を維持しろ。なんて鎮守府で例えるなら、資源上限が1万だとしてオール3000で一か月運営・戦果を挙げろ。そんな風に言っているようなものだ。
「エッ、ソノグライデイイノカ?」
「「「・・・・・・・えっ?」」」
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「「「いっ、一回の遠征で100万!?」」」
「エエ、駆逐ト軽巡ヤ・・・マア、人型デハナイ*2ノハ”遠隔操作ドローン”ダカラ人数カラ除外スルト中央方面軍ノ総数ハ、1万。サッキノ条件ダト30万ガコチラニクル。ソレダケデ30カ月ハタタカエルナ。」
深海軍の無尽蔵の兵力の秘密が戦闘もできる遠隔操作ドローンだっただなんて・・・じゃあエリートとかっていうのは。
「操作シテル奴ガ近クニ居ル影響ダナ。タイムラグガナクナルブン性能ガ高クナル。」
もう、なんだか・・・頭が痛いです。