…なんか土下座してばっかだな自分。まぁプライドは狗に喰わせてきたからいいんですけど。
「あ、カズマ!どこ行ってたの?私の華麗な芸も観ないで」
「…?カナデ、カズマはどうしたのですか?なんだか縮こまって怖がっているようですが」
「あはは…、ちょっといろいろね」
あの事件の後、ちゃんと許してくれたクリスちゃんやダグネスさんも一緒にギルドに帰って来た。というかよく許してくれたよねクリスちゃん。あんな事されたのに、「反省してるみたいだしもう良いよ」とカズマを許してくれたのだ。この反応には流石のカズマも本気で反省してたね。
「?まぁ良いです。それよりも、カズマは無事に盗賊スキルを覚えられたのですか?」
「あぁもちろん!見てろよ、『スティール』!」
さっきも見たようにカズマの手から光が溢れ出す。その光が収まると、カズマの手には窃盗したアイテムが握られるのだ。
……カズマ?君は今何を持っているのかな?
「ん?なんだこれ?」
「………なんですか?レベルが上がってステータスが上がったから、冒険者から変態にジョブチェンジしたんですか?…あの、スースーするのでパンツ返してください」
「あ、あれ?おかしいな、奪えるものはランダムなはずなのに…」
「………カズマ、まだ反省してなかったの?」
そっかぁ、やっぱり威嚇だけで使うのはダメだったのかぁ。安心してね、カズマの望みの通り、今度は魔法を直撃させてあげるから。
「ちょっ!?待ってくれ、これは本当に違うんだって!?」
「…………………………早く返してあげて」
「はいぃ!!」
…わざとでも何でもないみたいだし、ちゃんと返してあげてるし、今回だけは見逃してあげようかな。まぁ一応めぐみんちゃんにも聞くけど。
「めぐみんちゃん、お仕置きしとく?」
「……いいえ、今回は見逃しましょう。カズマもわざとでは無いようですし」
うん、めぐみんちゃんは強い娘だなぁ。私ならすぐに訴えるだろうに。
「こんな幼げな少女の下着を、公衆の面前で剥ぎ取るなんて!真の鬼畜だ許せない!」
「……ダクネスさん、ちょっと興奮してません?」
「い、いや!していない!」
…もう考えるのをやめよう、この人の性癖に関しては。
「ちょっと!この方クルセイダーではないですか!断る理由なんてないんじゃないですか?」
めぐみんちゃん、今知った感じだけどちゃんとさっき(前回参照)教えてくれてたからね?もしかしてロリっ娘ショックで聞こえてなかったとか?だとしたら相当ヤバいよ?
それにしてもカズマがすっごい悩んでるなぁ。どうしたらダクネスさんをパーティに入れないで済むか、とか考えてそうだけど。クルセイダーだし、流石にそこまで邪険することはないと思うけどなぁ…。
「……ダクネス、君にどうしても伝えなくちゃいけないことがある」
何故カズマが頑なにダクネスさんをパーティに入れたがらないのか考えていると、唐突にカズマが話し出した。というか伝えなくちゃいけないこと?
「俺とアクアはこう見えて、ガチで魔王を倒そうと考えている。この先、俺たちの冒険はさらに過酷なものになるだろう…」
あ、なんかカズマの作戦がわかった。魔王と戦うということは、もちろん命の危険もある。また、女の人にはそういうこともあるだろう。そこを出して引いてもらおうと考えているのだろう。
……ただカズマ、相手はこのダクネスさんだよ?私の考えが正しければたぶんこの人…。
「特にダクネス、女騎士のお前なんて魔王に捕まったら大変だぞ!とんでもない目に遭わされる役どころだ!」
「あぁ、全くその通りだ。昔から、魔王にそういったことをされるのが夢だったのだ。それに、クルセイダーとして魔王を見過ごすことはできない。魔王に挑戦するなら、共に行く価値はある!」
「「へ?」」
「なんだ?私は何かおかしなことを言ったか?」
え、いや、後半は全く問題はないんですけど、前半に問題があるというか問題しかないというか…。この人…えぇ………。
「……めぐみんも聞いてくれ!相手はあの魔王だぞ?この世で最強の存在に喧嘩を売ろうって言うんだ。そんなパーティに、無理して残る必要は…」
「我が名はめぐみん!紅魔族随一の魔法の使い手にして、爆裂魔法を操りし者!我を差し置き最強を名乗る魔王、そんな存在は、我が最強の魔法で消し飛ばしてあげましょう!………それに」
うわぁ、カズマめぐみんちゃんの琴線に触りまくるような説明しちゃったなぁ…。あれじゃあ余計に火がつくだけでしょうに…。
………ん?それに?
「………………まだ、カナデに借りを返せていないので」
「……ん、ありがとうめぐみんちゃん」
「あ、頭を撫でないでください…!」
…可愛いなぁ、なんだか猫みたいだ。
…あんな口約束ですらないものを、ちゃんと守ろうとしてくれてるのがわかる。本当に、嬉しいなぁ…。
「…カナデはどうだ?もし魔王と戦うのが嫌なら、それこそうちみたいなパーティに無理に残る必要はないんだぞ?」
「無理してるつもりはないし、これからもお世話になります。それこそ、カズマが出て行けって言わない限り、私は残るよ?」
だいたい、私からパーティに入れて欲しいって言っといて、都合が悪くなったらじゃあ抜けますじゃ話にならないもんね。ソロでの冒険よりパーティでの冒険の方が楽しいのは経験済みだし。そう考えると、本当リーンちゃんには助けられたなぁ…。
「…だから、これからも末永く、よろしくね?」
「………お、おう!こちらこそ、よろしくな!」
「…めぐみん、私は今とてもコーヒーが飲みたいぞ?」
「…安心してくださいダクネスさん、私もです」
「あ、私コーヒー頼んでくるね〜」
は〜いそこ3人。すぐに冷静になってだいぶ恥ずかしいこと言ってしまった自覚生まれたタイミングでそれはやめてくれると助かるかな〜。
「カズマカズマ」
「ん?」
「話聞いてたら、なんだか腰が引けてきたんですけど…。もっとこう、楽な方法とかない?」
「お前が1番やる気だせ!むしろお前が1番の関係者だろうが!」
アクア様ぁ…。
『緊急クエスト!緊急クエスト!冒険者各員は、至急正門に集まってください!繰り返します!冒険者各員は、至急正門に集まってください!』
「今度はなんだ!?」
恥ずかしさで顔が赤くなってしまっているのを自覚していると、急に放送が流れてきた。どこか焦りを伴ったその放送は、起きたことがただ事ではないということを示しているようだった。
「よぉしお前らぁ!準備出来てんだろうなぁ!?」
「気合入れろよぉ!!」
しかし、ギルドに集まっていた冒険者たちは、そんなこと関係ないとばかりに正門まで我先にと走っていく。
「わ、私たちも行こう!」
「お、おう!」
私たちが到着した時には、街のほぼ全ての冒険者が集まっているようだった。いやまぁ街の冒険者全員知ってるわけじゃないけど。それでも、その全員が物々しい雰囲気だった。
「いったい、何が来るっていうの…?」
「皆は私が守る。カズマもカナデも、私のそばから離れないでくれ」
「緊急クエストって、いったい何が来るんだ?モンスターの襲撃か?」
「言ってなかったっけ?キャベツよキャベツ」
「「は?」」
え?キャベツ?あの緑で丸くてサラダの主役の?私の家では千切りキャベツを胡麻ドレッシングで食べてたなぁ。
……あ、そういえば転生する前にアクア様が教えてくれたなぁ。確かこの世界のキャベツは…。
「今年は荒れるぞ……」
「嵐が……来る!」
「「「「「収穫だああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!」」」」」
「マヨネーズ持ってこぉい!」
「「はあああぁぁぁ!!??」」
次回、収穫だああああぁぁぁぁぁ!!!!
今回初めてヒロインっぽい感じのことを書いてみたんで、感想で評価してくださると嬉しいです。お願いします。
感想コメント評価などなどよろしくお願いします!!!
この二次創作に新しいオリキャラを!
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入れてくれぇぇ!!!
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見たい…うん、まぁ…(ちょっと…?)
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あんまり入れて欲しくねぇ〜…
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カナデだけに集中しろやワレェ!!
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勝手にせんかい!!