「………ここが、異世界かぁ…!」
アクア様に転送され、そのときの光で目の前が真っ白になった直後、浮遊感が消えると同時に私の目に映った景色は、思わずため息が出てきてしまう程の美しい景色だった。
目が眩んでしまいそうなほど明るく光る太陽と、それを包むように広がる青空。どこまでも続く緑の草原。
前世の世界のコンクリートの森では見ることのない自然は、何もかもが生きているということを感じられた。というか感動しすぎて泣きそう。
「……っと、ぼ〜っと突っ立ってたらダメよね。アクア様が言うには一本道を歩いていけばアクセルって街に着くから、そこで冒険者登録しないと」
今いる場所が少し小高い丘だからわかりやすいが、確かに足下から伸びる道の向こうに大きな街が見える。いわゆる魔物除けなのか城壁のようなものに囲まれているが…
「おっきいなぁ……」
いやもうホント大きい。あそこから弓矢射ってたら魔物が進撃してきても普通に勝てるって思考ができるくらいには大きい。アクア様曰くアクセルって最初の街なんだよね?防衛機能高すぎない?
「お〜い!そこのあんた!」
「はぇ?」
アクセルの街の城壁に思考がショートしていると、誰かが話しかけてきた。全体的に軽装に近い装備をした男2女1の3人パーティのようだ。つまり…
「冒険者?」
「あぁ、そうだ。俺はテイラー、クルセイダーだ。このパーティのリーダーをしているんだが…君は?」
「奏、エルフの奏」
「カナデか、ここで何をしてるんだ?見たところ冒険者ではなさそうだが…」
むむむ、やっぱりこの格好では冒険者には見えないか。
今、私は死んだ時に着ていた制服の状態だ。確かによくわからない人がよくわからない服を着て街を見て立っていたら、普通は怖いだろう。私だったら怖い。通報待った無しだ。
さて、そろそろテイラーさんの質問に答えなければ。それにしても正しく冒険者って感じで、ファンタジーな格好だなぁ、私とは大違いだ。
「ん、冒険者登録をしに来た。ちょっと遠いとこから」
「そうなの!?じゃあ一緒に行こうよ、あたし達も今クエスト帰りだからさ!あたしはリーン、よろしくね!」
「えっ、あっ、うん」
なんだか前の世界の服にマントを羽織っただけのような女の子がリーンちゃんね、覚えた。私は可愛い娘はすぐ覚えるのだ。なにより尻尾が可愛い。私の中ではエルフ耳の次に好きだ。
「俺はキース、アーチャーだ。よろしく頼む」
何となく青が似合いそうな男の人がキースね、オーケー。テイラーさんは黄色っぽいから、赤もいるのかなぁ。リーンちゃんは緑ね。
「よし、なら行こう。早いに越したことはないからな!」
「あ、うん。よろしくね?」
「任せて!何かあったらあたしを頼りにしてね、新しい後輩ちゃん!」
やばい、リーンちゃんが可愛い。天使は此処にいたのか…
リーンちゃんの可愛さに癒されつつ、3人のお陰で無事にアクセルに着くことができた。
ファンタジーといえば中世ヨーロッパ風であるという鉄則を破ってはならぬと言わんばかりに、イメージ通りの異世界の街という感じで、正直ワクワクが止まらない。
あ!エルフがいる!エルフ耳だぁぁ!!
「着いたぞ。ここがアクセルだ」
「ようこそカナデちゃん!アクセルへ!」
「……3人共」
「「「?」」」
「…ありがとう」
「「「…………どういたしまして!!」」」
…私の人の運は本当に良運だなぁ。アクア様もリーンちゃん達も、ホントにいい人達だもん。
『いっそのこと冒険者登録もついていくよ!』という
冒険者ギルドは想像の200倍は立派な造りで、思わず口を開けて驚いてしまった。リーンちゃんが指摘してくれなかったらずっとそのままだったと思う。もうリーンちゃんなしでは生きていけない…
「いらっしゃいませ〜!お食事なら空いてるお席へ、お仕事案内は奥のカウンターへどうぞ〜!」
美人ウェイトレスさんの案内のとおりにカウンターに並びにいく。一応3人に確認を取ったがここで間違いなさそうだ。
「はい、今日はどうされましたか?」
おっとりとした、しかし大胆にも胸部装甲を満遍なく目立たせた受付の女の人は正しくこのギルドの受付に相応しいと言えるだろう。くっ、これから成長しない自分の胸部装甲に悲しみを感じてしまう…
「えと、冒険者になりに来ました。登録をお願いします」
「わかりました。では登録手数料として1000エリスいただきますが大丈夫ですか?」
「へっ?」
「え?」
そういえば私、アクア様にエリスについて教わったけど、エリス貰ったっけ?
「え、あ、お金…」
「え〜と、手数料が支払えない場合、登録は出来ません。申し訳ありませんが…」
「ならあたしが払うよ!」
リィィィィィィィンちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!!!
「いいの!?」
「もちろん!お金もクエストで少しずつ返してくれたらいいから!」
「ありがとう!!」
あぁ、リーンちゃんに抱きついてこの感謝を目一杯伝えたい…いやしないけど。天使にそんなこと出来ないけど。
「では、改めて説明を。冒険者には職業というものがあります。冒険者の皆さんはまず職業を選び、モンスターを倒してレベルを上げることで、スキルを覚えるために必要なスキルポイントを貯めていきます。各職業によってスキルは変化するので、じっくりお考えください。
それでは、ステータスを測るので、この水晶に触れてください」
「…はい」
「頑張れ〜!」
リーンちゃんの応援を背に、水晶に触れる。水晶が光り出し、私のステータスを示していく。
これは私にとって一番怖いところだ。私の特典はエルフになるものだが、言ってしまえばそれだけだ。アクア様のことを疑うことはないが、ステータスが凡庸な可能性も大いにあるのだ。文字通り“なる”だけかもしれないのだから。
そんな私の緊張をよそに、ステータスは表示されていく。
「はい、アオイカナデさんですね。種族は…エルフですね。ステータスは……………………」
「えっ、どうしたんですか?そ、そんなに低かったんですか…?」
「カ、カナデちゃん大丈夫だよ!ステータスが低くても出来ることは…」
「何ですかこれはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!???」
「「うひゃあ!?」」「「うおぉ!?」」
「幸運値と筋力が平均値を下回っていることを除けば、ほぼ全てのステータスが平均を大きく上回っていますよ!?特に魔力と知力なんて、今まで見た事もない数値ですよ!貴女は何者なんですか!?」
「や、ただのエルフです!」
アクア様に転生させて貰った!!
「このステータスなら、アークウィザードにアークプリーストなど、ほぼ全ての上級職を選び放題ですよ!何にしますか?」
うぅ、ここはちゃんと選ばないと絶対後悔するヤツだ…ルナさん(名札を見た)が大きな声だすからギルドにいるほとんどの人が注目してるしぃ…
視線の雨に耐えながら職業欄を見ていると、ある職業が目に留まった。
「あの、この“魔法騎士”ってなんですか?」
「魔法騎士はやめといた方がいいぞ、魔法を剣に纏わせれるだけの、剣士がちょっと魔法を使えるようになっただけの職業だからな」
「あれ?それ強くない?」
「いいや、魔力をずっと使い続けることになるから、魔力の消費も激しいし、まともにダメージをいれるには上級魔法クラスまで魔力がいるんだ」
テイラーやキースはこう言ってるけど、私の魔力は今まで見た事ないレベルってルナさんも言ってたし……うん。
「魔法騎士でお願いします」
「は、はい!わかりました!」
「「ちょっ!?」」
「そっか!カナデちゃんは魔法騎士なんだね!一緒の魔法使いだったら嬉しかったけど…カナデちゃんが決めたなら応援するよ、あたし!」
ごめんねリーンちゃぁぁぁん…でも応援ありがとう!
「それでは、冒険者ギルドへようこそ、アオノカナデさん。スタッフ一同、貴女の活躍に期待しています!」
『『『オオオオオオオオオォォォォォォォォォォ!!!!』』』
魔法騎士、冒険者としての私の職業…!
「……ょ………よろしくおねがいしまぁぁぁぁぁぁす!!!!」
やってやるぞぉぉぉぉ!!!!!
冒険者登録までなんとかいけた…
因みに自分、アニメしか知らないので途中までしか書けないです!
紅魔の里までは書けるので、最低でもそこまでは書くつもりです!
小説買えたらもう少し書くつもりです!
コメント、誤字報告などなどよろしくお願いします!!!
この二次創作に新しいオリキャラを!
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入れてくれぇぇ!!!
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見たい…うん、まぁ…(ちょっと…?)
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あんまり入れて欲しくねぇ〜…
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カナデだけに集中しろやワレェ!!
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勝手にせんかい!!