カナデ「…?何?」
とマス「やっぱ脳死でカズマといちゃつかせるの楽しいわ!!」
カナデ「!!??」
とマス「…てか時間やべぇ!?」
「「トリック・オア・トリート!」」
「はい、お菓子です」
「「わ〜い!!」」
今日は10月31日、ハロウィンだ。この世界にもハロウィンの概念自体はあるらしく、街はそれらしく飾られ、モンスターや冒険者の仮装をした子どもたちが走り回っている。
今も玄関の前で子どもたちがカナデからお菓子を貰い、嬉しそうに見せあいながら帰っていく。それとすれ違うようにまた別の子どもがやって来て無限ループである。
「にしてもよく来るな…、商店街とかの方が近いだろ…」
街の離れにある屋敷に向かってくる子どもを窓から眺めながら、次のお菓子を皿に入れて持っていく。テーブルいっぱいに乗せられた袋は、この日用にカナデが用意していたものらしい。
「カズマも気持ちはわからなくもないんでしょう?」
「いやまぁ、そりゃな?」
ジャック・オー・ランタンがモチーフの袋に、クッキーが4枚入っている。クッキーはコウモリやカボチャなどハロウィンらしい形で、味は4種類の内2種類入れているそうだ。
なんでわざわざ2種類に分けてあるのか聞くと、
「誰かと分け合えたら楽しいでしょ?」
とのこと。お姉ちゃんしてるな…。
んでこれがすっげぇ美味い。サクサクとした食感はとても手作りと思えず、チョコやイチゴなどの味がほんのりと感じられる。薄いわけでも濃いわけでもないちょうど良い塩梅で…。
「……これ1つくらい食ってもバレねぇかな…」
「その場合私はカナデに密告しますが?」
「くそっ!こんなところに伏兵が!」
良いだろ1個くらい、と思いながらふと視線を落とすと、いつもの服に包帯を巻きつけてマミーの格好をしためぐみんの手に何かが握られているのが見えた。
「……おいめぐみん、その手に持ってるの見せてみろ」
「…………何も持っていませんが?」
「嘘つけお前、その明らかに俺に隠してる皿の下の右手を出してみろ」
「…そうするとお皿を落としてしまいますよ?良いのですかカナデに任せられた仕事が出来なくても」
「おう俺が片方持ってやるよ、ほら早く出してみろって」
「……………」
「………………」
「「…………………………」」
「…お先に失礼します!」
「おいずりぃぞお前!!?」
お前も共犯だからな!!!
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夕方。もう日も落ち始め、昼に楽しんでいた子どもたちは家の中に入り、夕飯を楽しみに待つ時間。俺たちはパーティに参加するためにギルドに足を運んでいた。
「思ってたより沢山来てくれたね〜。お菓子足りて良かった…」
「一応子どもたち全員分用意してたんだろう?それだけカナデの菓子が人気だったんだ、良かったじゃないか」
「ふふっ、そうだね!」
胸を撫で下ろすカナデをダクネスが褒める。実際、テーブルいっぱいに積まれてた袋が数えれるほどにまで減っていたのだ。その人気は天井知らずなのではないだろうか。
「そういえば、ギルドも思い切ったことしますね。仮装パーティとは」
「あぁ、私もこういった楽しむことを第一としたパーティは初めてだ。……おかしいところはないか?」
「魔法使いですよね?ローブも雰囲気があってかっこいいです!」
「そ、そうか!」
全体的に紫色のローブと帽子に、金色の髪が映えてとても綺麗だと思う。シンプルではあるが、これこそハロウィンと言えるだろう。…あとその凶器は男に対しては特攻がヤバいだろう(語彙力)
「…カナデも似合ってるぞ?狼おと…狼女か」
「そ、そうかな…?……あ、ありがと…」
モコモコとした袖なしのワンピース、手足には膝や膝まで狼の足のようなものが付けられている。犬耳としっぽも可愛らしい。
「…カズマはなんというか、…………はい」
「なんか言えよ!?」
「ゴーストの仮装だろう?…雨合羽に見えなくもないが…」
「真っ白で可愛いと思うけどなぁ…?」
俺は真っ白の布を繋げて、繋ぎ目を見えづらくしたお化けの仮装だ。…いやまぁ他の3人と比べてもパッとしないのは仕方ないが…。
あとカナデ?流石にこれを可愛いと思うのは我ながら無理があると思うぞ?
そのあとは特に何もなくギルドに着いて、席も取った訳だが…
「…アクア、まだ来ませんね」
「道中で合流できるかと思ったが……なんの準備をしているのだろうな…」
「……変な人に絡まれてないと良いけど…」
…そう、屋敷を出発するとき、何を企んでいるのかあの
『今日は貴方達にハロウィンのなんたるかを見せてあげる!腰を抜かしてあげるから覚悟してなさい!』
…などといって先に出発させたのだ。正直嫌な予感しかしないが、流石にこんな日にも馬鹿なことはしないだろうと出発することにした。
……のだが…。
「…いや、本当に遅いな…、何やってんだあいつ?」
「もう飲み物とか来ちゃったもんね…」
他の冒険者とかもアクアが来ないのに気付いているのか、しきりに入口の方を見ている。…なんか申し訳なくなってきた…。
「…どうする?これ以上待ってもらうのも…」
「そうですね…アクアには悪いですが…」
「待たせたわね!!!」
「おっっ、せえよ!お前何やって、……た…」
「………お、おぉぉ…」
…あまりにも遅い登場に文句を言おうとしたが、アクアの姿を見た瞬間言葉を失ってしまった。カナデも思わずという様に声を漏らした。何故なら…
「宴じゃあああぁぁ!!!」
「「「「「オオオオオォォォォォ!!!!!」」」」」
「「ル◯ィィィィ!?」」
…ハロウィンといえばの“アニメキャラコスプレ”をして来たからだ。
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〜深夜〜
「いや〜びっくりしたね〜!」
「ほんっとにな…まさかこっちでワ◯ピースが見れるとは…」
パーティも終わり、少し皆も飲みすぎた様ですぐに寝てしまったので、珍しく転生組で晩酌している。…いやまぁカナデはノンアルコールだが。
「なんだか久しぶりに向こうのに触れた気がするな〜」
「あ〜…、確かに。あんまりそういう話もしないしな」
「ん、なんとなく避けちゃうもんね…」
…あんまり話さない様にはしてた…違うか、無意識に避けてた様に思う。なんとなく向こうに置いて来てしまった人のことを思い出しそうで。
「…何してるかなぁ」
「友達か?」
「うん。幼馴染みと、中学と高校で出来た友達の3人」
「どんな人なんだ?」
「えっと、幼馴染みの美沙は幼稚園の前から遊んでて…」
…久しぶりに向こうの話を聞いた。カナデがどんな人と友達になったのかとか、今までどんなことをして遊んだのかとか。話している間、ずっと笑顔だったのが印象的だった。
…こっちの話?出来るわけねぇだろ!?死因が死因だぞこんにゃろ!?
「…ふわぁ……」
「…そろそろ寝るか。時間も時間だしな」
しばらく話しているとカナデが小さく欠伸をする。時計を見るともう日を越していた。流石に話しすぎたようだ。
「じゃあ片付けくらいはしておくから、カナデはもう…」
「カズマ、トリック・オア・トリート」
「へ?」
片付けのために立ち上がろうとすると、カナデが急にそんなことを言い出した。…いやまぁ確かにまだハロウィンだけど…。
「あ〜…、流石に今はお菓子は無い…かな…」
「…じゃあいたずら?」
「え〜カナデさん?今日はもう寝たほうが…」
なんとなく嫌な予感……いや、良い予感か?がしてきたので就寝を促すが、聞いている様子はない。
ふとさっきまで飲んでいたテーブルを見ると、カナデの前に俺のコップが…あれ?俺のコップの中って…
「間違えてシュワシュワ飲んだか!?」
カナデの酒の弱さは冗談抜きでヤバい!?ギルドでカナデが頼んだシュワシュワはカナデ用のノンアルコールにするとギルド職員が決めたほどらしい。アルコールが相当薄い酒を初めて飲んだときに弱ったカナデが余りにもだったそうだ。
「…かずま?」
待て待て!?なんか目がトロンってしてるから!?顔がちょっと赤くなってて凄い!?何がって全部が!?
「か、カナデ?いったん落ち着け?そんな一時の誤りで変なことになったらカナデも嫌だろ?な、だからじりじり近寄るのをやめようか?」
「…かずま、いたずらするからじっとしてて」
「いやちょっとま……力強くね!?」
捕まった腕が全く動かねぇ!?いや流石に本当にヤバいこれは!?何がって変なことなったらどうしようもない事がわかった!?上から力で抑えられる!?
「…かずま」
「いやまっ…カナデっ…!」
カナデの顔がだんだんと近づいてくる。近くで改めて見ると本当に整っていて、酒のせいか熱く感じる息が直に感じられる………て実況してられねぇ!?
しかし、あまりにも差のありすぎる筋力の差に屈し、どんどん顔が近づき、そして……
「はむっ」
「…………………」
「…じゃあ、おやすみね」
「…………………………連れてくからな」
「ん、おねがい」
…その後、カナデを部屋のベッドに連れて行って寝かせたあと、俺は自分の部屋にダッシュした。部屋に入りドアを乱暴に閉めると、“噛みつかれた(?)”首元を触り、ベッドにダイブする。そして布団に顔を埋めると、
「おおおおああああおぉぉぉ!!!??おおおっ、おおああおあ!!??」
とにかく叫んだ。
───因みに、カナデはこのことを覚えてはいなかった。どことなく釈然としない気分になりながら、昨日のことは墓まで持っていこうと心に決めた。
────そのあと地味に間接キスだった事に気づいたのは別の話
この二次創作に新しいオリキャラを!
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入れてくれぇぇ!!!
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見たい…うん、まぁ…(ちょっと…?)
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あんまり入れて欲しくねぇ〜…
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カナデだけに集中しろやワレェ!!
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勝手にせんかい!!