銀子ちゃんを可愛い可愛い×5するだけの話(+短編集)   作:銀推し

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八一と銀子が同棲を始める話④

 

 

 

「さてっと、それじゃあ銀子ちゃん」

「うん」

「話も一段落付いたことだし、具体的に同棲の話を進めよっか」

「うん」

 

 話が一段落付いたというか、一段落付くまでイチャついたというかなんというか。

 ついさっきまでベランダでゆったり景色を眺めていた私達だけど、区切りもいいのでそろそろ本題に戻ることにした。今日の目的は別にあっていつまでもイチャついてはいられないのだ。

 

「俺はですね、早ければ明日からでも同棲を始めたいなぁって思ってるんだけど」

「明日からは無理よ。いくらなんでもせっかち過ぎ」

「そう、残念だけど現段階ではちょっと難しい。同棲を始める前にその準備が必要だ」

 

 今日の目的。それは同棲の準備をすること。

 

「この部屋で生活していく上で足りないものをチェックしていこう」

「うん。色々と買い足さないとね。ここは元々生活する用の部屋じゃないんだから」

「それでも初めて来た時よりは十分物が揃っている。一から全部買う必要がないだけまだマシだよ」

 

 実は当初この部屋はパソコンとタブレット端末ぐらいしか置いていないとても殺風景なワンルームだった。けれどもさすがにそれは不便だったのでその後業者に頼んで家具とかを整えて貰った。なので現状ある程度のものは揃っている。

 ただしそれも私が一人で生活する範囲まで。ここで同棲することを視野に入れていた訳じゃないので、八一と二人で住むとなったらいくつか買い足さなきゃいけないものが出てくる。

 

「銀子ちゃん、メモ取るから紙とペン貸して」

「あぁ……そういえばこの部屋には無いかも、紙とペン。使う用事が無かったから」

「……そう。こんな感じで足りないものがあるんだ。このままじゃ生活する上で不便だよね」

 

 足りないものをチェックして、買い揃える。それが同棲の準備というわけだ。

 仕方なくスマホのメモアプリを開いた八一は最初に『紙とペン』と入力して。

 

「まずテーブル、はこのままでいいか」

「うん」

「椅子も二脚あるしこれでいいかな」

「うん」

 

 一つ一つ、目を向けてチェックをしていく。

 

「冷蔵庫は……うーん、やや小型だけど問題はなさそうだ」

「それぐらいのサイズで十分よ」

「けど食器類がちょっと少ない気がする。箸とか皿とかコップとか」

「だって出前しか頼まないし。これだけあれば十分事足りるのよね」

「毎日出前ばっかは良くないと思うなぁ俺。食生活が偏っちゃいますよ?」

 

 キッチン内をチェックしながら随分と生意気なことを言ってくる八一。

 むむぅ……自分だって一人暮らしなら外食か出前かのどっちかのくせに……。

 

「あと食材がなんも無い。それに調味料とかも」

「食材はしょうがないでしょ、長らく空けていた家なんだから」

「あと調理器具も。鍋やフライパンが一つしかないってのはさすがに不便だと思うよ」

「だから今までは全部出前で……ていうか、そもそも八一はここで料理するつもりなの?」

「そこはほら、お嫁さんの手料理が食べたいなぁ~とか思っちゃったりするわけで」

「……言ったわね? だったら一口も残さず食べなさいよ?」

 

 こやつ……都合の良い時だけ私の手料理が食べたいなどと言いやがってからに……普段私が料理してあげるって言ったら恐ろしいものを見る目で見てくるくせに……。

 そして実のところ、休養中に母や桂香さんと特訓をしたので以前よりも料理の腕が遥かに上達しちゃっているのがなんとも癪だ。……ううん違った、私は元々料理が得意なんだった。

 

「洗濯機はこのままで大丈夫。だけど洗剤の類が何一つないね」

「ここで洗濯をするつもりなんて無かったんだから当然でしょ。その洗濯機だって動かした事は一度も無いから使い方は知らないわよ」

「まぁ取説読めば使えるっしょ。乾燥機は無いけどベランダに物干し竿があったからそれで良いとして……お風呂周りは色々と揃っているんだね」

「こっちでもシャワーを使う事はあったから。ただタオルとかは良いとしてもシャンプーとかは全部一年前の使いかけだからいっそ新しいのを買おうかな。あと八一、風呂掃除よろしく」

「うへぇ……」

 

 うへぇじゃない。この部屋の管理は弟弟子の役目だって言い付けてあったでしょうに。

 

「ねぇ銀子ちゃん銀子ちゃん、結婚する以上家事は分担ですよね?」

「はいはいその話は今度ね。お風呂場はとりあえずオッケーとして、玄関の辺りも問題は無さそうだけど……あ、そう言えば八一の衣服はどこに置くの? この部屋に備え付けのクローゼットは一つだから私の衣服を入れただけで一杯一杯よ?」

「あー、そうだねぇ……普段着はともかく背広に皺が付くのは困るし、ハンガーラックかなんかを買って引っ掛けておこうかな」

「ハンガーラックは駄目、ちゃんと背広も仕舞える収納タンスを買いなさい。出しっぱなしにしておくのは見栄えが悪いし埃が付いちゃうでしょ?」

「へいへい、銀子ちゃんがそう言うならそうしますとも。あ、それとベッドはどうしよっか?」

「……アイロンがないのよね、この部屋。やっぱり無いと不便かな? 全部をクリーニングに出すってわけにもいかないし」

 

 アイロン掛けは正直面倒臭いってのもそうなんだけど、それ以上に棋士として手元を火傷する危険があるものはあんまり使いたくないっていう理由がある。

 けど二人で生活する以上そうも言っていられないよね。母や桂香さんに頼るわけにもいかないしアイロン程度使えるようにならないと。

 

「そうだね、アイロンとアイロン台も買った方がいい。そんでベッドはどうする?」

「……掃除機は、ある。けどこのタイプの掃除機って結構音が出てうるさいのよね。ルンバとか勝手に掃除してくれるタイプの方が音は静かって聞くけどどうなのかな」

「そうだね……ただこの大きさの家にルンバを置くってのもどうなんだろう。なんだかんだ普通の掃除機を使った方が手っ取り早いような気がするけど」

「確かに。要検討ってところね」

「それで銀子ちゃん、ベッドはどうしようか」

「……後は、パソコン……は共同でいい? それとも別々にする? タブレット端末はいくつかあるし、ちゃんとしたパソコンは一台あれば十分かなって思うけど……」

「ねぇねぇ銀子ちゃん、ベッドベッド」

 

 八一がくいくいと私の服を引っ張ってくる。

 

「っ、あぁもう鬱陶しいわねなんなのよさっきから!」

「銀子ちゃんこそ無視しないでよ!」

「チッ、無視されているって気付いたなら素直に諦めなさいよね」

「いやけどベッド大事でしょ! 一番大事! さすがにあれじゃ駄目だって!」

 

 八一がビシッと指差した先。そこには二人並んで掛けられるサイズのソファが一つ。さっき八一とイチャイチャしてたあれね。

 このソファは骨組みを折り畳めばベッドの形にも変えられるソファベッドで、この部屋に寝具の類はこれ一つしかなかったりする。

 

「時々ここに泊まる程度ならいいけどさ、毎日使うとなるとあのベッドは良くないよ」

「………………」

「もっと高級でスプリングの効いたふかふかベッドを買った方が絶対に寝心地が良くなる。快適な日々を過ごす為にも買い替えるべきだって」

「……まぁ、言いたいことは分かるけど」

 

 私はよそを向いたまま不承不承頷く。

 確かに寝具は大事だ。日々の体調を整える為にも出来るだけ拘りたい部分ではある。それにこのソファベッド、ソファとして使うにはちょっと狭いなってのがさっき分かったし……。

 

「で肝心のサイズはどうしよっか?」

「それは──」

「やっぱりダブルかな? ダブルベッドにする? けどこの部屋の広さを考えるとどうだろう、セミダブルでも十分な感じがするよね?」

「……そもそもベッドはふた──」

「えぇ!? シングルにする!? 本気かい銀子ちゃん!? そんなシングルベッドで二人一緒にだなんて困っちゃうなぁ!」

 

 これじゃどんな高級ベッドに寝ていても寝不足になっちゃうなぁ! と頭をかく八一。

 その顔は嘘くさい。実に嘘くさい照れ笑いである。ほんっとこいつは……。

 

「……八一。単刀直入に聞きたいんだけど」

「なに?」

「……ベッド。一つにするの?」

「もっちろん!!」

 

 八一はノータイムで頷いた。

 

「どうして?」

「どうしてってそんなの……ねぇ? この部屋の広さを考えてごらんよ。ここにベッドを二つも置いたら邪魔になっちゃうだろ? なるべく省スペースで済ませた方が良いじゃんか」

 

 ワンルームの部屋にベッドを二つも置くのは邪魔になる。だから一つにしようという言い分は確かに正しい。

 けれどもそれは正しいだけで真実が込められていない。だから軽々しく聞こえてしまうわけで。

 

「……八一」

「なに?」

「………………」

 

 全く悪びれないその顔を見ていると……うぅ、なんかこっちが間違っているような気分にもなってくる。

 まぁ悪びれるようなことじゃないのかもだけど……とはいえここで同じように即決で返すわけにもいかないので……仕方なく私はこほんと咳払いをして。

 

「……あのね」

「うん」

「……こういうのってね、あの……率直に言ってくれた方が……確率は上がると思うけど」

 

 何の? とは言わないけど。

 それでも八一はすぐに理解したのか、はっとしたように表情を変えた。

 

「銀子ちゃん、俺は銀子ちゃんと毎晩一緒に寝たい」

「っ、……」

「だからベッドは一つがいい。結婚するんだからそれでいいと思うんだ。……どうかな」

「ど、どうかなって……聞かれても……」

 

 ど、どど、どうなんだろう。そりゃあそういう事は……考えたことはある、けど。

 結婚したらベッド、というか寝室は……別々にする夫婦だって当然いるはず。けれども私達は……一緒に眠るのなんて子供の頃から沢山経験してきたんだし……それだったら別に……とか……あぁ、顔があつい。

 

「……本気?」

「うん」

「ほんき……」

「うん」

「……ほ、ほんきぃ~……?」

 

 口から弱々しい声が漏れてしまった。

 そんなぁ……だってそんなの、だってぇ……。

 

「うん。本気だよ」

「うぅ……」

 

 そんなにはっきりと頷かないでよぉ……。

 ほ、本気なんだ。本当に一緒のベッドで……ねむる。私は、八一と……毎日……。

 それが同棲で、それが結婚生活……は……ハードルが、たかいっ!

 

「ベッドは一つ。いいよね? 銀子ちゃん?」

「………………」

 

 そ、そんなに見つめないでほしい……やいちのばか。

 うぅ、ゆびわ、指輪だ、婚約指輪をさすさす。これに触れると気持ちが前を向く。

 なんせわたしは……お、およめさん、なので。

 

「いいよね?」

「……き、キングサイズ、とか」

「駄目。シングル」

「し、シングルは無理! さすがに狭すぎ!!」

「じゃあセミダブルで」

「……キングサイズの、一つ下とか」

「んじゃ間を取ってダブルにしよう。二人で寝るならダブルが基本サイズだろうしね」

「ん……」

 

 という事で、寝具はダブルサイズのベッドに決まった。

 ダブル……ダブルかぁ……まぁサイズの問題ってわけでもないんだけど……むぅ。

 

「……ふん、八一が寝ている間に蹴っ飛ばしてベッドから追い出してやる」

「銀子ちゃんに限ってそれはないでしょ。昔から寝相は良かったしね」

「人の寝相の良し悪しを覚えているとか引くんですけどー。普通にキモいんですけどー」

「て言われても昔は毎日のように一緒に寝ていたわけですからねぇ、覚えているも何も……」

 

 やーれやれといった感じに首を振る八一。ああ言えばこう言う奴め……。

 そういえば昔はよく二段ベッドの下段で八一と一緒に寝ていた。だから同棲して同じベッドで一緒に寝ることになっても別に問題無いよね。

 ……って言えるような話じゃないよぉ。だってこれからずっと毎日で、まいにち……。

 

「うぅ……ベッド、ベッド……ダブル、かぁ……」

「ほらほら銀子ちゃん、いつまでもベッドに拘ってないで。他のチェックを進めようよ」

「……分かってるわよ」

 

 ……なんだか強引に話を切り替えられたような気もするけど、とにかく。

 

「ここは……床下収納か。ここは何が入ってるの?」

「なんにも入れてない。保存食とかの防災用品とかを入れておくとこなんじゃないの?」

「防災用品か、念の為買っておいたほうがいいかもね。そんでこっちのクローゼットは銀子ちゃんの衣服で満タンになる予定で……あっちにあった物入は収納に使えるかな?」

「うん、多分何も入っていないはずだから使えると思う。あとは──」

 

 そうこうしながら。

 私と八一は部屋内の物品のチェック作業を続けて。

 

 そして。

 

「……このぐらいかしら」

「そうだね。ひとまずオッケーだと思う」

 

 購入品のリストが完成した。

 生活必需品や細かな日用雑貨から大きめの家具まで、この部屋に足りないものはまだまだ多い。同棲を始める前になるべく買い揃えておいた方がいいだろう。

 

「でもこれってリストの全部を買う必要はないわよね? あくまでこの部屋には無いってだけで元々持っているものも多いわけだし」

「あぁ、俺や銀子ちゃんの家から持ってくるってこと?」

「そういうこと。特に私はともかく八一はちょっと前まで自分の家に住んでいたんだしね。再利用出来るものは沢山あるでしょうしわざわざ全部を買い直す必要は無いんじゃない?」

 

 今の私は実家暮らしなので自分の家のものをこっちに持ってくるってのはちょっと迷惑かもだけど、八一はすでに一人暮らしをしていたので必要な生活雑貨なんかは一通り揃えていたはずだ。

 だったらそれを再利用したっていい。長く使っているものなんかは新しく買うよりもそのまま使った方が手に馴染むだろうし、愛着だって湧くだろうし……と思って提案してみたんだけど。

 

「……うーむ」

「八一?」

「いやけどなぁ、俺の家にあったものは……うーん、どうだろ……」

 

 しかし八一からはなんとも歯切れの悪い返答が。

 

「なんつーかね、あんまし残ってないっつーかね……」

「どうして? もう処分しちゃったの?」

「処分しちゃったっつーか、なんつーか……その」

 

 ……ふむ?

 

「……捨てたの?」

「えっ」

「以前の家で使っていたもの、捨てたの?」

「………………」

 

 この反応は……。

 

「私が選んであげた日用品とかも沢山あったはずだけど……もしかして捨てたの?」

 

 じろり、と私が睨むと八一はビクッと肩を揺らした。

 八一が師匠の家を出て一人暮らしを始める際、引っ越し先となるアパートについては勿論のこと、そこで使用する物の多くは私が選んであげた。無論姉弟子の役目として。

 当時八一はまだ新人で裕福じゃなかったので、一緒に地元の商店街をめぐって安価で使いやすそうなアイテムをわざわざ選んであげたはずなんだけど……この分だとこいつまさか……。

 

「あのピンクと白の食器セットとか、私結構気に入っていたんだけど……捨てたの?」

「……えっと」

「捨てたのね?」

「……いえ、あの」

 

 私の眼光に怯んだ八一はあっさりと白状する。

 

「その……ですね? 別に捨てたつもりはない、それはないはずなのです……が」

「が?」

「ただ、なんだろ……なんか引っ越しのゴタゴタの中でいつの間にか無くなっていたっつーか……」

「……あぁ、成る程」

 

 その返答がすっと腑に落ちた私はふぅ、と息を吐いた。そうかそういう事か。

 私が関与していない八一の引っ越しというのは……つまりあの時期の事で。となれば「いつの間にか無くなっていた」なんて言い訳は出まかせに決まっているわけで……そう考えてみれば答えは簡単に分かる。同時に心臓の辺りがどんどん冷えていく感覚、それも分かる。

 ……うん、まぁ……そうね、昔の女の思い出が残るものなんて処分しない理由がないわよね。

 

「となると黒い方か」

「あぁいや待って! 違うんだ銀子ちゃん! 考えてみればあのアパートに住んでいた時からすでに無くなっていたような気もしていて、だから別に天衣のせいってわけじゃ──」

「となると白い方も容疑者ってわけね」

「あ……いえ、あの、俺はそういうつもりで言ったわけじゃ……」

 

 白だろうが黒だろうが、どちらの小童も八一との同居を経験している以上どちらにもチャンスはあったってわけね。ついでに言うとどちらも十分やりそうなので容疑者の特定は困難だ。

 そして私が言うのもなんだけどそれは極めて自然なことだ。きっと私の私物だけじゃなくて前のアパートにあったものは全て、それこそ白い方が購入して使っていたものだって引っ越しの際に黒い方が処分しているだろう。

 

「……分かった。そういう事なら構わない」

 

 私も白い方も、一度八一の下から去った以上その事に文句は付ける筋合いは無い。

 それが当然、勝負の世界は諸行無常で情け容赦無しなのだから。

 

「それなら全部買い直せばいいんだから。そうよね?」

「……うん、そうした方がいいと思う。俺も住んでいたとはいえ西宮のマンションは内装も含めて殆ど全てを天衣が用意してくれていたものだからさ、それを持ってくるってのはちょっと──」

「気が引けるわよね。そりゃそうよね当然よね。弟子に物をたかるなんて師匠の面目丸潰れよね。それなら頼りになるのは姉弟子様しかいないわよね?」

「……ハイ。助かります」

 

 八一の殊勝な態度にうんうんと頷く私。

 まぁあれよね、正直なところすでに処分されたものなんて私にとってはどうでもいいのよね。そんな古い思い出に縋らなくたって、私と八一でここから新しい思い出を沢山作っていけばいいだけなのだから。

 だから必要なものは全て新調して、それ以外のものは絶対に置かない。白でも黒でもその他でも、他の女の手垢が付いたものなんてこの部屋には絶対に置かないから。一ミリたりとも視界に入れさせないから。絶対にそうするもう決めた。

 

「勝負の世界は諸行無常で情け容赦無し……当然よね?」

「あの……なんか怒ってる?」

「いーえ? 全然怒ってませんけど?」

 

 知っているかしら? お嫁さんになった空銀子はね? そんな小さなことには腹を立てないのよ?

 そもそもね? 私達にとって一番大切なものや思い出は師匠の家の二階にあるし? みたいな?

 なんせ年季が違うからね? 八一との思い出なんて至る所に有り余る程にあるのよ? みたいな?

 

「……じゃ、じゃあとにかく、必要なものは買い直すってことで」

「そうね。そうしましょう」

「にしてもこの量だし……どうしよっかね、ネットで買えば手っ取り早いんだけど」

「消耗品はそれでいいと思う。けど手に取って使うものは実物を見て選びたいかな」

「そうだね。んじゃ今度予定を合わせて一緒に買いに行こっか」

「うん」

 

 という事で。

 近くの休みにお買い物をすることが決まった。

 

 ……えへへ、デートだ♡ デート♡

 

 

(続く)

 

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