大人になったAqours 作:ソレノイド
カタカタとキーボードを打つ音と人の話し声が響くオフィス。
俺の名前は
前はテスト生として浦の星女学院に通っていた。そして卒業後は沼津の方の大企業へ就職をした。
俺がマネージャーとして関わっていたAqoursのメンバーは殆ど沼津や内浦に残った。
例外として鞠莉は世界中を飛び回ってるらしいし、幼馴染の曜は船の船長として頑張っているらしい。
他に千歌は十千万を頑張って切り盛りしているし、果南は親のダイビングショップを継いだ。
ダイヤさんは黒澤家の長女として頑張っているらしいが一体何をやっているかは分からない。
善子、花丸ちゃん、ルビィちゃんは大学生で今は卒論に追われているだろう。
そして、梨子はと言うと……
すると丁度携帯の通知音が鳴り、見ると梨子からだった。
『今日ご飯何がいい?リクエストはあるかな?』と言った内容。
これに『今日はハンバーグがいいかな。』と返信して帰ろうと席を立った時に同僚に話しかけられた。
「今日飲みに行こうぜ~」
「ごめん、俺には美味しい夕ご飯が可愛い妻と一緒に待ってるから。」
と言って断った。
そう……梨子と俺は結婚した。夫婦なのだ。
大学卒業と同時に籍を入れ、2人で永遠の愛を誓った。
「あ~惚気は要らねぇよ。クソ!美人な奥さんと結婚しやがって、俺とお前の何が違ぇてってんだ!」
同僚の愚痴をサラリと受け流し帰路を辿る。
最愛の妻が美味しいご飯と共に待っているせいか足取りはとても軽かった。
───────
ガチャリと玄関の扉を開けると、パタパタと廊下を走る音が聞こえる。
「お帰り。」
「ただいま。」
高校の時から伸びたであろう腰まで伸びる赤紫色のロングヘアに、大人の色香を十分に纏い、エプロン姿で出迎えてくれる。
女の子エプロン姿を見るとドキッとしてしまうのは俺だけでは無いはずだ。
「ご飯にする?お風呂にする?そ、それとも……わっ、私…?」
「う~ん、先にお風呂かな」
「ちょっと!恥ずかしいの我慢して言ったのに!」
頬を膨らませて、ぷりぷりと怒る様は昔と変わっておらず、あまり怖くないしむしろ可愛いだけ。
……本気で怒ったら怖いが
「じゃあ、ご飯準備して待ってるね。はい、これ着替え」
「ありがとう。」
着替えを受け取って、浴室へ向かう
梨子は自宅で子供向けにピアノ教室を開いており、忙しいながらもちゃんと家事をやってくれている。
勿論、休みの日は俺もやっているとも。
湯舟から上がり、パジャマへと着替えるとテーブルに色鮮やかでなんとも美味しそうな夕食が並べられていた。
見てるだけでもお腹が減ってくる。
女の子には魅力的に見える瞬間があると言うが、その中の1つは間違いなく、料理を作ってくれている時だろう。
席に付き、いただきますと食べ物へ感謝を伝えてから、箸でハンバーグを小さく切り口に運ぶ
噛めば噛むほど溢れてくる肉汁が堪らない。
「美味しいよ。梨子」
「良かったぁ…ちょっと失敗しちゃったんだけど」
「梨子の料理は何をとっても美味しいからな」
「愛情っていう最高のスパイスがかかってるからかな?」
「そうかもな。おっちょこちょいなのは昔から変わってないけど」
「あ、あれは……!別に私、おっちょこちょいじゃないもん!」
二人で会話を楽しみながら、夕飯を食べ、次はソファーへと移動する。
「お酒なんてどうだ?」
「いいわね。」
ワイングラスを二つほど棚から取り出し、赤ワインをグラスへ注ぐ。
片方を梨子に渡してソファーに座り直し一口飲む
芳醇な香りが鼻を突き抜けた。
***
宵も酔いも程よく回った頃。
「さてと、そろそろ結構酔ってきたし寝るか」
「え~もうねちゃうの~~?まだまだのもうよ~」
「もう結構梨子酔ってるじゃん。もう終わりだ」
梨子が酔っているせいか、濡れた唇や火照って頬が赤みを帯び何とも大人の色気があり、ドキッとしてしまう。待て……欲を押さえろ、理性を保て……結婚したとしても勢いのまま押し倒したらダメだ……
人間は理性のある生き物である。本能のままで行動したんじゃそこらの動物と変わらないじゃないか。
「えへへ~ようとくん、あったかい~」
抱き着かれたとしても我慢である。
「わたしぃ、こどもほしいなぁっておもってたんだぁ~」
……我慢
「んふ~ようとくんだいすき~」
ぷつんと理性の糸が切れた音がした。
気付いた時には押し倒していた。
人間も案外、他の動物と変わらないのかもしれない。
最初のみんなの進路の奴はこれから使ったり使わなかったり……
次回はもう1000文字くらい書けてるので、遅くならないはず……