不平等な世界はいらない   作:はすきるりん

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1話

それからシロは、オール・フォー・ワンについていき、連れてこられた所には自分より歳が上っぽい2人だった。

 

「先生こいつは?」

 

「この子は夜桐シロ。今日からこの“敵連合(ヴィランアカデミア)に入る3人目の生徒だ。シロ、彼らは僕の生徒で、右が死柄木弔、隣が黒霧。今日から君の家族になる子たちだよ」

 

「死柄木…弔、黒霧…」

 

シロは呟きながら目の前にいる二人を見つめていた。

その視線に気付いた死柄木は舌打ちをすると、AFOを睨んだ。

 

「先生…家族ってどういうことだ?」

 

「そのまんまの意味だよ弔。シロは家族を欲してる。だからシロと家族になってほしいんだ。それにこの子の個性は大変興味深くてねえ、今後側にいて損はない」

 

AFOの言葉に死柄木は嫌々ながらも納得はしたのか口を開かなかった。

 

「私は黒霧、よろしくお願いしますねシロ。」

 

体が黒いモヤで包まれている黒霧が挨拶をした。

それが自分を受け入れてくれたと解釈したシロは、涙を流しながらも笑顔で

よろしくと返した。

 

(この三人が僕の新しい家族…もう失わない!……今度こそ守る!)

 

シロはギュッと拳を握り、今度こそはと決意した。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(…懐かしい夢見たな)

 

今まで寝ていたんだろう少年は体をゆっくり起き上がらせると、まだ眠たいのか目をさすっていた。

 

「やっと起きましたかシロ」

 

「お前が寝てたから、1週間後の雄英襲撃の流れをまだ話せてない。次寝たら速攻で消すからな」

 

黒霧はバーカウンターで、シロに水を差し出した。

そしてシロの隣に座っている死柄木は、親指だけ触れないようにしながらシロの肩をポンッと叩いた。

 

「ありがと黒霧、…それと弔くんそんな直ぐに消すって言っちゃダメだよ?っても寝てた俺が悪いんだけどさ」

 

「…分かればいい。…おい黒霧始めるぞ」

 

死柄木は顎をくいっと動かし、黒霧に合図した。

 

「それでは始めましょう。まず今回の雄英襲撃の最終目標は『平和の象徴オールマイト』を殺すこと。そのためには一人でも多くの戦力を増やさなければいけません、なのでこれから3日間我々は各地を回って敵を勧誘をします。組み分けは死柄木弔と私、シロは一人ですが貴方なら問題ないでしょう。

貴方の個性は先生と似ている(・・・・・・・)…よっぽどのことがなければ大丈夫でしょうしね」

 

「まぁ不便なことも多いけどね…でもとりあえずは人員を増やせばいいんだよね?それじゃ行ってこようかな」

 

するとシロはてのひらにナイフを出現させ、なんの躊躇いもなく自分の首を掻っ切った。

すると首から花弁が散り始めシロはゆっくりと目を開けた。

 

「なんかあったら連絡して。予測演算でもなんでもやるから。それじゃーね」

 

シロは軽く手を振ると舌をぺろっと出すと一瞬にして姿を消した。

 

「何度見ても理解出来ない個性ですね」

 

「ああ。…なぁ先生聞いてんだろ?いい加減あいつの個性を詳しく教えてくれ」

 

死柄木はモニターの方に視線を移した。するとモニターが着き先生3人の先生であるAFOと繋がった。

 

「そうだね、もうそろそろ教えてもいいかな」

 

先生が許可したことに死柄木と黒霧は内心で驚いていた。なぜなら今までシロの個性の説明を大まかにしか知らされていなかったからだ。

シロ本人に聞いても、先生が許可するまで話せないと言われていたため二人はずっとモヤモヤしていたがそれも今日で終わることに喜びを感じていた。

 

「でも簡単に教えるのは少しつまらないからね。二人はシロの個性がどんなものだと思う?」

 

「…私は複数の個性を持っているんだと思います。彼は瞬間移動が出来ら他にも予測演算?なるもので大まかな未来を予測できたり、最終的には不死の身体…あまりにもまとまりがありません。」

 

「俺も黒霧と同意見だ。あいつの個性の特徴はバラバラすぎる。だがトリガーは自分の首をあの変なナイフで切ることだってのはわかる」

 

黒霧と死柄木は似たような予想だった。

 

「二人の言う通り彼の個性には纏まりがないように感じる。…けどね一つだけあるんだよ共通点(・・・)が」

 

死柄木と黒霧は脳をフル活用してその共通点を考えたが何一つわからなかった。

 

「二人は『ジョン=フォン=ノイマン』という数学者を知っているかい?」

 

「『ジョン=フォン=ノイマン』…確か20世紀科学史における重要人物ですね。現代まで使われているコンピュータの生みの親であり、異常な計算速度から悪魔と疑われた天才…それがどうしたんですか?」

 

「よく知ってるねえ黒霧。それじゃまだ個性が人々に馴染まれて無かった頃、銃器で殺し合いをしていた戦争時代に生きた軍人『船坂弘』はわかるかな?」

 

「ええ、日本陸軍の軍人で“不死身の分隊長”の異名を持つ…まさか!?」

 

「…おい先生も黒霧もさっきからなに言ってる?もっとわかりやすい説明をしてくれ」

 

今まで黙っていた死柄木も我慢の限界なのか二人の会話に割って入った。

 

「これは推測に過ぎませんが死柄木弔、彼の個性は過去の偉人の逸話などをモデルにされた力が使える、と言うことかもしれません」

 

黒霧が推測を言い終わるとモニターの方からパチパチパチと拍手する音が聞こえた。

 

「正解だよ黒霧。彼の個性の名は『輪廻の集』昔の、まだ人々に個性と言うものがなかった時代に、他の人とは卓絶した才能を持っていた偉人の力をモデルに、個性として己に宿す能力。彼が使える個性の数は僕でも計り知れなくてね。

彼の個性は僕が今まで見てきた中でもかなり強い、きっと君にとって必要な存在になるよ弔。だからちゃんと仲良くしなきゃね、彼が言っていたんだけどね、

「僕はね先生、弔くんに僕を使って欲しいんだ、この敵連合は弔くんがボスなんだから、僕は弔くんを守りたい。もちろん家族である黒霧もね」彼は君たちに使ってもらいたがってる、だから頑張るんだよ」

 

AFOは最後に生徒を応援してからモニターを切った。そしてシロの気持ちを知った死柄木は

 

「…ああ、使ってやるよ。俺は殺るぞ…黒霧とあいつと三人で必ず平和の象徴を消してやる」

 

口角をニタァッと上げ不気味な笑みを浮かべていた

 




船坂弘やノイマンなどの話は諸説あると思いますが気になった方は調べてみて下さい!
そしてもしそう言った偉人を知りたいと思ったらリンカネーションの花弁と言う漫画よかったら読んでみて下さい!色んな偉人の方が知れてオススメです!笑

それではこれからもよろしくお願いします
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