不平等な世界はいらない   作:はすきるりん

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2話

【雄英襲撃前日】

 

 

「…という流れになっています。最後に、明日のシロさんの配置場所は倒壊ゾーンでお願いします」

 

バーテンダーの格好をした黒いモヤモヤの男、黒霧は明日の計画の説明を終えると、目の前で座る少年に言った

 

「はいよ。チンピラとはいえ駒も増やしたし…あとは象徴を壊すだけか。楽しみだなー」

 

「ああ…明日で平和の象徴とはおさらばだ。1stステージでラスボス撃破とか最高のゲームだな」

 

「その通りですね死柄木弔。明日は大事なラスボス戦、準備も完璧。今日はなるべく早めに寝ましょう」

 

シロは椅子でクルクル回り、死柄木はニタァと不気味な笑みを浮かべ、黒霧はグラスを拭いていた。表情は三人とも違えど、明日には平和の象徴が消えるということで三人の心は昂っていた。

 

「なんか黒霧の最後のセリフって母親みたいだね…」

 

そんなことをシロが呟くと、せっかくの空気が壊れてしまったことに苛ついた死柄木が、シロを五指で触れようと追いかけ始めた

 

「え!ちょっと弔くん!今個性発動してないから触れたら死んじゃうよ〜!」

 

「お前は時々良い空気を壊すから…一回死ね!」

 

そう言いながら走り回る2人を見た黒霧は、最近多くなっているため息を小さく吐いた。

 

【雄英襲撃当日〜USJ内〜】

 

 

「〜〜君たちの力は人を傷つけるためにあるのではない、助けるためにあるのだと心得て帰って下さいな。…以上!ご清聴ありがとうございました」

 

(13号…カッコいい‼︎)

 

13号の話に緑頭の男の子、緑谷出久は目を輝かせていた

 

いま雄英高校1年A組の生徒たちは、人命救助訓練をするために、様々な災害や事故を想定して作られた演習場U(ウソの)S(災害や)J(事故ルーム)に来ていた。

 

「そんじゃあまずは…」

 

A組の担任であるイレイザーヘッド、相澤消太は今日の特別演習の説明をしようとしたその瞬間、施設の真ん中に違和感を感じ、視線をそっちに移した。

 

「……?」

 

ズズズ…

 

空間に黒いモヤのようなものが出てくると徐々にそれは大きくなり、時空に穴が開いているように見えた。

そしてその穴の中から人の手のようなものが出てくると

 

「…!」

 

人が出てきて、それをきっかけに穴はより大きく広がり中からゾロゾロと人が出てきた。

 

「一かたまりになって動くな!13号生徒を守れ‼︎」

 

相澤先生は急いで13号に指示を出し、今できる最良の判断をしていく

 

「何だありゃ⁉︎また入試ん時みたいなもう始まってんぞパターン?」

 

「動くなあれは(ヴィラン)だ‼︎」

 

相澤先生はゴーグルを装着するとじっと敵の方を見つめる。

 

「13号に…イレイザーヘッドですか…どうやらオールマイトはここにはいないようですね…」

 

「せっかくこんなに大衆引きつれてきたのにさ…オールマイトがいないなんて…子どもを殺せば来るのかな?」

 

A組の生徒は初めて見る敵という存在に恐怖を抱いた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「あー暇だなー」

 

そんなことを呟きながらスタスタとUSJ内を歩く少年、シロは黒霧が生徒を散らすまでの間暇を持て余していた。

 

「もー僕だけ先に送って移動範囲を広げなきゃいけないのはわかるけどさーさすがにもう待ちくたびれた」

 

シロは自分の個性を最大限に活かすため、事前に黒霧に1人でUSJ内に送り込まれ、自身の個性を使ってバレないようにしながらグルグルと探索していたのだった

 

「ここの警備ってもうちょっとちゃんとしたほうがいいと思うんだけど…それにしてもまだかな〜……あ」

 

シロはずっと上を見ていると黒霧のワープゲートがいろんな災害ゾーンの上に展開され、生徒たちが落ちていくのが見えた。

 

「やっと来た…倒壊ゾーンに行かなきゃな」

 

シロはニヤっと口角を上げながら早歩きで倒壊ゾーンに向かった。

 

 

「あれ?もう終わってるよ」

 

「あ?なんだてめぇ」

 

「おわ!?また新しい敵か!?って俺らと同じぐらいのやつじゃねえか!」

 

シロはしばらくして自身の担当である倒壊ゾーンに着くと、そこにはチンピラ数十人が倒れ生徒らしき2人が無傷で話し合っているところだった

 

「やっぱ金の卵にはこんな奴らじゃ勝てないか…まぁいいけどさ」

 

「おいてめえも敵なんだろ?ぶつぶつ言ってねぇで来いよ!」

 

「おいおい爆豪…それじゃどっちが敵かわからねぇぞ?だがまぁやるしかねぇな!」

 

爆豪という右手に手榴弾のようなものをつけている少年と赤髪のツンツン頭の少年が戦闘態勢に入った

その様子をじっと見ていたシロは

 

「ああ…いいね2人とも。そういう分かりやすいの…」

 

「「…!!」」

 

言葉を途中で中断し、姿を消すと一瞬で2人の少年の前に現れ

 

「…俺大好きだよ」

 

2人の腹に重い一撃を入れた。

2人はもろに食らい一瞬で意識が遠のき、ゆっくりと倒れていく

 

「くそっ………た…れ…」

 

爆豪は意識が完全に失うまでシロを睨んでいた。そして爆豪の視界にはどこから散ってきたか分からない花弁が写った。

 

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