けものフレンズ ーHUMAN MUST DIEー   作:ふるびうす

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出会いの場面は原作通りです。
しかしセルリアンが強いので、サーバルは戦い方を教えるために、手を出したいのを堪えてかばんちゃんを戦わせています。
ただ逃げるにも技術がいるんですね。


ACT-01 「黒き触腕の穿つ」
Mission1 『会敵』


初めまして。 僕はかばんといいます。(サーバルさんに名付けてもらいました)

 

今、僕は大変なことになっています。 それも、あの『セルリアン』という()()のせいで......。

 

● ● ● ● ● ● ● ● ●

 

「かばん!頭の飾りは伸びるから気をつけて!」

「うわぁぁ! 先に言ってください〜!!」

 

サーバルさんの助言で、転がりながら触手の攻撃を避ける。

しばらくの間は何とか、触手の攻撃を躱していたけれど...

でもだんだん息が上がってきて、壁際まで追い詰められている!

 

「ーーーーー!!!」

 

狙いが外れて崖に衝突した触手が、大きなヒビを入れた!

 

「ひゃあぁ!」

 

飛んできた礫に思わず、尻餅をついてしまう。

 

「!!!!!」

 

セルリアンは疲れを感じていないかのように、ボクに向かって

触手を鞭のように振り回して近づいてくる。

避けようとも思ったけれど、横への逃げ道を潰すかのように『点』の攻撃*1を放ってきて隙が見当たりません...。

 

「うぁ、ぁ...食べないで...ください...」

「大丈夫、あなたならできるよ! ...見て!相手はタックルを仕掛けようとしてる! それを利用して!」

「タックル... そうか!」

 

このセルリアンには身体を支える足が一本しかない...

それに、移動しながら触手は振れないらしい。

飛ぶ瞬間さえ分かれば...!

 

「今だよ! かばん! 『ちからのながれ』を視て!」

「ーーー!!!」

 

「うあぁぁぁぁぁぁ!」

力の限り...転がって!

 

ダズンッッ!!!

 

「その背中の()()が見える? あれが弱点! あれを壊したらセルリアンは倒せるよ!」

「へ、へしを壊すって言ったって...!」

 

セルリアンは勢い余って壁に埋まってる...。

早く何か、あのへし?を壊せる何かを探さなくちゃ!

 

「あっ...!」

 

()()だ!

セルリアンが壁に僕を追い詰めたおかげで、活路が開けました!

 

「これです!! えぇーい!!」

 

パッカァーン!

 

● ● ● ● ● ● ● ● ●

 

「すっっっ......ごーーい!! すっごいよ、あなた!!」

「えへへ...でも、結局僕1人じゃ何もできなかったし...」

「そんなことないよ! 私だって最初は、負けちゃったもん!

特にあれ、あの... 落ちてた石を拾って、パッカーンって!」

「僕じゃサーバルさんみたいにツメが使えないから...

硬いもの同士をぶつけたら、倒せるんじゃないか、って思ったんです。」

「私そんなこと、全然思いつかなかったよ! 私、あなたの強いところ、だんだん分かってきたよ!」

「サーバルさんの助言があったから、勝てたんですよ...!」

 

「「えへへ〜...!」」

 

● ● ● ● ● ● ● ● ●

 

「木登りができると、上から、うみゃーーっ!って攻撃できるよ!」

「へぇ〜... じゅうりょく、ってやつですか? そんな方法があるんですね。」

「うみゃ〜? まあ、そんなかんじで逃げるときにも便利なんだ!」

 

木の出っ張りに足を引っ掛けてみる... ちょっと滑るかも。

 

「よいしょ、よいしょ...。」

「あはは〜!」

 

時間をかけて、なんとか木に登ることができました...。

 

「キレイでしょ〜? ここからだと、『あのやま』とキラキラが、一緒に見えるんだよ!」

「すごい... 綺麗ですね...!」

 

しばらく言葉を失っていると、サーバルさんがこっちをちらと見ました。

 

「あ、それにさばんなは高いものが少ないから、セルリアンもよく見えるんだ!」

 

景色が綺麗なだけじゃなくて、けっこう現実的な理由もあるんですね...。

*1
触手に弾性エネルギーを溜め、一気に射出することで、硬度と速度を利用する強力な攻撃。 小型ゆえの軽さを補っている。




ということで初戦クリアです。
かばんちゃんは原作より早く、木に登ることができました。 共同作業ということもあり、サーバルちゃんも心なしか嬉しそうです。(尊み)

ちなみにこのセルリアンは黒化個体です。 そもそも多くの個体が黒化していて、強靭かつ柔軟なボディと、判断能力を持ち合わせています。
なので、戦法を考える必要があったんですね。

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