次に目が覚めた時そこは、エース城の治療室にいた。ベッドで横になっていて周りを見ようとしても周りにカーテンがしてあって見れない。起き上がろうと思い起き上がっても少しまだ傷が痛み起き上がることが出来なかった。あの一瞬にしてこの傷...自分がもっと強ければあそこでみんなを守れていたかもしれない...と悔しい気持ちでいっぱいだった。少し時間がすぎたころに治療室に足音が響いた。そして僕の寝ているところで足音がやみ、聞き覚えのある声がした。
「リノ...さん...起きてますか?...ひッ失礼します」
「アイリス!」
「リノさん!大丈夫ですか?」
「うん大丈夫だよ」
やっぱりアイリスだった。アイリスは、エース王国十三騎士の副リーダーで僕と身長は変わらないけど凄く優しくて、思いやりのある子で僕とは本当に仲がいい。
「良かったです...安心しました。十三騎士のリーダー全員が運ばれていくのをみて最初は驚きましたが...カノ様から事情を聞いて納得しました。...まさかアヤさんが生きてただなんて...今でも信じられません...」
「うん...僕もあの時は驚いたし...嬉しかったけど...何かが変わってた...昔ならニコニコして僕の名を呼んで大きくなったねとか言ってきそうだったのに...それにアヤさんの...あの魔法...見たことが無かった」
「そうなんですね...」
「うん...」
アイリスと話しているとカノ様が「リノいいかしら?」とカーテンを開けて入ってきた。
「カノ様!!」
僕は急いで起き上がろうとしたけどやはり傷口が痛みすぐ寝転んでしまった。
「あっ...いいの...寝ててまだ治ってないのだから」
「申し訳ございません。僕が油断したばかりに...こんなことになってしまい...」
「ううん...リノは悪くない...悪いのは私の方よ...あんなに巨大な魔力だったのに...私は動かずあなた達だけ行かせたのが...」
カノ様を見ると下を向いて申し訳ないって顔で落ち込んでいた。こんな思いをカノ様にさせて...僕は罪悪感しかなかった。
「しかたないですよ、まさかあのアヤさんと滅んだはずの国の姫...シャランが生きてるだなんて誰も思いませんよ...ね!リノちゃん」
「アイリス...そっそうですよ...あんなに巨大な魔力でもまさかあの二人のものって思いませんし、もしあそこで姫様が先に行ってたら傷を負っていたのは姫様たちかもしれませんし...」
「...アイリス、リノ...」
「姫様は悪くないです」
「本当に優しいわね...2人は...ありがとう...」
姫様は笑顔を見せて僕とアイリスを抱きしめてくれた。そして離れた瞬間から表情が変わり真剣な顔で「アイリス、貴方に任務を与えます。リノの傷が治るまでは貴方がリーダーとして動きなさい。そしてリノ、貴方はアイリスのサポートをしてくれるかしら?」と言われ、僕達は「了解しました」というとカノ様は、「よろしい...では最初の任務です。今この世界は、変えられそうになっています。ある1人の者によって...もうわかりますね?...」
「はい...ジョーカーですね」
「そう、シャラン・ジョーカーが滅んだはずの国...バッジョランバー王国が再び蘇ろうとしています。もし蘇れば...この世界は終わるでしょう....」
「...なぜその国が蘇るだけでそんな...ことに?...」
「それは...」
と姫は、僕達にバッジョランバー王国の過去を全て話してくれた。
バッジョランバー王国は、元は穏やかな国で僕達エース王国やハート王国、スペード王国など5カ国とも仲良くやっていたらしい。だけどある日バッジョランバー王国とダイヤ王国が喧嘩をした。それはひとつの事で始まった戦争だった。
バッジョランバー王国が何もしてないハート王国を急に攻めてきたのだ。それを聞いた4カ国は自分の国も襲われるかもしれない。そうなればこの世は終わる。戦争の毎日が続くだろうと言われていたらしい。それを止めるべく、5カ国は、バッジョランバー王国を潰すため力を合わせ戦ったらしい。そしてなんとか100年の月日をかけ、やっと勝てたとか。その当時カノ様は、まだ12歳だったが戦争に行かされなんとか死にかけたときに最後にその時の姫に救われ助かったらしい。
僕はその話を聞いて疑問に思ったことがある。
なぜ急にバッジョランバー王国は、ハート王国を攻めたのか...それさえ無ければ今でも国は存在し、5カ国とも仲良くできていたのではないか...と。それをアイリスとカノ様が居なくなった後もずっと考えていた。すると隣から「へぇ〜そんなことがあったんだね」と聞こえてきた。「...起きてたんだ...シャーロットさん...」と返すと本当にシャーロットだったみたいで「おっ!声だけで分かるだなんて流石だね!リノちゃん」と笑っていたが笑って傷に響いたのか笑いながらも「いたたた」と言っていた。
「あまりそんなに笑うと傷口がひどくなりますよ...」
「あはは...心配してくれるだなんて優しいねリノちゃんは」
「心配なんてしてないし...早く治さないといつまたバッジョランバー王国が攻めてくるかわからないよ」
「そうだね!...てか疑問に思わない?リノちゃん?」
「何がですか?」
「ほら...僕達が戦う前だよ...アヤは復習するって言っていた。でも僕達はアヤに何もしてないんだよ?あの5年前」
「...たしかに...アヤはたしか...任務中に死んだとしか聞かされてない...なんの復習なんだろう...」
「もしかしたらアヤは...操られてるのかもしれない...それか本当に僕達に恨んでいることがあったのか...だね」
「ええ...だとしたら...」
「あぁ...やばいよ...」
「ごっほん...うるさいのだけど?...一応ここ治療室よ?患者が居るってのにそんな大きな声出話されたら寝れないのだけど」
「その注意してる声もうるさいっちゅうの!」
「...」
「なんだ...みんな起きてたんだね!w」
「そうみたいだね...」
僕達は今後のことを話しその日は寝た。
次の日なんとか起きれるようになり、僕は訓練所へ行くとそこには決闘をしているアイリスとマリカの姿があった。
「アイリスちゃん!隙だらけだよ〜」
「すっすみません!」
アイリスは、蹴っ飛ばされてたが空中でひっくり返り綺麗に着地した。
その姿をみて僕はアイリスがここに来た時より成長してることが嬉しくなった。アイリスは僕より後に入ってきたのだけどあまり戦闘に向いてなくて...いつも足を引っ張って泣いていた。でもそんなアイリスが今では戦闘ができるぐらい成長して頑張っている。自分も早く怪我を治し次こそアヤさんに勝てる力を身につけなければならない。そう心で誓った。2人をずっと見ているとマリカが僕に気づき、「あれ?リノちゃんじゃん!」と声を出すとアイリスもこちらをみて「もう怪我は大丈夫なんですか?」と聞いてきた。僕は「みつかっちゃったか...」と頭をかきながら2人の元へいき「ううんまだ治ってないけど起きれるようになったから様子見にね」と言うとアイリスはぴょんぴょん跳ねて「それはよかったです!」と目をキラキラと輝かせていた。「本当に心配かけてごめんね」と言うとマリカは「らしくないよ!謝るだなんて!リノちゃんが無事ならそれでいいんだよ!」背中を思いっきり叩いてきた。「ちょいたいんだけど」と言うとマリカは、あって顔でこちらを見てすぐに手を合わせて「ごめん!ごめん!」って謝ってきた。少しだけ3人で雑談をしているとドアの方にシャーロットが立っていてこっちに来いと手で合図してきた。僕は2人に「じゃあ訓練がんばってね」と言ってシャーロットの所へ行き誰もいない所へ連れていかれた。
「なんの用?」
「いやね...ちょっと疑問に思うことがあってさ」
「ん?疑問?」
「あぁ...君も知ってるだろ?僕達13騎士の中から何人かが任務中にいなくなったあの事件を」
「えぇ...知ってる...でもそれのどこが疑問に?」
「まだわからない?昨日のアヤ...たしかエースの13騎士の仲間でしょ?」
「えぇそうだけど」
「そしてそのアヤって子も任務中にいなくなり、昨日久しぶり姿を表した。僕が言いたいことわかるね?」
「もしかして...アヤやいなくなった13騎士の仲間はバジョランバー王国に操られてるってこと?」
「ピンポーン!その通り!僕はそう考えるんだけど君はどう?リノさん」
「たしかにね...でもまだわからない。アヤさんしかまだみてないんだよ...そんなのまだ完全にわかったわけじゃないから...」
「まぁそうだね...だからさ!確かめに行かない?僕達だけで」
「は?」
「僕達だけで調べるんだよ他の仲間をね!」
こいつが言ってることは馬鹿だっと思ってしまった。だって危険をおかしてまで行く必要があるか!それに自分たちはまだ怪我も完全に治った訳でもない。そう考えていると森から声がした。聞き覚えのある声だった。
「...その必要はないよ2人とも」
「あれ?そっちから来てくれましたか?アヤさん」
「うん、君たちに真実とこれからどうするか聞きにね」
「真実?」
「ええそうよ、でもここではすぐにあいつらに気づかれてしまう...私たちの基地へこない?」
「ははは...ご冗談はやめてくれよ...それがもし罠だったら僕達は勝ち目はないからね〜」
「大丈夫よ...戦わないし、あなた達を傷つけることはしない。絶対にね...あの時はごめんなさい」
アヤさんは謝って森からでてきた。
読んでくださりありがとうございます
リーダー達が動こうとしていますね
次回もおたのしみに