Music of Life   作:ENDLICHERI

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 今回の主役は氷川紗夜で、曲は工藤晴香さんの『君へのMHz』だよ~。どうせ知らへんやろ?いいもん!別に気にしてないもん!・・・・・・いや、マジで気にしてへんねん。だって、このサイト内でしか絡めないだろ?だったら、テキトーに返事しときゃ終わりやん。なぁ~?

 まだ穢れを知らない心の持ち主がもーしーもいたら、こんな性格にはなるなよ。んじゃ、本編行けや~。







この周波数に乗せて・・・ (氷川紗夜/君へのMHz)

 

 

 

 

 

 Roselia全員が高校を卒業、音楽事務所に入り、芸能界での活動を始めてしばらく経ちました。最近では、宇田川さんと共にRoseliaの音楽の魅力を広めるために、ラジオをしたりするようになりました。スタッフさんから言われたのですが、私は宇田川さんのブレーキ役としてラジオに参加してもらっているとか・・・・・・?でも、そんなラジオも思ったより評判が良く、このラジオをきっかけにファンになった人もいたりと、すぐに終わると思っていたラジオは、今もなお続いています。

 

 

 

 

 

 そんなある日、午前中に練習があり、午後からラジオの収録を行いました。その中で、一通のメールのせいで、あまりラジオに集中できませんでした。その内容は、

 

 

「大好きな人が遠くへ行ってしまいました。ずっと前から付き合っていた方で、彼から「遠くの世界を見てみたい」と言い、旅立ちました。彼は必ず戻ると言って、私も彼を悲しませたり困らせたりしたくないので、一切連絡を取っていません。今の私を支えてくれているRoseliaさんに頼むのは申し訳ないのですが、引っ込み思案だった私を新しい世界へ引っ張ってくれた彼に、少し寂しいけど元気です、と伝えたいがためにメールを送りました。彼も、旅立つ前にRoseliaさんの曲を好きになったので、届けばいいな・・・と思ってます。」

 

 

という、ちょっとした惚気話で、自分勝手な内容でした。メール自体は読みませんでしたが、その内容だけがずっと私の頭の中に残っていました・・・・・・。

 

 

 

 

 

 Roseliaが芸能界に進出することが決まった時、私はある男性に相談をしました。このまま芸能界に入って大丈夫なのでしょうか?と。すると、彼はこう言いました。

 

 

「自分の意思があれば怖くないよ、大丈夫だって!それに、紗夜にはRoseliaのみんながいるんだから。」

 

 

なんの根拠もない言葉に少し呆れる自分と、その言葉に勇気を貰えた自分がいたのを、今でも覚えています。彼の言う事・やる事には、不思議と勇気づけられてきました。普段から当たり前と思っていることがとても綺麗と思わされたり、ただ私の名前を呼ぶ声が美しい旋律だと思わされたりしました。世界一の美女や、名曲より勝っているように・・・・・・。

 

 

 

 

 

 こんな私でも、彼のように誰かの背中を押しているのだろうか?『ちゃんと押せている』自分と『押せていない』自分、正反対の自分がいる展開は今に始まったことじゃない。だからこそ、こんな気持ちを持つ自分を、ラジオという周波数に乗せて、誰かに届けたい・・・!

 

 いつしか、そんな風にも思えてしまう。

 

 

「紗夜さん!今度からやる新しい企画、どんなのが良いと思いますか?」

 

「そうですね・・・・・・なかなか思い浮かびませんね。宇田川さんは何かありますか?」

 

「あこは~、『リスナーから送られてきた文章を、あこがカッコよく変換して読む!』ってのをやってみたいです!」

 

「それ、需要あるのかしら・・・・・・?」

 

「ありますって~!」

 

 

私だけでは、まだ何もできない。だから、彼には見守っていてほしい。少しずつ、新しい一歩を踏み出していく私を・・・・・・。彼からもらった『私』という『証』を持って・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

「あ~こへんか~ん!」(※あこ変換)

 

「このコーナーは、リスナーから送られてきたメールを、宇田川さんが中二病っぽく言うコーナーです。」

 

 

まさか、採用されるなんて・・・・・・。しかも、大人気・・・・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




 
 
 ちなみに、この『君へのMHz』って曲は『大切な人を失くした人がラジオでなら遠くにいる大切な人に届くかもしれない』みたいな歌詞です。実際には『遠くへ行った』しか言ってないけどね。『失くした』なんて一言も言ってないよ。

「君へのMHz」知ってる?

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