焔の行く末   作:ラウガメア

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忌み探しの遺灰

…旅のお方、また美しい遺灰をお持ちになりました。

これは大切なものを探し求めたものの遺灰…

得られるものは多く、また全て語り継がれるべきもの。

時に、どこで拾われましたかの?

婆めに聞かせてくださりませ。

 

…ほう、それはそれは…

 

そうか、大切なものを失ってもなお、騎士であり続けたか…

やはりこれは語られるべきものの遺灰ですじゃ。

貴方様もそう思いますじゃろ?

アッハハハハ…

 

ああ、旅のお方、婆めに、何か入り用ですかのう?

…ふむ、では遺灰を下さったお礼に、この遺灰の者の道を。

婆めは語り部。であればそうするしかあるまいて…

 

 

ある聖女に使える騎士がいた

その聖女は病に侵されており

騎士は治癒の方法を求めて放浪していた

それは決して楽な道程ではなかった

旅の負担を減らすため

騎士の誇りとも言える鎧を削り軽量化した

道中、黒い魔女から誘惑を受けることもあった

この頃騎士は1人の限界を感じ始めていた

故に、異端の魔女に頭を下げてまで、助力を願った

 

 

放浪騎士アルバを誘惑した魔女ジャーリーの帽子

記憶できる魔法がひとつ増える

 

魔女は聖女シレルタへのアルバの忠義心を知り、

あらゆる手立てを用いて彼を堕落させようとしたが、

最後には彼の協力者として、生涯を共にした

 

誰からも愛されず、誰も愛さなかった魔女は

不遇の果て、生きることの意味を知った

 

ダークソウルⅡ 黒魔女の帽子より抜粋

 

 

だが、何もかも遅かった

報せを受け、祖国に急ぎ向かうも出迎えたのは

かつて主人だったものであった

腕は枯れ木の如く痩せ細り、顔は最早嘗ての面影も無かった

騎士は恨んだ。己の無力を

騎士は悔やんだ。己の行動を

大切な主人1人守れないで何が騎士か

そして彼は、騎士を捨てた

 

 

放浪騎士アルバが身に着けていた防具

軽量でありながら高い防御力を有している

 

アルバは聖女シレルタの病を治癒する術を求め

各地を渡り歩いたが、ついに見つかることはなく

自ら騎士の位を捨てた

アルバは悔恨と自責の念に囚われたが、

かつて自らを陥れようとした魔女によって

生きるべき道を見出だした

 

ダークソウルⅡ アルバシリーズより抜粋

 

 

騎士の名を捨てた彼は、魔女からある話を聞いた

―曰く、異端の魔術のさらに異端

深淵の忌み子と呼ばれる存在がいると

その魔術を収めれば、禁忌とも呼ばれる偉業を為せると

その道程は計り知れないほど険しく

魔女1人では到底たどり着けないと

 

死者蘇生

それは正しく神の所業であり

人間が到達してはならない境地である

無論その事が分からない男ではなかった

だが彼にとってはその程度、どうでもよかったのだろう

男は魔女の提案を飲み、再び剣を手に取った

 

 

深淵の忌み子は決して死なず

いつかどうこか、深淵の縁に現れるという

そして、それを探す者はもういない

 

ダークソウルIII カルラの遺灰より抜粋

 

忌み探しのアルバが振るった大曲剣

東の地で特別に鍛えられるという業物

刀の切れ味と、鉈以上の重さを持ち

並外れた筋力、技量を要求される

忌み探しの旅に終わりはなく

故に放浪の騎士は、異形の刃を持ったのだろうか

戦技は「回転斬り」

大きく回転しながら敵を斬りつけ

またその勢いのまま

更なる回転斬りの強攻撃に繋げられる

 

ダークソウルIII ムラクモより抜粋

 

 

そして永遠に思える時が過ぎた

火が陰り、そして再び起こる様を何度も見た

火継ぎを行う度に、少しづつ歪んでいく世界を見た

そんな世界の終焉を後目に、彼らはたどり着いた

神に隠された都、暗い魂(ダークソウル)の眠る場所

輪の都と呼ばれる土地に

だがここでも悲劇が彼を襲う

輩の魔女が倒れたのだ

 

男は可能な限りの手を尽くした

魔女を生かそうと、全力を尽くした

だが、男は薬師でも、聖職者でもない

したがって、病を癒すすべなど持ち合わせていない

しかもここは魑魅魍魎が跋扈する地

体を休ませることすらできない

そして間もなく、魔女は息を引き取った

そして気がついた。何故自分があれほど

献身的になったのかを

それは魔術を使えるのが魔女だけだったという

打算からではなかった

男にとって、魔女はかけがえのないものになっていたのだ

たったの1度も、男は魔女に愛を伝えなかった

たったの1度も、魔女は男に愛を伝えなかった

またしても、男は遅すぎたのだ

 

 

放浪騎士アルバを誘惑した魔女ジャーリーの帽子

記憶できる魔法がひとつ増える

 

魔女は聖女シレルタへのアルバの忠義心を知り、

あらゆる手立てを用いて彼を堕落させようとしたが、

最後には彼の協力者として、生涯を共にした

 

誰からも愛されず、誰も愛さなかった魔女は

不遇の果て、生きることの意味を知った

 

 

ダークソウルⅡ 黒魔女の帽子より抜粋

 

放浪騎士アルバが身に着けていた防具

軽量でありながら高い防御力を有している

 

アルバは聖女シレルタの病を治癒する術を求め

各地を渡り歩いたが、ついに見つかることはなく

自ら騎士の位を捨てた

アルバは悔恨と自責の念に囚われたが、

かつて自らを陥れようとした魔女によって

生きるべき道を見出だした

 

ダークソウルⅡ アルバシリーズより抜粋

 

 

そして火継ぎによる世界の延命に限界が訪れ始めた頃

魔女の遺体の前に、男は佇んでいた

彼は己の名を忘れるほどに摩耗していた

それでも彼女に近づくものは

その剣を持って排除し続けた

さながら、1度捨てたものを、拾い直したかの如く

 

 

旅のお方、別の話を聞きたくば、

また遺灰をお持ち下さり

何せ、婆めは語り部。語り継ぐことしか出来ぬ。

あの時代を知る、たった1人の生き残りなのじゃから。

アハハ…ッ。

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