ありふれた職業と共に一刀両断!!   作:籠城型・最果丸

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どうも、最果丸です。

本当は熊人族との対峙編とシアの旅立ち編を別々にする予定でしたが、短くなってしまったので一つに繋げました。

さて、ようやくハルツィナ樹海から出ます。ここまで長かった……


第二十二陣 対峙のち旅立ち

熊人族次期族長候補であるレギン・バントンは憤っていた。現長老が一人、ジン・バントンが何かに怯えた様子で戻って来た。幸い、首筋に細い針のような物で刺された痕があるだけで身体の方は五体満足であった。だが、様子がおかしかった。レギンは何が遭ったのかをジンに尋ねたが、ジンは「もし白髪の人間族がお前達に姿を現しても、絶対に手を出すな。あいつが死ぬまで俺は絶対部屋からは出ない」と言って部屋に籠ってしまった。

 

後で分かったことだが、ジンは麻酔で眠らされている間、白髪の人間族がたった一人で熊人族を斬り殺す光景を見たのだという。そしてその人間族の瞳は見蕩れるような黄金色だったが、恐ろしい程の破壊衝動に満ちていたという。まるで、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

現場にいた長老達に詰め寄り一切の事情を聞く。そして、全てを知ったレギンは、長老衆の忠告を無視して熊人族の全てに事実を伝え、報復へと乗り出した。レギンの下に、若者を中心に五十人程が集まった。残りは長老衆や他の一族の説得で駆り立てられることはなかった。

 

(我ら熊人族がただの人間族一人に負けるわけがない! そいつがどんな術を使ったかは知らんが、所詮奴は()()()()()()()()()()()()()()()()()。目的である大樹の前で我らの前に果てるがいい!)

 

仇の人間の目的が大樹であることを知ったレギン達は、もっとも効果的な報復として大樹へと至る寸前で襲撃する事にした。

 

相手は所詮、人間と兎人族のみ。例えジンを倒したのだとしても、どうせ不意を打つなど卑怯な手段を使ったに違いないと勝手に解釈した(不意を打たずともその気になれば熊人族など一瞬で絶命させられる程の実力を持っているが、殺さずに無力化するために敢えて不意を突いたのだ)。樹海の深い霧の中なら感覚の狂う人間や、まして脆弱な兎人族など恐るるに足らずと。レギンは優秀な男だ。普段であるならば、そのようなご都合解釈はしなかっただろう。深い怒りが目を曇らせていたとしか言い様がない。

 

「ん? 何だ? 兎人族だけか? 恐らく例の人間族の連れだろう。面白い、まずは奴らを始末するとしよう。全員、攻撃準備!」

 

レギンは己の下に集った勇士達に攻撃準備の命令を下した。

 

(さあ来い、完膚なきまでに叩きのめしてくれるわ! ……ちょっと待て、もう我々の存在に気がついたのか!?)

 

熊人族達は、うまく隠れられていると思い込んでいたが、相手は索敵能力に長けた兎人族。居場所は丸わかりだった。

 

「弓撃隊、麻酔矢を準備!」

 

兎人族の指導者、カムが麻酔矢の準備を部下達に命じる。

 

この麻酔矢には(やじり)の付け根辺りに麻酔薬で満たされた袋が付いている。鏃には細かい溝がいくつもあり、麻酔薬が溝を通って体内に侵入するようになっている。鏃には返しが付いていないので抜くのは簡単だ。だが先端はかなり鋭い為、木の板程度なら余裕で貫通できる。

 

「なっ……馬鹿な!? 消えただと!?」

 

麻酔矢の準備が終わった瞬間、兎人族、刃卯鱗亜は熊人族の視界から姿を消した。レギンが周囲を警戒せよと部下達に命じた瞬間……

 

「うっ……」

 

一人の熊人族が力なく倒れた。身体には一本の矢が刺さっていた。

 

「毒矢だと!?」

「いえ、まだ息はあります」

「直ぐに矢を抜け!」

「はっ」

 

部下の一人が仲間に刺さった矢を抜いているとまた一人、熊人族が倒れた。先程の矢と同じ種類の矢が刺さっている。

 

「くそっ、あいつら何処から攻撃しているんだ」

「レギン殿! 矢は上から降ってきています!」

「何!?」

 

矢は熊人族の頭上から降って来たのだという。先程から兎人族の姿が見えない。レギンは必死に兎人族の姿を捜す。だが、その間にも矢で次々と同胞が無力化されていく。怪しい場所は徹底的に攻撃を仕掛けたものの、そこに兎人族の姿は無い。

 

「……ん?」

 

突然風が吹いてきた。風が吹いたと同時に矢が降って来なくなった。気づけば残りの熊人族は十人にまで減っていた。

 

「ふっ、熊人族の前に怖気づいたか」

 

口ではそう言うものの、攻撃の後の静寂に警戒心を強めていた。

 

ところが、一時間程索敵するも兎人族は姿を現さなかった。仲間達も徐々に兎人族が逃げたと思い込むようになっていった。

 

「……おかしい、我々を殺す為だけならこれ程長く隠れている必要などないはず……まさか……!?」

 

索敵の為に周囲を見渡すと、いつの間にかレギン以外の熊人族全員が気絶していた。彼等の脚には切り傷ができている。もう戦えるのはレギンのみとなった。

 

「これが本当に、あのヘタレで惰弱な兎人族なのか……!?」

 

そのレギンも意識が薄れていく。脚に痛みを感じると何時の間にか切り傷が出来ていた。恐らくその傷から麻酔薬が入ったのだろう。意識が途切れる瀬戸際に彼が見たものは、大きな弓(滋藤弓)や打刀や小太刀を持った兎人族達だった。

 

 

「ふう、ようやく熊人族を無力化出来た……」

 

そう安堵の息を吐いたのは、先程レギンを無力化した刃卯鱗亜の少年パルこと宵月の波楼羅だった。

 

「しかし……あれ程の数の熊人族を私達は無傷で無力化してしまうとは……きっと師範の教えが上手であったのだろう」

「流石師範ですね」

「これなら師範がいなくとも我々だけで脅威を排除できる!」

 

刃卯鱗亜が師範と呼ぶ人物のことを讃えていると、レギンが目を覚ました。刃卯鱗亜は再び警戒をする。

 

「ううっ、死んだと思っていたがまだ生きているのか……!?」

 

レギンは刃卯鱗亜が向ける警戒心に気づき、彼等の方に向く。

 

「……俺はどうなってもいい。煮るなり焼くなり好きにしろ。だが、部下は俺が無理やり連れてきたのだ。見逃して欲しい」

「なっ、レギン殿!?」

「レギン殿! それはっ……」

 

部下達が次々とざわつき始めた。レギンは自分の命と引き換えに部下達の存命を図ろうというのだろう。動揺する部下達にレギンが一喝した。

 

「黙れッ! ……頭に血が昇り目を曇らせた私の責任だ。兎人……いや、ハウリア族の族長殿。勝手は重々承知。だが、どうか、この者達の命だけは助けて欲しい! この通りだ」

 

レギンは武器を捨て、跪いて頭を下げた。敵に頭を下げることはかなり覚悟が要ることだ。部下達はレギンの武に対する誇り高さを知っているので、嫌でも頭が理解してしまう。

 

「……顔を上げろ」

 

レギンは言われた通り顔を上げた。

 

「お前達熊人族をどうするかは、師範が決める」

「……師範? 誰のことを言っている?」

「今君の後ろに立っている奴のことさ」

 

突然後ろから声がし、驚いて振り向くと、刃卯鱗亜と似た服装をした一人の人間族が立っていた。顔の横には狐の面を付けている。先程まで気配が全くしなかったことにレギンは背筋が少し凍った。

 

「まっ、待ってくださいぃ~」

 

霧の中からシアが肩で息をしながら歩いてきた。シアがそのような状態であるにも関わらず、来は話を続ける。

 

「生き恥を晒してまで生き残るもよし、潔くここで命を絶つのもよし、君達の好きにすればいい」

「……どういう意味だ。我らを生かして帰すというのか?」

「生きるのも死ぬのも君達の自由だ。帰りたいなら帰ってくれても構わない。だが、一つ条件を課すか」

「条件?」

 

周囲の者達が騒めき始めた。

 

「フェアベルゲンに戻ったら長老達にこう伝えて欲しい」

「……伝言か?」

 

ただの伝達と知り、思わず拍子抜けしてしまう。

 

「これからはこの刃卯鱗亜達が、国や亜人族を護るってね」

「……は?」

 

レギンは目が点になった。

 

「……見返りは何だ?俺達はお前達に、何を差し出せばいい?」

 

自分達は命を救われたのだ。その見返りとして何か要求されるのだろうと考えてもおかしくはない。

 

「……」

「……」

 

しばしの間、沈黙が流れる。熊人族達の緊張も高まっていく。

 

「……見返りなんて求めてない。僕はただ、亜人同士の内紛を無くしたかっただけだ」

 

そしてレギンに串刺しにされた三色の丸い物が渡された。

 

「……これは?」

「団子だよ。僕の好物」

 

敵から自身の好物を渡されたことにレギンは理解が追い付いていなかった。

 

「毒は入ってないから安心して食べてもらっていい」

 

そう言って彼は目の前で団子を口にした。レギンもそれに続いて恐る恐る団子を口にした。確かに毒は入っていなかった。

 

「この団子は美味しいんだぞ。僕の嫁が作ってくれた物だ」

「……嫁だと? お前のような齢の人間が?」

「うん、僕の嫁はな、縹色の髪をした綺麗な人なんだ。それに…」

 

そして頼んでもない惚気話を聞かされた。その場にいた全員が辟易したのは、言うまでもない。

 

「……いいのか? 自分の好物を敵に分けたりして」

「構わない。また食べたければ刃卯鱗亜達に強請るといい。で、君達はこれからどうするんだ?」

 

団子のレシピは刃卯鱗亜に伝授させたようだ。

 

「……我らは、帰還を望む」

「……そうか。じゃあ気をつけて帰れよ。伝言の方、頼んだよ」

 

生まれ変わった刃卯鱗亜に敗れ、熊人族達はすっかり気力を無くしてしまっていた。若者が中心だったこともあり、レギンはすんなりと負けを認めた。彼はもう、フェアベルゲンで幅を利かせることはできないだろう。下手をすれば一生日陰者だ。理不尽に命を狙ったのに、誰一人欠ける事無く国に帰されただけ運が良かった。

 

霧の向こうに消えたのを確認した後、来はくるりとシアやカム達の方へ向いた。

 

「さて、僕らは大樹の方に向かおうか。もう僕達を邪魔するものはない。一直線に続け!」

「「「「「はい! 師範!!」」」」」

 

一人の人間族の青年の号令で、新生ハウリア族、刃卯鱗亜は大樹へ向けて歩み出した。

 

 

深い霧の中、来達一行は大樹に向かって歩みを進めていた。先頭をカムに任せ、刃卯鱗亜は索敵を行っている。油断大敵を骨身に刻まれているので、全員、その表情は真剣そのもの。

 

「うぅ~、私も来さんみたいにカッコよく技を出したかったですぅ~」

 

道中、泣き言を言いながらシアは自分の魔法適正が低いことを憂えていた。

 

「人の強さは魔法が全てじゃない。シアには身体強化があるんだ。それだけでも十分強いよ」

「うぅ~、やっぱり来さんはやざじいでずぅ~」

 

自分が窮地に追い込まれようと、仲間の心を気に掛ける、彼はそんな人間だった。現時点のハジメなら速攻で見捨てていただろう。

 

ちなみにシアにはオスカーの隠れ家で見つけた〝宝物庫〟を渡している。自分には必要ないので、このまま懐で腐らせるよりは、誰かに渡してしまおうと考えたのである。渡した時、シアは飛び跳ねて喜んでいた。

 

シアは普段、打刀を腰に差しているが、〝宝物庫〟の中には巨大な鶴嘴が格納されている。いざという時に備えて、使用武器を即座に切り替えられるようになっている。

 

和気藹々と雑談しながら十五分歩き続け、一行は大樹の下へ辿り着いた。

 

「……こ、これは!?」

 

ハルツィナ樹海の大樹は、見事に枯れていた。

 

目視では測り辛いが、直径五十メートルはありそうだ。明らかに周囲の木々と比べて異常だった。周りの木々が青々とした葉を盛大に広げているにもかかわらず、大樹だけは葉が一枚もなかった。文字通り、枯れ木。

 

「大樹は、フェアベルゲン建国前から枯れているそうです。しかし、朽ちることはない。枯れたまま変化なく、ずっとあるそうです。周囲の霧の性質と大樹の枯れながらも朽ちないという点からいつしか神聖視されるようになりました。まぁ、それだけなので、言ってみれば観光名所みたいなものですが……どうされました?」

「…只ならない気配がする」

 

来は、枯れ木と化した大樹から尋常ではない気配を感じ取った。

 

そして大樹の根元に歩み寄る。そこには、石板が建てられていた。

 

「……オルクスの扉と同じ文様だ」

 

石板には、七角形を囲むかのように文様が七つ並んでいた。オルクスの指輪の文様と石板の文様が一致した。

 

「やはり、ここが大迷宮の入口みたいだ……だけど……ここからどうすればいいのだろうか」

 

石板にまだ何か刻まれていないか探っていると、石板の裏に小さな窪みが開いていた。窪みの位置は、表の文様と同じ位置だ。

 

手に持っているオルクスの指輪を、オルクスの文様と対応する窪みに嵌めた。

 

すると……石板が淡く輝きだした。

 

何事かと、周囲を見張っていたハウリア族も集まってきた。しばらく、輝く石板を見ていると、次第に光が収まり、代わりに何やら文字が浮き出始める。そこにはこう書かれていた。

 

〝四つの証〟

〝再生の力〟

〝紡がれた絆の道標〟

〝全てを有する者に新たな試練の扉は開かれるであろう〟

 

「……四つの証……他の迷宮にも同じような証があるのか……?」

「う~ん、紡がれた絆の道標は、あれじゃないですか?亜人の案内人を得られるかどうか。亜人は基本的に樹海から出ませんし、来さんみたいに、亜人に樹海を案内して貰えることなんて例外中の例外ですし」

「となると後は再生の力か……神代魔法か? もし生まれつきの再生能力なら挑戦者が大きく限られてしまう……」

 

流石に先天的な自己再生ではないだろう。もしそうならその者以外誰も試練に挑戦できない。だとすれば、後天的に会得する神代魔法の一つが鍵となるだろう。

 

 

一方、トータスの何処かで…

 

「くしゅん」

「ん?どうしたユエ?」

「ううん、何でもない」

 

一人の吸血姫(鬼)の少女が小さなくしゃみをした。

 

 

「仕方ない、他を当たるとするか……」

 

現時点ではこの迷宮の挑戦権が無いので先に他の迷宮を当たって証を得るしかない。

 

来は刃卯鱗亜に号令を掛ける。

 

「今聞いた通り、僕達は先に他の大迷宮を攻略することにした。大樹の下まで案内をするまで守るという約束も果たされた。お前達なら、もうフェアベルゲンの庇護が無くとも自衛できる。というわけで、しばしの別れだ」

 

そして、シアの方を向いた。別れの言葉を残すなら、今だという意図が黄金の瞳に宿っている。いずれ戻って来るとしても、大迷宮を三つ攻略するとなると、相当時間が掛かってしまう。それは当分の間、家族に会えなくなることを意味している。

 

シアは頷き、カム達に話しかけようと一歩前に出た。

 

「とうさ「師範! お願いがございます!」……あれぇ、父様? 今は私のターンでは…父様? ちょっと父様?」

 

シアの呼びかけを無視してカムが一歩前に出た。そして跪いた。他の者達もそれに続いて跪いた。

 

「ん?」

 

カムは、シアの姿など目に映っていないかのように無視し、意を決して一族の総意を伝えた。

 

「師範! 我々も師範のお供に付かせて頂けないでしょうか!」

「えっ! 父様達も来さんに付いて行くんですか!? 十日前の話し合いでは自分を送り出す気だったのにどうしたのです!?」

「我々は最早刃卯鱗亜であってハウリアにあらず! 我々は師範…大隊長殿の配下でございます! 是非! お供に! これは一族の総意でございます!」

「ちょっと、父様!? 私、そんなの聞いてませんよ! ていうか、これで許可されちゃったら私の苦労は何だったのかと……っていうかちゃっかり来さんの呼び名変わってませんか!?」

「正直に申しますと、シアが羨ましいのでございます!」

「ぶっちゃけちゃった! ぶっちゃけちゃいましたよ! ホント、この十日間の間に何があったんですかッ!」

 

それに対する来の答えは…

 

「駄目だ」

「何故ですか!?」

 

実にきっぱりとした返答に身を乗り出して理由を問い詰めるカム。他の者達もぞろぞろと来に詰め寄る。

 

「こんなに大人数を連れたら目立ち過ぎる。いくら僕とて全員を守り切る保証は何処にもない」

「ですがっ!」

「シアの思いを無下にしないでくれ」

 

その一言で、刃卯鱗亜達は黙り込んだ。

 

「単に羨ましいからという理由で、シアの思いを無下にするのは止めて欲しい。何でシアの思いを無下にするんだ? 何でそんなに自分勝手が過ぎるんだ?」

「言い方酷過ぎません!?」

「もうお前達にはやるべきことがあるだろう。いいかお前達、今フェアベルゲンを護れるのはお前達しかいないから、お前達が護るんだぞ。僕とシアが樹海を出た後、お前達はフェアベルゲンに近づく魔物と帝国兵を一掃しろ。今までフェアベルゲンがしてきたように魔物が近づいてきたり、樹海の周りを帝国兵がうろついていたら全力を以って排除しろ。三つの証と、再生の力を手に入れたら戻って来る。有事があれば、これで連絡するから」

 

取り出したのは、軍隊が使うような無線機だ。樹海周辺に電波塔が立っているので、樹海からある程度離れても無線で連絡できる。

 

「……了解致しました。大隊長」

「よし」

 

無線機を受け取ると、ようやく引き下がった。

 

「ぐすっ、誰も見向きもしてくれない……旅立ちの日なのに……」

 

傍でシアがのの字を書いていじけていたので、刃卯鱗亜総出でシアを見送ることにした。

 

 

「シア様! またお逢いできる日を楽しみに待っております!」

「姉上! 生きて戻って下さい!」

 

樹海の出口にて、シア・ハウリアの送別会が開かれた。

 

カムがシアの前に歩み寄り、シアの肩に両手を置いた。

 

「シア、必ず生きて戻って来るんだぞ…」

「はい、父様!」

 

シアも笑顔で返事をする。

 

「大隊長、シアを頼みます」

「ああ、彼女と膵花だけは必ず守り切る」

 

来とシアは停めてある〝飛脚〟に乗り込み、モーターを始動させた。

 

「お達者で~!」

「必ず戻って来るんだぞ~」

 

刃卯鱗亜の送り出しの言葉を背に、〝飛脚〟は地平線に向かって走り出したのであった……




次回
第二十三閃 剣士と兎の門出

IF編を書くタイミングで迷ってます。何時書いた方がいいですか?(但し書くなという意見は一切受けつけません)

  • 外伝をある程度進めてから
  • 今でしょ!
  • 別途執筆
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