(お試し投稿)ダーリン・イン・ザ・フランキス実況プレイ(仮) 作:仮面ライダーゲイツ
イチゴ視点は次の話に回します。
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side名も無き大人
コツコツと硬質的な足音だけが響き渡る廊下を私は歩いて、いつも通りある部屋へ向かっている。
その部屋は子供が20人弱収容可能な就寝室だ。
かつては空きがないほどの子供が寝起きをしていた筈であるのに、現在は1人しかいない。
これはとある計画、『KODOKU計画』によりその1人以外廃棄されたからだ。
『KODOKU計画』
パパ達によると昔、人類がまだ豊かな文明を築いていた頃に考えられていた最強の戦士を作り出す為の方法を参考にした計画らしい。
この計画を行うためには、最初にフランクスに乗るために必要である適正値が高ければ高いほど体内に多く存在しており、適正値と比例の関係にあると考えられている黄血球を人為的に増幅させる薬品『エリキシル・インジェクション』を施し、生き残った子供を一定数用意する。
だが、この最初の段階で問題があった。
この『エリキシル・インジェクション』は成功すれば適正値を急激に上昇させることができる代償に、致死率が90パーセントを超えるのだ。
つまり、あの部屋に限界まで収容可能な数の子供を揃えるために、既に200人近くの犠牲が出ているのだ。
これは、『エリキシル・インジェクション』に耐性のある遺伝子を持つ子供達を選別する為と、ない場合は抗体ができないか調べる為でもあったが、成果はなかった様である。
次の段階ではまず部屋の子供達に友好関係を築かせる。
そして、十分関係を築けたと判断できたら、もう一度『エリキシル・インジェクション』を施す。
『エリキシル・インジェクション』を施され生き延びた子供は総じて衰弱し、体力低下など日常生活に支障が出てくるレベルの症状をが出てくる。
これを2度施すなど、無茶であると考えるがそれほど叫竜との闘いは激化しているのだとも理解している。
この2度目の『エリキシル・インジェクション』を受けて生き延びたのは10人弱。
死んでいった数には施術に成功はしたが、術後目に見えて衰弱していた為廃棄された数もカウントされている。
この施術で生き残った子供達の適正値は他の子供よりも飛躍的に向上したのが確認されたが、この『KODOKU計画』はまだ終わりではない。
生き残った子供達に、これから肉体での戦闘訓練、シュミレーターでの操縦訓練、座学で1対1の成績を比べ競って貰う。
買った方はこのまま存続し、負けた方は廃棄されることを伝え、競わせる。
最強の戦士には仲間との情に流されず、パパ達の指示を的確にこなす精神力も必要となるからだ。
これを聞き、子供達は泣き崩れ、嫌だ嫌だと拒否する者が多数であったが、たった1人は違った。
それが今現在、『KODOKU計画』の唯一の生存者であり、成功者であるコード『028』だ。
彼は、他の子供とは違い感情を表に出すのが苦手な印象であったが、違ったのだ。
彼は自分の生存を本能的に最優先とし、他者の犠牲を顧みない精神を持っていたのだ。
彼は黙々と、他の子供達に勝ち続けていった。
そんな機械の様にも見えた彼だが、勝負に勝つたび「ごめん」と小さく呟く姿を偶々見たときは、彼も普通の子供なんだと分かった。
こうして、1人、また1人と居なくなっていく子供達。
最後の2人になった時、3度目の『エリキシル・インジェクション』が施された。
これで生き残った方が選ばれしものとなるのだが、理論上2人とも死ぬ確率が高かった。
しかし、コード『028』は生き残った。
免疫を高める薬を常時服用することが必要な身体になってしまったが、彼はパパ達が求めた理想の戦士、いや兵器に最も近い存在となったであろう。
これがコード『028』の詳しい情報である。
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考え事を辞め、目的地である部屋の前に止まる。
センサーが私の存在を感知し、自動的に開く。
部屋に入るのと同時に、私は部屋の唯一の主人へと声を掛ける。
「コード028。起床の時間だ。起きろ。」
コード『028』はベットから身体を起こし、眼を眠そうに擦っている姿が目に入った。
どうやら、既に起床していたらしい。
「もう起きていたようだな。今日は特に処置や検査の予定は無い。いつも通り他の子供との交流を行ってもらう予定だ。何か他に行いたい事はあるか?」
普段であれば3度も施された『エリキシル・インジェクション』の影響の緩和や状態を知るために毎日の様に検査や処置があるのだが、最近は体調が落ち着いている様であるので、今日は同年代の子供達と交流させるつもりであった。
しかし、彼はあの厳しい『KODOKU計画』の唯一の生き残りだ。
体調を崩される訳にはいかないので、自主的に検査、又は処置を受ける決定権がある。
あと、パパ達の指示により訓練を受けたい様子であれば特別カリキュラムを受けることもできるのだ。
これだけの選択肢がある中、彼が選んだのは、、、、、、、、、、
最初の選択肢であった。
「そうか、何も無いか。では、いつも通りの部屋に案内する。付いて来なさい。」
彼を子供達の部屋へ連れていくと私はその場を離れた。
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