【更新停止】戦姫俺しかいないシンフォギア   作:青川トーン

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またこの作者出オチみたいなネタで書いてる……


その名は律

『シンフォギアの世界を侵略する為に君の助けがいる』

「はぇ~死ねボケカス」

『君の助けがいる』

 

 よく晴れた日、シンフォギアの起動実験に際してオレ(現あたくし、14歳美少女お嬢様)は前世の記憶と転生時の記憶を思い出した。

 それは目の前でデータを取っている櫻井了子もといフィーネがアウフヴァッヘン波形で転生するのとそっくりな現象でオレはここは侵略者の手先として送り込まれた事を思い出して、ものすごくゲンナリして適合係数を著しく下げてしまった。

 

 おかげでギアからのバックファイアで血反吐を吐いてホトトギス、それともマダラバト、ぐったりして担架で運ばれたものの無事にシンフォギアシステム第一号「ティルフィング」は完成した。

 

 戦姫絶唱シンフォギア、それは生前の世界で好きだったアニメの一つで、まあ色々あるけれど変身ヒロインモノでそれなりに色々大変な道のりの果てにハッピーエンドのあるアニメで、アプリ版のXDUでは平行世界というものが基幹的な設定としてある。

 

 本来なら風鳴翼というCV水樹奈々様のナイチチ(一期時点ではそこそこ乳はあったが、続編が出るたびに明らかに削られている)が最初にシンフォギアシステムの開発の根幹にあったが、どうやらこの世界はパラレルの一つらしく、あてくし(7歳時)がティルフィングの欠片を励起させたのが原因でフィーネ復活、シンフォギア開発の流れとなっていた。

 

 パラレルなら侵略してもいいか、などと考えるつもりは微塵も無い、世界間を渡る技術やそもそもオレを送り込んだ何者かの力で本編を侵略しかねない。

 

 となればやるべき事はただ一つ、世界を守りつつ、奴への叛逆だ。

 何が理由かわからないが、奴はやけに腰が低かった、悪党なら悪党らしくオレの自由意志を奪えばいいものの、頼みごとという形で送り込みおった。

 おまけに今の所、感じえる形では何かしらの束縛もない。

 

 唯一思い浮かばないのは奴の顔だけだ、人型をしていたが男なのか女なのか、どんな姿をしていたのかだけが認識できない。

 それは追々としてベッドの上で情報整理、文字起こしはポエム化しても見られた際のリスクが高すぎるのでデフォルメしたイラストという形で暗号化。

 

 オレ……あてくしの名は「花崎律(かざき りつ)」14歳、旧風鳴機関とガッツリ親交のあった国防家系出身、現特異災害対策機動部二課所属。

 律といえば切ちゃんの原案の際の名前を思い出すなぁと思いながら、現在知り合いや記憶にある人物と登場人物の刷り合わせをする。

 

 まず風鳴関係、八紘さんが現司令で弦十郎のおっさんは防衛省の政治方面、この世界ではOTONAパワーは期待できず絶望的、訃堂のじっちゃは……年に何回か、挨拶に伺う際にお目通りを許されるめっちゃ偉い人だし原作通りめっちゃ外道だ、翼さんいるもん。

 

 翼さん、そう訃堂のジジイが八紘さんの嫁さんに産ませた鬼子、忌み子……というか記憶を取り戻す前のアテクシは何を血迷うたか翼さんにめっちゃ強く当たってた、我ながら最悪だ、切腹に値する。

 

 というのもこの世界の翼さんは八紘さんに可愛がられ、防人としてではなく、一人の少女として生きていける様に風鳴本家からかなり距離は引き離されて育った、それでも一応本家に年一度は顔を出さなければならず、その際にあまりに防人に相応しくなさすぎて意識の高すぎるあてくしがキレた記憶がある。

 

 だが、彼女の背負う試練や別れを考えると普通の少女として生きられるのは幸福かもしれない、とりあえず彼女が天羽々斬の装者となるかは……まだわからない。

 

 そして次に二課関係、オペレーター勢の顔と名前が微妙に思い出せないが、とりあえず櫻井了子もといフィーネと現代ニンジャの緒川慎二さんが居る、おかげでOTONAの居ない不安が気休め程度にはマシになる。

 他?残念だがオレの知る限りは有力な原作の方々は居ない、そしてもっと残念な情報に気付く。

 

 記憶を取り戻す前のあてくし花崎律は、意識高い系悪役令嬢で、訃堂の爺さんに負けず劣らずのバリクソ国粋主義者だった。

 国がなければ人は生きて行けないと殉じる覚悟で適合者となった結果が前世の記憶復活である。

 

 おまけにシンフォギアの素材となったティルフィングは……いわば魔剣だ、しかも持ち主が不幸になるタイプの奴。

 抜けば敵を斬るまで収まらないダインスレイフの親戚で、3回までは願いを叶えてくれるが3回目の願いが叶った後には持ち主には破滅が待っている。

 

 あのオーディンすらも一度は退けたという逸話すらあるが、その後持ち主は闇討ちされ死亡、というか北欧神話系の武器はなんでこうも血なまぐさいんだ。

 

 この世界ではアガートラームやガングニールしかり本来の出自は不明だが、不穏な気配しか感じない。

 

 

 

 侵略者の尖兵たる転生者のオレ、現状一人しか居ない装者のオレ、クソ悪役令嬢だったオレ、おまけに武器は呪われている。

 想像できるだけで仮想敵は無数のノイズにフィーネにパヴァリア光明結社にキャロルそして神たるシェム・ハ、ドゥームズデイ、そしてカルマノイズにベアトリーチェ。

 どいつもこいつもオレ一人では絶対に太刀打ちできない奴ばかり……果たして、こんなので世界は守れるのか。

 

 

 考えるだけで二度と起き上がりたくなくなるが……この世界で生きてきた「あてくし」は思う、『七生報国』この国を守る為に護国の鬼となれと。

 なんでやねん、そこは家族や愛する友と為じゃないんかい。

 思い出せば出てくるのは碌でもない記憶ばかり、聖遺物の輸送の為に散華した母に工作員と風鳴機関活動の為の無理矢理な政治的な闘争の果てに切腹して汚職の証拠を隠滅した父、兄は行方不明で家の名を継ぐのはオレ一人。

 面倒な手続きは暗部組織の手回しのおかげで何もせずに済むが、繋がりが尽く黒くて頼れる相手が誰一人居ない。

 

 クソやん!まともな人間はいないのか!こんなんで世界は滅びずにいられるんかいな!

 

 オレは決意した、ボケカスどもを尽く打ち倒して、罪無き人々を守り救わなければならない、ただでさえノイズに対抗できる装者はオレしかいないのだ。

 

 そうと決まれば寝てる場合じゃない。

 まずはマトモな味方を探すのだ。

 

 それ以外に生き残る道はないのだから。

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