Juwelen 強さと孤独   作:Kalin

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プロローグ


始まりの章
家族


冷たい秋風が吹く11月。もう冬に入ろうとしていた。

 

そんな風を感じる屋上でただ1人裏庭を見つめていた。

 

このまま落ちれば上手く岩に当たった後池に入ることが出来る。

 

上手く行けば発見を遅らせる事もできるだろう。

 

そこへ1人の女性が階段を登ってきた。

 

「あらあなたこんなところで何をしているのかしら。」

 

夕日に怪しく照らされた黒髪をなびかせて彼女は言う。

 

「ここは関係者以外立ち入り禁止ですよ。」

 

俺は彼女の堂々とした立ち居振る舞いに見惚れて

 

上手く返事を返すことができずただ曖昧に謝罪だけ述べ逃げてしまった

 

 

 

 

 

ドンっと普通に生活をしていれば聞くことの稀な音が鳴る。

 

そうして俺は起きた。状況が分からずに居間に降りていく。

 

そこでは姉がキッチンで何かしていた。

 

「姉さんは一体何がしたかったんだよ。」

 

「いやー傷心中の弟へ美味しい手料理をと思って...」

 

そうやら姉は料理を作っていたらしい。

 

料理...まるでアニメやゲームでしか起こりえない現象ではあるが...

 

「なぜ姉さんが料理をする時はこの世のものとは思えない音がするのかね。」

 

「そんな真剣な顔でそんな事言わないでよー。」

 

姉は少し恥じているのかよく分からない表情でそう言った。

 

「で料理は?」

 

そうとても不思議なことにこの姉は料理ができない女子の定番のような

 

そんな音を出しながらとても美味しい料理を作るのだ。

 

「はいはい。ちょっと待ってねー。」

 

そう言って出てきた料理はおにぎりのような形をしていた。

 

「毎度思うが危ない薬とか使ってないよな?」

 

おにぎりのように見えるそれは青と赤の綺麗なグラデーションを描く。

 

「そんな姉を犯罪者みたいな目で見ないでー。」

 

少し目尻に涙を貯めながらそう言った。

 

「いやすまん。ほんとに姉さんのことは少し信じられないからな。」

 

そう言いながらそのおにぎりを食べる。

 

まあでも美味しいから仕方ないだろ。

 

そう思いながら食べていると二階で誰かが泣いている声が聞こえた。

 

まあ妹だろう。

 

「姉さん...泣いてる。」

 

「私泣いてないよ?」

 

「いやたぶんゆみだろ。」

 

妹の名前はゆみだ。

 

「あーはいはい行ってきますー。」

 

そう言って姉が上がると少し目尻に涙を残した妹が降りてきた。

 

妹は不思議なことに髪が青い。

 

光の加減で緑にも見えなくはないがまあ概ね青だろう。

 

なぜそんな髪の色をしているかは知らないが

 

今の状況はひとつ問題がある。

 

妹は中学2年生ながら発育が悪くまるで小学生のようであった。

 

また妹はあまり運動しないのと生まれながらの病気がありとても弱々しい。

 

病気のせいであまり食べない体はとても細い。

 

しかしその運動をしない故なのか程よく肉がついている。

 

また顔は決して美人とは言えないがとても可愛い。

 

幼さ故の誘惑を俺は直に受ける。

 

血の繋がっていない女子。それにとてもタイプなそんな女の子が朝から

 

目尻に涙を溜めていたらどうなるか...とても興奮する。

 

「おい。いつまでも泣いてるんじゃねえ。」

 

そう近付いて行くと

 

「来ないで。こっちに来ないで。」

 

そう泣き始めた。そう照れ隠しに強く言葉を発してしまう俺は

 

妹を嫌っているそう誤解を受ける。

 

「こらーそんな事言ったらダメでしょー。メっですよ。」

 

と間の抜けた声で叱る姉は可愛いが恋愛対象にはならない。

 

そう俺の悩みは妹がちょータイプっていうこと。

 

俺は昔から小さくて弱々しい女の子が好きだった。

 

頼られることが嬉しくまたその弱く怯えているところ

 

泣いてしまうのを耐える姿そういうところに興奮する。

 

つまりロリコンのド変態だった。

 

そういうことでまあ妹には近付かない方がいいのだろうな。

 

「ごめんな。ゆみ...」

 

そう小さな声でぼそっと言葉を発した後部屋に戻った。

 

親の再婚でここに来た俺は血の繋がっていない姉と妹に

 

どう接していいか分からない

 

しかも再婚した親は2人で遊び回っているという理由から

 

よく分からないまま可愛い女性二人とひとつ屋根の下

 

とてもじゃないが我慢できない。

 

だから会話は少なく家に帰るのも遅い。

 

もちろん今日も二人より早く何も言わずに学校へ行くのであった。

 

「りゅーくん。・・・だね」

 

「りゅう兄...・・・だから」

 

姉妹がなにかを言っていたが何も聞かず

 

逃げるように外へ出た。今日は不吉な予感がする。

 

本格的に冷え込んで来た冬を感じる秋。

 

そんな曖昧な季節からか俺は弱気になっていたのかもしれない。

 

 

 

 

これから竜次を飲み込む怪物は大口を開け待っているのだろう。




本編はまだ、、、
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