Juwelen 強さと孤独   作:Kalin

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部外者

飛び出るように家を出て通学路を歩く

 

生粋のオタクだった俺は友達なんて居ない

 

何事もなく校門をくぐり席につく

 

「まったく今日もつまらない1日になりそうだ」

 

 

 

授業は終わりみんなクラブやら勉強やら各々校内に散っていく

 

俺は気まづいので家に帰れない

 

「今日も校内を散歩でもして帰るか」

 

そう言って1人歩き出した

 

 

 

校舎はそう大きくないが特別棟と一般棟がある

 

特別棟と一般棟は渡り廊下で行き来できるようになっていて

 

渡り廊下と校舎に包まれた位置に校庭がある

 

どこからでも運動部の練習を見ることができた

 

俺は一般棟の2階にある自分の教室から出ると特別棟に向かった

 

特別棟には各教科の準備室や理科の実験室がある

 

基本的に放課後に特別棟にいる生徒はいない

 

その特別棟の南側階段は3階から屋上に出ることができるようのなっている

 

本来立入禁止で閉まっているがここの鍵は安物の南京錠だから

 

針金で簡単に開けることが出来た

 

そして屋上に出て1人で寝る

 

屋上は程よく風が吹いていてよく寝れる場所だった

 

今日はいい具合に曇っていてよく寝れそうだ

 

そんなことを思いながら俺は意識を手放した

 

 

 

こつん...こつん...と足音がする

 

その足音で俺は目を覚ます

 

時計の針は夜の7時を指していた

 

こつん...こつん...

 

足音...足音がなっている...

 

階段の方からだ...

 

こつん...こつん...

 

「ん???」

 

おかしい...絶対におかしい

 

俺の学校の上靴は柔らかい素材出できている...

 

この学校じゃ「こつん」そんな足音は聞かない

 

学校の関係者じゃないのか...

 

額に冷や汗が浮かび上がる

 

「一体こんな時間に誰だ...」

 

そうして階段から上がってきたのは黒い髪の怪しい雰囲気の女の子だった

 

「ここは立入禁止のはずだけれど」

 

そう呟く女の子は見慣れない赤い眼をしていた

 

「寝てたんだ。もう帰るよ。」

 

そう言って俺は階段へ向かおうとする

 

「あなた...もしかして五十川竜二くんかしら?」

 

「違うぞ。俺はそんな名前知らないな。」

 

絶対関わったら面倒になる

 

そう思い咄嗟に嘘をつき走るように階段を降りた

 

あの女一体何をしに来たんだろうか

 

 

 

家に帰るといつも通り晩飯がありいつも通りに黙って飯を食って寝た

 

姉も妹もなんだか俺を避けているようだ

 

まあ朝の1件があったんだ仕方がないよな

 

そう思いながら眠りに着いた

 

 

 

ごうごうと嫌な風の音が聞こえる

 

目が痛くなる程の光が俺の目に飛び込んでくる

 

燃えている...何かが目の前で燃えている

 

熱波は俺まで届き顔は真夏の太陽に当てられた時よりヒリヒリと痛む

 

燃えているのは...俺の姉か...

 

状況がよく分からない

 

なぜ姉が燃えているのか

 

どうして俺がここにいるのか

 

ここがどこか分からない

 

嫌に冷静にこの状況を分析している

 

俺は一体どうしたんだ?

 

姉が燃えているのに冷静でいられるだろうか

 

おかしい...自分がおかしい...

 

人が燃えている様はものすごく苦しそうだった

 

気がつけば黒い塊が足元に転がっていた

 

これは...俺は考えないようにした

 

姉が燃えていて少し小さめのすすで汚れた肌のようなものが見える

 

普通に考えればそれがなにかわかるだろう

 

しかし何も考えないようにして目を閉じる

 

 

 

もう一度開けるとそこは見慣れた俺の部屋の天井だった

 

「嫌な夢みたなあ...」

 

最近学校の屋上で寝ているのは理由の一つがこの夢だ

 

嫌にリアルで気持ち悪くなる

 

それに何日も悪夢を見てもう寝不足だ

 

眠い瞼を擦りながらキッチンに行き

 

最近習慣になってきたコーヒー豆を挽く

 

コーヒー豆を挽いている間は何もかも忘れられる

 

そうやってまた朝まで3時間程コーヒーを飲みながら小説を読んでいた

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