世界への訪問者   作:ただの作者

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プロローグ
前置き


SCP財団は創設当初から問題が数多く存在していた。SCiPの脱走の際の緊急収容プロトコルや機動部隊、D職員の扱いや要注意団体からの防衛などの大小様々な問題である。

 

とはいえこの大半は部門の設置や教育の徹底によって解決されている。

しかし、問題を解決し続けてきたSCP財団にもある障壁に突き当たった。

以下の報告書を見て欲しい。

 

『SCP財団は異常存在を確保し、安全な収容施設に収容し、これらを危険な思想を持つ団体から保護する団体である。

しかし財団は設立当初様々な問題を抱えていた。

 

(中略)

 

しかし歴史ある財団としてこれまでに様々な問題を解決してきたが依然として解決しなければならない問題もあることは確かだ。

 

まず、財団が職員のSCiPを捜査するための前身企業は現在本部では3社、日本支部では10以上もの会社が我々の傘下に入っている。よって日本支部が本部以上の財力を身につける可能性があり要注意団体や本部の双方に過剰に危険視されている可能性が高い。

そのため本部の前身企業の拡大が重要であり、日本支部と日本にある要注意団体双方への警戒は必要である。

 

次に、SCiPの収容総数の現状は収容施設の許容の限界が近いとされている。約3年前のSCiPの数と比較し1,000以上の発見と収容が行われているため、今に至るまで世界各地へのサイト及びエリア建設を集中して行ってきたが5,000を越える数の収容は土地や収容場の安全性において厳しい状況にある。そのため近いうちに新たな方法での収容可能数の拡大が必要である。

(以下省略)』

 

最後の文章に注目していただきたい。

SCP財団は現時点において収容状況が切羽詰まっている。現在新たな方法での収容所確保が求められている中、異次元事象部門と技術部門が開発した新たな方法での収容所の拡大が必要必要不可欠だとO5委員会は最終決定した。これまで様々な問題が発生する可能性からこの案は避けられてきたのだがもう避けている場合ではなくなってしまったたのだ。

 

これからみなさんにご覧いただくのは財団が新たな技術の使用によって起きた出来事についての記録である。

 

 

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SCP財団データベース

 

 

ログイン認証中.....

 

 

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ようこそ、████様

 

 

 

このファイルは基本的にO5・日本支部理事会メンバー、特別機動部隊【機動部隊Α ("採光")】【機動部隊Ω ("闇夜")】、そして直接、及び間接的に許可された職員にのみアクセスが許可されています。その他の職員が閲覧を試みる場合、機密保護の為にクラスE記憶処理及び即時終了が行われることを理解した上で閲覧して下さい。

 

 

 

 

 

CodeName: 財団議長

 

セキュリティクリアランス: レベル5 (偽装クリアランスレベル: Level3/特別クラス)

 

所在: Not Find

 

性別: 男性

 

年齢: [データ欠如]

 

容姿: 白髪で赤い目を持つ、やせ形で身長175cm・体重55kgの日本人男性、常にスーツとチェスターフィールドコートを着用しています。

 

経歴: 議長は国際連合の秘匿総会で未確認存在が出現したことについての議題が上がったことを鑑み、異常存在を収容するためSCP財団を設立しました。現在もSCP財団の議長として創設当時から着任しています。これ以前の経歴は一切不明です。

 

人物: 彼は神経質で慎重な性格をしておりその性格ゆえに基本的に他者に対して常に距離を置きます。表情の起伏もあまり見られないため一見関わりづらいですが機嫌や考えを判別できる職員もいるとのことです。

 

SCiPに好かれやすく、また恐れられやすい特性があることがクロステストによって明らかになりました。これには個体差もあり愛情や友情を持つ存在がいる反面、恐怖する存在も確認されています。そしてこれはいかなる物品や異常存在も対象であることが証明されています。

 

彼は常にサイトの各部署や組織の内部を歩き回っています。議長は評議会の許可と特異性によりLevel3/特別クラスクリアランスを与えられ、サイト内を自由に歩くことやSCiPや職員に対し直接接触を行うことができます。

許可していない職員への通達はO5のみの名称で通達されます。国家元首などの公的期間や公共機関に属した相手に対しては管理者と区別された「管理人」として通達されます。許可された職員においては直接コードネームでの通達が行われます。

 

 

その他記録事項: 議長は多くの特異性を持っており現在に至るまで全貌が明らかにされていません。

 

補遺1: 外的要因によって攻撃を受けた際、半透明な硬質の防御壁を形成することができます。これは全方向に複数枚展開することができ、███m離れた他者への保護として使用することもできます。この防御壁は物理的攻撃ではSCP-173やSCP-076の攻撃を耐え、精神敵攻撃は不透明になりいかなる攻撃も受け付けなくなります。防御壁を利用して対象を吹き飛ばしたり押しつぶす、切断したりと攻撃に転用することも可能です。

 

補遺2: 外傷を負った際驚異的な速度で回復することができます。資料で指を切った際約█秒で回復したことが確認されています。負傷度合いによって回復時間が変化するかどうかやそもそも回復するのかについては確認できていません。

 

補遺3: 空間を裂き、その裂け目から武器を複数射出することや転移をおこなったり影や黒い壁又は床といった面から手や目、不明な物質で作成された針や武器等を出すことができます。手は思考能力があるのか拘束の他に独立した作業をすることが可能です。

補遺5: 意図して左翼部が白、右翼部が黒色の天使の翼のようなものを背後に3枚ずつ出現させることができることが確認されました。翼は背中に繋がっておらず未知の原理で浮いており、他者が強制して翼を引きはがすことはできませんでした。翼を使用した攻撃や治療が可能です。scp-469との関係性が現在調査されています。

 

 

 

特別機動部隊

【機動部隊Α ("採光")】【機動部隊Ω ("闇夜")】

 

議長は独自に選定した機動部隊を所有しています。

 

機動部隊Α : 議長に直接報告を行う部隊であり機動部隊アルファ-1でも対応しきれない状況下や議長の命じる様々な任務で投入されます。この機動部隊は如何なる命令にも対応しうるように訓練されています。この部隊は財団の中で財団議長を知っており、忠誠心のある隊員で構成されています。

 

機動部隊Ω : 機動部隊Αでも対応することができない状況下や機動部隊Αとの連携任務で投入されます。この機動部隊は何時如何なる命令にも確実に対応しうるように訓練されています。この部隊は財団の中で財団議長を最もよく知っており、最も忠誠心のある隊員で構成されています。 この機動部隊は機動部隊Αと共に展開される事が数多くありますが、機動部隊Ωの情報は通常職員の他、O5の評議会も限られた議員にしか認知されていない最終機密部隊です。機動部隊Ωの情報は注意を持って接して下さい。

 

[最終記録日時 2023-04-██ ██:██:██]

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