世界への訪問者   作:ただの作者

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事件報告-724615-1

日付: 20██年██月██日

 

場所: 日本第██大規模試験場、███番汎用試験室

 

概要: これは接触する平行世界を使用した最初の事件事例です。捜索が開始された午前10時30分01秒の時点では異常の発生は確認されていませんでした。以下は監視カメラや関係者の説明を元に推測されたものです。

 

10時30分01秒: 捜索開始。この時点では装置は正常に作動しており異常性は確認されていない。

 

10時36分40秒: O5と獅子は試験室を後にする。

 

10時45分21秒: 次元間移動門が変形し幅10m,高さ18mの長方形から直径約20mの球状に変化した。

 

10時48分51秒: 浸食開始。時速およそ█kmという緩やかな速度で拡大を始める。指揮官はO5に緊急報告を行い職員に対し原因を解明と対処を命令する。

 

10時50分30秒: 指揮官は試験室内にいる職員全員と試験場内の全ての職員に退避命令を出す。

 

10時55分10秒: O5が入室。制御を試みるが対処は不可能と判断、次元間移動門の破壊に方針を変更する。

 

10時56分43秒: 獅子により試験場周辺に待機していた機動部隊ろ-5("陰陽師")への要請が行われる。

 

10時57分20秒: 再度次元間移動門(以後門2)の生成を行い浸食を行う次元間移動門(以後門1)との融合による自壊をO5は考案、即時行動に移る。

 

10時58分00秒: 機動部隊ろ-5("陰陽師")が試験場内への突撃を開始する。

 

10時59分12秒: O5は門2を生成し、門2は門1に吸収される。

 

10時59分40秒: 門1の自壊が始まる。周辺約3mの範囲を吸収し始める。O5は抵抗するが吸収する力が強いため逃れることができない。

11時1分55秒: 突如門1は白く変化しながら急速に拡大を始める。範囲の拡大は見られないがO5は門1に飲み込まれ消失を確認。

11時2分45秒: 拡大した門1は視覚では確認できなくなるまで透明化していく。指揮官は我に返りあたりの捜索を行うが彼女に対し影響は確認されないため門は自壊したと思われる。

 

11時3分12秒: 機動部隊ろ-5("陰陽師")は試験室に到達。指揮官を保護する。

 

この事例によって接触する平行世界の危険性と日本財団支部の特異性を確認するために使用を停止することがO5評議会と日本支部理事会の満場一致によって決定されました。これは一定期間保持記録に移行され、一定期間記録を保持した後に再分類されます。使用した汎用試験室は侵食された無傷ではありますが安全性を考慮し半年間使用を制限されます。指揮官と特定の機動部隊の士気が低下する恐れがあるため注意して下さい。現在O5評議会と日本支部理事会によってO5の捜索が行われています。

 


 

 

 

日本支部理事会およびO5による承認が必要

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認証中.....

 

 

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資格情報を承認

 

 

O5-1と理事会代表「獅子」との会話

 

こんにちは、獅子。その椅子に座りたまえ。遠いところからわざわざここまで来てもらって申し訳ないな。いや、きみがいいならいいんだ。議長について知りたいんだろう、わかっているさ。しかしこの話に出てくる内容については必ず自分の中にとどめておくことだ。彼が自らに関する話はO5の中でも限られた者しか認知できないようにと決めていてね。だから今回はわたしときみとの対話なんだ。理事会の中でも共有はしてはいけない。わかったね。ところで休憩はとってきたかな。この話が終わるまでセキュリティの観点から休憩はとれないからな。漏洩防止のために監視カメラはこの部屋には存在しないし話している間はドアはロックされるんだ。休憩はとったのか。ならばよろしい。

それでは、きみに議長についての話をしよう。

 

とはいえそこまで身構える必要はない。データベースに存在する「財団議長」の項目は確認してくれたかな。うん、それなら問題はないだろう。殆どの事実はそこに書いている事だからきみが知っているようで何よりだ。これで話は大幅に短縮されるだろうからな。まずは本題に入る前に少し緊張を和らげるために些細な話をしよう。経歴欄は見てくれたかな?そこには議長がSCP財団を創設したと書いてある。しかしわたしの名称は創設者だ。そこに疑念を感じたことはないかな。実は彼には隠されたCodeNameが存在するんだ。それは「暗躍者(ザ・ダークマン)」だ。実は公での彼の功績は全くといっていいほど存在しない。だが裏側を見ると彼が手引きしている事例は数多く存在しているんだ。例えていうなら国際連合の秘匿総会を構成したりきみの身の回りでは彼はわたしを隠れ蓑にして財団を創立し故意にO5ナンバーを割り振らなかった点等だ。彼が表向きの行動を見せなかったからこその呼び名だな。

 

少しは緊張をほぐせたかな。こんな話をしていたと議長に知られたらたとえわたしでも消されるかもしれん。この話は是非とも内密にしてくれたまえ。

 

・・・ふむ。もう一つ彼についての話をしようか。「天帝」についての話だ。初めて見たときはジョークだとでも思ったんじゃないかな。まるで子供が考えたたちの悪い設定だと。もしかしたら現実改変者のSCiPのファイルと間違えたんじゃないかと感じたかもしれないな。それは違う。

 

神であった頃の議長について知りたいのかね。我々もSCP-028が与えてくれた情報しか当時の彼に関する事はわからないんだ。彼は自分が天帝であった頃の話をしたがらなかったからな。補遺も簡潔にまとめられているだろう。しかし実を言うと天帝であったときの説明もこのSCiPから提供されている。それは「神の能力とされているものは全て行使できる」というものだ。まさに全知全能というわけだな。

 

落ち着きたまえ。

 

わかるかな、彼は確実に現実改変者よりも危険だったんだ。きっと当時の彼のような規格外の存在がいたなら誰もそいつを破壊できないだろうな。だがそれは架空であり過去の話だ。きみが考えているのは今の彼は大丈夫なのか、だろう。彼の能力の全貌を確認できないという人事ファイルの説明が懸念を深めているんだろうな。残念なことにこのSCiPは現在に関する事までは教えてはくれなかった。だからわたしはこういう考察をしてみた。「彼は自らの存在を変化させたのではないか?」とね。

 

何を言っているのかわからないかね。いいから落ち着いて話を聞くんだ。

 

もしかすると彼は自分の危険性を理解していた。そしてそんな自分自身が嫌だったんだろう。全てを持っているという事実は時として自分や他人を苦しめる事になる。自己満足の塊のような存在であれば考えは違っていただろうが彼はそう考えられなかったのだろう。その結果自らの天帝としての生命を絶ったのだと考えた。その結果として全知全能ではなくなったがある程度の特異性や補遺の2と3は消えずに残った。どんな存在でも切羽詰まった時は本性が現れるとよく聞くが、その通りならばこの事件報告はわたしの推測が当たっていると考えた方がいいのだろうな。

 

さて、これが人事ファイルに記録されていない理由はわかると思うがこの事実は財団への忠誠心を大きく下げかねないからだ。O5だとしてもこの事実を知っているのは半数もいない。これが財団には過去の話だとして、もはや何ら意味を成していない事も理由の一つだったりする。我々が見据えなくてはならないのは過去ではなく現在であり未来だ。気が動転しているようだな。しばらく時間を取ろうか。とはいってもこの部屋でできることといえば目を閉じて気を落ち着かせることしかできないがね。

 

 

.....

 

 

 

そろそろ本題に移ろう。あの次元間移動発生装置は技術部門も科学部門も自信を持って提供したものだ。こんな事件が起きて技術部門は落ち込んでいるだろうな。ああ、気にする必要はない。どうせすぐに事件の原因を究明しようと躍起になるはずだ。科学部門について気になるかね。彼らはもうすでに何人かがあの事件を再現しようとして処分を受けているさ。もしかすると日本支部の方にもお世話になるかもしれないがその時は協力してくれたまえ。君のところの倫理委員を同行させた方がいいと思うが。

 

議長についてかね、きみはあの事件の記録でふと不思議に思ったことはないかな。今回の事件記録の中で彼が能力を行使するところは見受けられなかっただろう。これは誰しもが疑念を持つだろうと記録を確認していた我々も考えていた。だが彼を知る財団職員ならばほぼ全員理由がわかる。彼はこれまで自らのために能力を行使することは殆どといっていいほどなかったのさ。

 

彼がきみのところに来て能力を使用したことはあるかな。ほう、一度だけか。それ以外はないだろう。だろうね、彼自身わたしに出会ったときは攻撃を受けた場合や援護の際に護身のために行使することが少なからずあった。だが19██年に当時のサイト-██の場所である森林を威力を誤り消滅させてしまったことがある。その時から好まなかった攻撃や自らの独占的な利益のために能力を行使しようとしなくなった。彼がそうなって100年以上続いており、そしてそれが彼の能力の全貌を確認できない理由でもある。黒峰秘書官に話を聞いた。彼が吸収範囲内にいて彼女が吸収の範囲外にいたというのに彼は彼女を気にしていたそうだ。そしてきみの話では自分が消滅した場合の話をしていた。自分が死ぬと思わずに誰かを助けようとしたわけだ。きっとこの時は彼も能力を使う所ではなかったということもあるんだろうな。

 

冷静を欠いているようだな。

 

彼は人類を『保護』し、一般大衆全体の利益を願い財団は世界に『奉仕している』という理念を決めた。O5-3と共に倫理委員会創立を支援し、そして現在の財団が存在する。財団は彼の心の中を移しているのかもしれないとふと思うことがある。忘れるな、『財団は悪でもなければ善でもない』。SCPを利用し自らの利益を求めている訳やSCPより良いものにし人類を危険な組織から守っている訳でもない。財団は収容し保護するという彼の自己犠牲の精神の上に作られている。彼を知りたいのならば財団を見るといい。きっと彼がいなくなることで財団には変化が起こるだろう。それまでに見ておくことを勧める。

 

 

今日はここまでにしよう。わたしはこの後O5を集めて話すことがあるから先に退出させてもらう。きみはしっかりと落ち着いた後退出したまえ。

 

 

O5-1: " 創設者(ザ・ファウンダー) "

 

男性。ヨーロッパ系。アメリカ出身。超人的寿命を持つと確定; 148歳以上。外見は可変。

 

財団議長と深い関わりを持つ最初の管理者である。

財団議長と最初に関わり財団について協議した人物であり、SCP-006の恩恵を受け、外見で彼の年齢を推測するのは不可能である。明らかな現実に干渉できる能力を保有していると考えられる。

 

財団議長の任命に応じ、現在財団内で最高権力を有する。これに関し当人は否定及び関心がないように振る舞っている。




もう少し上手く表現できたら…

議長がLobotomyの世界に転送された時、世界の時期は?

  • L社結成初期(カルメン登場)
  • Lobotomy社設立期
  • 本編開始期
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