錬金術師と心火を燃やしてみよっか?   作:神咲胡桃

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仮面ライダーセイバーの情報を見て、思いついたネタ。いわゆる単発回。

変身音声とか、違うところあるかもしれないけど、許して。




単発回
燃える深紅の聖剣の騎士、仮面ライダーセイバー!


《セレナside》

 

「ふんふんふ~ん♪」

 

今私は夕飯の買い物に出ています。食材といったものは錬金術でも作れるらしいですけど、お姉ちゃんは基本外で買い物することにしてるらしいです。

今日は何にしましょうか。お肉が食べたい気分なので……トンカツ?でも、ただそれだけっていうのも……あ、そう言えば卵買わないといけませんね。卵とじにでもしましょうか!ふふっ!メニューを決められるのは、買い物に行く人の特権ですね!

なんて、人妻のようなことを考えながら歩いてると、目の前に何か落ちているのを見つけました。

…どうしてでしょう?いつもなら大して気にしないのに、なぜか目に留まってました。

 

「これは…本?いやでも、プラスチックですし…最近流行っている玩具でしょうか?」

 

拾ったのは、結構厚さがあって、ちょうどプログライズキーのような長方形の物体です。ただ、色がどこもかしくも白色で、なんの絵柄もありません。

まるで本のようだなと感想を抱きつつ、私がそれを見つめていると、その本?が急に光りだしました。

 

「えっ!?なにこれ――――」

 

私は光に呑み込まれ、意識を失いました。

 

 

 

 

「はっ!」

 

気が付くと、私はいつもと変わらない街並みに居ました。

手の中には先ほど拾った本も変わらず手元にあり、私は不可解な状況に困惑しました。

 

「きゃあああああ!」

「ッ!?悲鳴!?」

 

近くから悲鳴が上がり、私はその場所に向かうと、そこでは複数の人型のロボットが暴れていました。

無骨な姿に、一糸乱れぬ姿は、まるで軍隊の様です。

 

「なんですかあれ!」

「Seilien coffin airget-lamh tron」

「歌……?違う。これは、アガートラームの!?」

 

アガートラームの起動聖詠が聞こえると、私の目の前に1人の女性が降り立ちました。

20代ぐらいの身長に、ピンク色の髪。…その人物はおそらく、私がよく知る人でした。

 

「ねえ、さん……?」

「人型ロボット……たしか日本には、人型ロボットが登場するアニメがあるって聞いてたけど、そんな穏やかなものじゃないわよねぇ…。司令部?……ええ、分かってるわ。他の皆が来るまで耐えればッ!?」

 

アガートラームを纏ったマリア姉さんに、人型のロボットたちが手に持ったアサルトライフルを向け、一斉に発砲しました。

それを姉さんは跳躍して躱し、取り出した短剣を逆手に持ち斬りかかりました。

ロボットの中には、コンバットナイフを持ったロボットもいて、姉さんに斬りかかります。

 

「ハァ!」

 

姉さんはコンバットナイフを持ったロボットと切り結び、時には短剣を投擲してロボットの射撃を牽制したりして、防御に徹しています。

おそらく言っていた通り、響さんたちを待っているのでしょう。ですが……。

 

「くっ!?何よこいつら!数が多すぎだってば!」

 

敵の数が多すぎて、姉さん1人では厳しいようです。

仕方ありません。状況がいまいち飲み込めませんが、私も……ってあれ!?

 

「ない…ない、ない!?どうして!?」

「……なに司令部!ええッ!?まだ逃げ遅れた人がいるですって!?私の後ろ……って、セレナ!?どうしてここに!?定期報告にはついこないだ来てたはずだけど……」

「定期報告?…ッ!姉さん、後ろです!」

「なッ!?きゃあ!」

 

私に気を取られた姉さんの背後から、ロボットが斬りかかりました。

姉さんは防ぐことは出来たものの、弾き飛ばされてしまいます。

 

「姉さん!」

「セレナ…大丈夫よ。それより、アガートラームはどうしたの?」

「え、えっと……」

 

実はスラッシュライザーやプログライズキーともども、私のアガートラームまで無くなっていました。そんな私たちをよそに、ロボットたちはどんどん近づいてきます。

まさに絶体絶命。私の”物語”は、ここで終わりなのでしょうか……

 

―――ドクンッ

「(いやだ…こんなところで、終わりたくない)」

―――ドクンッ

「そうだ……私はまだ、何も果たしていない……」

「セレナ…?」

 

体が熱い。まるで燃えるよう。でも、この熱さは私を害するものじゃない。それだけは分かる。

私の熱と比例して、手に握っているさっき拾った本が輝き始めます。

 

―――ドクンッ

「私の夢は、信念は、こんなところで終わらない!こんな結末は、私が書き換えます!」

 

私の叫びと共に、手の中の本から赤い光が立ち上ります。

それと同時に私たちに、ロボットが撃った銃弾が襲い掛かり――――

 

 

 

《3人称side》

 

「セレナーッ!」

 

マリアがセレナに向かって手を伸ばす。しかし距離は離れており、その一瞬後には、銃弾に貫かれるセレナの姿がマリアの脳内を掠った。

 

ドォォォオオオオンッ!!

「なッ!?炎!?」

 

天から巨大な炎の柱が降り注ぎ、セレナに迫っていた銃弾を融解させた。

そして炎が晴れると、右手に細長い物を持っているセレナの姿が五体満足であった。

左手に持つ本も赤色に変わっていた(・・・・・・・・・)。全体的に赤のペイントがつき、表紙と思われる部分にはドラゴンの絵が描いてある。その上には「Brave Dragon」と書いてあった。

 

「貴方たちが誰かの笑顔を奪うと言うのなら……その結末は、私が変えます」

 

そう静かに告げるセレナの雰囲気は、マリアが知るセレナとは違う雰囲気だった。

セレナは、右手に持っている物を腰に当てる。するとベルトが腰に巻かれ、セレナに装着される。

 

「(分かります。これの使い方が……)」

《聖剣ソードライバー!》

 

ソードライバーを装着したセレナは、左手に持っていた本を掲げ、右手で本のように開いた(・・・)

中には、巨大な龍が火を噴いてる絵が描かれていた。

 

《かつて、全てを滅ぼすほどの偉大な力を手にした神獣がいた》

「(ワンダーライドブックと言うんですね…。そしてこれを開いたら、もう一回閉じて……ドライバーに差す!)」

 

ソードライバーの3つあるスロットの内、一番右側のスロットにワンダーライドブックを装填する。

そして右側についている取っ手を掴み、勢いよく引き抜いた。

 

《烈火・抜刀!》

「これって……剣!名前は……聖剣・火炎剣 烈火…」

 

頭に思い浮かんだ名を口にする。燃え盛るような炎を纏わせた剣に、相応しい名前だとセレナは思った。引き抜いた取っ手は聖剣・火炎剣 烈火の柄だったのだ。

さらにワンダーライドブックも、聖剣を引き抜くと同時に開かれており、今度は1人の人物の絵が描かれていた。

 

「行きましょう、聖剣さん……変身」

 

セレナの言葉に反応するように、周囲に残っていた篝火(かがりび)がセレナに集まる。その火は渦を巻き、中から斬撃によって霧散する。

 

《ブ・レ・イ・ブ ドラゴン!》

《烈火・一冊!》

《勇気の龍と火炎剣 烈火が交わる時、深紅の剣が悪を貫く!》

「これも、仮面ライダーなんですか……?」

 

中から現れたのは、1人の騎士。右肩には龍の顔を模した装飾が施され、右半身は紅く染まっている。顔には×の斬撃を模したと思われる装飾がついていた。

 

「名前…浮かんできません。無いんでしょうか?……名前、名前……剣、剣…セイバー……セイバー!うん……この姿の名は、仮面ライダーセイバーです!」

「仮面、ライダー……。セレナ…貴方、一体……」

「行きます!ハアアア!」

 

マリアの困惑に気付くことなく、火炎剣 烈火を手に、セレナはロボットに斬りかかる。

アサルトライフルを持つロボットたちは、躊躇うことなく引き金を引く。飛んでくる銃弾を、セレナは跳躍して回避すると同時に、戦闘にいたロボットに斬りかかる。

 

「セヤアア!」

 

斬り捨てたのとは別のロボットが、セレナ目がけてナイフを振り下ろす。セレナはそれを弾いて、返す刀で斬りつける。

その背後からも別のロボットが斬りかかるも、セレナは先ほど斬りつけたロボットを蹴り、バク宙で一回転するとともに背後に回り込み斬り捨てる。

 

「う~ん。やっぱり、飛べないのは残念です…。ハッ!」

 

ボソッと愚痴を漏らし、セレナは跳躍。

高さではなく速さを求めた跳躍のため、低い高さを速い速度で跳んでいく。その様子はまるで空を駆けているよう。

 

「セイッ!ヤァ!ハアアア!」

 

セレナが跳んだ先は、アサルトライフルを構えるロボットの群れ。その中を突っ切りながら、すれ違いざまにロボットたちを次々と切り裂いていく。

 

「…この”物語”の結末は、私が決めます!ハアアア…セイヤァ!」

 

セレナが火炎剣 烈火を振るうと、炎の龍が現れ周りのロボットを一掃した。

 

「これで…終わり、ですか?…はッ!光が……。帰れるんでしょうか…?」

「セレナ……!」

 

セレナの身体に、光が集まり始める。

これで帰れるのかと不安げなセレナは、自身を呼ぶ声に背後を振り向くと、セレナの意識は真っ白に染まった。

 

「くっ……」

 

眩しいほどの光が消えたことで、マリアは顔を覆っていた手を下ろす。

 

「セレナッ!……いない。(あれは確かにセレナだった。でも、あの装備は一体なんなの?)」

「マリアさーん!」

 

マリアが思考を張り巡らせていると、向こうから響が手を振りながら走ってきていた。…のだが、響はなぜか焦ったような表情をしていた。

 

「大丈夫ですかマリアさん!?」

「え、ええ……。でもどうしたの?そんなに慌てて…」

「何言ってるんですか!?師匠から、急に通信が繋がらなくなったって聞いて、心配したんですよ!?しかも、現場に到着したと同時に(・・・・・・・・・・・)繋がらなくなったって(・・・・・・・・・・・)

「……え?いやいや、何言ってるのよ。ばっちり戦闘中に通信きてたわよ……っと、司令室?」

『無事か、マリアくん!』

 

通信機から聞こえる弦十郎の声量に、思わず耳をふさぐマリア。

 

「ちょっと声大きいってば!」

『何を言ってるんだ!散々心配掛けさせやがって!お前はすぐにメディカルチェックだ。何があったかは、後で話してもらうからな!』

「…………」

 

弦十郎の言葉に、響の言葉は本当だったとマリアは確信する。

しかし、戦闘中に司令部からの通信で彼女(・・)を見つけたのだ。どういうことか、後でしっかりと話を聞こうと固く誓い、響とヘリの降りた場所に向かうのだった。

 

「(………あら?彼女(・・)って……誰だったかしら?)」

 

そして、それをビルの屋上から見下ろす女性がいた。

 

「ふむ……マギアの試作品は思っていた通りですね。異物がいたのは予想外でしたが、所詮はイレギュラー。気にする必要もないですね。しかし、あの異物がこの世界に来た理由は……おそらくあの聖遺物ですか。やれやれ、厄介なことですね」

 

それだけ言うと女性の周囲の空間が歪み、女性の姿は消えた。

 

 

 

「……はっ!?あ、あれ?」

 

セレナはきょろきょろと周囲を見渡すと、首を傾げる。

 

「なんで私は、こんなところでボーッとしてたのでしょうか…?あ、買い物行かないと!」

 

そう言って、近くのスーパーに向かって歩き出す。

その後ろでは、地面に落ちている龍が描かれた赤い本が、ボッと燃えあがり跡形もなく消えさった。

 

 




どうでしたでしょうか?

仮面ライダーセイバーを見た時から、うちのセレナに似合いそうだなと思ってたんですよ。
まあ、これは本編関係ないので、本編にセイバーが出てくることはありません。

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奏者たちの技を、ゼロワンライダー風にしてほしい?特殊タグ付けるのメンド・・大変だけど(参考程度です。)

  • やってほしい!
  • 別にやらなくてもいいよ?
  • 作者の苦労など知らん。
  • 文字に色つけないの?
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