園神凛祢を取り込み、スピリチュアルスマッシュとなったフィーネ。
それでも七海たちは立ち上がり、全ての平行世界を守る戦いに挑む。
ここに最後の戦いが始まる……
《ホークガトリンガー!》
《ショットライザー!》
「ハアアアッ!」
「小賢しい!」
ホークガトリンガーとショットライザーを召喚した七海は、タカフルボトルの力で生成した羽で飛行しながら、2丁の銃を乱射する。
しかしフィーネに効いている様子はなく、逆にフィーネの放った光弾が七海に命中する。
「まだまだぁ!」
電車フルボトルの力で空中に線路を伸ばし、その上を走行する。
さらにありったけの射撃武器を召喚する。
《アタッシュアロー!》
《カイゾクハッシャー!》
《オーソライズバスター!》
《アタッシュショットガン!》
《イチイバル!》
「撃てッ!」
全ての武器から銃撃され、天使を召喚して戦っている勇君たちの攻撃も合わさって、さしものフィーネもたじろぐ。
「ぬぅ……!舐めるなぁ!」
「うわッ!」
スピリチュアルスマッシュの頭に髪のように伸びている巨大な蛇に、前の線路を破壊されてしまい、私は宙に投げ出される。
その隙を狙って、6体ほどの蛇が私を噛みちぎろうと向かってくる。
「――オレがいることを忘れるなッ!」
《JACKING UNITE!》
しかし直前で、キャロルの生成したソードクリスタが蛇の攻撃をうまく逸らし、その隙にジェットフルボトルで生成した戦闘機に着地する。
すぐに弾幕を張って蛇を牽制していると、私の隣に風の術式で飛んできたキャロルが並ぶ。
「ありがとう、キャロル!」
「礼には及ばん。あの蛇はオレが蹴散らすぞ!」
「分かった!」
そう言うやいなや、キャロルはサウザンドジャッカーに『アメイジングコーカサスプログライズキー』を装填し、『ユナイトコーカサス』のスクリーンを操作してレバーを引く。
《THOUSAND UNITE!》
「オオオオオッ!」
恐れることなく蛇の群れに突撃したキャロルは、サウザンドジャッカーで蛇を次々と切り裂いていく。
一撃ごとに、サウザンドジャッカーの刀身に違う属性が付与されていく。
燃え盛る炎の剣、荒れ狂う水流の剣、絶対零度の氷の剣、雷鳴迸る雷の剣、全てを犯す毒の剣、串刺しにする牙の剣。
それらが、蛇を切り裂き、貫き、爆発する。
《アメノハバキリ!》
《アガートラーム!》
《シュルシャガナ!》
《ガングニール!》
《イガリマ!》
そして蛇が一掃された道を私は進む。
それを阻むかのように新たに現れた蛇を、天羽々斬のカタナとアガートラームの操舵剣、シュルシャガナの鋸にガングニールの大槍で切り裂き、私も2振りのイガリマの鎌で細切れにする。
《フィーバー!》
《ライダーパート!シンフォギアパート!オールパート!》
「ハァ!」
《Ready Go!》
《シンフォニックフィニッシュ!》
「ハァアアアアアアアッ!!」
「何ッ!?…ヌァアアアアッ!」
載っていた戦闘機から跳躍し、フィーネに向けてキックを放つ。
勇君とキャロルちゃんに目が向いていたフィーネは、私のキックに反応できず、顔に命中した。
「七海さん!」
「勇君!……ッ!」
「小娘どもおおおお!」
体勢を崩しながらも立て直したフィーネは、巨大な大剣を呼び出して横なぎに振るう。
躱しきれなかった私と勇君は、剣圧に吹き飛ばされ壁に激突した。
「ぐあッ!」
「ガッ!……今のは、<
「そうだッ!貴様から奪った精霊の力と、欠片とはいえ凛祢が奪った精霊の力。今の私は、全ての精霊の力を持っていると言っても過言ではない!<
フィーネの正面に今度は巨大な戦斧が召喚され、私たちに向かって巨大な火球が放たれた。
「<
すぐに勇君が氷の障壁を形成するも、火球の爆発と共に粉々に砕け散る。
飛散する氷の欠片に、何故か伸ばしていた私の手が当たり―――
「……はっ!」
――――気づけば、光の中にいた。
私の姿も変身前のものになっている。
「ここは……?」
「―――あのぉ……その」
「うわッ!びっくりしたッ!」
「ひぅ!ご、ごめんなさい!」
突然の出来事に困惑していると、背後から声を掛けられて驚いてしまう。
向こうも急に大声を上げた私に驚いたのか、身体を跳ねさせて謝ってきた。
「ってか、子供……?」
「は、はい」
『ところがどっこい、普通の子供じゃナッシーング!』
「何それ…?腹話術?」
私に声をかけてきたのは見るからに幼い子供だった。
緑色のレインコートを羽織っており、大きなうさ耳が着いたフードをかぶっていて、いかにも気弱そうな女の子である。
その上、左手にはウサギのパペットが装着されている。しかもこいつ、喋る。腹話術……だよね?
『よしのんねぇ、よしのんって言うんだよぉ!それでこっちの可愛い女の子は、
「ッ!?私の名前を……」
「えっと…勇さんを通じて、いろいろと聞いていましたから」
「そうなんだ。えっと、それで私に何の用かな?早いところ戻りたいんだけど」
『まあまあ、そう慌てなさんな!ここだけの話ぃ、あれ倒すのに苦労してるんでしょ?』
よしのんの言葉に、私は苦渋の表情を浮かべる。
たしかにフィーネの言葉が本当なら、フィーネは全ての精霊の力を持っているはずだ。
そんな相手ならば、一筋縄ではいかないだろう。
『というわけでー!なんとよしのんたちがお手伝いしちゃいまーす!』
「え?」
「これを…受け取ってください」
そう言って四糸乃ちゃんが右手を差し出すと、その上に淡い光が集まり、あるアイテムに姿が変わる。
「グリスブリザードナックル……!?」
「これには私の力が込めてあります。精霊の力なら、きっとあの怖い人と戦えると思います……」
「……でも、どうして私に?」
「七海さんの勇気が、すごいって思ったんです。私って怖がりだし、中々勇気が出ないから……応援したいって、そう思ったんです!……ふにゃっ!?」
いつの間にか語気が強くなっていたことに気付いたのか、顔を赤くして恥ずかしがっている四糸乃ちゃんの頭を撫でる。
こんなに気弱そうな子が、こうして勇気を出してくれたんだ。素直にすごいって思えるし、なにより、ここまでされてやらない方が恥ずかしい。
「ありがとう、四糸乃ちゃん。貴女が出してくれたその勇気、私が絶対に無駄にしない」
『ねえねえ、よしのんは~?』
「おっと、そうだった。貴女もありがとう……そろそろ行かなくちゃ」
「はい!頑張ってください!」
『ばーいばーい!』
「ぅ……」
少しの頭痛と共に意識が覚醒した。
周りを見渡してみると、氷の破片が未だに散らばっており、どうやらほとんど時間が経っていないようである。
「貴様らもこれで終わりだ!」
「<
「死ねええええッ!」
「―――いや、死なないよ」
再び氷の障壁を作ろうとした勇君の前に立ち、飛んできた槍をグリスブリザードナックルで粉砕する。
「貴様!その手に持っているものは…!」
「<
「そう……誰かのためを思う少女の、勇気の結晶」
変身を解除して、左手に出来た『ノースブリザードフルボトル』を振り、ボトルキャップを捻ってブリザードナックルに装填する。
《ボトルキィィイインッ!》
そしてグリップ部分を上げ、ビルドドライバーへとセットする。
《グリスブリザァァアアドッ!》
ビルドドライバーのレバーを回すと、辺り一面に冷気が発生し、私の足を膝上まで凍結するが気にしない。あれだけ心優しい少女の贈り物だ。恐れるものなどない。
「貴様らは自らの幸せの為に、多くの理想を切り捨てるのか!?その覚悟があるとでも言うのか!?」
《Are you Ready!》
「………できてるよ」
両手を勢いよく振り下ろした途端、私の背後に出現していた『アイスライドビルダー』が、大量の液体窒素のような液体『ヴァリアブルアイス』をぶちまけ、私は氷塊となる。
その私をアイスライドビルダーが押し割ると、中から絶対零度のスーツに包まれた仮面ライダーが現れる。
《激凍心火!》
《グリスブリザァァアアドッ!!》
《ガキガキガキガキガッキィィイイイン!!》
「心火を燃やして……ぶっ潰す……」
メタリックブルーの装甲に、左手にあるパワーハンド『GBZデモリションワン』。
仮面ライダーグリスブリザード。
今ここに、仮面ライダーグリスは進化したのだ。
勇君視点もこちらから!
タク-Fさん投稿「マジで……この世界!?」
https://syosetu.org/novel/234619/
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次回予告
精霊である四糸乃から、<氷結傀儡>の力を授けられた七海。
七海と四糸乃の思いは、新たな力を目覚めさせた。
仮面ライダーグリスブリザード。心火を燃やして、ぶっ潰す!
次回もお楽しみに!
何も言わずに選んでください
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ゲーマーキャロルちゃん
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原作開始前に命題に気づいたキャロルちゃん