錬金術師と心火を燃やしてみよっか?   作:神咲胡桃

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無印編
13 ノイズの所、行ってみよっか?


《3人称side》

月明かりが照らす夜。本来それ以外が照らすことのない場所に、熱風を伴ってさらに明るく照らす光源が存在していた。

 

「ノイズ、第一防衛線突破しました!」

「ぐぬぅ。第2防衛線防衛部隊、攻撃開始!ノイズどもを近寄らせるな!」

 

司令官としてそれなりにベテランの男が、部下に対して命令を出す。

その命令を受けて、ノイズに向け相対する自衛隊が手に持った銃を発砲するが、ノイズの体をすり抜けていく。

 

「・・・やはり、通常の兵器ではノイズどもを倒せんか」

 

第2防衛線を受け持つ部隊長は、目の前の現状に歯噛みする。もはやここが死に場所か・・・。そう思い始めた瞬間、戦場に『歌』が響いた。

 

Croitzal ronzell Gungnir zizzl(人と死しても、戦士と生きる)

Imyuteus amenohabakiri tron(羽撃きは鋭く、風切る如く)

 

「これは・・・?」

『第2防衛部隊、聞こえるか?第2防衛部隊、今すぐ撤退しろ。後は彼女たちに任せる。繰り返す。今すぐ撤退しろ』

「りょ、了解!」

 

部隊長が慌てて撤退命令を出すと、自衛隊員に迫っていたノイズが降り注いだ剣によって貫かれる。一拍遅れて降り立ったのは、2人の女性だった。

 

「おーおー。うじゃうじゃ居やがるなー」

「奏、油断してはいけない」

「分かってるって。そんじゃさっさと終わらせるぞ翼!」

『それでは作戦通り、奏は撤退する自衛隊員の援護を、翼はノイズの殲滅を・・・』

「いくぜっ!」

「奏!?」

『奏くん!役割変更だ。翼、君が自衛隊員の撤退の援護を!』

「分かりました!」

 

通信機から聞こえる声を無視し、奏と呼ばれた女性は巨大な戦槍を構えノイズがいる場所へと身を躍らせる。翼と呼ばれた少女が引き止めるも叶わず、自衛隊員の撤退の援護に向かう。

 

 

 

《七海side》

私はセレナと共に、ノイズの発生場所へと向かっていた。天羽奏の運命を変えてから、2年の月日が流れた。その間世間では、原作通りにあのコンサート会場で生き残った人たちへの、迫害が行われていた。

数百年の時を生きてきた私やキャロル、エルにとっては長い歴史の移り変わりの中で、迫害なんて飽きるほど見てきた。だから良くも悪くも精神は成熟しきっていたため、悲しいとか思ったりはしたが感情を爆発させたりはしなかった。だけど、そんな私たちとは違う子が一人いた。

セレナだ。彼女は普通の女の子で、私たちのように数百年を生きてきたわけではない。あの会場の悲劇を目の当たりにしていたこともあって、迫害のことを知った時には目に見えて憤慨していた。

それからは大変だった。迫害をやめさせるんです!なんて言って、何の考えもなしに飛び出ようとしたり。それを説得しようとする私たちにも噛みついてきて、キャロルがキレちゃったり。

最終的には、セレナも冷静になってくれた。理由としては、私たちの説得やキャロルの説教が効いたのもあるんだろうけど、迫害が半年未満で鳴りを潜めたことも大きいだろう。

実はあの事件後、ツヴァイウィングがテレビで迫害について会見を開いた。元々国民的スターとして人気だった2人が、迫害について追及をしたことは、その話題性で人々の間に広まっていった。初めは一部の人達(おそらく迫害を楽しんでたと思われるクズ)から批判されてたみたいだったけど、彼女たちを支持する人たちが多かったためか半年未満で迫害が収まる結果となった。

手のひら返しも甚だしいよ。無関係のくせに迫害していた人々も。終わらせた気でいる彼女たちツヴァイウィングとそれをサポートする特異災害対策機動部2課も。

 

「っと、着いたね。さて、キャロル」

『お前たちのいる場所から、少し進めばノイズと奏者が戦っている』

「りょーかい。行くよセレナ」

「はい」

 

セレナを連れ、目の前に見えるやけに明るい場所へと向かう。ノイズの姿が見えると、近くの木々に身を隠し戦場を覗き込む。

そこでは、2年前から成長した風鳴翼と天羽奏がノイズを蹴散らしていた。

 

「これでも食らえー!」

【LAST∞METEOR】

 

天羽奏の槍の穂先が高速で回転し、生み出された竜巻でノイズを吹き飛ばしている。風鳴翼の方も、刀を大量に生み出して広範囲にわたってノイズを串刺しにしている。この様子なら、私たちが間に入るまでもない。

そう考えていた時、私たちが来た方向とは反対の方向で爆発が起きた。

 

「なっ!?」

「司令!一体何が・・・!」

 

突然のことに奏者の2人も、困惑しているようだ。まあ、ノイズがそれを見逃すはずもなく、2人に攻撃を再開する。

 

「先生。何が起こったんですか?」

『・・・どうやら、別の場所でもノイズが現れたようだな。そこには装者が来るまで戦っていた自衛隊がいるはずだ』

「そんな・・・。お姉ちゃん!」

「・・・・分かった。キャロル、これから私たちはそのノイズの元に向かうよ」

『分かった。気をつけろ』

 

キャロルとの通信を切り、私はスクラッシュドライバーを、セレナはスラッシュライザーを装着する。

 

《ロボットゼェリィィ!》

《インフェルノウィング!》

 

「「変身!」」

 




基本的に一場面を2話構成にしていこうかなと思います。

あと弦十郎の装者たちへの呼称ってどうだっけ?全員に君って付けてたっけ?

ヤバいよヤバいよ。文字色の特殊タグが分かりにくいしすんごいめんどくさい。

無印編が終わったら番外編を入れる予定ですが、どんなのが良いですか?※あくまで参考です。必ずアンケの結果通りとは行かないのであしからず。

  • イザーク存命の頃の七海とキャロルの過去話
  • イザーク死後の七海とキャロルの過去話
  • 装者たちとの絡み
  • キャロル以外とのカップリングの短編
  • その他意見(感想などで教えてください)
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