錬金術師と心火を燃やしてみよっか?   作:神咲胡桃

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中々終わりが見えないことに焦り。30話までには無印編を終わらせたい。厳しいかなぁ


23 装者と買い物、してみよっか?

《七海side》

 

「それで、まずはどこを見に行く?やっぱり服とかかな?」

「う、うん」

「……私も、それでいいよ」

 

………どうしてこうなった。

私が今いるのは、大型ショッピングセンター。そして私の右隣には、立花響と小日向未来がいる。なんでこうなったか?時は30分ほど前にさかのぼる。気分転換の為に外に出た私は、小日向未来と立花響と遭遇。まさかの出会いに立花響が我慢できるわけもなく、声を上げたことで、小日向未来は私が2課の関係者であると勘違い。せっかくなら買い物につき合わないと誘われた。……まさかの小日向未来に。

………いやいや貴方が誘うの!?百歩譲って、立花響が言い出したならまだ分かるよ?でも小日向未来から誘うなんて予想外にもほどがあるよ!

それで、誘い自体は断ろうとしたんだけど、何を血迷ったか立花響が賛成の意を示した。それでも断ろうとしたら、なんか小日向未来から視線を向けられた瞬間承諾してた。いや、だってあれは無理だよ。怖すぎる……。

 

「あ!これなんて響に似合いそう!」

「そうかな?」

 

そして適当に入った服屋で、私の目の前で2人はこれなんてどう?とか言いながら、服を取ったりしている。正直言って、私の場違い感が半端ない。あの2人の周囲だけなんか雰囲気が違うんだよなぁ。

 

「七海ちゃん七海ちゃん」

「うん?」

「この服なんてどうかな?」

 

いつの間にか私の元に来ていた2人は、そう言って一着の服を私に見せる。2人が見せた服は、淡い青色の涼しげな雰囲気のワンピースだった。私はファッションに特にこだわりがないので、そう言ったことがよく分からず、適当に返事をする。

 

「うん。まあ、良いんじゃない?」

「そうかな?それじゃあ、さっそく着てみてよ七海ちゃん!」

「え?」

「え?」

「七海ちゃんに似合うかと思って選んだけど……」

 

私?2人のどっちかじゃなくて?立花響が言ったまさかの理由に私は少しの間呆然としていた。というかなんだ七海ちゃんって。貴方にそう呼ばれる筋合いはないんだけど。なんて思っている間に私は試着室に押し込まれてしまった。仕方ない。ここは試着しなければ許してくれないだろう。

着替えること数分。着替え終わった私は、試着室のカーテンを開ける。

 

「「おお~!」」

「そんなに見ないで……。そんなに似合ってるわけでもないでしょ」

「そんなことないよ!すっごく似合ってる!」

「うん。七海ちゃんの髪の色と合わさって、すっごい幻想的……」

 

私が着替えた姿を見せた途端、2人は同時に声を上げる。なんだか恥ずかしくなって素っ気ない態度を取ったら、すっごい褒めちぎられてさらに恥ずかしくなった。

 

「も、もう着替える」

「え~。もう着替えちゃうの?」

 

立花響が何か言ってきたが、無視することにする。カーテンを閉めて、さっさと元の服に着替える。顔が未だに紅くなっているのを感じる。おまけになんだか心臓が、バクバクいってる。

どうにかして落ち着きを取り戻し、試着室から出る。しかしそこに居たのは立花響だけだった。

 

「小日向未来は?」

「未来なら試着するって」

「そう」

「……ねえ。その、さ。七海ちゃんって……」

 

2人で小日向未来が出てくるのを待っていると、立花響が何かを言いたそうに歯切れの悪い言葉で話しかけてきた。私には彼女が何を言いたいのか、薄々気づいていた。

 

「貴方が考えている通り、私は仮面ライダーグリスの変身者だよ」

「ッ!……やっぱり」

「それで、貴方はどうするの?私をつかまえる?」

「そ、そんなことしないよ!ただ、お話ができたらなって」

「そう。じゃあ先に言っておくよ。私は貴方たちと手を組むつもりはない」

「そんなつもりじゃ……」

 

そうだろう。おそらく彼女は、そう言った損得抜きで私と話したいと思っているのだろう。それを知っているうえで、私は仲間になるつもりはないという事を突きつける。ずるい奴だ、私は。

 

「じゃあ、なんで戦ってるのか聞いてもいい?」

「………守りたいものがあるからだよ」

「ふえ?」

「何、その反応」

「い、いや、まさか答えてくれるなんて思わなかったから……」

「別に……。仲間にならないとは言ったけど、話さないとは言ってないでしょ」

 

それに言葉にこそしないが、私も話してみたいとは思っていたのだ。だってそうでしょう?あの自称神の所で見たアニメの人物が、実際に自分の目の前にも居るのだ。話したいと思うのは当然ともいえる。

 

『…結局は貴方も気になっているんでしょ?この世界はホントに私たちが知っている通りなのか。それが分かれば、ある程度自分の好きなようにできるものね』

『貴方があのキャロルの運命を変えたのも、全ては自分の為!』

 

私の頭の中に、ビルドの言葉が思い出される。違う、私はそんなこと……!

 

「七海ちゃん?どうしたの?」

「……いや、なんでもない」

 

どうやら知らずの内に顔を顰めていたみたいで、立花響に心配された。ビルドの言葉に関しては、深く考えないようにしよう。

 

「それで、他には?」

「え?」

「話、したいんでしょう?」

「あ……うん!ええと、じゃあ次は……」

 

立花響が私に質問をしようとした時、タイミングよく目の前の試着室のカーテンが開かれる。中から出てきたのは紫色のパーカーを着た小日向未来だった。

 

「どうかな……?」

「うわ~、すっごい綺麗だよ未来!」

「うん、すごい似合ってる」

 

ありきたりな言葉しか出なかったが、本当に似合っていると思う。服だけじゃなくて、私たちが褒めたせいで赤くなった顔がとてもきれ、って何を言おうとしてるんだ私は!?私はキャロル一筋でしょ!

その後私たちは、ちょうどいい時間帯だという事で、昼食を取るためにフードコートに訪れた。

 

「お腹減った―!何にしよっかな~」

「私はうどんにしよっかな」

「私も」

「2人とも決めるの速いよ!?」

「響も早く決めなよ?」

「私たちは先に行ってる」

 

私と小日向未来はうどんの店の列に並ぶ。そこまで並んでいる訳じゃないから、すぐに順番は回ってくるだろう。それまで待っていると小日向未来が私に話しかけてきた。

 

「その服、買ったんだ」

「うん。気に入ったから」

 

そう言って頷く私は一つの袋を抱えていた。中身は2人が選んでくれたワンピースだ。試着した時は恥ずかしさでああ言ったが、何だかんだで気に入ったため、購入することにしたのだ。

 

「……あのね、実はお礼が言いたかったんだ」

「お礼?」

「うん。初めて会った時、相談に乗ってくれたでしょ?あの後、響に思い切って聞いてみたんだ。そしたらさ、話してくれたんだ。響が抱えているモノを、私も抱えたい、支えたいって。言い方はちょっとズルかったかもしれないけど、響は話してくれた。七海ちゃんがアドバイスしてくれたおかげだよ」

「そっか。良かったね。……あ、それでか」

「今日誘ったのも、お礼が言いたかったからなんだ。だから、ありがとう」

 

笑顔で面と向かって言われたお礼の言葉に、思わず顔を逸らしてしまう。だって眩しすぎるから。さすがは立花響の陽だまり。

その後もしばらく話していると、私たちの番が回ってきた。そしてお互い食べたいメニューを注文し、お金を払って出来上がるのを待つ。

 

「ゲームセンター!ゲームセンター行くデスよ!」

「まずはご飯食べようよ」

「ん?今の……」

「どうしたの?」

「いや、なんでもない」

 

なんかすっごい特徴的な語尾の声が聞こえたような気がする。いや、気のせいか?あの2人はまだ日本に居ないはずだし……。

そうやってウンウン唸ってると、私たちの頼んだものができたらしく取りに行く。先ほど立花響と別れた場所に向かうと、そこにはオムライスを持った立花響と、銀髪の女の子がいた。……あれって雪音クリス?フィーネが仲間になっているから薄々分かってはいたけど、やはりすでに知り合いらしい。親しげな感じで、立花響と話してる。

 

「別にそんなんじゃねえからな!私はあいつとはそんなんじゃねえし……。ああもう!私は行くぞ。あいつを待たせてるしな」

「うん、わかったよ。じゃあね~」

 

私たちが近づくと、ちょうど雪音クリスが離れていくところだった。彼女が言ってた”あいつ”って誰だろ。風鳴翼かな?だったらアイツなんて呼ばないか……。うーん分からん。

 

「響」

「あ、未来、七海ちゃん。お帰り」

「ただいま。響はオムライスにしたんだ」

「うん!ちょうど空いてたんだ」

「それじゃ、食べよっか?」

「そうだね」

「「「いただきます!」」」

 

席に座った私たちは、各々の料理を食べるのだった。私はそこまで通ってるわけじゃないけど、フードコートの食べ物って、案外馬鹿に出来ないと思った。

 




今週と来週は忙しくなるので、投稿間隔が空きます。

なんか当てはまるものがある?

  • もうちょっと更新頻度を早くしてほしい
  • 戦闘描写をもっと濃く
  • キャロルと百合百合せえや
  • 早く話を進めてほしい
  • 特にないなぁ
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