《響side》
どうしてこうなってしまったんだろう……。
朦朧とする頭で考えてみる。
「出来損ないどもめ、やってくれたな!しかし、デュランダルを探し時と時間を変え、再び計画を進めれば良い。装者も所詮はこの程度!私の力の前にはひれ伏すのみだ!ハハハ!」
私の目の前で了子さん…フィーネさん、だっけ?ともかくフィーネさんが笑ってる。でもあれは嬉しいから、とかそんな笑いじゃない。
あの笑い声を聞いてると思い出す。2年前、コンサートでの事件で生き残った私を虐める同級生を。私をよってたかって虐めて、悦に浸る声を。
そう考えたら、体が震えてきた。怖い…こわい…コワイ…。未来と家族に心配を掛けたくなくて、未来や家族の前だと無理矢理笑ってた。
でもほんとは怖かった。怖くて心細くて……周りはみんな敵で…。
(でも今は違う。…私のことを気にかけてくれる、
「ぐ、うううう!」
「ん?…ふん!」
「ガハッ!」
手を立てて何とか立ち上がろうとしたら、それに気づいたフィーネさんにお腹を蹴飛ばされ、地面を転がる。
蹴られたお腹がジンジンと熱を持つ。痛い、いたい、イタイ……。
「…まったく、無駄なことをする。戦おうとしても、残ったのはもはや貴様1人だというのに」
フィーネさんの言葉に、誰もいないと分かっていても周りに目を向ける。やはり、誰もいなかった。奏さんも、翼さんも、クリスちゃんも、皆いない。
皆、フィーネさんと戦って、そして見えなくなった。
クリスちゃんは、命を懸けてデュランダルの攻撃を防いだ。
『ハハハッ!世界を壊す準備は整った!デュランダルよ!その力を、死の雨を私に見せて見ろ!』
『させるかよ!』
『煙幕代わりか…。だが、それはもう
『なッ!?』
『ハハハッ!貴様が何をしようかなど、すでに分かっている。貴様の足となるミサイルが無ければ、貴様は何もできん!』
『なめるなぁ!!』
『何ッ!?ミサイルを装着したままブースター代わりに…!』
『パパ、ママ…。私に力を貸してくれ。歌で、世界を平和にすること。その夢を、引き継ぎたいから!』
『この旋律は……まさか絶唱か!だが、貴様程度でデュランダルを止められると思うのか!』
『絶唱だって!?おい、やめろクリス!』
『まさか死ぬ気なの!?』
『クリスちゃん!』
『~♪(悪いな。こうする方法しか浮かばねえんだ。……黒夜、何やってんだよ。道草食ってねえで早く来いよ。早く来て、アタシの時みたいにアイツらを救ってやってくれ…。頼んだからな。アタシの、ヒーロー………)』
【絶唱・イチイバル】
そしてクリスちゃんが放った特大のビームは、デュランダルが撃ちだした光弾を撃ち落とすも、クリスちゃんはその時の爆発に巻き込まれた。クリスちゃんが煙の尾を引いて付近の森に落下、その地点は爆発した。
翼さんと奏さんは、その命を燃やしてデュランダルの次弾の発射を防いだ。
『ふっ……。その命を犠牲に、デュランダルの攻撃を防いだか。しかし、デュランダルの持つエネルギーなら、連続の発射は可能。所詮は無駄死にだ』
『無駄、死に?……それが』
『取り消せよ、今の言葉』
『かな、で?』
『奏、さん…?』
『なんだ?出来損ない。お仲間を侮辱されてお怒りか?』
『てめえがあいつを罵っていい権利なんかねえんだよ。それに、アイツは死んでねえ』
『ふん。ついには現実を直視できなくなったか。貴様が何故未だにガングニールを纏っていられているか分からんが、もうLiNKERは切れかけているのだろう?スカイタワーでの陽動のノイズ、そしてリディアンに放ったノイズ…。途中でLiNKER補充していたとしても、貴様にシンフォギアを纏って戦う余裕など……』
『……さっそく、使わせてもらうぜ。ぐ、ううう…』バシュッ!
『私が作ったLiNKERではない、だと?』
『奏さん!』
『うううう!翼、響!あとは任せ…ッ!?』
『奏1人に背負わせはしない。さっき言ったばかりじゃないか』
『翼……そうか。響、先に謝っとくぞ』
『奏さん?何を、言って…』
『お前に全部背負わせちまうことになるが、お前を信じてる。誰とでも手を繋ごうとするお前なら、なんとかできるってな。だから、託すぞ、響!』
『何をする気だ?出来損ない』
『(分かってるな翼)』
『(ああ。やつがわざわざデュランダルを近くに持っておかず、
『(そして、
『貴様ら…デュランダルを狙う気か!だが貴様らに破壊などできはしない!』
『だったら……ッ!』
『(バリアがリディアンを包んだ!これで確信したぞ!)』
『(ああ!おそらくデュランダルを使うために、置いてある場所周辺を何かしらの装置にしてるんだ!あれを破壊できれば……)』
『たかが装者2人ごときに、私の障壁が敗れるはずがない!』
『そいつはどうかな!』
『私たちは1人ではない!』
『『両翼がそろったツヴァイウィングに、出来ないことはない!うおおおおおお!!』』
【双星ノ鉄槌-DIASTER BLAST】
2人の連携技はリディアンに張られたバリアを破壊し、爆発と共にデュランダルを崩落したリディアンの下敷きにした。だけど、肝心の2人の姿が見えない。崩落に巻き込まれたか、それとも爆発に巻き込まれたか。どちらにしても無事ではないはずだと、直ぐに分かってしまった。
そして私は、皆がいなくなってしまったことにショックを受け、その隙にフィーネさんの鞭で吹き飛ばされて、こうして情けなく横たわっている。
クリスちゃんの覚悟を見て、翼さんと奏さんに託されたというのに、何もできなかった。
自分の情けなさが嫌になる。
「奴らはこいつに何を期待していたのやら。やつらの犠牲は無駄となったか」
「無駄……?」
「そうだ。貴様のせいでやつらの死は無駄となったのだ。手を繋ぐなどという、貴様の下らん夢のせいで…!」
「うああああああ!そんな、私の、私のせいで……」
フィーネさんの振り上げた足が、私の左腕を踏みつける。
私のせいで、3人の頑張りが無駄になった…?
アハハ、やっぱり私、呪われてるかも…。
「…………うう、グス。ごめん、なさい。ごめんなさいごめんなさい……」
「絶望したか。いくら泣きわめこうと、貴様を絶望から救うものはいない。どれだけ手を伸ばそうと、その手を掴むものなど―――」
「―――ここにいるよ」
「キサマ……」
「あ………」
そこに居たのは七海ちゃんだった。何故か体はボロボロで、息も荒かったけど、そこに居たのは確かに七海ちゃんだった。
「彼女が手を伸ばすなら、私がその手を掴む。絶望に沈んでいるなら、そこから引き上げる」
「また貴様か…。お前は何者だ?貴様が出てきたせいで、私の計画は全て狂った」
「知るか」
《ロボットゼェリィィ!》
「変身」
《ロボットイングゥリスゥ!》
「おおおおお!」
仮面ライダーに変身した七海ちゃんは、フィーネさんに向かって走り出す。
戦っている。私も戦わなきゃいけないのに、腕や足が震える。
どうして!?どうして私がこの力を手に入れちゃったの!?もっと、私よりもうまくこの力でみんなを助けられた人がいたはずなのに!どうして……。
「うぐあ!」
「ふん。その怪我で私を倒そうなど。現実は見ることだな」
七海ちゃんが攻撃を立て続けに食らっていた。助けなきゃって思うのに、身体が動かない。
「はあ、はあ…。現実だけ見たって、何もなせやしない!夢を見たっていいんだ。理想を描いたって良い!その思い描いた未来の為に、力の限り戦うことに意味がある!」
でも七海ちゃんは諦めることなく、キレを欠いた動きで抗う。
「立花響はその夢を見たことで、絶望に沈んだ。顔も知らぬ者とも、敵対するものであろうと手を繋ぐ。そんなものはありはしない!痛みという現実こそが、人間を繋ぐ唯一のつながりだ!」
「だったら私が手を繋ぐ!誰かの手を繋ぐことは、彼女にしかできないことじゃない!彼女が誰かに手を差し伸べられてはならないなんて、そんな決まりはどこにもない!…だったら!彼女が伸ばした手を、私が掴んでやる!あいにくと、そういうのは得意なんだよ!」
「やかましいわ!」
「ぐあああああ!」
「七海ちゃん!」
「やはりキサマは、私の計画には邪魔だ。ここで排除……ん?」
フィーネが七海ちゃんに止めを刺そうとした時、歌が聞こえた。
「この歌は、なんだ?やめろ…やめろ!この歌は、私の心を刺激する!」
「リディアンの校歌……?」
生き残っていたらしいスピーカーから、学校の校歌が流れてくる。
……これ、CDとかじゃない。歌ってるんだ。シェルターに避難した人たちが。
「聞こえる…みんなの声が……。感じる…たくさんの人達の思いを……。……私は、1人じゃない!皆が唄ってるんだッ!だから、まだ唄える…ッ!頑張れるッ!戦えるッ……。へいき、へっちゃらだ―――ッ!」
その時、私の身体から大きな光の柱が上った。私だけじゃない。他の場所でも、赤、青、朱の光の柱が立ち上ってるのが見える。
「ええい!やはり私の邪魔をするのは貴様らか!させるもの…ッ!?貴様、離せ!」
「やらせない!ぐうっ!……立花響ぃ!声に出して叫べ!貴方の手が握るものを!貴方の夢をガッ!。はあ、はあ…!貴方が、纏うものをぉ!」
七海ちゃんがフィーネさんにしがみ付き、背中を殴られながらも時間を稼いでくれた。
私は心に浮かぶ歌を、心の命ずるままに口ずさむ。
「
「
「
「
「あぐ!」
「ちぃ……!なんだというのだ。…なんだというのだ!それはなんだ!?意志1つで、何でもできるようなものではない!貴様らは、何を纏っているというのだ!何なのだあああ!」
七海ちゃんを振りほどいたフィーネさんが、取り乱して激昂しながら私たちに叫ぶ。それはなんだと、一体なんなんだと。なら、教えてやる……。
「これが、私の、私たちの……」
「シンフォギアァァァァァァッ!!」
というわけで、エクスドライブ登場。
お次はキャロル&セレナVSアウラネル、シェルター内での会話ですね。
おそらく今日中に、もう一話投稿できるかも
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なんか当てはまるものがある?
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もうちょっと更新頻度を早くしてほしい
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戦闘描写をもっと濃く
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キャロルと百合百合せえや
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早く話を進めてほしい
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特にないなぁ