錬金術師と心火を燃やしてみよっか?   作:神咲胡桃

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前回の七海の告白の没セリフ

「キャロルは綺麗だね」

キャロルは七海にとっての月→キャロル=月→「月がきれいですね」→「キャロルは綺麗だね」
理由、考えた当初、???になったから。


今回は、七海が惚れたのがキャロルじゃなかったら?というIF回です


番外編 IFシリーズ
○○○と、心火を燃やしてみよっか?


<ごはん&ごはんな娘と、心火を燃やしてみよっか?>

 

「未来!もうやめて!」

「だめだよ。私はこの力で、2人を助けるんだから」

 

煙を上げる米軍の軍艦で、3つの人影が対峙していた。

片方の陣営には仮面ライダーグリスである白黄七海と、黄色の鎧「ガングニール」を纏う立花響。もう片方は紫色の鎧「神獣鏡」を纏う小日向未来が向かい合っていた。

小日向未来が纏う神獣鏡には、細長い板を繋げた翼のようなものが、彼女の腰から広がるように展開されている。さらに両手に剣を持っており、その剣の腹は広く、片手で振るうには不安な巨大な剣を、片手で持っていられるのはシンフォギアの恩恵か。

さらに肩から手首までと、腰から足の先までを装甲が覆っている。

そして目を覆うバイザーが、その不気味さを一層際立たせている。

 

「どうして拒むの?2人が傷つかなくて済むのに・・・」

「違う、それは違うよ未来。確かに誰も傷つくことのない世界ができるのかもしれない。でもそれは、他人に押し付けられるものじゃないんだよ!」

「平和は、誰か一人に作られるものじゃない。多くの人が手を取り合って、初めてできるんだ」

「・・・じゃまを、しないでよッ!」

 

ヒステリックに叫んだ未来は、背部から生えている触手のような帯を振るう。

七海と響は跳躍して帯を避ける。しかし追いすがるように、帯が2人に向かって伸びる。

 

「クッ!」

「うぁ!」

 

遂には追いつかれ甲板に叩き落とされる。

 

「くそっ!何この強さは…」

「未来……うぐッ!うううう……ッ!」

 

響の噛み締めるようなくぐもった声が聞こえ、七海が響を見ると体のあちこちから、黄色の結晶が突き出ていた。

彼女の胸の中にある聖遺物との融合が進んでいる証拠だ。そして、時間が残り少ないという合図でもある。

 

「ッ!?……時間が少ない。使いたくはなかったけど、やるしかない、か……。響!」

「……?七海…?」

「私が何とか彼女を抑える。だから……未来を頼むよ、ヒーロー」

 

そう言って七海が取り出したのは、太陽が描かれたスクラッシュゼリー。ボトルキャップを捻り………一瞬の躊躇の後、スクラッシュドライバーにセットする。

 

《ソルブライトゼェリィィ!》

「変身」

 

七海の両横に形成された「サンブレイズアーマー」が、七海を挟み込むように動き、七海に装着されていく。さらに、背後に形成された太陽を模したリング「ソーラーリング」が、七海の背部にセットされる。

 

《友情招来!ソルブライトグリスゥゥ!!》

《へいき、へっちゃらァ!!》

 

両肩、腰、ソーラーリングから炎が吹きだし、あたり一帯の温度が急上昇する。

 

「ぐ、うああああ!?!?」

「「七海ッ!」」

 

七海の身体にスパークが走り、絶叫が口から溢れた。その様子に響と、敵であるはずの未来も七海の名を呼ぶ。

 

「ウウウウ…」

「やめて!これ以上変身したら、七海の身体が持たないよッ!」

「今にも死にそうな響が、言えたことじゃないでしょ…。さあ、心火を燃やして、救い出すッ!」

「どうして…どうしてぇ!」

 

2本の帯が七海に向かって伸びる。七海はそれを右腕を振るうだけで弾き飛ばす。

 

「どうして戦うの!?このままじゃ響も、七海も死んじゃうかもしれないのにッ!」

「命がけ上等ッ!親友が間違った道にいるなら、なんとしてでも引っ張り戻すッ!それが、私の心火だぁあ!」

 

覚悟を叫びながら左手を天高く突き上げ、右手でスクラッシュドライバーのレバーを下ろす。

 

「仮面ライダーソルブライトグリス。心火を燃やして……」

《バーンフレアフィニッシュ!》

「……助け出すッ!」

 

助走によって勢いがついたキックが未来に飛んでいく。

未来の腰についている翼が細長いパーツに分かれ、その一つ一つが円型に変形。未来の周囲に浮かび、次々とビームを放って七海を迎撃する。

 

「アアアアアアアッ!!」

「未来ゥゥゥウウウウッ!!」

 

ビームを掻い潜り、七海のキックが未来を捉え爆発が起こった。

 

「……う、く…。七海?未来?…あ、なな、み……?」

 

爆発に巻き込まれなかった響が周囲を見渡すと、七海と未来が向かい合って立っているのが見えた。

未来は腕や足の装甲が剥がれ、剣や翼もなくなっていた。

そして七海は一見ダメージはないように見えるが、響の方を向くと変身が解除される。

 

「な、ななみ、ちゃ……」

 

七海の身体がぐらりと揺れ、響が伸ばした手が届くこともなく、七海の身体は海へと落ちて行った。

 

「そ…んな、私が望んでたのは、こんなのじゃ……」

「未来……」

「こんなの、違う。違う!」

「未来!」

 

取り乱したように未来が帯を振り回す。軍艦のあちこちが破壊され、足場が不安定になる。

 

「未来、落ち着いて!」

「うあああああ!」

「これじゃ……」

『未来を頼むよ、ヒーロー』

「…ッ!分かってるよ、七海…」

 

未だ暴れる未来を前に、響は拳を構える。

親友の思いを拳に携え、親友を救うために。

 

 

黄色の光と、紫の閃光が激突した。

 

 

~<ごはん&ごはんな娘と、心火を燃やしてみよっか?>END~

 

 

<防人っ娘と、心火を燃やしてみよっか?>

 

「ネフシュタンの、鎧……?」

「二年前・・・私の不始末で奪われた物を忘れるものか。何より、私の不手際で失われた命を忘れるものか!」

「へっ!偉そうにッ!」

 

青いシンフォギア「天羽々斬」を纏う風鳴翼と、完全聖遺物ネフシュタンの鎧を纏う雪音クリスの攻撃が交わる。

しかし、最初に拮抗していた様子も、すぐにクリス郵政へと傾いていく。

 

「ぐッ!」

「のぼせ上がるな人気者、誰もかれもが構ってくれるなんて思うんじゃねえ!」

 

地面に倒れた翼の頭を、クリスが踏みつける。

 

「―――その足をどけろ」

「あ?ぐあ!」

 

飛来した何かが、クリスを吹き飛ばした。

 

「お待たせ、翼さん」

「……あ、七海…?」

 

顔を上げた翼の目に映ったのは、赤色のスーツに包まれた仮面ライダーグリスラビットチャージに変身している白黄七海だった。

 

「さて、生意気娘は貴方?」

「お前、その声、七海か!?なんで、なんでお前がそっち側なんだよ!」

「そう言うあなたはクリス?昨日会ったぶりだね。でもまあ……」

 

七海が取り出したのは、刀の模様が描かれたスクラッシュゼリー。そのボトルキャップを捻り、スクラッシュドライバーにセットする。

 

《サムライゼェリィィ!》

「おいたする娘には、お仕置きしないとね」

 

七海の背後に、羽織のような装備「バックパックセイバー」が形成される。

 

「変身」

《剣・魂・一・刀!グリスセイバー!》

《斬り捨て、御免!》

 

バックパックセイバーが羽織りを羽織るように七海を包む。

両端が分離され、両腕の肘から先の下部に、特殊ブレード「ツインブレード・ムラクモ/ハバキリ」が装着される。

残ったバックパックセイバーは背部に装着され、さらに下半分が腰のあたりまで下がり、袴のようになる。

 

「なんだよ、それ……」

「…仮面ライダーグリスセイバー。心火を燃やして、防人(さきも)らん…!らああ!」

 

戸惑っているクリス目がけて、七海は右腕の「ツインブレード・ムラクモ」を振るう。

クリスはネフシュタンの鞭を硬化させ、七海の動きを受け止める。

 

「なんで、なんで…お前がぁああー!」

「がぁ!」

 

クリスが反撃に振るった鞭が、七海を切り飛ばす。クリスは叫びながらも鞭を振るう。

 

「お前に、あんな奴の所なんかふさわしくねえ!…だから、私がお前を…!」

「勝手なことを、言ってんじゃない!」

「おらああ!」

「ぐあ!」

 

鞭で投げ飛ばされた七海に、クリスが鞭を叩きつけようとした時、クリスの動きが縛られたようにピタリと止まる。

 

「な、なんだ…?体が、動かねえ…」

「はぁ、はぁ、はぁ…。私を、忘れないで貰おう」

「てめぇ…」

「ありがと、翼さん」

 

月明かりに照らされて浮かび上がっていたクリスの影に、一振りの短剣が突き刺さっていた。

「影縫い」。翼の持つ技の一つで、相手の動きを止めることができる。完全聖遺物相手では、それほど動きは止められないが、その一瞬が命運を分けた。

七海はスクラッシュドライバーのレバーを下ろすとともに、天高く飛び上がる。キックの体勢を取りつつ、両腕を振るい斬撃を飛ばす。

 

「この剣の煌めきを見ろ!はああああ!」

《スクランブルフィニッシュ!》

「くっそぉぉおおお!」

 

七海のキックが、飛ばした斬撃に追いつき、同時にクリスに叩き込まれ爆発を起こす。

翼は爆発に吹き飛ばされないように、必死に地面にしがみ付いていた。

 

「……うぐっ。七海、どこだ…?」

 

爆発が止み、翼が傷む体を押して七海を探すと、その姿を発見して駆け寄る。

 

「七海!……七海?」

 

クリスの姿はなく、七海は変身が解除された状態で立っていた。翼の声にゆっくりと振り返り、その顔を見た瞬間、翼は絶句した。

顔の穴という穴から血を流した七海は、翼を視界に収めると、爆発によって滅茶苦茶になった地面に倒れた。

 

「七海ッ!しっかりして、お願い、目を開けてッ!」

 

涙を零して、血が付くのも構わず、七海を抱き抱えながら声をかける翼。しかし七海の目は開くことはない。

 

「いや…一人にしないで……。七海ぃ……」

 

遂には嗚咽まで漏らし、翼の目から涙が落ちる。落ちた雫は七海の手に落ち、ピクリッと七海の手が動いた。

 

「……一人になんか、しないよ」

「あ……なな、み…よかったぁ…」

 

泣きじゃくる翼の頭には、目をうっすらと開けた七海の手が、彼女をあやす様に載せられていた。

この後、弦十郎たちが駆け付けるまで、翼は七海と共に生き残った幸せを、じっくりと噛み締めるのだった。

 

 

~<防人っ娘と、心火を燃やしてみよっか?>END~

 

 

 

<きねクリちゃんと、心火を燃やしてみよっか?>

 

海底の聖遺物隔離施設「深淵の竜宮」では、戦闘が起こっていた。

 

「ぐ、うわあああああ!」

「「クリス先輩ッ!?」」

 

オートスコアラーの一体、レイア・ダラーヒムのトンファーが雪音クリスを吹き飛ばす。地面に打ち付けられたクリスの纏うギア「イチイバル」から、黒の色が抜け落ちる。

 

「くそが……」

「地味に弱いな」

「まさか、呪いすらまともに扱えていないとはな。拍子抜けだ」

 

レイアの隣に立つキャロル・マールス・ディーンハイムが、ため息をつく。

 

「クリス先輩が!」

「切ちゃん、私たちも……」

「くんなっつってんだろッ!(何してんだあたしはッ!後輩どもを、守ってやんねえといけないのに)」

 

立ち上がるクリスの背後にいる暁切歌と月読調が、クリスを援護しようとするが、他ならぬクリスに止められる。

しかし、相手は2体1といえど、決戦機構であるイグナイトモジュールを使用してもなお、自分が押されている相手。

 

「残念だ、シンフォギア装者」

「くっ!(殺られるッ!」)」

「やらせるかぁああ!」

「むっ!」

 

レイアの放った特大のコインが、クリスに命中しようとした時、これ以上黙っていられないと動いた切歌と調を追い越して、青の光弾がコインを粉砕した。

 

「新手か……?」

「よっと。クリス、後で説教だからね」

 

クリスの前に降り立ったのは、青い装甲に身を包んだ仮面ライダーグリスタンクチャージこと、白黄七海だった。

 

「久しぶりだな、仮面ライダー」

「発電所で戦った以来かな?よくもまあ好き勝手してくれて……。とりあえずタダで返さないよ」

「派手な登場だ。しかし、地味に私に勝てはしない」

「クリス、貴方は後ろに下がってなさい」

「んなことできるかッ!」

「ちょっ……!」

 

七海の制止を振り切り、クリスはレイアにガトリングを撃つ。しかし簡単に躱されてしまい、反撃のコインがクリスに放たれる。

 

「危ないッ!」

「おわッ!」

 

命中する直前で、七海が脚部の「ハードキャタピラ」を稼働させ、クリスを抱きかかえてコインから逃れる.

 

「一人で突っ込むな!」

「邪魔してんじゃ……」

「ッ!クリスッ!」

「うわッ!」

 

七海がクリスを投げ飛ばすと、その一瞬後に大量のコインが撃ち込まれる。

 

「ぐあああああ!」

「七海!あたしの、せいで……」

「ふん。赤い奴は結局、呪いも使えず、仲間の足を引っ張るだけの役立たずか」

 

キャロルがクリスをそう切り捨てると、レイアの攻撃で舞い上がった粉塵から声が響く。

 

「取り消してよ……」

「なに…?」

「クリスのことを知らない貴方が、クリスを語るな」

 

粉塵から出てきた七海はボロボロで、まともに戦えるような状態ではない。しかし、七海は歩みを止めない。

 

「クリスは優しい子なんだよ。誰かが傷つくのが嫌で、それを押し隠して必死に矢面で戦おうとする。彼女のギアは遠距離特化なくせに、前に出ようとするんだよ」

「何が言いたい」

「私たちは一人じゃない。誰かが前に出るなら、それをサポートし支えてみせる。……あの子のサポートは、譲る気はないけどね」

《リボルバーゼェリィィ!》

 

七海は拳銃のマークが描かれたスクラッシュゼリーを、スクラッシュドライバーにセットする。

七海の背後に、6つの穴が開いている回転式拳銃の回転式シリンダーの幻影が現れる。その後ろには、6つの砲身がセットされる。

 

「歌で世界を平和にするために……変身」

《メイカー・オブ・ピース!グリスコンバット!》

《バキュゥゥウウウン!!》

 

七海がレバーを下ろすと、背後の6つの砲身が回転式シリンダーの穴(薬室)を通り、両肩、両腕、両足に装着される。

 

「うおおおおおああああああああッ!!」

「この反応…ダインスレイフの呪いかッ!」

「七海……くそッ!」

「「だめ(デス)!」」

「なッ!?お前ら離せ!」

「だめデス!今いくのは無謀デス!」

「今は体勢を整えるべきです。七海先輩が作ってくれた時間を無駄にしないで!」

 

クリスも加勢しようとするが、切歌と調べに抑えられて仕方なく動きを止める。

そして七海の方では、戦闘が開始された。

 

「派手に踊ると良い!」

「食らえッ!」

 

レイアの撃ちだしたコインを、七海の両腕に装着されたアサルトライフル「シン・カウント」から、大量の銃弾をばらまき迎撃する。

 

「ほう、この数を撃ち落とすか。派手にやるな」

「ならこいつはどうだ?」

 

そう言って、キャロルがそれなりの大きさの火球を放つ。

七海はガトリングでは効果はないと判断し、右足を軽く下げる。両肩の砲塔「インヴェスト・ブレス」から、高威力の光弾を発射し火球を相殺する。

 

「今度はこっちの番だ!」

 

七海の両足に装着された「セット・パニッシュメント」の複数の発射口から、複数の小型の光弾が発射される。それらはミサイルのように軌道を変えながら、レイアとキャロルに襲い掛かる。

 

「ちッ……!」

「デヤアアアア!!」

 

キャロルは障壁を張り、全ての光弾を防ぐ。

次の瞬間、立ち込める煙から飛び出した七海が、キャロルに向かってシン・カウントを鈍器のように振るう。しかしその攻撃は、間に割って入ったレイアのトンファーによって防がれる。

 

「……ッ!」

「遠距離特化かと思ったら、派手にやってくれるッ!」

「私の心火は、こんなもんじゃねえええ!」

「ぐッ!」

「調子に乗るなよ。仮面ライダー!」

 

レイアを押しのけ銃撃で追撃しようとした七海は、飛んできた氷の槍に気付き跳躍して避ける。

 

「まずいッ!避けろ七海ッ!罠だ!」

「今頃気づいたところでッ!」

 

キャロルの考えを悟ったクリスが注意を呼びかけるも、すでに七海は空中へと身を躍らせており、キャロルが新たに放った氷槍を避けることは出来ずに貫かれる――――

 

「何ッ!?」

「また派手なことをッ!?」

 

―――ことはなかった。

七海の背部のブースターが火を噴き、その身体を氷槍の射線上から退避させたのだ。

 

「そうやって甘く見てるから、足元をすくわれるッ!」

「なんだとッ!」

 

空中を飛行する七海は、スクラッシュドライバーのレバーを下ろす。すると、両腕の下部に装着されていたシン・カウントの位置が回転する。そして、通常の拳銃のように持った2丁の銃の上部を合わせ、1つの銃へと変える。

対するキャロルも巨大な魔方陣を展開し、照準を七海に向ける。

 

「心火を燃やして、ぶっ放すッ!」

《ブラストフィニッシュ!》

「四大元素よ。やつを滅ぼせぇえええ!」

 

七海の銃とキャロルの魔方陣から放たれたビームは、空中で衝突し拮抗する。

 

「あああああああああッ!」

「ッ!?…貴様、程度に……俺の命題を邪魔させてたまるかぁあああ!!」

 

キャロルの絶叫が響くと、爆発が起きる。

 

「「きゃああああッ!」」

「七海ーー!」

 

爆発が収まり、クリスが目を凝らすと床が抉れている場所に、変身解除している七海が倒れているのを確認した。

 

「七海ッ!」

「……くそッ。こんなところで、無駄に思い出を償却させられるとは…。レイア、後始末は任せるぞ」

「派手に任された、マスター」

 

七海の元に駆け寄ったクリスは、いまだ健在のキャロルとレイアを見て歯軋りする。

しかし、キャロルもダメージはゼロと言うわけにはいかなかったらしく、鉱石が割れるような音がするとキャロルを光が包み、姿が消える。

 

「仮面ライダー……派手にやるやつだが、ここで摘み取らせてもらおう」

「へッ…やらせるかよ」

 

レイアの前にクリスが立ちはだかる。

 

「ほう…お前が立ちはだかるのか。だがお前では……」

「うるせえよ。後輩ども、七海を頼む。大事な奴なんだ。だから守ってやってくれ」

「……クリス先輩」

「分かりました」

 

切歌と調が、気を失っている七海を後方へと運ぶのを横目に、クリスは胸のペンダントに手を伸ばす。

 

「また使うと言うのか、その呪いを」

『クリスくん!呪いの再使用は危険だ!切歌くんたちと撤退するんだ!』

「だぁいじょうぶだっての!あたしは一人じゃない。今なら、こいつをしっかり使えるかもしれない…いや、使える」

 

確かな確信をもって、通信機から聞こえる声に応える。

クリスは一人ではない。彼女の親友…否、それ以上の関係である大事な人からもらった思いを胸に、彼女は声高々に叫ぶ。

 

「イグナイトモジュール、抜剣ッ!」

 

~<きねクリちゃんと、心火を燃やしてみよっか?>END~

 

 

 

 

 

 

 

 

 




惚れたのが響の場合。
転生するのは、響が迫害を受ける少し前。響と同年代の身体で転生する。
響にとって転換期であるコンサート事件にはグリスで介入するも、死傷者や響のけがなどは原作通り。迫害を受けている途中に、未来が引っ越してしまった時は、響の拠り所として彼女を支える。
リディアンでは、定員の関係で一部屋だけ三人部屋となるのだが、七海と響と未来がその3人部屋に割り当てられる。
響は過去が原因で、七海に依存ぎみになる。しかし、それは恋心による独占欲によるもので、七海が自身の元を離れてしまうのではないかと不安になった結果である。
それでも、響の行動原理は原作と変わることなく、未来との仲もかなり良好。将来的には三角関係気味になるが、3人でつき合えたら素敵だなと考えている。
未来は響と七海を置いて引っ越してしまったことを悔やんでおり、リディアンで再会した時には、響と喜びを分かち合うとともに、響を守ってくれていた七海にほのかな恋心を持つも、それに気づくことはない。
しかし、G編で神獣鏡から、命を懸けて自身を救ってくれた2人に対する気持ちを、再確認した。(響には元々持っていた恋心を強め、七海には気づいていなかった恋心に気付いた)
このことから、最終的に七海は響と未来の2人と付き合うことになる。
七海の介入により神獣鏡に、原作とは違いが出ている。
原作との違い
・細長い板が繋がった翼が、腰から広がるように展開されている。
・肩から腕の先までと、腰から足の先まで装甲が覆っている。
・刀身の広い剣を、二振り所持している。
これらは七海との戦闘で破壊されている。
また、七海の変身する仮面ライダーグリスは、使用するたびに興奮物質の過剰分泌で闘争本能を刺激し、最終的には脳が耐えられず廃人になる可能性がある。

仮面ライダーソルブライトグリス
「ソルブライトスクラッシュゼリー」を使って変身する。
オレンジ色のスーツに、黄色のサンブレイズアーマーを纏っている。
背部にはソーラーリングが装着されており、エネルギーを回転、加速させエネルギーを増大させる。
炎のエレメントを持ち、変身時や必殺技時には炎が噴き出る。
スペックはかなり高くなっているが、制限時間があり時間を超えると、その炎は変身者を焼き尽くそうとして苦しめる。
モチーフは「すべてを照らす聖なる炎」と、XDでのイベント「太陽の三激槍」で登場した「ソルブライト・ガングニールギア」。
必殺技は炎を纏ったキックを放つ「バーンフレアフィニッシュ」。


惚れたのが翼の場合
時系列的には、コンサート事件の1年前。年齢は翼と同じで、体も年齢に見合った体。
転生したところを2課に保護され、翼と奏の2人と知り合い、仲を深める。
その後コンサートでの事件が起こり、奏は殉職してしまう。このことから翼は心に傷を負い、七海にも険悪な態度で接してしまう。だが、それでも自分に寄り添ってくれる七海に、徐々に態度を軟化していく。
その結果、翼の七海に対するスキンシップが増え、さらに過激になって行った。
リディアンでは同じ部屋で、彼女がライブといった芸能関係の時には付き人見習いとしてついて行き、緒川からマネージャーとしての勉強を受けているため、公私ともに彼女を支えている。
そのことから公欠となることが多いが、成績は学年トップ。容姿と合わせて学園では人気者だが、女子生徒に囲まれている七海を見て、翼が拗ねることがしばしば。
クリスとはひょんなことから出会い、親交を深めていた。クリスも最初は警戒していたが、何回か会う内に心を開く。
しかし、ネフシュタンの鎧を着て翼を襲うクリスと対面。クリスは七海が翼側にいることに動揺するが、七海は完全に翼loveなのでクリスを敵と認定する。
翼はこの時に無茶をした七海を見て、七海と共に生きていきたいと思ったことで、自身の七海に対する感情(恋心)を自覚する。
クリスとの関係は基本的に原作と同じ流れになる。しかしクリスも七海のことが好きなので、翼とは後輩先輩の関係でありながら、恋のライバルとなる。七海もクリスが伝える直球な思いに、揺らぎそうになったりならなかったり……。

仮面ライダーグリスセイバー
「サムライスクラッシュゼリー」を使用して変身する。
水色のスーツと、大型換装型兵装「バックパックセイバー」で構成されている。
バックパックセイバーの両端は、特殊ブレード「ツインブレード・ムラクモ/ハバキリ」となり、両腕の肘から先の下部に装着される。(右がムラクモ、左がハバキリ)
更に残った部分の下半分は分離して、腰に装着され袴のようになる。上半分は上半身に装着され羽織状のパーツとなる。
スペックはスピード寄りのアタッカー。
必殺技はキックの体勢を取ると同時に、ツインブレードで斬撃を放ち、放った斬撃と同時にキックを叩き込む「スクランブルフィニッシュ」


惚れたのがクリスの場合
時系列的にはクリスが両親を失う1カ月前。年齢はクリスと同じ年齢。体もその年齢に合わせられている。
雪音家に保護され、共にバルベルデに向かう。グリスでクリスの両親を救おうとするが、救うことは出来なかった。その後、雪音の為に様々な犯罪に手を染めるが、全てはクリスのためであり、基本的には無関係な人は対象としない。
その後、国連によって保護され、フィーネの元に行くなど原作通りの展開になる。
基本的に七海は、クリスの考えを尊重している。しかし全てをクリスに任せきりにせず、自身でも判断して行動したりする。
クリスは自身のために、犯罪を犯させてしまっていることを気に病んでおり、七海から気にするなと言われているが、やはり気にしている。一方で七海が犯罪を犯したのは、自分の為だという事に気付いており、自分も彼女の贖罪のために動くことに、躊躇はない。
そして、バルベルデでの生活の中で、自分のことを気にかけてくれた七海には、恋愛感情を抱いており、そのことは素直に七海に伝えている。つまり、七海とはすでに恋人関係である。
性格は原作通りだが、これは七海の役に立ちたいと思った結果。しかも、この性格が形成されたのはバルベルデにいた頃なので、過酷な紛争に巻き込まれた記憶が、この性格を形成した。七海にとって唯一の後悔している点。しかし七海と2人きりになると、性格は両親が健在の頃、つまり超素直で甘々な性格になり、つき合いだしたカップルのように七海とイチャイチャする。
なおクリスは女性同士で子供が作れないか、七海の知らないところで、エルフナインと相談していたりする。

仮面ライダーグリスコンバット
「リボルバースクラッシュゼリー」を使用して変身する。
七海の背後に回転式シリンダーの幻影が現れ、その6つの穴を6つの砲身が通り、装着されていく。
白いスーツに赤色のアーマーを纏っている。
両肩には圧縮式エネルギー砲「インヴェスト・ブレス」を装備。高威力の光弾を発射するが連射力は低い。
両腕の肘から先の下部に、中~近距離用の特殊アサルトライフル「シン・カウント」が接続されており、こっちは連射力に優れ、低威力の銃弾をばらまくことができる。必殺技時は連結させて、収縮砲を放つことが出来る。
両足には特殊ミサイルポッド「セット・パニッシュメント」が装備されている。複数の発射口から、計12発の誘導型エネルギー弾を発射することができる。誘導性は高く、簡単に撃ち落とされないように軌道を変えて飛行する。
また、背部のブースターで飛行することができる。
必殺技は、連結させたシン・カウントから収縮砲を放つ「ブラストフィニッシュ」



といった感じです。
考えてて楽しかったのはクリスの設定。好きなオリジナルフォームはグリスセイバーですね~。
皆さんはどのキャラやオリジナルフォームが好きですか?
それと、今日から夏休みに入ったので、出来れば毎日投稿したいと思ってます。

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