今までもらった感想は嬉しいですが、今回のは特に嬉しかったです!
因みに前回言おうと思って忘れていました。すいません……。
今回から番外編も章で区切って分けようと思います!
F.I.S.組の加入
《3人称side》
「デュランダル事件によって、リディアン音楽院並びにその地下にあった2課司令部も壊滅。ということで、これからこの次世代型潜水艦が、オレたちの新たな本部になるってわけだ!」
弦十郎の声が響く。
「はあ……まさか、今日あたし達呼んだのって、これを言うためだけか?」
「まあまあ……クリスちゃん」
「(クリスはだいぶ落ち着いてたみたいだな。立花たちのおかげ、か…)」
クリスが呆れ、それを響が宥める。その光景を見た翼は、クリスのメンタルが落ち着いていることを確認し安堵する。
黒夜が死亡した後、クリスは部屋に閉じこもっていた。響がクリスに会っていたおかげで、一応精神は安定したらしい。黒夜の葬式にも参列したが、お香を上げるとすぐに帰ってしまったのだ。
「先日の一件…”デュランダル事件”と名称された事件で、シンフォギアの存在が各国に露見することとなった。その後、各国政府が協議した結果、旧2課は再編成、国連直轄の超常災害対策機動タスクフォース、S.O.N.G.として活動を始めるのだ」
「国連直轄……という事は、国外での活動もあると?」
「ああ。とはいっても、ソロモンの杖は消滅しているからな。了子くんによれば、ノイズの出現は無くなるらしい」
「本当ですか!?」
「ええ。そもそもノイズの出現は、ソロモンの杖がトリガーとなって発生していたの。そのトリガーが無くなったことで、ノイズの発生は収まったはずよ」
了子の解説に、装者の3人はホッと息をつく。
その時、響たちがいた司令室の扉が開く音がした。
「おっさん。言われてた通り、連れてきたぞ~」
「おお、奏。ご苦労だ」
「奏?それに後ろの少女たちは……マリアか!?」
部屋に入ってきたのは、LiNKERの洗浄の為に一時的に、現場から離れているはずの天羽奏だった。
その奏の後ろには、2人の少女と1人の女性がいた。
「ええ~!マリアって、あのマリア・カデンツァヴナ・イブさん!」
翼がピンク髪の女性を「マリア」と呼んだことで、響がその女性が誰かを察したようで、大声を上げる。
「うるせぇっての、バカ!」
「だってクリスちゃん!マリアさんってすっごい有名な歌手なんだよ!デビューから1年もせずに全米ヒットチャートの頂点まで上り詰めた人だよッ!」
「お、おう……」
「何で引いてるのッ!?」
響のあまりの食いつき具合に、クリスは思わず引き気味になる。
見かねた弦十郎は、わざと大きめの咳払いをして響を止める。
「ゴホンッ!彼女たちの紹介をしたいのだが、構わないか?」
「す、すいません……」
「何であたしまで……」
「あー。彼女たちはS.O.N.G.設立に際し、新たに加わるメンバーだ。それぞれ、自己紹介を頼む」
弦十郎に促され、前に出る3人。
「まずは私からね。マリア・カデンツァヴナ・イヴよ。そこの元気な娘も言っていたけど歌手よ。と言ってもまあ、いろいろあるのだけれど……」
「あん?どういうことだよ」
「その話は後だ。まずは自己紹介を済ませてしまおう」
マリアが言い淀んだ部分をクリスが聞こうとするも、弦十郎に止められる。
次に自己紹介したのは、金髪の少女だった。
「暁切歌デスッ!イガリマの装者をしてるデス。よろしくお願いしますデス!」
「……デス?」
「切歌の語尾は、その、特徴的なの。気にしなくていいわ」
「はあ……」
次に自己紹介たのは、黒髪ツインテールの小柄な少女だった。
「…月読調、です。シュルシャガナの装者です。よろしくお願いします」
「調ちゃんだね!よろしく!」
「………」ササッ
「あれ?」
「なーに驚かしてんだよ」
「調は人見知り気味なのよ」
響が調に声をかけると、調は切歌の背中に隠れてしまう。
それを見たマリアは、苦笑しながら調をフォローする。
一段落したところで、翼は気になっていたことを弦十郎に質問する。
「彼女たちが新しいメンバーだと言うのは分かりましたが、イガリマとシュルシャガナと言うのは?櫻井女史が新たに作ったシンフォギアですか?」
「それがねぇ……シンフォギアではあるのだけど、私が作ったというわけではないのよねぇ」
「じゃあ一体誰なんだよ」
「米国よ」
「ふ~ん……って、嘘だろッ!!」
「マジよマジ。どうも、米国のある聖遺物関連の研究機関が、政府にも内緒で非合法の研究をしていたようなのよ」
「ではマリアたちは……」
「ああ、その研究機関、F.I.S.が人体実験の為に拉致していたのが、マリアくんたちだ」
「そんな……」
人体実験という言葉を聞き、表情を曇らせる響の頭に、マリアが手を載せる。
「優しいのね。あなたは……。でも大丈夫よ。私たちは私たちなりに、気持ちにけじめをつけているわ。」
「そうデスッ!だから、先輩が気にすることはないですよ!」
「…分かりました!なら、もう気にしません!……それにしても、先輩、先輩か~。ねえねえ切歌ちゃん!もう一回呼んでよ!」
「何言ってんだよお前は」
「切歌くんと調くんは、リディアンに通う事となっている。先輩というのも、あながち間違いではないぞ。……それから話は戻るのだが、研究機関の関係者を取り調べたところ、フィーネと言う単語が出てきてな」
「えっ!?」
「どういうことだッてんだ!」
まさかの単語に響たちは驚愕に包まれる。しかし当の本人である了子は、手を振って無実を訴える。
「言っておくけど、私はそんなことしてないわよ」
「じゃあなんでフィーネの名前が出てくんだよ!」
「落ち着け、クリスくん。つい先日、あんなことがあったばかりだ。こちらでも調査しているから、了子くんが関係者の口から出たフィーネだと決めつけるのは尚早だ」
「分かってるよ!」
「そちらは分かりました。では、マリアが歌手になった理由を聞いても?」
「簡単な話さ、翼。切歌と調はシンフォギアを持ってる。各国としちゃ、非人道的な研究の犠牲者と言えど、危険な存在は出来る限り縛り付けておきたいのさ」
「奏さん、もしかして知ってたんですか!?」
「まあな。裏方の特権ってやつだ。…そんで、それを見過ごせなかったのがマリアさ。こいつはおっさんらに掛け合った結果、今の立場に落ち着いたってわけさ」
「私も、何でこういう立場になったのかわからないのだけど、一体何をしたの?」
「ん?こういう時に動くのは、俺たち大人だからな。気にするな」
「ええ……」
その後、響たちも同様に自己紹介を済ませ、弦十郎からこれからについて語られる。
「これからについてだが、ノイズの発生が無くなった以上、様々な災害への救助活動などが主な任務になってくる。火災や土砂の崩落といったことから、おそらく紛争地帯への出動もあり得るかもしれん。各自、覚悟を決めておけよ」
「はい!師匠!」
「なんだ、響くん」
響が手を挙げ、弦十郎に質問する。
「七海ちゃんのことはどうなりますか?……あ、マリアさんたちは知らないかな?」
「いえ、一応聞いているわ。たしか、錬金術師たちのことでしょう?」
「S.O.N.G.加入に当たって、マリアくんたちにも、彼女たちのことは話している。……国連側としては、今のところ敵対勢力と見てはいないようだ」
「ま、アイツらに助けられることはあったし、誰か殺してたってわけじゃないしな」
「………」
「?…マリアさん?」
響はマリアの顔が考え込んでいることに気付き声をかけると、マリアは顔を上げ答える。
「……あ、ああ、大丈夫よ」
「そう、ですか……」
そうこうしてる間に話は進んでいき、弦十郎が話を締めくくる。
「さて、小難しい話はこれで終わりだ!それじゃあ行くぞ!」
「ふえ?いったいどこに行くデスか?」
「今日は新たなメンバーが入った日だからなッ!」
「ああ……」
「なるほど……」
「翼、貴方知ってるの?」
「…なんだか楽しそうだけど……」
「というより楽しいことがあるんだよ、調ちゃん!」
弦十郎の様子を見て、元2課の装者たちはクッラカーの音を思い出しながら、マリアたちを連れて弦十郎の後を追うのだった。
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