また、サブタイにて話数を書くこと、それから2話のサブタイを変更しました。
私がイザークさんとキャロルちゃんと出会ってから、1年ほどたった。
「イザークさん、気分はどうですか?」
「ああ、今日はだいぶいいみたいだ」
私が神様(自称神って言うの疲れるから神様でいいや)に用意してもらった家で、比較的平和な日々を過ごしていた。私はイザークさんから錬金術について習っていた。イザークさんは私の学習速度に驚いていたけど、それは当たり前だ。神様に頼んだ要望である学習能力、記憶能力の向上が働いているからだ。別に錬金術の知識、技術でも良かったけど、それだと
キャロルちゃんとも結構仲良くなった。最初は警戒されていたけど、少しずつ警戒を解いてくれて、ナナミさんって呼んでくれるようになった。いい進歩だ。
そうして1年足らずで、イザークさんから学べることの大半を学んだ私は、自分でいろんなことを研究しようかなと考えていた。その矢先、イザークさんが倒れた。医療に関する文献を読んだりもしたけど、それでもイザークさんが倒れた原因は分からなかった。
・・・いや、1つだけ心当たりがあった。世界による修正力だ。ラノベとかでもよく出てくる世界による歴史の修正。馬鹿な話だとは思う。でも、医療とか病気の詳しい知識がない私には、そう考えるしかなかった。
でも、これはまだマシなのかもしれない。魔女として、火刑という最期を迎えるより、こうして人間らしい死に方ができる方が・・・。回復の見込みがなく、そう考えてしまうほど、私の精神は追い詰められていた。初めて人が死ぬかもしれない現場にいた私は、知らず知らずのうちに精神をすり減らしていた。
そうして少しずつ、イザークさんの容体が悪化していった頃、私はイザークさんに呼び出された。
「なあ、ナナミちゃん。君に頼みたいことがあるんだ」
「・・・なんですか」
「もう僕は長くない。きっともうすぐ死んでしまうだろう。その時は、君に、キャロルを任せたいんだ」
きっとあんな状況じゃなきゃ、私は心の中で喜んでいただろう。でも、とてもそんな風には考えれなかった。
薄々気づいていた。きっともう助からないんじゃないかって。自分の体のことは自分がよく知っているとはよく言われるが、まさしくそうなのだろう。
だから私は・・・
「わかり・・・ました。あの子は、私に任せてください・・・」
「そうか。・・・・すまないな。君にばかり押し付けてしまって。今思えば、君があの時私たちの元に来たことは、運命の思し召しかもしれないね」
「グスッ。なんですか、それ」
まあ、確かにそうかもしれない。なんたって私をここに送り込んだのは、あの神様で、この世界に来るキッカケはくじ引きだ。
その時、部屋のドアが開きキャロルちゃんが顔を覗かせた。
「パパ?入ってもいい?」
「ああ、いいよ」
キャロルちゃんは笑顔でイザークさんに抱き着く。
「どうしたんだい?」
「あのね、前にパパに教えてもらった錬金術がうまくいったの!」
「へえ、すごいじゃないか!」
「えへへ!」
親子の仲睦まじい姿を見ながら、私はそっと部屋を出た。近いうちに来るであろう別れを予感しながら・・・。
数日たったある日、その予感は当たってしまった。
「パパ!パパぁ!」
「キャ、ロルか・・・」
「パパぁ!」
「ごめんな・・・パパ、もうだめみたいだ・・。もっと、いろんなことを、教えてあげた、かったんだけど、なぁ」
イザークさんの容体が急変した。キャロルちゃんはいやだいやだと泣きながら叫ぶ。イザークさんはそんなキャロルちゃんの頭を撫でて、なんとか泣き止んでもらおうとした。でも、キャロルちゃんの泣き声は、どんどん、どんどん・・・・大きく、なって、いっ、て。
「キャロル・・・。後のことはナナミちゃんに任せてある。彼女の言うことをちゃんと聞くんだよ」
「パバぁ・・・ぞんなごど言わないでよぉ」
「っ!?イザーク、さん・・・」
邪魔してはいけないと部屋の外で待っていた私も、涙をこらえきれなかった。
それでも泣き止むことのないキャロルちゃんに、イザークさんは最後の教えを残した。
「いいかいキャロル。生きて、もっと世界を識るんだ。世界の形を、姿を、自分の目で、耳で、手で、キャロル自身で。それがキャロルの・・・・」
その言葉に私はハッと、部屋に入りイザークさんを向いた。
「それがキャロルの・・・未来を・・・夢を・・・作って、い、く・・・」
「パパぁ!!!」
「イザークさん!!」
そしてイザークさんは、静かに、安らかに、目を閉じて・・・・・・亡くなった。キャロルちゃんの慟哭が、一人減った部屋に、悲しく空しく響き渡った。
その後、私は丁寧にイザークさんの遺体を埋葬した。お墓は本人の思い入れがある場所が良いんだろうけど、イザークさんたちが住んでいた家はあの村の近くだし、基本家で錬金術の研究ばっかしていた人だったから特に思いつかない。だから、今の家の近くにお墓を作った。
それからいろいろあった。私とキャロルは原作同様、ホムンクルスを作って記憶を転写・複製し、数百年を生きてきた。そしてもうすぐ―――
「・・・え・・・ねえ・・・・
「ふぁいっ!?えっ、えっ!?・・・ああ、エルか」
「おはようございます!ナナ姉え!」
「うん、おはよう」
エル(エルフナインのことね)に横からかけられた声に驚いて変な声出ちゃった。というか結構回想に耽っていたらしい。朝ご飯つくら・・な・・きゃ?
「今日もおいしそうですね!早くキャロルも起こして、朝ご飯にしましょう!」
「う、うん」
エルと私の目の前には完成している朝ご飯があった。うそでしょ・・・。
まさかほぼ無意識に朝ご飯を作っているとは・・・数百年の経験は馬鹿にできないね。っと、エルがキャロルを起こしてきたね。
「おはようキャロル」
「むぅ・・・。おはよぉ、
うん、可愛い。目を擦りながら舌足らずな声で「おはよぉ」なんて可愛すぎるよぉぉぉ!和やかな気持ちで、眠そうにしているキャロルの頭を撫でていると、エルが羨ましそうにしていたからエルも一緒に撫でてあげた
「「ふみゅ~」」
ああ、マジ天使。しばらく頭を撫でたら、2人に顔を洗わせテーブルに着く。
「それじゃ、いただきます」
「「いただきます」」
今日の朝ご飯は目玉焼き、チーズ、トマト、レタスのサンドイッチとコンソメスープ。サンドイッチの目玉焼きは完熟寄りの半熟、コンソメスープには玉ねぎと炒めた鶏肉を少しだけ入れている。
・・・・うん、いい出来だ。
「美味しいです、ナナ姉え!」
「うん、おいしい」
どうやら天使2人にも好評のようだ。サンドイッチを頬張る2人はなかなかに破壊力があるなぁ。
そうやって朝ご飯を食べていると、キャロルが私に聞いてきた。
「それでナナ姉え。今日はどうするの?」
「ん?ああ、今日は米国かな。米国の研究所の聖遺物を回収しにいく」
「気をつけてください。ナナ姉えが持ってたあの『ライダーシステム』というものがあるにせよ。危険なことには変わりないわけですから」
「うん、わかってる。キャロルもオペレートよろしく」
「うん!任せてナナ姉え!」
さあて、片付けが済んだら、いよいよ動き出すとしますかね。私の目的の為、この子たちの為にも・・・。
お次はF.I.S.に殴り込みでもしますか。
気に入ったらお気に入り登録、お願いします。
奏者たちの技を、ゼロワンライダー風にしてほしい?特殊タグ付けるのメンド・・大変だけど(参考程度です。)
-
やってほしい!
-
別にやらなくてもいいよ?
-
作者の苦労など知らん。
-
文字に色つけないの?