錬金術師と心火を燃やしてみよっか?   作:神咲胡桃

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ランプー様、ジョー.様、感想ありがとうございました。

キャロルの裏切りには否定的な意見が多いですね~。
ですが言いましょう!キャロルが死ぬことなどありませんし、そんなことすれば七海ちゃんはBADEND一直線ですしね!この小説も終わっちゃいますよ!

2次創作を書いてるほとんどの人が、自分の書きたいものを書いてるわけですし、私もそうなので、優しい目で見ていただけると幸いです(^_^;)


49 同調

《???side》

 

そこは、何もない空間だった。

否、何もないわけではない。一寸先も見通せないほどの闇に、両手両足を縛る鎖から逃れようと、必死に暴れる姿があった。

 

「くそッ!くそッ!……はな、せッ!はぁ…はぁ…はぁ……」

「まったく…あきらめが悪いな」

「ッ!」

 

暗闇から現れた人物は、拘束されている姿と同じ姿をしていた。

違いがあるとすれば、現れた人物の目が燃えるような赤色なことか。

 

「……何故だ。なぜこんなことをする!?」

「何故…?おかしなことを言う。オレがお前の記憶を見たように、お前もオレの記憶を見たのだろう?」

「お前のやり方を、オレは認めない。きっと七海が……」

「夢を見るのはよせ。今のアイツらは、お前が裏切ったとみている。白黄七海も、そう思っているだろう」

「…………」

「フン……あとは貴様が、全てをオレに差し出せば完全に同調する。また来るぞ。今度はやつらの首でも持ってな」

 

そう言い残し、この世界から離脱する。

沈んでいた意識が浮上する。

 

「う、うん……」

「マスター、お目覚めの様ですね」

「アウラネルか」

 

キャロルが目を覚ますと、目の前にはアウラネルが傅いていた。

 

「首尾はどうでしたか?」

「頑固な奴だ。完全な同調は、まだ先になる。……だが、この状況で何も思わないはずがあるまい。時間の問題だろう」

「では、計画の方は……」

「滞りなく進める」

 

それだけ言うと、キャロルは座っていた椅子から立ち上がり、現在の隠れ家のとある部屋に向かう。

そこには様々な機材とカラフルな法螺貝が浮かんでいた。

 

「オレがこの世界に来れたのは僥倖だった。あの世界(・・・・)では成し遂げることもできず、そして憎々しい奇跡に阻まれた。世界がまたしても私を否定するのなら、識ることなどどうでも良い……。オレが奇跡を破壊してやる。なあ………ギャラルホルン」

 

 

 

《S.O.N.G.side》

 

S.O.N.G.の司令室では、今までにないほどの空気に包まれていた。

 

「……まずは、七海くんとクリスくんの容体についてだ。エルフナインくん」

「はい……ナナ姉えとクリスさんですが、命に別状はなく、錬金術も使用したことで回復に向かってます。翼さんと奏さんは軽傷なため、すぐに復帰できます。」

「良かった……」

 

エルフナインの報告に、響は安堵の声を漏らす。

 

「しかし、我々には大きな問題が残っている」

「キャロルの離反、ね」

「そうだ。そして彼女の強さは、お前たちの知る通りだ」

 

仮面ライダーサウザーとなったキャロルは、装者たちや仮面ライダーを相手取り、完膚なきまでに叩きのめしたのだ。

その強さは彼女たちの心の奥底に染みついている。

そして、今の自分たちに、彼女を倒すことは簡単ではないことも。

 

「もちろん、彼女たちは放っておくわけにはいかない。エルフナインくんとセレナくんから提案を受け、対抗策を用意してある。説明を頼む」

「はい。ボク達がキャロルへの対抗策として提案したのは、『Project:DUAL(プロジェクト:デュアル)』です」

 

エルフナインがそう言うと、背後のモニターに「Project:DUAL」と映し出される。

 

「…プロジェクト……」

「デュアル、デスか?」

「現状、今の戦力ではキャロルに対抗することは出来ません」

「私たちのライダーシステムでも、先生を倒すことは難しいです。なので、シンフォギアならびにライダーシステムの強化が、この計画の内容です」

「強化って……どうするの?」

 

マリアの疑問に、エルフナインは1つのアタッシュケースを取り出して答える。

 

「それは……?」

「これが、皆さんの切り札です」

 

 

《七海side》

 

「ん、うう……」

 

眩しい。

私の意識が覚醒したのを感じる。

 

「ここは……」

「起きたのか…!?」

「クリス…?」

 

どうやら私はベッドに寝かされているらしく、隣のベッドにはクリスが寝ていた。

彼女の説明によると、どうやら私が気を失った後、皆に回収されて、重傷だったためになかなか目を覚まさなかったらしい。

クリスは私を気遣ってくれたのか、何で私が気を失ったのか離さなかった。

でも、私は憶えている。キャロルの裏切りを。

 

「(キャロル……私は諦めるつもりはない。でも、もし本当に全てが偽りのない、本当のことだというのなら、私は……自分の手で決着をつける)」

 

七海は心の片隅で、ひっそりとそう決めるのだった。

 

 




今日はちょっと少なかった……。

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キャラクター紹介

雪音クリス/イチイバル
イチイバルの装者。
主な過去は原作通り。国連の軍に救出された後、装者の適正があったが、彼女の歳や精神状態を考慮して、2課に預けられ、了子の屋敷に居候する。
その後宵姫黒夜と出会い、彼女から家事全般に関することを習う。そのおかげか、原作に比べ食べ方がきれいになっている。
黒夜と接している内に彼女に心を開き、響と未来のような関係でもある。
黒夜が死に際に渡した「イチイバルフルボトル」を、大事にしている。






装者たちの切り札、どっちが良い?(本編に関係はありません)

  • イグナイト
  • デュオレリック
  • 心象変化ギア
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