《???side》
「あ、ああ・・・」
私は目の前の脅威に、心の底から震え上がっていた。・・・最初は大丈夫だと思っていた。私にはアガートラームがあるのだから、なんとかなるかもしれないと。でも、その目論見は儚くも崩れ去ろうとしていた。
「GRUUUUUUU」
炎でできたような見た目、巨大な体躯。そして、響き渡る唸り声。姉さんたちは逃げ出せただろうか?
今から私がするのは、命と引き換えに暴走しているネフィリムを止めること。・・・・ああ、こんな時にさっきの会話を思い出すなんて。
『セレナ!だめよ、貴方も私たちと!』
『大丈夫だよ姉さん。私のアガートラームなら、なんとか・・・』
『セレナァ!』
今思えば、あれが最後の会話なんだなぁ。そんなことを思いながら、私は歌を口にする。きっと生きて帰ることは出来ない。でも、ここで止めなければたくさんの人が死n――――
「GUUUUUUUUUU!!!!」
「あ・・・・」
抵抗するかのように、ネフィリムの腕が私に向かって振り下ろされ、そして私は―――――――
《七海side》
「ここがF.I.S.か。いやまあ数年前に見に来てはいたけど」
朝食を食べ終わって後片付けもした私は、米国の研究所F.I.S.に来ていた。目的は、完全聖遺物ネフィリムの奪取・・・というのはキャロルたちに話している建前である。私の目的は、原作では若くして死んでしまう少女、セレナ・カデンツァヴナ・イブの死亡を回避すること。
でも詳しい日時とかよく知らなかったから、調べるのがめちゃくちゃ大変だった。F.I.S.並びに聖遺物の動向を毎日注意深く確かめ、なんとか今日、聖遺物ネフィリムの起動実験が行われることを突き止めた。
「さて、原作通りならそろそろ・・・」
どがああああああぁぁぁぁぁあああああんんんんんん!!!!
『
うん、知ってる。なんか爆発したし、もっと言うなら初めから知ってた。しかしキャロルちゃんはお仕事モード。そんな時にこんなこと言ったら、大目玉だ。
「りょーかい。オペレートよろしくねキャロル」
さて、行きますか。気持ちを入れ直し、私はスクラッシュドライバーを腰に装着する。
《スクラッシュドライバー!》
左手でロボットスクラッシュゼリーのボトルキャップを捻り、お手玉のように軽く投げ右手で掴みスクラッシュドライバーにセットする。
《ロボットゼェリィィー!》
私は某ドルオタのように、左腕をネフィリムがいるであろう場所に伸ばす。
「変身」
《潰れるぅ! 流れるぅ! 溢れ出るぅ!》
《ロボッットォイングゥゥリスゥゥゥ!》
《ブルァァァァァ!》
右手でレバーを下ろすと、私を囲むように巨大なビーカーと装置『ケミカライドビルダー』が出現し、中を液体が満たしていく。液体によってスーツが形成され、頭部からビーカー内の液体が噴出、頭部のパーツ等が形成された。
仮面ライダーグリスに変身した私は、伸ばしていた左腕をゆっくりと胸元まで戻す。
「さあ、行ってみよっか?」
私は燃え盛る研究所の壁をぶち壊して、中に侵入する。
案の定、研究所内は火の海状態。私は変身してるから大丈夫だけど、これ生身の人間じゃ生きられないよね。
『そこを右。そしたら、そこの階段を降りろ。そしたら・・・ん?この反応は』
「どうしたの?」
キャロルのオペレートでネフィリムに向かっていると、キャロルが何かに気付いた。まあ、もしかしなくて・・・。
『この反応は、ネフィリムじゃない?識別名アガートラーム!?まさか誰か戦っているのか?』
やっぱりね。・・・いや、まずくない?早く行かないと絶唱使っちゃうんじゃ・・・。ヤバい!!得意げな顔でのんびりしてる場合じゃないでしょ!!
「キャロル!ネフィリムまであとどれくらい!?」
『一階下に降りて、北側の部屋だ!』
北っていうと・・・あっちか。私は焦る心を落ち着けながら近くの階段を飛び下りる。北側は壁になっており迂回しなければいけないが、そんなことしてる時間はない。私は小さなボトル「フルボトル」を取り出して、左手に装着しているツインブレイカ―のスロットに装填する。
《シィングルゥ!》
ツインブレイカ―の砲身「レイジングビーマー」を動かすと、パイルバンカーのような「アタックモード」に変形する。
そして私は腕を引き絞り、壁に向けて思い切りたたきつける!
「うらあああああ!!」
《シングルブゥレイクゥ!》
破砕音と共に空いた穴から高熱の熱気が溢れ出る。アッチ!熱いって!こんな熱かったのネフィリムって。
まあとにかく・・・
「あ、あなたは?」
そこには一体何が起きたのか分からないという様子の少女。そして魔人という言葉がぴったりな完全聖遺物ネフィリム。・・・どうやら間に合ったみたいだね。
「あ、貴方は一体・・・。いや今はそんな事を言ってる場合じゃ。あの、どなたか分かりませんが、ここは危険です。早く逃げてください!」
「じゃああなたはどうするの?」
「えっ?」
「いやだから、貴方はどうするの?」
そんなこと聞かれると思ってすらいなかったセレナは、ネフィリムがいるにも関わらず呆けてしまう。
「GRUAAAAAAA!!!!」
痺れを切らしたのかネフィリムが吠え、その剛腕を振り下ろす。・・・・・・私に。
私は横に跳び何とか回避が間に合う。
「ごめんね~。待たせちゃって」
「GAAAAAAAA!!!」
「さあ。心火を燃やして、撃破する。ハッ!」
再び振り下ろされる剛腕を跳躍して回避。そして振り下ろされた腕に着地し駆け上る。しかし、ネフィリムは私を振り落とそうと腕を振り回し、私は振り落とされる。
「うわわっ!?」
『七海!大丈夫か!』
「何とかね・・・」
「―――危ない!」
キャロル、ましてや私ではない声が聞こえると同時に、私は思いっきり跳ぶ。その直後私がいた場所に、ネフィリムが投げた巨大な瓦礫が飛来する。あっぶな~。
「ありがと」
「い、いえ。ではなくて、貴方は逃げてください!あれは私が止めm・・・」
「だめ。やらせないよ」
絶唱を使う気満々のセレナの肩を掴み、後ろに下がらせる。早く終わらせないと無理矢理絶唱使っちゃいそうだし、さっさとやっちゃいますか。あ、どうせならこれ使おう。
私は赤いスクラッシュゼリーを取り出しボトルキャップを捻る。そしてロボットスクラッシュゼリーと取り出し、赤いスクラッシュゼリーをセットする。
《ラビットゼェリィィ!》
「変身」
レバーを下ろし、巨大なビーカーと『ケミカライドビルダー』に囲まれた私の周囲を赤い液体が満たしていく。そして中の液体が爆発したように弾け外に溢れ出す。
《走るぅ! 跳ねるぅ! 駆け回るぅ!》
《ラァビットォイングゥリスチャァァァジ!》
《オラァァァァァ!!》
「心火を燃やして、駆け抜ける・・・!」
次回 ネフィリム死す!デュエルスタンバイ!
因みに壁を壊すのに使ったのは、ユニコーンフルボトル。
奏者たちの技を、ゼロワンライダー風にしてほしい?特殊タグ付けるのメンド・・大変だけど(参考程度です。)
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やってほしい!
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別にやらなくてもいいよ?
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作者の苦労など知らん。
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文字に色つけないの?