今のキャロルについての呼称について質問があったんですが、どうしまようかね~。
ネタバレになってもいけないので、少々悩んだんですが…閃きました!良い呼称があるではないかと!
今のキャロルは、グレキャロルだー!
それから今回の話で、プログライズキーについていくつかのオリジナル要素が出てきます。
追記
UA件数3万超えました!ありがとうございます!
《三人称side》
七海の目が覚め、S.O.N.G.の司令室では、キャロルが変身した仮面ライダーについて説明が行われた。
「キャロルが変身したのは、仮面ライダーサウザーと呼ばれるライダー」
「たしか、貴方が封印していたと言っていたが……」
翼と奏、クリスも無事回復しこの話に加わっている。
七海は翼の言葉に頷き、続きを話す。
「仮面ライダーサウザーは『サウザンドライバー』に『アウェイキングアルシノゼツメライズキー』と『アメイジングコーカサスプログライズキー』を使うことで、変身できる仮面ライダー」
「ゼツメライズキーって、セレナちゃんたちが使ってるプログライズキーとは違うの?」
「プログライズキーは、現代に生息する生き物のデータを使っています。ゼツメライズキーはその逆、すでに絶滅している生き物のデータが使われています」
セレナの説明に、今度はマリアが挙手する。
「ちょっといいかしら?」
「なに?」
「セレナが使っているのって、確か『バーニングファルコンプログライズキー』って名前よね?名前からしてフェニックス…不死鳥だと思うのだけど、フェニックスって伝説上の存在よね?」
「たしかに、フェニックスはギリシアの民間伝承に登場する、伝説上の鳥。だから、プログライズキーと言ってるけど、これは便宜上に過ぎない。バーニングファルコンプログライズキーは、その実はプログライズキーと似て非なる物なの」
七海はセレナからバーニングファルコンプログライズキーを受け取り、USBメモリをセットした端末につなげる。
すると、空中にいくつかのデータが投影される。
「バーニングファルコンプログライズキーは分類上としては、プログライズキーではなく、ムゲンライズキーなの」
「…ムゲンライズキー?」
「夢に幻と書いてムゲンね。ムゲンライズキーは伝承の存在のデータを使ったキー。バーニングファルコンプログライズキーは、その試作品でプロトタイプなの」
端末から引き抜いたバーニングファルコンプログライズキーをセレナに返し、再び話を戻す。
「それで話を戻すのだけど、サウザーは2つのキーを使う仕様上、そのスペックや能力は他と群を抜いてる。私はそれを危険視した結果、サウザンドライバーとその変身に必要な2つのキーを封印し、その存在を自分の心に仕舞いこんでいた。……だけど、おそらくキャロルがそれを見つけて、封印を解いたんだろうね」
「現にボクたちは今まで、その存在は知らなかったですしね」
「そして、サウザーのその恐ろしさは、相手の力を模倣することにある」
七海の説明に合わせて、セレナがデータを投影する。
「サウザー専用武器『サウザンドジャッカー』を使用することで、相手の能力を模倣し、高威力の必殺技として使用することができる。おまけに、模倣できるのはフルボトル、更にはシンフォギアまで模倣できる」
「そんな……」
「そんな相手に勝てるデスか……?」
「そのための『Project:DUAL』だよ」
そう言いながら、七海はエルフナインから説明された時のことを思い出す。
『シンフォギアとライダーシステムの強化…?』
『はい。今の所、こちらの戦力では太刀打ちできません。そのために、シンフォギアには他の聖遺物との同時展開。ライダーシステムも新たなキーの開発をしたいんです』
『その許可を取りに来たと……いいよ。そもそもライダーシステムに関しては、貴方に一任してる。任せたよ』
『はい!』
当初はエルフナインが提案したという事で、驚いたのを憶えている。
彼女が、今回のように自分から動くというのは、あまり記憶にないからだ。
シンフォギア装者との出会いや、キャロルの裏切りは、良い意味でエルフナインに変化をもたらしたのだろう。
「……それで、『Project:DUAL』のことだけど、すでに数人のシンフォギアの改修作業を始めてる。今回収しているのは、翼、クリス、マリアだ」
「たしか、シンフォギアと聖遺物の同時展開、だったか?」
「そう。シンフォギアと同時に、別の聖遺物を展開することで、その能力を大幅に引き上げる。もちろん、聖遺物は欠片だしシンフォギアのような加工をして、安全マージンはしっかり取る」
「それって、私のようにならないってことですか?」
「融合症例にさせるつもりはない」
原作では、立花響がガングニールと融合しかけるということがあった。
原因は、無印1話で彼女が胸に受けたガングニールの破片なのだが、この世界でも同様のことが起きていたのだ。
七海は、本来なら2期でどうにかなることを知っていたのだが、原作から大きく乖離したことを受け、弦十郎から許可を得てガングニールの破片を摘出してある。
通常の医療技術では難しいが、錬金術の併用でどうにか摘出できたのだ。その分、膨大な情報処理量で七海が死にかけたのだが。
「仮面ライダー迅に関しては、ムゲンライズキーを最終とした改修を行ってる。すでにある程度の回収は済ませているわ。……そして、天羽奏」
「なんだ?」
「貴女にはこれを渡しておく」
「おい、これって!」
七海が奏に渡したのは、ショットライザー……キャロルが使っていたベルトだった。
しかし、渡された奏は体を震わせ、七海に掴みかかる。
「おい!どういうことだよ!」
「……これ以上、戦力を低下させるわけにはいかない。シンフォギアの改修が終わるまで、現状ライダーシステムがアウラネルたちへの対抗策だ」
「ふざけんなよ……」
「なんですって…?」
「お前は!これでいいのかよ……」
「……報告はここまで。天羽奏、トレーニングルームに来て。扱えるかのテストを行う」
奏にそれだけ言うと、七海は司令室を出て行ってしまう。
「奏……」
「なんでだよ……こいつは、アイツにとって大事なもんのはずだろ……」
「師匠……」
「響くんたちの言いたいことも分かるが、七海くんのいう事ももっともだ。奏、君の気持ちは分かるが…」
「ああ、分かってる」
そう言って奏はトレーニングルームに向かう。中ではすでに七海が待っていた。
彼女に促され、奏はトレーニングルームの中央に立ち、その他のメンバーは別室でその様子を窺っていた。
「今回は、貴女がショットライザーとシューティングウルフプログライズキーを、使用可能かどうかのテスト。変身のプロセスは、すでに分かってるでしょ?」
「ああ……やってやるよ!」
奏は意気揚々にバックルを腰に巻き、シューティングウルフプログライズキーを起動する。
そしていざキー状態に展開しようとした時、奏の表情が戸惑いに変わった。
《バレット!》
「……ん?」
「どうしたの?」
「フンッ!くッ!こ、の……だぁ!おい!全然開かないぞッ!」
奏がどれだけ展開しようとしても、ロックがかかってる様にビクともしない。
その様子に、七海は眉をひそめる。
「という事は……そっか」
「おい!どういうことだよッ!」
「プログライズキーはシンフォギア同様に、使用するために適合する必要がある」
「適合……その条件は?」
「強い感情の発現……それがプログライズキー使用の条件だよ。そのプログライズキーは、力への渇望」
「力への…渇望」
「とりあえず、使えないなら貴女に渡しておく必要はないか」
「あ……おい!」
奏からショットライザーとプログライズキーを取り上げ、エルフナインに通信と取りながらトレーニングルームを出る。
「エルフナイン、ショットライザーは貴方に預けておくから、改修をお願い」
「だから待てって言ってるだろッ!」
「……何?」
「お前おかしいぞッ!?さっきから、お前らしくないッ!」
「………」
七海は肩を掴む手を振り払い、トレーニングルームを後にする。
その後ろ姿を、奏は手を強く握りながら見つめるのだった。
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キャラクター紹介
小日向未来
立花響の陽だまり。
響がシンフォギアのことを隠していることに、どう聞けばいいのか悩んでいる中、黒夜にやられ意気消沈している七海と出あう。
その後も、響と七海が出会うきっかけを作る。
フィーネとの最終決戦では、原作同様の活躍を見せる。
原作2期が完全に消えた今、彼女に災いが降りかかる様子は見えないが……
装者たちの切り札、どっちが良い?(本編に関係はありません)
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