錬金術師と心火を燃やしてみよっか?   作:神咲胡桃

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6 セレナちゃんと、お話ししてみよっか?

《七海side》

セレナを部屋に案内し休ませた私は、そのままキャロルの元に向かう。え?キャロルにちゃんを付けないのかって?これはね、あの子からお願いしてきたんだよ~。他人行儀みたいだからってね。かぁわいいよねー!逆にセレナはまだそこまで仲良くないからちゃん付けはしないし、呼び捨てだけど話す時はちゃん付けするよ。

なんて考えてたらキャロルちゃんの工房に着いた。キャロルちゃんには回収したネフィリムを預けてある。今頃封印の作業に入っているんじゃないかな。

 

「キャロルちゃーん!」

「ん?ナナ姉え・・・!」

 

私が声をかけると、キャロルが駆け寄ってきてギュ~って抱き着いてきた。うんうん。お仕事モードのキャロルも好きだけど、今の甘々モードのキャロル(自然体)はやっぱり可愛い~。

 

「それでキャロル。ネフィリムはどう?」

「ふみゅ~。ネフィリムの封印作業は予定通り進行中だよ。ナナ姉えがネフィリムのエネルギーを消耗させてくれたから、予想以上の速さで進んでるけど。やっぱりナナ姉えはすごい」

 

キャロルの頭を撫でながら、作業の様子を聞くと嬉しいことを言ってくれた。ああ、疲れなんて吹っ飛んじゃうよ。

 

「・・・それでナナ姉え。あの連れ帰ってきた女の子」

「セレナのこと?」

「そのセレナって子。どうするの?」

 

恐る恐ると言った感じで、キャロルが尋ねてきた。セレナに関しては、私は未だ迷っていた。ここに住まわせるか、それとも記憶に処理を施して私たちのことを忘れさせたうえで、彼女の実の姉であるマリア・カデンツァヴナ・イブの元に帰すか。

本音を言うならここに住まわせておきたい。彼女は原作ではネフィリムの暴走時に彼女は死ぬ運命だった。でも私が介入したため彼女は生きており、そんな彼女を姉の元に引いてはF.I.S.の元に帰した結果、何が起こるか分からない。そもそも絶唱が諸刃の剣であることはF.I.S.も知っているはず。そんな中五体満足で彼女が戻れば、必ず彼女に対して何らかの実験、最悪絶唱を使わせることは目に見えている。

加えてこのまま彼女をここに住まわせれば、彼女は死んでいなくても向こうにとっては死んだことと同義になる(・・・・・・・・・・・)。なぜならセレナがいないのだから。あの火災と建物の崩落だ。死体が見つからなくてもおかしくはないとF.I.S.は思うだろうし。・・・あれ?これ彼女を住まわせた方が良いんじゃ?

 

「ナナ姉え?」

「セレナについては、ここに住まわせようかな。まあ詳しいことは彼女と話してからになるけど」

「・・・そう。むぅ」

 

んん?この様子・・・もしかして妬いてるのかな?だってなんか拗ねてるっぽいし。・・・・・よし、このままにしておこう。そうすればグッヘッヘッヘッヘ。夜が楽しみですなァ(・・・・・・・・・)

 

「そう言えばエルがどこいるか知らない?」

「エルフナインのこと?それなら工房だと思う」

「そっか。ありがと。」チュッ

「あっ・・・」

 

少し屈んで、キャロルの右手の甲に軽く口づけをしてキャロルの工房を出る。今ロリコンって思ったやつ、手を挙げなさい。いいのよ、少しは何かしてあげないとキャロルのストレスマッハで溜まりそうだったし。それにちょっと顔を赤らめる可愛いキャロルも拝めるしね。

そんなこんなで訪れたのはエルの工房。キャロルには回収した聖遺物の封印作業・・・つまり暴走を起こさないようにするために封印をしてもらっている。そんでもってエルにも勿論仕事を頼んでいるんだけど・・・・。

 

「エル―。いる―?」

「・・・あ!ナナ姉え!戻ってきてたんですね。お帰りなさい!」

「うんうん、ただいま」

 

部屋に入ると緑色の頭がぴょこぴょこ動いてた。声をかけたらこれまた愛くるしい笑みを浮かべて駆け寄ってくる。

 

「顛末については、キャロルから聞いてます。お疲れ様でしたナナ姉え!」

「うん、ありがとう。それで用事の方なんだけど・・・」

「それならかなり完成してますよ。ちょっと待っててください」

 

そう言って持ってきたのは、2つのアイテム。その完成度に私は満足する。

 

「うんうん。私が思ってた通りのものだね。さすがエル」

「あ、頭ナデナデ・・・。へへっ」

 

まあこの出来についてはほとんど当たり前だと思ってる。だってエルはキャロルを元に作られたホムンクルス。だからキャロルと同様の潜在能力を持ってるし、彼女の助手を務めることもあって、錬金術師としてはかなりの実力がある。

だからといって、それを当たり前と切り捨てず、出来たらちゃんと褒めるし失敗したら励ます。この子はキャロルであってキャロルではないからね。

その後いくつか話をして、工房を離れた私は昼食を作るために台所に向かった。そしてキャロルとエルを呼び、寝ているはずのセレナを起こして昼食をみんなで食べた。因みに作ったのはカルボナーラ。レモン果汁を加えてさっぱり目に仕上げた。3人とも大好評だったので何よりだ。

 

「さてそれじゃあ、セレナちゃんの今度について話そうか」

「私の今後、ですか」

 

そして昼食の片づけも終わり、今私はセレナと向かい合っている。セレナのこれからについて話し合うために。

 

 

《セレナside》

七海さんに用意してもらった部屋でぐっすりと眠った私は、扉をたたく音で目覚めました。来ていたのは七海さんで、昼食ができたから食べないかというお誘いでした。さすがにそこまでしてもらうにはと遠慮しようと思ったんですけど、私のお腹がクゥ~と鳴いてしまってとても恥ずかしかったです。

結局空腹には勝てず七海さんに連れられて訪れた部屋には美味しそうな料理と、私よりも小さな女の子が2人座っていました。

 

「紹介するね。2人は私の大切な家族で、こっちはキャロル、こっちはエルフナインだよ」

「エルフナインです。えっとセレナさんですよね?」

「・・・キャロル・マールス・ディーンハイムだ」

「セレナ・カデンツヴァナ・イブです」

 

緑色の髪の少女はエルフナインで、金髪の子はキャロルというらしい。この2人はまさしく瓜二つで、髪の違いが無かったら分からないです。

軽く自己紹介を済ませると、昼食を食べることになりました。昼食はカルボナーラで七海さんが作ったのだとか。うまく言えないけど、すごくおいしかったです!

そうしてご飯を食べ終わった後、私は七海さんと朝のように向かい合ってました。どうやら私のこれからについてだそうです。

 

「貴方には2つの選択肢があるわ。1つはここを出て貴方のお姉さんのところに戻ること。ただ、記憶処理を施させてもらうわ。・・・大丈夫よ。別に脳を弄ったりするわけじゃないから。ここでの記憶を思い出せなくするだけだから。だからそんな顔はしないで、ね?」

 

お、驚きました。記憶処理だって言われると、F.I.S.のことを思い出してしまいました。レセプターチルドレンとして集められ、実験動物のように扱われる日々。それを思い出して私の顔が強張ったのを見た七海さんがフォローしてくれました。

 

「大丈夫です。それで、2つ目は・・・」

「・・・2つ目は、ここで暮らすこと。もちろんここで暮らすからには、貴方にも何かしらしてもらうことになる」

「ここで、暮らす・・・」

 

それを聞いてちょっとだけ、放心してしまいました。だって、私は余所者で、あの時だって多分私を助けるためにネフィリムを倒したわけじゃないだろうし・・・。でも、なぜか心があったかくなったというか、なんというか・・・。

でも、その時私の頭をよぎったのは、大切なマリア姉さんの顔。それに仲良くしてくれた暁さんや月読さんの顔、そしてマムの顔でした。きっとここで暮らすことになれば、姉さんたちがどうなるのか。私にはわからないけれど、私だけがここで暮らすのはなんだかずるいと思ってしまった。

 

「・・・私は別にどちらでも構わない。あなたが選んで。ただ、貴方のお姉さんたちを連れてきて、みんなでここで暮らす・・・というのは了承できない」

 

私の迷いを読み取ったかのように、七海さんが告げる。動揺する私を七海さんはじっと見つめる。ここで今すぐ答えを出せ、という事だろうか?

 

「私は・・・姉さんの元に戻ります」

「・・・・・」

「だって、私がここにいる間も姉さんたちは、どこかのF.I.S.の研究所にいて、私だけがこんな・・・」

 

私は申し訳なさでいっぱいで、涙を流してしまう。申し訳なさ?いったい誰に?何に?七海さんに対して?マリア姉さんに対して?それとも暁さんたち?分からない分からない分からない。

 

「・・・分かった。貴方は戻る、という事で良いんだね。・・・・それでさ」

「・・・・・・」

「貴方――――」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「―――――戻ってどうするの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




最近読んだ二次創作で、悲しくてすっごい泣いてしまいました。泣ける話を書ける方っていうのは尊敬します。まあ、私は書く分にはどんなに出来が良い悲劇よりも、出来が悪い喜劇の方が好きですけどね。

まあそれは置いといて、私はセレナを帰すか残すか、どうするか決めないと。

奏者たちの技を、ゼロワンライダー風にしてほしい?特殊タグ付けるのメンド・・大変だけど(参考程度です。)

  • やってほしい!
  • 別にやらなくてもいいよ?
  • 作者の苦労など知らん。
  • 文字に色つけないの?
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