錬金術師と心火を燃やしてみよっか?   作:神咲胡桃

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71 空中戦

《三人称side》

 

S.O.N.G.の司令室は、かつてないほどに緊迫した空気となっていた。

 

「これより、フロンティア攻略作戦『オペレーションフロンティア・ダウン』を決行する!この作戦の結果によって、世界の行く末が決まる!気を引き締めていくぞ!」

 

弦十郎の声が、司令室中に響き渡る。

この大声にオペレーターたちの緊張の糸が、幾分か和らいだ。

 

「フロンティア浮上から15分経過。了子さんが予測したバリアの解除時間まで5…4…3…2…1…0!」

「フロンティアのバリア、解除されました!」

「よしッ!突入部隊並びにダミー部隊、出撃ッ!!」

 

 

《七海side》

 

今から15分前。日本海沖でフロンティアが唐突に浮上した。

了子さんの観測の結果、バリア消滅の反応を確認。それが現時刻。

弦十郎さんの指示が出され、私たちを乗せたヘリコプターが一斉に飛び立つ。

 

「ミーティング通り、装者たちは北口から。他は南側から――――」

『おい!なんか出てきたぞ!』

 

通信機から聞こえるクリスの声に、フロンティアに目を向ければ海岸線から飛び立つマギアの姿が視認できた。

それも数体とかいう数じゃない。目算でも数百体。

 

「……作戦変更。私とセレナ、姉さんは変身して迎撃。ダミー部隊は出来る限り敵の注意を引いてください」

『分かりましたッ!』

『了解了解っと』

「ハッ!」

《ロボットグゥリスゥゥ!》

 

ヘリから飛び降りながら変身。

すぐにスクラッシュドライバーに、UFOフルボトルを装填する。

 

《ディスチャージボトル!》

《潰れな~い!》

 

ヴァリアブルゼリーでUFOを生成し、その上に乗る。

 

《ホークガトリング!》

《バーニングファルコン!》

 

横を見れば仮面ライダービルドホークガトリングに変身している姉さんと、仮面ライダー迅に変身したセレナが飛行していた。

そして私たちに気付いたのか、マギアたちが攻撃してきた。

 

「行くぞぉ!」

 

私たちは散開し、マギアたちの攻撃を躱す。

マギアたちは3手に分かれ、それぞれ私たちを追いかけてくる。

私は両手のツインブレイカ―で、追ってくるマギアたちを撃ち落とす。

 

『人間、排除!』

「このやろっ!」

 

背後から襲ってきたマギアを、アッパーで打ち上げる。

打ち上げられたマギアは爆発した。

 

「ああもうッ!数が多すぎる!」

 

 

 

《セレナside》

 

「このままでは埒がありません……」

 

背後から追ってきているマギアたちが放つ光弾を躱しつつ、隙を見て急ブレーキをかけてマギアたちの背後を取ります。

 

《フルチャージ!》

《カバンショット!》

 

アタッシュショットガンからチャージした一撃を放ち、マギアを数体撃破しました。

ですが、すぐに別のマギアがやってきました。

 

「行ってください!」

 

展開した翼から『バーニングフライヤー』を、向かってくるマギアたちを迎え撃つために放ちました。

 

 

《黒夜side》

 

「ハアアアッ!」

《FULL BULLET!》

 

ホークガトリンガーのリボルバーを回し、私を囲んでいるマギアたちを一掃する。

 

「数が多すぎるね……急がないとジリ貧…ッ!」

 

愚痴をこぼしていると、フロンティアのタワーからピンク色のビームが飛んできた。

完全に意識外の一撃をなんとか躱し、その後も放たれるビームを回避するが、ついに私に命中してしまう。

 

《ぶっ飛びモノトーン!ロケットパンダ!》

 

しかし、直前で展開している『ソレスタルウィング』を犠牲に防ぎ、フルボトルを変えてロケットパンダフォームになる。

 

「オオオオッ!」

 

左腕のロケットを模したアーマーでマギアたちの間を駆け抜け、右腕のクローで次々と撃破していく。

 

「まだまだー!」

 

 

《奏side》

 

「くそッ!わらわらと出てきやがって!」

『愚痴をこぼす暇があるなら手を動かせ』

「分かってるよ!」

 

通信越しに嫌味を吐いてくるキャロルにそう返し、迫ってくるマギアをショットライザーで迎撃していく。

既に私たちが降下するためのダミーの戦闘機は、そのほとんどが落とされている。

 

『人間、滅殺!』

「うるせぇ!こいつら……このままじゃ押されきられるぞ!」

『おい。ナナ姉えから連絡だ。ナナ姉えのタイミングで降下するぞ』

「分かった!」

 

合図が来るまで、必死の思いでマギアたちを迎撃する。

そして合図が来た。

 

『行くぞ!』

「ああッ!」

 

ぜったいに生きて帰る。あたしには叶えなきゃ夢もあることだしな!

その決意を抱き、あたしはヘリから飛び降りた。

 

 

《三人称side》

 

「全員、一斉に降下!武運を祈る!」

 

七海は全員に合図を送ると、乗っていたUFOから飛び降りると同時にドライバーのレバーを下ろす。

 

《スクラップフィニッシュ!》

「ハアアアッ!」

 

撃ち落とそうとするマギアたちを蹴散らしながら、マーカーの場所へと落ちていく。

 

《フェニックスロボット!》

《ボルテックフィニッシュ!》

《バーニングレインラッシュ!》

「「でやあああッ!」」

 

黒夜とセレナも炎に包まれ、妨害しようとするマギアたちを撃墜しながら、フロンティアの南側へと落ちていく。

 

「ぬおおおおおッ!?女はどきょー!」

「何をしてるんだお前は。行くぞ」

 

変身せずにヘリから飛び降りた奏は、空気の抵抗をもろに受けながら落ちていたが、風の術式で抵抗を緩めていたキャロルが、奏を回収し2人で落ちていく。

そして装者たちも行動を開始していた。

 

「行こう、クリスちゃん!」

「分かってるっての!」

Balwisyall Nescell gungnir tron(喪失までのカウントダウン)

Killter Ichaival tron(銃爪にかけた指で夢をなぞる)

 

クリスと響も、シンフォギアを纏いながら同時に飛び下りる。

 

「頼りにしてるぞ、マリア」

「こっちのセリフよ?翼」

Imyuteus amenohabakiri tron(羽撃きは鋭く、風切る如く)

「Seilien coffin airget-lamh tron」

 

翼とマリアは顔を見合わせて共に飛び降りる。

 

「調、ずっと一緒デス」

「うん。だから絶対にみんなで帰ろう」

「Various shul shagana tron」

「Zeios igalima raizen tron」

 

切歌と調はお互い手を繋ぎ、身を寄せ合って飛び降りる。

6つの光がフロンティアに降り立ち――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――海岸線を埋め尽くすほどいたトリロバイトマギアが、吹き飛んだ。

 

今ここに、決戦の火ぶたは切られた。

 

 

 




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