錬金術師と心火を燃やしてみよっか?   作:神咲胡桃

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72 ぶつかる因縁

《七海side》

 

「キャロル、皆!」

 

変身を解除し、フロンティアに生い茂る森の中に身を潜ませていた私は、どうにかして皆と合流することができた。

 

「作戦通り、この地点に降りることは出来たね」

「ああ、後はこのままやつらがいると思われる塔に向かうだけだな」

「へッ!ようやく暴れるぜ!」

「意気込んでるところに水を差すようで悪いけど、どうやら手厚いお迎えが来たみたいだよ」

 

姉さんがそう言うと、森の方から足音が聞こえた。

しかも一人二人のものじゃない。かなり多くの数がいる。

 

「ウォーミングアップには十分だな!」

「行きましょう!」

「そうだね」

《ゲット!セット!》

《マックスハザードオン!》

 

私たちは迎え撃つために横一列に並ぶと、それぞれのドライバーを腰に装着する。

 

《ハーモニー!オールセット!》

《シンフォニー!》

 

《ジャパニーズウルフ!》

 

《ブレイブ!》

《ムゲンライズ!》

 

《ランペイジバレット!》

《オールライズ!》

 

《タンク&タンク!》

 

森の奥から、ぞろぞろとトリロバイトマギアが現れてくる。

 

《オラァ!〈ラァ!〉オラァ!〈ラァ!〉オラァ!〈ラァ!〉》

《Kamen(Warning!)Rider...Kamen(Warning!)Rider... 》

《 《Kamen Rider...Kamen Rider... 》 》

《ガタガタゴットン! ズッタンズタン! ガタガタゴットン! ズッタンズタン!》

 

《Are You Ready?》

 

「「「「「変身ッ!!」」」」」

 

私は正面に掲げた腕を振り下ろす。

 

《完全調和のゼリーヤロー!》

《グリスシンフォニー!》

《オラオラオラオラオラァッ!》

 

キャロルは真上に掲げたショットライザーの引き金を引く。

 

《ショットライズ!》

《オルトロスバルカン!》

《Awakening the instinct of two beasts long lost》

 

セレナが掲げたスラッシュライザーから光の柱が立ち上る。

 

《スラッシュライズ!》

《Hope of legend! セインティングペガサス!》

《The sword that pays the darkness is the proof of the king》

 

奏は正面に向けたスラッシュライザーから、銃弾を放つ。

 

《フルショットライズ!》

《Gathering Round! ランペイジガトリング!》

《マンモス!チーター!ホーネット!タイガー!ポーラベアー!スコーピオン!シャーク!コング!ファルコン!ウルフ!!》

 

姉さんはファイティングポーズから、両腕を振り下ろす。

 

《オーバーフロー!》

《鋼鉄のブルーウォーリア!タンクタンク!》

《ヤベーイ!ツエーイ!》

 

それぞれの仮面ライダーに変身した私たちは、それぞれの武器を構える。

私はスチームパンツァー、キャロルはアタッシュカリバー、セレナはバーチャライズブレード、奏はオーソライズバスター、姉さんはフルボトルバスターをそれぞれ構える。

 

「「「「「ハアアアアッ!」」」」」

 

各々の武器を一斉に地面に叩きつけると、5つの衝撃波が地面を這うように発生しトリロバイトマギアをすべて吹き飛ばした。

 

「ここで全てを…終わらせる!」

 

 

《キャロル(平行世界)side》

 

オレは七海たちがトリロバイトマギアと戦っている様子を、空中に投影している映像で見ていた。

 

「乗り込んできたか」

「……私とモネは、やつらの排除に向かいます」

「ああ、装者どもにはネフィリムをぶつける」

「白のマント付きは私がやるからね……こいつらを倒せば、モネが戻って、戻ってくるんだ……」

 

アウラネルはネリを連れ、オレがいる部屋を出る。

 

「面白くなってきたなぁ。お前もそう思うだろう?ネフィリム」

 

オレの眼下では、掛けた声に反応するように繭が脈動していた。

孵化はもうすぐだ。

 

 

《七海side》

 

「「ハアアアッ!」」

《プログライズボンバー!》

《ジャストマッチブレイク!》

 

奏と姉さんの斬撃で、残っていたトリロバイトマギアが撃破される。

 

「いやー!やっぱ作ってて良かったよ『フルボトルバスター』!」

「まさかそんなものまで作ってるなんてね」

「まあねー。とりあえず、急いで塔に向かお―――」

「アハハハッ!行かせるわけないじゃん!」

 

塔に向かおうとした私たちの前に、ネリが現れた。

両手に2丁のネビュラスチームガンを持ち、その顔には壊れたような笑みを浮かべている。

 

「ネリ……」

「まさかここに乗り込んでくるなんてね。でも好都合。あなた達を倒してしまえば、マスターはモネを作り直してくれる。だからさぁ…ここで終わってよ」

「あの感じ……前の私よりひどいね」

 

狂気を感じる笑みで話すネリは、間違いなく狂っているだろう。

ネリを警戒していたその時、セレナがネリと対峙するように前に出た。

 

「……ここは私に任せてください」

「何言ってんだ。ここは全員で行った方が……」

「彼女の姉を、モネさんを倒したのは私なんです。だから、きっと私がけりをつけないといけないんです」

「……分かった。ここは任せるよ」

 

この場をセレナに任せ、私たちは塔へと走る。

意外なことに、ネリは私たちを追うことはなかった。

そしてすんなりと塔に侵入した私たちは、螺旋階段を駆け上がっていく。

 

「何でこんな階段ばかりなんだよ!」

「下からくるぞ!」

《アタッシュショットガン!》

《ホークガトリンガー!》

「キャロル、これ使って!」

 

キャロルに召喚したアタッシュショットガンを渡し、自身はホークガトリンガーを使って上から迫る敵を撃ち抜いてく。

 

「ここは……?」

「開けた場所か」

「待っていましたよ」

「ッ!だれだ!」

 

薄暗いホールに着いた私たちの目の前にアウラネルが出てきた。

その背後には数体のマギアを従えていた。

 

「我がマスターの幸福の為、貴女方にはここで足止めを食らって貰いましょう」

 

アウラネルの言葉と共に、彼女の背後にいたマギアたちが一斉に動き出す。

私たちも動き、応戦する。

 

「七海!キャロル!ここはあたし達に任せろ!」

「アウラネルには借りがあるしね!先に行って!」

「分かった!気を付けて!」

「頼むぞ!」

「そう簡単に行かせるとお思いで?」

「行かさせてもらうんだよ」

 

アウラネルが私たちの前に立ちふさがろうとしたけど、姉さんがフルボトルバスター バスターキャノンモードで光弾を放ち妨害する。

そのおかげで私たちはホールを抜けることができた。

 

「もうすぐ、頂上…!」

 

頂上と思わしき場所に到着した私たちは、まっすぐに伸びる道を走る。

そして突き当りに見えた扉を蹴り破り、中に突入した。

 

「いた!」

「……来たか」

 

部屋の中央には大きな椅子が置いてあり、そこに平行世界のキャロルが座っていた。

傍には水晶があり、そこからセレナと奏・姉さんが戦っている2つの映像が空中に投影されていた。

 

「貴様らもよくやるものだな。大人しく世界の破壊を見ていればいいものを」

「そんな殊勝な性格だと思うか?」

「くく……確かにな」

 

平行世界のキャロルは笑いながら立ち上がり、ゆっくりと私たちの前まで歩いてくる。

そして私たちに提案を投げかけてきた。

 

「これが最後の警告だ。このまま貴様らがオレの軍門に下り、そこの”オレ”を素直に明け渡すのならば、お前たちS.O.N.G.の命だけは助けてやろう」

「話にならないね」

「だろうな」

《マボロシ!Evolution!》

 

分かっていて質問したらしく、腰に装着したサウザンドドライバーにビギニングドラゴンムゲンライズキーを装填する。

 

《ブレイク!ホープ!》

「ならば貴様らには、絶望を知ってもらおう……変身!」

《コンプリートライズ!》

 

エンディングアルケミストプログライズキーを差し込むと、錬金術師型のライダモデルと、ドラゴン型のファントムモデルが彼女の前後に降り立ち、その身を装甲へと変えていく。

 

《Thouzer,the ruler of destruction and rebirth,reigns here》

「仮面ライダーカラミティサウザー。オレの強さを、測れると思うなよ?」

 

 




本当は模擬戦した時にフルボトルバスターを出すつもりだったんや……すっかり忘れてたけど。

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