錬金術師と心火を燃やしてみよっか?   作:神咲胡桃

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78 ダレニモトメラレナイ

《三人称(七海)side》

 

シャナを救うことに成功した後、彼女が唐突にこんなことを言いだした。

 

「……ってそうだ!外にいる装者たちにはネフィリムを向かわせているんだった!」

「ええッ?それを早く言ってよ!」

「ご、ごめん……とりあえず、この塔に掛けてる通信妨害を解除するね」

 

そう言ってシャナは、玉座の傍で何かしら操作をする。

何かが解除されたような感覚の後、通信機から声が聞こえてきた。

 

『……くん!……七海くん!』

「弦十郎さん!こちらは終わりm―――」

『ネフィリムがそちらへ向かっている!気をつけろッ!』

「……え?」

 

次の瞬間、塔の壁をぶち破って何かが入ってきた。

 

「対象を発見」

「……あ」

「危ない!」

 

黒い球体のそれは、触手を伸ばしてシャナを貫こうとする。

その前に七海がシャナを抱えて、触手を避ける。

 

「くっ!何これ!」

「こいつ……まさかネフィリムかッ!?管理者権限に基づき命令する!今すぐ行動を停止しろ!」

「拒否。我はすでに管理者権限より離れている」

「喋っただと!?それに、自らの意志で拒否するなんて……」

「現段階における、最重要抹殺対象者を排除する」

 

そう言ったネフィリムは、ボコボコと表面を隆起させてその形を変えていく。

 

「”悪意”の感情に基づき、最適な姿へと変貌する……変身」

《アークライズ!》

 

ネフィリムの浮いている場所を中心に、黒い靄のような物が広がっていく。

そしてネフィリムは、人型へと姿を変えた。

機械のような体に左右非対称の顔。腰と思われる部分には、ベルトと思わしきものが装着されている。

 

「仮面ライダーアークゼロ。人類よ……絶望せよ」

 

アークゼロはこちらに近づこうと、一歩を踏み出す。

その瞬間、アークゼロの背中に銃弾が突き刺さった。

 

「やらせるわきゃねえだろ!」

「お姉ちゃん!お待たせしました!」

「事情は司令さんから聴いてる。加勢するよ!」

「いくぜッ!ウオオオオッ!」

 

下の階で戦っていた奏、セレナ、黒夜が合流し、アークゼロに戦いを挑む。

アークゼロは、3人を障害と認定したのか、攻撃する3人を迎撃する。

 

「オラァ!」

「ハァ!」

「セヤア!」

 

奏の拳を躱し、無防備な背中を裏拳で殴り飛ばす。

セレナの振るうスラッシュライザーを叩き落とし、肘打ちを食らわせる。

跳躍し高速で接近した黒夜を、真正面から掌底で吹き飛ばす。

 

「グァ!」

「キャッ!」

「ガハッ!」

「理解するがいい。抵抗は無意味である」

「うるせぇ!」

《パワー!スピード!ランペイジ!》

《ランペイジスピードブラスト!》

「フン!」

「ソードクリスタ!」

《セインティングクロニクル!》

「私たちは諦めが悪いの!」

《ミラクルマッチブレイク!》

 

マガジンを回した奏が、高速でアークゼロの背後を取る。

セレナのソードクリスタがアークゼロの周囲に展開される。

黒夜のフルボトルバスターから、エネルギー弾が放たれる。

まさに逃げ場のない連携攻撃。七海には3人の必殺技が命中する()()()()()()

しかしアークゼロは焦った様子もなく、ベルトのボタンを押す。

 

 

《オールエクスティンクション!》

「その未来は、予測済みだ」

 

アークゼロを中心に、黒い波動が放たれた。

それは3人の必殺技を掻き消し、更には3人にダメージを与え、吹き飛ばした。

 

「「「アアアアッ!」」」

 

吹き飛ばされた3人は、アークゼロが塔に侵入した際に出来た穴から放り出される。

それを追い、アークゼロも壁の穴から外に降りる。

 

「皆っ!」

「オレたちも行くぞ!」

 

キャロルの術式によって、七海たち3人も塔から降りる。

そして、開けた場所でアークゼロを発見した3人は、アークゼロの周囲に変身が解除された奏たちが倒れているのも見つけた。

 

「くそ……」

「強い……」

「グッ……」

「人間は脆い。故に、存在する価値は無し」

「勝手に決めてんじゃねえ。まだまだ……」

 

奏がもう一度変身しようと、ランペイジガトリングプログライズキーを取り出す。

七海も戦闘に参加しようと、シンフォニーフルボトルを取り出す。

しかしそれより速く、アークゼロが手を掲げる。その手から、黒い靄が辺り一帯に広がっていく。

そして、奏がランペイジガトリングプログライズキーの起動スイッチを押す。しかし、プログライズキーは何の反応も示さなかった。

 

「おい…どういうことだよ!?反応しねえぞ!」

「シンフォニーフルボトルまで反応しない!」

「まさか……ハッキング!?」

「貴様らの手は防がせてもらった」

「だったらこいつだ!」

《アサルトバレット!》

《インフェルノウィング!》

《ラビット!タンク!スーパーベストマッチ!》

 

最強フォームに変身できないと分かった3人は、それでもアサルトウルフやバーニングファルコン、ラビットタンクハザードに変身してアークゼロと戦う。

それを見ていたシャナも、サウザンドドライバーを取り出す。

 

「オレも戦う。元はと言えば、この戦いはオレが原因だ。だから……」

「アホか」

「ちょっ……!?」

 

しかし、横からキャロルがサウザンドライバーを奪い取る。

取り返そうとするシャナに対し、キャロルは説明する。

 

「奴がこちらの最強フォームを封じてきたのなら、お前はカラミティサウザーになれないんだろう?通常形態なら実態を持たないお前より、オレの方がこいつを扱いやすい。お前はオレの中に居ろ」

「だがっ!?」

「お前は!オレたちの家族だ。全てをお前に押し付けたりしない」

「………分かった。頼む、力を貸してくれ」

「ああ」

 

シャナは自身を粒子化し、キャロルの中へと入る。

そして、そんな2人のやり取りを少しだけ不満顔で見ていたものがいた。

 

《チャージ!》

「むぅ……なんかキャロルズルい」

「何を言ってるんだお前は」

《ゼツメツ!Evolution!》

《オーバーグリス!》

 

キャロルはアウェイキングアルシノゼツメライズキーをサウザンドライバーに差し、七海もクラッシュブースターをスクラッシュドライバーにセットする。

 

「「変身ッ!」」

《オーバーチャージィ!》

《パーフェクトライズ!》

《限界ブレイクゥ!激熱突破ァ!オーバーグリス!》

《ウラアアアアアアア!》

《When the five horns cross,the golden soldier THOUSER is born.》

「「オオオオオオオッ!」」

 

オーバーグリスとサウザーに変身していた2人は、同時に駆けだしそれぞれの武器を手に、アークゼロへと攻撃を仕掛ける。

 

「フン!」

「オラァ!」

「お姉ちゃん!?」

「おい!何でサウザーがいんだよ!」

「話は後だ!クッ……まずはこいつを倒す!」

「え、変身しているの先生なんですか!?」

 

一連の顛末を知らない奏たちからすれば、敵だったはずのサウザーが何故七海と戦っているのか分からない。その上、セレナは変身しているのがキャロルだと分かり、さらに混乱する。

 

「よく分かんないけど……まあ、言う通りではあるよね!」

「ああもう!とりあえずアークゼロとかいうやつをぶっ潰す!行くぞセレナ!」

「え?ええ?わ、分かりました」

 

ひとまず無理矢理納得した3人も、アークゼロへの攻撃を開始する。

5人はアークゼロを囲み、隙を窺う。しかしアークゼロはなかなか隙を見せない。

 

「……ウオオッ!」

 

痺れを切らした奏が殴りかかるも、あっさりと躱され拳の反撃を食らいそうになるが、それをキャロルがサウザンドジャッカーで防ぐ。

さらに、サウザンドジャッカーで防いだ拳を七海が打ち上げて体勢を崩し、黒夜が拳打を浴びせる。

 

《バーニングレイン!》

「ハアアアッ!」

 

さらにセレナの放った斬撃が命中し、アークゼロを押し出し爆発した。

 

「よしッ!」

「はっ!この程度かよッ!」

 

5人は今の連携に手ごたえを感じた。

しかし、煙が晴れるとそこには、一切傷のないアークゼロが立っていた。

 

「ッ!」

「うそ……」

「これが人間の限界。そして、この結果はすでに予測されていた。フン!」

 

アークゼロが手を掲げると、ベルトから光の線が伸び、1つの武器を形作っていく。

 

《ショットガンライズ!》

「アタッシュショットガン!?」

「まずい……避けろ!」

 

キャロルの警告が飛び、アークゼロが片手で複製したアタッシュショットガンを撃つ。

5人は回避したものの、その威力は七海たちが使っているものよりも高威力だった。

 

「このやろぉ!」

「ちぃ!」

《JACKING BREAK!》

 

奏はショットライザーによる射撃を、キャロルはサウザンドジャッカーから雷撃を放つが、アークゼロが手を振るうだけで消されてしまう。

セレナと黒夜が接近戦を仕掛けるも、全て受け流しさらにパンチで反撃する。

 

「お前たちに、希望が生まれることはない」

《オールエクスティンクション!》

 

アークゼロは、エネルギーを纏ったパンチでセレナを吹き飛ばし、さらにエネルギーを足に纏った回し蹴りで黒夜を蹴り飛ばした。

 

「フン!」

「アアッ!」

「ハッ!」

「ガハッ!」

「黒夜ッ!」

「セレナァッ!」

「故にお前たちは……」

《オールエクスティンクション!》

 

アークゼロは、両手を前に突きだす。

すると地面を這うように黒い靄のような物が奏とキャロルに向かっていき、2人を拘束する。

そして、そのまま持ち上げていき、アークゼロが伸ばしていた両手をグッと握ると、2人を掴んでいた黒い靄が爆発した。

 

「「うわああああッ!?」」

「絶望する」

《ブーストアタック!》

「ハアアッ!……なッ!?」

「人類よ、滅亡せよ」

 

背後から強襲した七海の拳を、アークゼロは分かっていたと言わんばかりに片手で受け止める。そして、そのままベルトのボタンを押す。

黒い靄が七海の両足を固定し、動きを封じる。

 

《オールエクスティンクション!》

「ッ!動かないッ!?」

「消えろ…フン!」

「ガッ!アアアアアッ!」

 

アークゼロの上段蹴りが刺さり、七海は吹き飛ばされ地面を転がる。

ダメージ超過の為、変身が解除され、気づけば5人全員が変身解除されていた。

 

「これより、最重要抹殺対象者を滅亡させる」

「キャロル…シャナ…やめろぉ……!」

「……ぐっ」

「この滅亡を持って、悪意による行動計画は始動する」

《オールエクスティンクション!》

 

アークゼロはベルトのボタンを押すと、高く跳躍しキックの体勢を取る。

キャロルは立ち上がることは出来たものの、ダメージのせいでまともな回避行動がとれない。誰もが間に合わないと思った。そう、()()()()()()()()

 

「滅亡せよ」

「クッ………!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「マスター!」

 

 

 





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