謎の仮面ライダーを追ってたどり着いた世界。そこで出会ったのは…………精霊!?
仮面ライダーと精霊の出会いは、世界に何をもたらすのか。
そして<凶禍楽園>とはなんなのか。
全ての世界を守るため、大切な人を守るため、理不尽な幸せから守るため。
今、最強のベストマッチが誕生する!
「心火を燃やして……ぶっ潰すッ!」
「さあ……僕達の戦争(デート)を始めよう」
『シアワセという名のキセキ ~精霊と人の輪舞~』始まります。
邂逅
「「グアアアッ!」」
黒い波動が広がり、仮面ライダーグリスこと私は吹き飛ばされる。
隣を見れば、仮面ライダーサウザーことキャロルも地面に倒れている。
「想定していた障害も程度か……やはりこの力は凄まじい」
倒れる私たちの前には赤と黒、金を基調とした装甲に、黒いマントを羽織った
私はそいつの名を知っている。
「仮面ライダー……ブラッド」
「ほう?こいつはブラッドというのか。ブラッド……血か。ならばこれからは、仮面ライダーブラッドと名乗ろう」
そう言ってブラッドは、腰のビルドドライバーに触れる。
こいつの使っているビルドドライバーは、姉さんが新たに作ったビルドドライバーだ。
ギャラルホルン事変後、私たちは国連の協議の結果、日本近海のとある無人島に建築された施設をS.O.N.G.の本拠点として使用することになった。
特にこれといった大きな事件や聖遺物絡みの騒動もなく、私たちは比較的平穏な時を過ごしていた。
私とキャロルも、その平穏を謳歌していた。
しかし突如、ある街で爆発が発生。
たまたまその街にいた私とキャロルが駆け付けると、そこに居たのは仮面ライダーブラッドだった。
本部からの連絡で、姉さんが作っていたビルドドライバーとハザードトリガーの試作型が奪われたらしい。
私とキャロルはブラッドを敵と判断し、変身して取り押さえようとした。
そして今に至る。
「舐めるなぁ!」
「キャロル!」
キャロルがブラッドに向かっていき、私もそれを負う。
「ハアアッ!」
キャロルがサウザンドジャッカーで斬りかかるけど、ブラッドはそれを弾き掌底で吹き飛ばす。
入れ替わりで放った私のパンチも、簡単に受け止められてしまった。
「ぐ、グウウ……!」
「貴様らは私に勝てない。先史より生きる巫女たる私にはな」
「ッ!?貴女は!?」
「フンッ!」
「グァ!」
ブラッドの拳によって吹き飛ばされた私は、変身解除し地面を転がる。
「貴様らに構っている時間はない。私はあまねく平行世界全てを、永遠の幸せに包まなければいけないのでな」
そう言ってブラッドは、背後の
「ッ!待て!」
「逃が、すかぁ!」
私とキャロルも、もちろん見逃すわけもなく2人してブラッドを追って穴に入る。
「っとと……ってあれ?ここ、どこ?」
穴を通った瞬間、私は森の中にいた。
おかしい。さっきまで街の中で、ブラッドと戦っていたはずだ。
「ここどこだ?ねえ、キャロ……キャロル?」
キャロルなら何かわかるかと思い、聞こうとして振り向いたが……キャロルがいない。
「キャロル……?キャロル!シャナ!どこにいるの!」
辺りを見渡しても一面木ばっかりで、シャナの名前を呼んでも何も返事がない。
原因があるとすれば、間違いなくあの穴を通った時にはぐれたのだろう。
しかし、すでにその穴は閉じてしまったのか、どこにも見当たらない。
「……仕方ない。キャロルにはシャナがついてるだろうし、とりあえずはここがどこかを調べないと」
『先史より生きる巫女たる私にはな!』
「……先史より生きる巫女、か」
先ほどの戦いのブラッドの言葉を思い出す。
先史から生きている巫女、か。そんなの思い当たる人物なんて、1人しかいない。
「だけど、あの人…フィーネがこんな真似をするとは思えない。だけど……」
私は知っている。
デュランダル事件を引き起こしたフィーネが、平行世界から来たフィーネの魂に操られていたことを。
だとすれば……。
「ここは……平行世界……かもしれない。まずはここら一帯を調べてみるか」
私は探知の術式を使い、ここら辺の状況を調べる。
すると、さっそく気になる反応を見つけた。
「結界?ここら一帯を覆うように、何かしらの結界が張ってある。しかもこれ、錬金術のものじゃない」
仮面ライダーブラッドが通った穴に入ってここにたどり着いたという事は、少なくともここにブラッドに関する何かがあるのかな?
もう一つ気になることもある。術式の探知に何か、錬金術とは別物の何かが引っ掛かっている。
それが何かは分からないんだけど……。
「あ、もう1つ反応がある。これはすぐ近くか……行ってみよう」
今いる場所から少し歩いた場所に何かの反応を見つけた私は、手掛かりを得るためにその場所に向かうことにした。
幸い獣といったものが出てくることもなく、すぐにその場所には辿りつけた。
「さーてと、術式によるとここらへんに……ッ!」
辺りを探っていると、誰かがいることに気付きすぐに気の陰に身を隠す。
「あれは……?」
ソッと様子を窺うと、そこに居たのは私の姿と同じくらいの少年で、何かの術式を発動させている様子だった。
ただ気がかりなのは、彼から先ほど結界の後に探知に引っかかっていた反応と酷似している。
(ブラッドの関係者か……?だけど、そうとも限らない。でもなぁ……ブラッドが現れなきゃ、キャロルとシャナとのデートも邪魔されなかったわけで)
考えているとだんだんイライラしてきた。
実は、ブラッドが街で暴れる前はキャロルとシャナの2人とデートしていたのだ。
なのでまあ、今は結構ムカついてると言うか……。
(よし。とりあえず、彼に話を聞こう。……ブラッドの仲間かもしれないし、気を付ける必要はあるね。決して八つ当たりとかそう言うのではない)
誰に言うでもない言い訳を心の中でつぶやきながら、私はロボットスクラッシュゼリーをスクラッシュドライバーにセットした。
後に私はこのことを後悔することになるのだが……今はまだ知らない。
タク-Fさんの方では、「マジで……この世界!?」の主人公勇君視点で書かれています。
気になった方はこちらからどうぞ。
リンク先 https://syosetu.org/novel/234619/
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原作開始前に命題に気づいたキャロルちゃん