前回の話
七海たちはデートの途中、仮面ライダーブラッドと遭遇した。
逃げるブラッドを追って謎の森の中にたどり着いた七海。
キャロルとシャナとも逸れ、周囲を探索する七海は謎の青年を見つける。
ブラッドの手掛かりを探るため、七海は変身して戦いを挑む。
《スクラップフィニッシュ!》
「ハアアアアッ!」
スクラッシュドライバーのレバーを下ろし、キックを放つ。
目の前には荒い息をしている青年。
私の奇襲が功を奏したのか、戦いは私有利に進み、今こうして私のキックが放たれようとした瞬間………
「―――勇!」
「グアアアアアッ!」
どこからか飛来した攻撃を食らい、私は墜落してしまう。
「今の声、まさか……」
今の攻撃は戦っていた青年からじゃない。
ならブラッドの仲間かと思ったが、さっきの声の主を……
「………お前か……お前が勇を…傷つけたなッ!!」
「キャロル……?何を、言って……」
「許さない……ユルサナイ…!カマエル、<
目のハイライトが消えたキャロルは、戦斧のような物を召喚すると、巨大な砲弾を撃ってきた。
直撃は避けれたものの、着弾した際の爆発に大きく吹き飛ばされた。
「ぐぁッ!」
「お前は、オレが潰す!」
「やめて…キャロル!?」
「貴様がオレの名を呼ぶなぁ!吹き荒れろ、ラファエル!」
キャロルが手を掲げると、私の周囲に突風が吹き荒れ竜巻が発生する。
「うわああああっ!」
竜巻に巻き込まれた私は、背中から地面に叩きつけられてしまう。
「ガハッ!」
「これで止めだ……ザァドキェェエエエルッ!!」
キャロルは巨大なつらら型の氷柱を生成し、私に向けて飛ばしてくる。
私はダメージで動けない。あれを食らえばヤバいと、私の本能が訴えてくるが、ダメージのせいで動けない。
来るであろう衝撃に、思わず目を瞑る。
《JACKING BREAK!》
「フンッ!」
パリィィィイインッ!と、何かが割れるような音に目を開けると、私の目の前に金色の装甲に頭部に5本の角を携えた仮面ライダーがいた。
そして目の前の人物もまた、私が知っている人だった。
「お前……何者だ?」
「やれやれ……お前の反応をやっと見つけたと思ったら、何で
金色の仮面ライダー……サウザーはサウザンドジャッカーを肩に担ぎながら、嘆息交じりに言う。
かくいう私も、この状況が分かっていない。
「キャロル……?」
「何で疑問形……ああ、そこにオレの偽物がいるからか」
「偽物……つまり、貴様はオレという事か?」
「ふむ。確かにオレの名は、キャロル・マールス・ディーンハイムだ。とりあえず貴様は…潰す」
《JACKING BREAK!》
サウザンドジャッカーから雷撃が放たれるが、相手のキャロルは氷の障壁を張って防ぐ。
その障壁を、サウザーのキャロルがマンモスの牙を模したエネルギー体で破壊する。
しかし、すでにそこには相手のキャロルはいなかった。
「どこに行った……?」
「サンダルフォンッ!」
「ッ!ハアッ!」
相手のキャロルは背後に回り込んでおり、サウザーのキャロルに大剣を振り下ろす。
だが、サウザーのキャロルもすぐに振り返り、サウザンドジャッカーで受け止める。それと同時に、サウザンドジャッカーのレバーを引く。
《ジャックライズ!》
「グッ……!貴様!」
相手のキャロルは一瞬顔を歪め、サウザーのキャロルを蹴り飛ばして距離を取る。
「力が抜ける感じ……貴様、何をした…?」
「なんだろうな…?」
「まあいい。どちらにしろ、勇を傷つけた貴様らを許してはおけん!」
「…それは、こちらのセリフだ」
「……メタトロォンッ!!」
《JACKING BREAK!》
「……ソードクリスタッ!」
相手のキャロルが撃ちだすビームを、サウザーのキャロルはソードクリスタで防ぎながら斬りかかる。
サウザンドジャッカーと大剣が何度も交差し、ぶつかり合う。
その戦いの様子を見ていると、私にある疑問が生まれた。
「あのキャロル……本当に偽物?」
さっきからあの戦いを見てると、相手のキャロルは偽物ではないんじゃないのかという考えが芽生えてきた。
そりゃ、戦い方とかまるっきり違うけど、でもあのキャロルはさっきまで私が戦っていた青年が傷つけられたことに、本気で怒っていた。
もしかしたら、青年や相手のキャロルは悪い輩ではないのではないだろうか?
「ザフキエル!
「自分を撃った!?…ガッ!……違う、これは…時間を加速させているのか!チーター!」
《JACKING BREAK!》
「アアッ!」
加速した2人がぶつかり、あちこちで金属がぶつかる音が響く。
「今度はこれだ!」
「ミカエル<
サウザーのキャロルが撃ちだした火の鳥に対して、相手のキャロルは空間に穴を開ける。
穴に吸い込まれた火の鳥は、サウザーのキャロルの上空に空いた穴から出てきて、それをサウザーのキャロルは切り払う。
「これで終わりにしてやる!」
「いいだろう……!」
そうこうしている内に決着をつけるつもりなのか、どちらも武器を構える。
不味い!これ以上暴れさせたら、何が起こるか分からない!
「「ハアアアアアッ!!」」
「「スト――――ップ!!」」
「「ッ!?」」
2人が衝突する前に、なんとかその間に割り込んだ……だけど、何故かあの青年まで一緒に止めに入っていた。
「勇!何でそいつらを庇う!」
「ナナ姉え!どういうことだ!」
「キャロル……話を聞いてくれ」
「私は、彼らを信じていいと思う」
動揺するキャロルに、私は変身を解除して相手に敵意がないことを示す。
「貴方たちのこと……聞かせてもらっていいかな?」
「はい。貴女たちのことも、教えてもらっていいですか?」
その様子を見たこちらのキャロルも、渋々と変身を解除し、私たちはお互いの状況を話し合うのだった。
タク-Fさんの方では、「マジで……この世界!?」の主人公勇君視点で書かれています。
七海と勇君の戦闘はタク-Fさん側で投稿されています。
気になった方はこちらからどうぞ。
リンク先 https://syosetu.org/novel/234619/
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